「それでは皆さん揃いましたので始めます」
マンションの一室。ここでお料理教室が開催されていた。
人数は3人に講師を交えた少数のもの。
普段はダイニングとして使用しているテーブルに3人の女性が座っていた。

「本日はあらかじめお伝えしておいたとおりうどんを作ります。
新垣さん。赤ちゃん寝てるようなので、こちらのベビーベッドに寝かしてあげて下さい」

新垣と呼ばれた女性が抱いている赤ん坊をベビーベッドに寝かせた。
授乳期間中の為、おっぱいが張りニットの上からでもその巨乳の様はありありとわかる。

他2人の女性達も若奥様といったところだろうか。

「テーブルに置いてあるまな板の上で生地をこねてゆきましょう」
講師が続ける。30代半ばだろうか。手や目元に皺こそあるものの美魔女と呼ぶには早いのかもしれない。

「こちらがうどんのタネになります」
そういって講師が取り出したものは生地とは言い難いものだった。

「な、なにがうどんだっ!お、おれは人間だぞっ」
見た目は小さい人間だった。だが、ここではうどんの生地なのだ。
講師の手にぶら下がるそれはキーキー声で抗議した。

「ちょっと生意気ですが、すぐに大人しくなりますよ。見てて下さいね」
すると講師は手を上に大きく振りかぶり、思いっきりまな板に生地を叩きつけた。

「ぱぴっ」
生地が変な声をあげる。
続けざまにまな板の上で講師は生地をこねた。

「グェェェェ」

「このように多少変な声は出ますから」
講師がにこやかに言うと、他3人が上品に笑う。
「それでは新垣さん一度やってみて下さい」

重力に逆らって上に上がった瞬間にいつの間にか強い衝撃を受けまな板に転がっていた。
上か下かも分からぬ間に大きな掌がまな板の上の自分をこねくる。

息も荒く上を見上げると違う女性の手が自分に伸びてくる。
胸が邪魔で顔が見えない。ニットを押し出す二つの乳房に恐怖を覚え逃げ回る。

「あ、あの先生。うどんが逃げるんですけど」
「大丈夫よ。簡単に捕まえられるから。さっきやったように掴んでこねて下さいね」

巨大な女性が身を乗り出して手を伸ばしてくる。
優しそうな、穏やかそうな顔をしている。なのに。

「うわあぁぁぁぁぁ」
柔らかい手にすぐに捕まる。そして宙に浮いたと思ったその瞬間。

「んぎゃゃゃゃやぁあゃぁぁっっ!」
思いっきりまな板に叩きつけられた。

「赤ちゃんが起きてしまうかもしれないので黙らせましょう」
思いっきりこねくりまして下さい。講師の教え通り柔らかい手が自分をまな板に押し付ける。

ぐにゅぐにゅ、っとじぶんの身体が変な方向へ曲がってはもどる。

「新垣さん、いい感じです。でもちょっと力が足りないかもしれませんね」
まな板でじたばたもがく自分を取り押さえながら講師の話に耳を傾ける。
「力をもっと入れるようにして下さい。自分の体重を預ける感じで」

はい。と小さく答えつま先立ちになり生地を薄く伸ばしてゆく。
記事がうるさいが、叫ぶ間を与えずにしっかりとこねるとピクピクするだけで静かになっていた。

「いいですね!そんな感じですよ!では真野さんいってみましょう」
新垣は満足そうに微笑み次の女性にバトンタッチした。

ばっちん。ぐにゅう。
ばっちん。ぐにゅう。
生地を宙からまな板にばっちんと叩きつけ、つま先立ちで力を入れてこねる。

「皆さん素晴らしいです。お次はなにをするかわかる人?」

タネはフラフラになりながらこねる作業が終わった事に安堵した。
まな板の上に立たされ、目の前に次々と巨大な女性達が自分を掴んでは叩きつける。

そんな行為にフラフラになりながらなんとか体勢を整えようとしていた。

「じゃーん。こちらを使いますっ」
講師がそういって取り出したのはラップだった。
透明なラップを床に置いている。そして巨大な手に掴まれそこに降ろされた。

「更にラップをうどんにかけます」
逃げる間も無くラップが上に置かれる。

自分の周りのラップが上下でくっつきまったくうごかせなくなった。
「では皆さんこちらへ」

自分の周りに巨大な女性達が4人も並び、取り囲む。
足元にいる分先ほどよりも恐怖が増加した。

「手でこねても中々力が入らないので、コシが出ません。
なので踏みつけてコシを出して行きます」

声も出す間も無く、講師の足がぶおっと上昇した。
タイトなスカートからちらっと見える紫のショーツ。
そんなものに見とれる余裕はなかった。
薄い黒のタイツから彼女の足が、足裏が、土踏まずが自分へとグングン近づく。

「なぁぁぁっっ、イギッ」
彼女の足が見事うどんを捉えた。
ズンっという重みがのしかかってくる。

「このように踏んでゆきます」
うどんの手、足、頭を踏みながら一周する。
「んげっ、ぐげっ、うぎゃっ」

「先生、うどんが悲鳴をあげてますが…」
新垣が講師に聞いた。
「そうですね。4人で回せばすぐに黙りますよ。さあ新垣さんの番です」

新垣はおずおずと足をあげてうどんを踏みつけた。
白の靴下がうどんを捉える。

足に女の重みが加わると叫ばずにはいられなかった。
痛い、重い、なんで自分がこんな目に。うどんってなんだ。

そんな想いなんて関係なく自分の何十倍もある女の足がゆっくりと自分の顔へと近く。

「んぎゃゃゃゃゃゃぁぁぁっっ!!!」
手が潰される。潰されて更に潰される。白の布地が振りかぶる。

そしてー…
ズンっ
顔を潰した。
「ーーーーーーー!!!!」
声にならない叫び。
潰される前に見えたのは穏やかそうな顔に少し申し訳なさのある表情。
親指が自分の上に乗っかったと思ったら彼女の体重が自分に全てかかった。

「新垣さんは筋がありますね。空気を抜くために真ん中も思いっきり踏んで下さい」
そう言われると新垣は顔から足を離す。

涙と鼻水でぐちゃくちゃになった顔が解放された。
と思ったらお腹に彼女が胸を揺らしながらジャンプした。

「ぶびゅゅゅゃゅゅ」
肺の空気が全て押し出される。
可愛い顔してなんと恐ろしいものか。
何度も何度も自分の腹を踏みつける。

胸の大きな膨らみを強調するニットを揺らしながら。
下から見上げる迫力はすごいものだった。
自分を見下ろしながらつま先、かかと、足のいたるところを駆使して
体重を預ける。

少し疲れると自分の上に立ちながらやすみ、
時折ひたいの汗を拭き、一生懸命、講師に忠実に自分をこねた。

「いいですよー。だいぶコシが出てきましたね。では次のー」
他2人の女性達も同様に自分をこねた。それも足で。

最後にまた講師のタイツに覆われた足が自分を踏みつけ、やっと解放された。

もう体はボロボロで体力は残っていない。
声を出す気力さえなかった。