それはハルが俺を使って「オナ兄」に興じていた時だ。
ベッドに腰掛けたハルは10分の1サイズに縮めた俺を股間に挿入していた。
いまや身長17cmの俺は胸くらいの高さまで膣の中に呑み込まれている。いやらしくも恐ろしい巨大な陰唇が、俺の体を咥えてよだれを垂らしている。
膣の中は熱くて濡れまくっている。ぶよぶよとした内壁はビクビクと動きながら収縮し、呑み込んだ俺の体をじっぷりと包み込んできた。
ハル 「お兄ちゃん、もっと動いてよ」
ハルの声が聞こえた。俺は上を向く格好で陰唇に咥え込まれていて、陰唇から飛び出ている顔はハルの顔のほうを向いていた。
俺の目の前にある、俺の頭よりも少し小さい程度の大きさの巨大なクリトリス、その向こうに茂る巨大な陰毛の草原のさらに向こう、はるか彼方から不満そうな顔をしたハルが見下ろしてきていた。
シュウ 「む、無茶言うな…結構ツラいんだぞ…」
俺はハルに抗議した。
肩から上こそ外に出ているが、そこから下は腕も含め完全にハルの陰唇の中だ。自分の力では這い出ることもできない。
俺の体を包み込むハルの膣壁はゆるいんだかキツイんだか。熱く濡れた肉がぐにゅぐにゅと動く。あふれる愛液が俺の体を伝う。
足の裏はすでに最奥に着いている。最奥、つまり子宮だ。体を包む膣壁とは感触が違い、比べるとやや張っているようにも感じられる。
ていうか俺の足の下に子宮があるということが凄い。俺の足元にある物体こそが、赤子の生まれる場所なのだから。
ハル 「あーあ、バイブの代わりにもならないなんて…」
こちらを見下ろしながらため息をつくハル。文句を言いたいのはこっちだ。
全裸に剥かれ股間に突っ込まれる俺に対しハルはパンツを脱いだだけ。あふれ出る愛液と膣壁の温度のせいで寒くはないが、人間の尊厳というものが寒い時代を経験していた。
シュウ 「イかないならとっとと出してくれよ。変な体勢で頭に血が上りそうだ」
ハル 「なに? 口答えするの?」
かなたのハルの顔がニヤリと笑った。
直後、
めぎゅ…っ!
俺を包み込む膣壁がぎゅっと締まった。
シュウ 「んぎ……」
俺は小さく悲鳴を上げていた。しかしそれ以上は言葉が続かない。
ぎゅうううぅ…! 締め付けてくるハルの膣に俺の体は締め潰されそうだった。
痛みと圧迫感に、息もできない。
が、締め付けはすぐにとめられ、プレス機のように強力だった膣壁はもとのぶよぶよと柔らかい肉に戻った。
陰唇に咥えられたまま、ぐったりとする俺。
シュウ 「はぁ…はぁ…」
ハル 「ふふ、今のお兄ちゃんなんかわたしがちょっと締めるだけで潰れちゃうよ。いつもはお兄ちゃんのおちんちんを包んでるのにね。お兄ちゃんはお兄ちゃんのおちんちんよりも弱いってことかな」
クスクスと笑いながら見下ろしてくるハルを俺は恨めしそうに見上げた。
だが今の俺がハルに玩具になることもできないもの事実である。俺が膣の中で多少暴れても、それはハルにとっては刺激ではあっても快感にはつながらない。愛撫になる動き方ではないからだ。人間の俺には、ディルドやバイブやちんぽみたいな動き方はできない。
ハル 「あはっ♪ わたしのおまんこから顔だけ出してるお兄ちゃんが、わたしがちょっとキュッてしただけで苦しそうな顔してる」
ハルが眉をハの字にし嬉しそうな声を出して笑った。
イクほどの快感はなくともドSスイッチは入っているのか。
ニコニコと微笑むハルが股間から飛び出している俺の頭をなでなでした。
その時、
ハル 「ん…っ!」
ハルがビクッと体を震わせたかと思うと、俺の入っている膣もギュッと強く締め上げられた。
シュウ 「ひぐっ…!! …い、いきなり締めるな!」
危うくひねり潰されそうになった体に感じる激痛をこらえながら、俺はハルに文句を言った。
しかしハルは目と口をギュッと閉じて聞いてはいない。
シュウ 「………どうした?」
ハル 「と、トイレにいきたくなっちゃった…」
シュウ 「はぁ?」
俺が呆ける先で、ハルは顔を真っ赤にしながらボソッと呟く。
シュウ 「あー、だったら俺を外に出してとっとと行ってこい」
そうすりゃこの激痛を伴うオナ兄も終わりだ。
が、
ハル 「そ、そんな時間ないよ~!」
バッ! ベッドから立ち上がったハルはトイレに向かって駆け出した。
瞬間、俺の体はほぼ真下を向き、左右のハルの巨大な太ももが動き始めた。
ズシンズシンと地響きを立てながら走るハルの、その巨体を支える太ももが、グワングワンと動いている。ハルがあと少し脚を閉じれば股間から飛び出している俺の頭はこの太ももの間でパキョッと潰されてしまう。
俺をマンコに咥えたまま走っているのだ。
シュウ 「うおおお! とまれハル!」
真下を向いている俺の体を支えているのはハルのマンコだけだ。たった今まで一刻も早く脱出したかった場所が、今は最後の命綱だった。
トイレへと駆け込んだハルが便座に腰掛けた。
ハルの巨大なお尻がズシンと落下して俺の頭がガックンと揺れる。
シュウ 「イテテ…! もう少し丁寧に…」
などと言う俺の目には、巨大な便器の内部という凄まじい光景が飛び込んできた。
便器をここまで直近で見たことはない。
寒気がする光景だった。
ハル 「ふぅ…」
ハルが体をリラックスさせたのがわかった。
シュウ 「……ってちょっと待て! まだ俺がここに!」
しかし俺の悲鳴むなしく、ハルは行為を開始してしまった。
ハルの体の奥からゴゴゴゴ…という音がしたかと思うと、俺の咥えられている陰唇の割れ目の、まさに俺の目の前の部分から黄金の水が飛び出してきた。
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
凄まじい勢いで放たれるおしっこの爆音に俺の耳が傷めつけられる。
おしっこは俺の咥えられている部分から20~30cmほど先から飛び出ている。おしっこの束は太さ10cmほどもあろうか。ハルのまんこに咥えられる俺は水平よりやや下を向く格好なわけで、おしっこはまさに俺の真上を通過している。
飛び散る水滴が俺の顔にベチベチとあたり結構痛い。
ていうか妹の放尿を超間近で見てしまっている。
しかしそこに湧き上がる感情は恥ずかしさではなく凄まじい勢いのおしっこに対する畏怖だった。
その激流もすぐに勢いを衰えさせたのだが、勢いが衰えるということは遠くに飛ばなくなるということであり、出切る直前のチョロチョロっとしたおしっこは、真下にある俺の顔にバシャバシャと降り注いだ。
両手もマンコの中に咥え込まれ顔をかばうこともできない俺は降り注ぐおしっこをただただ受け止めるしかなかった。
*
ハル 「あははは……ごめんね」
水道で俺の体をじゃばじゃばと洗いながらハルが言った。
おしっこの爆音と激流で気を失っていた全裸の俺は、なにひとつ抵抗することなくハルの手の中で洗われていた。
*****
それはハルが俺を使って「オナ兄」に興じていた時だ。
100分の1サイズに縮められた俺は床に座っていたハルのむき出しの股間の上に乗せられていた。
生い茂る陰毛の草原を抜けた先、陰唇の割れ目からピコッと顔を出すツルンとした突起。その突起に、膝を着いた俺はしがみついていた。
背後から、ハルの巨大な声が轟く。
ハル 「ん…ちっちゃいお兄ちゃんがわたしのクリトリスに抱き着いてる」
ハルは今 M字に脚を開き上半身をやや後ろに倒した格好で股間に俺を乗せ見下ろしてきている。
スカートとパンツだけを脱いだ格好。俺の姿は真上から見下ろすハルからは余すところなく捉えられた。
シュウ 「…勝手なこと言いやがって…」
俺はブツブツと文句を言いながらハルのクリトリスをいじめていた。
クリトリスと言っても俺からすれば1mを超える巨岩だ。しかしこの大きさもまだ全開ではないだろう。
ピンク色の突起の表面は愛液の汁気のせいか濡れていて、ツルンとした表面は掴みにくい。
俺はそんな岩のように巨大なクリトリスを殴ったり爪を立てたりして痛めつけていた。
そのたびにハルがビクンと体を震わせ、嬉しそうに喘ぐ。そうやって体を揺らされるだけでも股間から転げ落ちそうになるので俺はハルの陰毛の何本かを体に巻き付けていた。
などとクリトリスと格闘していると、ハルが不自然に体を震わせた。
シュウ 「わわっ! なんだ!?」
ハル 「と、トイレ…」
シュウ 「またかよ!」
俺は抗議した。しかしその間にも、ハルの巨大な尻が床からグワッと持ち上がる。
シュウ 「ま、待て! 今、毛をほどくから! それまで待て!」
ハル 「そ、そんなの待てるわけないじゃん! いいよもう、ここでしちゃうから」
シュウ 「はぁ!?」
俺が驚愕する先で、床から尻を持ち上げたハルはそのまま両足で地面にしゃがみ込む格好になった。
それまで地面だった股間は今度は壁になり、乗っていた俺は陰毛を絡ませていなければ股間から落下していただろう。
陰毛に掴まりながら、俺ははるか上空のハルの顔を見上げた。
シュウ 「ここってお前、部屋だぞ!?」
ハル 「大丈夫」
と言いながらハルがスマホを操作すると、直後部屋の床にミニチュア都市が出現した。
無数のビルが乱立する大きな都市だ。
シュウ 「な…」
ハル 「ね? これで大丈夫でしょ。大きさは1万分の1~…ってそんなことどうでもいいや!」
再びブルッと体を震わせたハルは都市の上でしゃがみ込みながら体勢を整える。
その間、ハルの股間で陰毛にぶら下がる俺からはミニチュア都市を見下ろすことができた。
ハルにとっては1万分の1でも俺からすれば100分の1。ものものの細部まではっきりと見ることができる大きさだ。
ミニチュア都市の感覚で言えば俺がいる地点は上空1km以上となる。そして俺は100倍の巨人で、ハルは1万倍の巨人か。
しかしよくできたミニチュアだ。あれってもしかして東京タワー?
あの真っ赤な尖塔も今の俺から見れば3mちょっとの大きさだ。
などと思っていると背後にあるハルの巨大なお腹のほうからゴゴゴゴ…と地鳴りのような音が聞こえてきた。
体の準備ができたのだろう。
いったいどうなることやら……と思いながらハルの股間の向く先を見ると、そのミニチュア東京の街の小さなビルの間を無数の点のようなものが動いていることに気づいた。
目を凝らせばそれが車で、その周囲をさらに小さな人間たちが大勢移動しているのが見えた。
シュウ 「ま、待て! ハルッ!」
俺がハルを見上げ叫んだときには、もう遅かった。
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
俺の真下にあるハルの巨大なマンコからぶっとい水の束が飛び出した。
ハルの感覚で直径1cm。俺の感覚で1m。そして、ミニチュア都市の人々の感覚で100mの、超高層ビルの高さにも匹敵する太さのおしっこの激流だ。
時間にして1秒も無かった。ハルのマンコからおしっこが放たれ、それが前方のミニチュアビル群に直撃するまでの時間である。
そんな短い時間で、人々が逃げられるはずもない。
ズドドドドドドドドドド!!!
おしっこの直撃を受けビル群は一瞬で粉砕され押し流された。直撃を受けなかったビルも、落下したおしっこが周囲に広がる激流の中に呑み込まれ、次々と崩壊し黄金の海の中に沈んでいく。
人間など、まるで当たり前のようにハルのおしっこに呑み込まれ消えていった。ついさっき、俺が見た瞬間には何千という人がいた場所は、いまや黄金の激流が荒れ狂う嵐のような大波が支配していた。
シュウ 「ハルーっ! やめろ! やめろーっ!」
俺は力の限り叫んだが、そんな俺の声はおしっこの爆音にかき消され、はるか上空でリラックスそうな顔をするハルの耳には届かなかった。
ハルのおしっこは次々とビルを粉砕し都心を飲み込んでいく。遠方まで離れればビルをなぎ倒すほどの勢いはなくなるが、その谷間を鉄砲水のように突き進み、逃げる人々を巻き込んでいった。
ズドドドドドドドドドド!!!
シュウ 「……」
ハルのおしっこが東京の街を破壊していくさまを、俺はただただ見守ることしかできなかった。
*
ハル 「ふぅ…」
とハルが息を吐きだしたときには、目の前にあったビル群は完全に粉砕され跡形もなく、周囲のビルも、半分ほどおしっこの海に沈んでいた。
そこには巨大なおしっこの湖ができていた。超高層ビルのいくつかはそのおしっこの湖の中に飛び石のようにポツポツと顔を出していたが、ほとんどは水中に没してしまっている。
ほのかに湯気が立っていた。
シュウ 「な、なんてことを…」
ハル 「ふふ、大丈夫だよ。これは『ミニチュア製造機』って言って架空の町を作り出すアプリだから。本物の町じゃないの。ほら」
言いながらハルは右手に持っていたスマホを股間に持っていった。
俺の目の前に現れた巨大なスマホの画面にはアプリの名前が表示されていた。
『ミニチュア転送機』と。
シュウ 「…」
ハル 「…」
『ミニチュア転送機』。
シュウ 「いや、おい…」
ハル 「……あれ?」
ハルはもう一度スマホの画面を見る。
そこには確かに『転送機』と書かれていた。
シュウ 「…。…まさか…」
ハル 「……ま、間違えた! コレ本物をミニチュアにして持ってくるアプリだ!」
シュウ 「なにいいいいいいいいいいいいいい!?」
ハルの股間で驚愕する俺。
ハル 「ど、どうしよお兄ちゃん! これ本物の東京の街だよ!」
ハルが大慌てで言う。
シュウ 「どうしよう…ったって…」
俺はハルの股間から真下の東京を見下ろした。
前方にはハルのおしっこが巨大な湖を形成しほとんどのビルを水没させてしまっている。
しかもそのおしっこはまだまだ鉄砲水となってどんどん広がっていっている。
おしっこ以外にもハルが地面に着いている黒ニーソを履いた巨大な足もいくつものビルを踏みつぶしている状況だ。
どうするもなにも無い。
人々の悲鳴がこの高さまで聞こえてこないことが幸いだ。
ハル 「あ、謝ったら許してくれるかな…」
上空の巨大なハルの顔が苦笑しながらそう呟くのを、俺は白目をむきながら聞いた。
*****
それはハルが俺を使って「オナ兄」に興じていた時だ。
風呂場。
尻もちを着く恰好で座る全裸のハル。そのハルの股間の上にいる俺。
1000分の1サイズに縮められた俺はハルのクリトリスの上に乗せられていた。
家よりも巨大なピンク色のドーム。表面はこの風呂場の気温よりも熱い。乗せられてしまうと、一人ではおりられないほどに巨大なクリトリスである。
ハル 「ちゃんと洗ってね」
ハルの声が浴室の中で反響して四方から轟いてくる。
声だけで腹の底にまでビリビリと響く衝撃があり脳が揺さぶられる。
俺は両耳をふさいでハルの声に耐えた。
ハルに申し付けられたのはハルのクリトリスを洗うこと。
しかし家よりも巨大なクリトリスを体一つで洗うのは非常に大変だった。
しかもハルがクリトリスの上でちまちまと動く俺を見て興奮しているのか、ただでさえ巨大なクリはムクムクとさらに巨大化する始末。
これをタオル一つで洗えというのだからとんでもない話だ。
蒸し暑い風呂場の気温。ハルの体で暖められた熱い空気。熱したフライパンのように熱い地面であるクリトリス。
おれは凶悪なサウナにでも放り込まれたかのような気分だった。
気を失ってしまいそうなほど狂った環境で働く俺の様を見下ろしてハルはクスクスと笑っていた。
が、
ハル 「う、トイレに行きたくなっちゃった」
ハルの巨声が再び轟く。
ハル 「…でもお風呂場だし、ここでしちゃってもいいよね」
そうハルが呟いたかと思うと、
ググッ…!
東京ドームですら完全に押しつぶせるハルの巨尻が持ち上がった。
そして両足でしゃがんだ体を支える。和式便所に座るような格好である。
ハルの体は俺にとっては大地だ。そんな地面がまるごと動くのだから俺にとっては天変地異に等しい。
俺は地面であるクリトリスに大の字でへばりついた。
床のしゃがんだハルは何を思ったのか股間の前に洗面器を用意した。
この中に用を足そうというのか。
ハルが体の位置を調節するために何度か足踏みをする。
ズシンズシンと世界が激しく揺れた。
その揺れの中で、俺はハルのクリトリスの上から転げ落とされてしまった。
シュウ 「う、うわぁぁぁぁああああああああ!」
落下する俺。ハルの超巨大なマンコの前を通過し、直下にあった洗面器の中に墜落した。
ドサっ
シュウ 「ぐ……いてて……」
数百mほども落下したのに生きていられるのもアスカのアプリのせいだろうか。
とにかく俺は、洗面器の中に落下した。
そこからはもの凄い光景が見えた。一糸纏わぬハルがしゃがみこみ股を開いてマンコを指で開いて見せていたのだ。
かつてオナニーを間近で見せられたことがあったが、それとはまた違う圧倒的な存在感とエロさがあった。
ハル 「じゃあおしっこするからちゃんと掴まっててね」
それは洗面器の中にいる俺ではなく、クリトリスの上にいる俺に投げかけられた言葉。
ハルは俺が洗面器の中に落ちたことに気づいていない。
シュウ 「ま、待てハル! 俺はここだ! ここにいるんだ!!」
俺ははるか上空のハルの顔に向かって両手を振った。
しかしハルの顔は何も反応を示さない。
ハル 「それじゃあいくよ」
ハルが俺のいる洗面器を見下ろしてニッコリと微笑んだ。
その瞬間、
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
巨大な指によって開かれている巨大なマンコの上部から、黄金色の鉄砲水が勢いよく噴き出してきた。
放出直後でさえ直径10mほどはあるのではないかという巨大な水の束だ。
それは、明らかに俺めがけて飛んできた。
シュウ 「………!」
悲鳴を上げる間もなかった。俺はハルのおしっこの直撃を受け一瞬でその波に呑み込まれた。
たった今まで水などまったくなかった洗面器の中に一瞬で海が出来上がる。しかもとんでもなく大荒れの海だ。波同士が激しくぶつかり合いいくつもの渦が発生しては消える。
大型の船舶ですらあっという間に転覆してしまうのではないかという凄まじい激しさだ。
シュウ 「ごぼぼぼ…!」
俺はまだ生きていた。やはりアプリで強化されているであろう体はハルのおしっこの直撃を食らっても原型を保っていた。強化されていなければ一瞬で粉々になっている。
しかし生きていることを素直に喜べない。熱く激しい水流がここ洗面器の中で荒れ狂っていた。そんな中に身一つで放り出されているのだ。
一瞬で数百mを移動させられた。海底や壁面にたたきつけられた。未だ注がれ続けているおしっこの直撃を受けてバラバラなりそうなほどの衝撃を受けた。
ぷはぁ! なんとか水面に顔を出すことに成功する。そこからは、未だ洗面器の中におしっこを注ぎ続けるハルの巨大な姿を見上げることができた。
おしっこはドボボボボボボボボ!! と凄まじい音を立て注がれ続けている。どんどん洗面器の中の水かさが増していく。
俺はハルに手を振る暇も与えられなかった。再びおしっこの波にのまれた俺は洗面器の底を流れる激流で振り回された。
上も下もわからないほどの勢い。大型の船舶ですら沈んでしまうであろう大荒れの海。小型の漁船などは一瞬でバラバラのゴミになってしまうだろう。
それほどの激流を作り出しているのがハルの放尿だと思うと頭がおかしくなりそうだ。
洗面器というこの閉鎖された空間内に今もおびただしい量のおしっこを注ぎ続けているハルはこの小さな海を跨いで座る超巨大な存在だ。
惜しげもなくさらされている肌には水が滴り魅惑的なプロポーションを持つ体をさらに魅力的なものにしている。
浴室にたちこめる湯気がまるで霞のようにその巨体を包んでいる。
しゃがみこんでいるのに山のように巨大。まさに女神だった。
そんな女神の放尿も終わりを迎え俺は再び水面に顔を出すことができた。
水面は未だ波打っているが先のそれに比べたらなんてことはない。
はじめは水など全くなかったこの水面期の中に、今は水深数十mの海が出来上がっていた。
すべてハルの体から放出されたものだ。たった一回の放尿で海が形成されたのだ。
水面に落ちるあの水束も勢いを衰えさせてきた。
今ならハルにも気づいてもらえる。
俺は両手を振った。
シュウ 「ハルー! ここだー!!」
おしっこの海の中で波にのまれながらも力の限り両手を振った。
しかし、
ハル 「ん…じゃあこれでおしまい」
雲のような湯気のかなたで、ハルが笑顔で言ったのを俺は見た。
瞬間、一度は収束したはずのおしっこが、再びマンコの割れ目から吹き出してきた。
俺は目を見開いていた。
ハルにとっては膀胱に残ったおしっこを絞り出した程度のことだったのだろう。
しかしそうやって放たれた最後の鉄砲水は、明らかに俺めがけて飛んできた。
俺はもう何も言えなかった。
俺に向かって落下してくるハルのおしっこによって目の前が黄金色に染め上げられ、俺は考えることをやめた。
ズドドドド!!!
最後のおしっこが水面に落下した後、俺の姿はもうどこにもなかった。
*
ハル 「ふぅ…すっきりした」
ハルが「ふぅ」と吐き出した息によって顔の前の湯気が散らされた。
股間の下の洗面器には今しがた自分が放出したおしっこがたっぷりとたまりチャプチャプと波打っている。
流石に恥ずかしいものがあった。
ハル 「あはは、これはちょっと恥ずかしかったかも。ね、お兄ちゃん」
ハルは苦笑しながら兄のいるはずのクリトリスを見下ろした。
しかしそこには誰も乗っていない。
ハル 「あれ? お兄ちゃん?」
ハルはクリトリスだけでなく周囲の股間や陰毛の茂みの中にまで目を走らせた。
しかしやはり兄の姿はどこにもない。
ハル 「?」
きょとん、とした顔でハルが首をかしげる。
その股下に置かれた洗面器の中にたまった自身のおしっこの、その水底にポツンと沈んでいるゴミのような粒が、探している兄とは気づかなかった。