なんの変哲もないただの女子校。
最近事件が起きたみたいだが、生徒たちはたいして騒がなかった。

その理由は下駄箱入ってすぐに置かれたちっさい男の石像だった。
つるつると光沢を放つその石像は教師、生徒全員が通る廊下の真ん中に置かれている。

「えっ!?何これ?」
「昨日まであったっけ?」
「てか、キモくない?なんで勃ってんの?」
「あははははっなにこれー」

校長の話を聞くまで生徒達の反応は様々だった。

上履き、白の靴下、10代特有のムチムチした足、紺のスカート。
それらが自分を避けて歩いてゆく。
巻き髪、ストレート、ショート、ボブ、ぱっつん、茶髪、金、黒髪。

キラキラと可愛く、無邪気な女子達を見上げ、これから起こる事を想像した。
まるでお花畑のような様々なパンツを見上げていく。

休み時間がやってくると自分の周りに人が集まる。

「マジでキモいんだけどー」
「体操服盗むとかありえない」
「一生ここで固まってなよ」
「ねー、そうやってパンツ見上げてればいいよ」
「あっ、こいつ目キョロキョロさせてるよ!」

自分より3倍もある女子が見下ろしてくる。明らかな敵意を向けて。
怖い。

「えいっ」といい1人の女子がお腹に飛び乗った。
「ふぐっ」
激痛が走る。

「石だから痛くないんじゃない?」
「これ何人乗れるのかなー?」
足に重みと痛み。

「きゃっ、落ちそう」
フラフラになりながらお互いの腕を掴む。
「胸のトコにも1人の乗れるよ」

金髪の女性が自分の顔を跨いで胸に飛び乗った。
「うぅぅ、重いぃ。く、くるぢぃ」
胸に乗られ、肺が潰される。

白の靴下に覆われた、ムチっとし、すらっと伸びた脚が
胸を踏みつける。
彼女が胸の上で動く度に真っ赤なショーツ色んな皺を作る。
脚の付け根とお餅のようなお尻を明確にする、境界線がまたいやらしい。

自分の上に女子3人が抱き合って乗っている。
周りからは囃し立てる黄色い声が飛び交う。
重みに耐え、苦しみに耐え、裸で廊下に固められて放置されているこの状況に耐える。

なのに周りは楽しそうに笑う。
自分を見て笑う。
きもい、汚い、死ね、などの罵倒を受けて、涙が出た。

すると更に場が盛り上がる。
自分が何をしたと言うのか。
「この変態が。反省しなさいよね」
何を反省しろというのか。

すると胸に乗っていた赤ショーツの女がバランスを崩した。
彼女は足をあげて思いっきり自分の顔を踏んだ。

ゆっーくりと上履きの裏側が迫ってくる。
埃や、ゴミ、どれくらい履いたのか。擦り切れたゴム底が自分の顔に着地した。

「んんんーーーー!!」
絶叫が自分の中で反響する。涙がボロボロと止まらない。

「泣いてるー」
「反省してるのかもね」
「まだまだこんなもんじゃないでしょ。校長が可愛がってあげなって言ってたよ」
「10代の私たちが良くしてあげるからね、10年よろしくね」
「私達いなくなるけど」

本鈴が鳴り、生徒達は自分の周りを離れていった。
何人かがわざと踏むようにして教室へと帰っていった。

そんな時間が50分ごとにやってくる。
そしてそれは段々エスカレートしていった。
そんなお昼時に1人の女子が。

目も虚ろにその女子を見つめる。手には購買で買ったのかパンを何個か持っていた。

「可哀想に」
その言葉に焦点が合う。

控えめな化粧に、肩までの黒髪。清潔感のある制服の彼女は美しかった。
「本当は生きてる人間なんだよね?」
そう言って頭を撫でる。
「私もね、貴方と同じなのかも」
彼女は屈んで話始めた。

白のショーツが見えるが、なるべく見ないようにした。

「お母さんから勉強しろ、勉強しろって何度も言われるの
絶対に一番じゃないと叱られて。でも頑張るのお母さんのこと大好きだし。
たまに嫌になっちゃうけどね」
そう言って目を伏せる。

「はぁーあ。嫌になっちゃうなー」
静かに彼女の話を聞く。
友達もあまりいないんじゃないだろうか。
そんなことを考えていると彼女の熱い視線を感じる。

「ねぇ、あのー…これってやっぱり苦しいの?」

そそり勃つちんこだった。
あまり苦しくはない。ただ勃っているだけの感じ。

「…ちょっと触ってもいい?」
そう言うと彼女は身を乗り出した。
彼女の仰向けの自分を乗り越え、四つん這いになってちんこに手を伸ばす。

ほんのり良い香りが鼻をついた。
大きな胸と、スカートが通りすぎる。そして白のショーツ。
彼女が膝立ちになる。
その間に自分の顔が。いやがおうなしにショーツをまざまざと見せつけられる。

ミニスカートに覆われた、本来目にするはずのない10代のショーツ。
まだ未熟で未発達な生気が色の薄い布に覆われている。
横には太めの白い肌の太ももが。

その背徳感や罪悪感で興奮してしまう。
そしてそのタイミングで彼女の長い柔らかな指がちんこを刺激した。

「くぅぅ」
気持ちいい。遠慮がちにさわさわと触れてくる。
まるで確かめるように。
「聞いてたとおりなんだ。本当に硬いんだね…あっ、でも石化の刑だからか…」

独り言を言いながら鬼頭を撫でる。
「こんな形してるんだ…あっ、ごめん私こういうの見るの初めてで」

「ここから出るんだよね?」
尿道をくりっとされ、女の子みたいな声が出る。
「ひゃっ」
と言っても彼女には聞こえないが。

もっと強く触って欲しい。しごいて欲しい。
だがその時、ガラッと教室の扉が開いた。

それを見て慌てて彼女は立ち上がり逃げてゆく。

「ん、あれ委員長か?」

教師か?スーツだから確実に生徒ではない。
スーツに不釣り合いな白のスニーカーでこちらへ向かってくる。

「パンか」
長い髪を耳にかけ、パンを拾う。近付いた顔は美人そのもの。
つり目がキツイが。

ばっと袋を開きパンを取り出す。
「このパンをあげようとしてたのか」
ガブッとパンにかぶりつき食べる。

いや、食べなかった。口で咀嚼し続ける。
そして腰を下ろし、口の中の物をじぶんの開いた口に流しこもうとしている。

舌をベロッと出すとその上に乗った、液体と個体の中間になったパンがベチャッと
音を立てて口の中に入り、喉奥に入っていった。

「何も食べさせてもらえないんだろ?」
なおも教師はパンをしっかり咀嚼してベチャッと落とす。
「あら、中々難しいわ」

鼻に思いっきりかかった。
匂い自体はさほど問題ない。だが、口から吐き出した物だという認識を拭えきれない。
たとえこんなに綺麗な人でも、それは変わらない。気持ち悪い。

口に入った感触や、口から出てくる映像で気持ち悪さが勝った。
顔にかかった、ぐちゃぐちゃになった彼女の唾液混じりのパンを
指で口の中に流し込んでいく。

だがすぐに口の中はいっぱいになった。

身体を3分の一にされているから当然だろう。
幼児のような体型になっている。

「ふふ、気持ち悪い」
やっぱりそうなんだろう。この教師も虐めに来たのだ。
ぺっと唾を顔に吐かれた。

「あんたは今から10年このままなんだからね。私が可愛がってあげる。
名前はまいみよ。22歳アンタより2歳くらい年上かしら?よろしくね」

そういって立ち上がり、足を振りかざす。
急に始まったその動作は綺麗な弧を描きじぶんの股間を蹴りつけた。
白のスニーカーが真っ直ぐにそびえ立つちんこに直撃した。

「ふふふ」
不敵に笑いながら、口いっぱいに彼女の唾液パンを頬張り
泣く自分を見て満足そうに帰っていった。