人里はなれたMGearのスレ

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523 : ゆんぞ : ID:PKcpR63g
ありがとうございます!
「もう、仕方ありませんね」と言わんばかりの諦観と慈愛の入り組んだ表情がイイ!
靴の遠近や周囲の気球・鳥が出す、途方もない大きさと、柔らかい雰囲気とがマッチしていて素晴らしいです。

ちょいと即興で書いてみました。

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火の力を吸収するエリザの体質は山火事にも有用だが、鎮火の頃には山をも越す巨躯となる。そんな時は焼跡に座って日没を待つのが常であった。

今日も暫しの孤独を覚悟していたエリザだったが、昼過ぎに思いがけぬ珍客の来訪を受ける。
聞けば気球使い達は彼女の孤独を憂いて来たのだという。危険で風任せな気球は、金余りの道楽という扱い。そんな連中がなぜ……と思ったエリザがよくよく聞いてみれば、もう一つの、そしておそらく本当の目的は「安全に飛べる絶好の機会だから」とのこと。
「もう、仕方ありませんね」
子供相手のような台詞と、諦観と慈愛の混ざった苦笑でエリザは応える。

日没まで時間はいくらでもある。余所に流される気球を留めたり、体や掌の上に着地させたり。気球に乗る連中もまた、彼女の大きさを恐れる風もなく楽しんでいる。

まるで子供のようだと思いつつ彼女自身も気球の反応を楽しんでいたが、しばらく遊んだ後に彼らが提案したのは「エリザの膝からスタートして、早く体に飛びついた者が勝ち」という競技だった。
流石にそれは……とエリザは難色を示すも、結局押し切られ
「もう。本当に仕方ありませんね」
この言葉でため息混じりに承認してしまうのであった。

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