赤、青、緑、ピンク、紫、金、銀。
鮮やかに点滅するライト、鳴り止まぬ音楽、熱狂する大人数の女性達。

彼女達を熱狂の渦へと誘ったのはランナウェイを歩くモデル。
高いハイヒールに煌びやかな衣装。
長い華やかな道を彼女達は闊歩した。

人生の勝ち組。そんな印象を与えるモデルの女性達だったがその裏では過酷を極める努力がなされていた。
ランナウェイの裏側。
衣装の着替えを手伝うスタッフ。的確な指示を飛ばすアシスタント。メイク、ヘアメイク、物の準備。

この女性もそんな裏側を支える1人だった。

「次!早く来て!」
「そんなこと言われても…中々脱げないのよっ!」
「何年モデルやってるのよっ!早く脱がないと次の衣装着れないでしょ!」

裏側はてんやわんやだった。
モデル達の汗をスピーディーに拭いていく。顔のテカリや脇の汗、胸元や際どいお尻の割れ目まで素早くかつ的確に拭いていく。
それが彼女の仕事だった。

「ぬ、脱げた!」
金髪のモデルが白のシンプルなパンティ一枚で目の前にやってきた。
こんなにモタモタして間に合うとでも思っているのか。
「はいっ、腕あげてっ!!」
握りしめたタオルを使い、テカテカと光る汗を拭く。まだ始まって1時間経たないが、
流石に4回も出たり入ったりすると体臭がキツくなってくる。
だが、そんな文句言っていられない。

素早くかつ丁寧に、服が脇汗で濡れないように、タオルに染み込ませるように力を込めて拭く。
「くっさいぃぃぃっ!」
タオルが悲鳴を上げ、泣く。タオルもまた10人くらいのモデルの身体を何度も何度も拭き続けている。
高級でかなり使えるタオルだが、このイベントが終わればそのまま捨ててしまうだろう。
いうなればあと2時間の命だ。

脇の次は首元。意外と髪と首の間に汗がかきやすいため、念のため一周する。
最初に脇を拭くのには理由がある。
体臭と口の中に入る苦さでタオルが泣き始めて涙が出るため、その後がより綺麗にふけるようになるのだ。

そして胸の谷間。
時間がないのに見惚れてしまう。こんな豊満な胸があれば私もモデルになっていたに違いない。
ブラを外してもできるくっきりとした谷間。そこに溜まる汗。まるで一つの水溜りのようだ。
おっと、手を動かさなければ。
下乳からタオルを差し込み上を向かせ、口を開かせる。そして片方の手で胸の谷間を広げ、
タオルの口に入るように谷間を広げる。

「ごぼっ、がぼぼ」
しっかりと入った事を確認し、谷間からタオル抜く。
そして下へ向け腹を押してやる。
「げぇぇぇっ」
タオルの口から先ほど飲み込んだ谷間の汗が出てきた。それを確認したらバケツに突っ込む。

「ま、まってもうっっ…」
さばっと勢いよくつける。
「…ぶはっ、はっはっはっ」
肩で息をするタオルを乾かす為に自分の太ももに思いっきり叩きつける。

ぺちっという音とともにタオルが、「ぱぴっ!」と変な声を上げる。
そして谷間に残った汗を綺麗になった高級タオルで拭いてやる。
舌を出させた状態で谷間や下乳からから垂れそうな汗、一滴一滴を舐めとらす。

へその穴も同様だ。
上から下へ。脇、首、胸、へそ、腰、脚へと続く。

「ちょ、ちょっと早くしないと間に合わないっ!」
モデルが慌て始める。
あんたのせいでしょ。そう言ってやりたいが口を動かす時間さえも勿体無い。

「足開いてっ!」
モデルに指示して、股間の際どい部分を拭いていく。
ココは特に汗が溜まりやすくなっている。

「も、もう嫌だっ!!何回も何回もっ!!今日だけで50回以上な…へぼぁお」
嫌がるタオルを無理矢理、太ももと太ももの間に挿入して股間に向かす。
じたばたと暴れるタオル。

「いうこと聞いてっ!!」
そう言ってケツにデコピンする。
「んあっっ!!」
口が開いた隙に股間付近、足の付け根部分をしっかり舐めとらす。

少し臭いが、ココはまだマシ。タオルも分かっているのだろう。
後ろのお尻の割れ目が一番キツイ。

「私お尻、少しだけ汗がかきやすいから…」
モデルが言うよりも早く彼女はそれに気付いていた。
ティーバックからむき出しになっている二つの巨肉をぐっと力を入れて拭いてゆく。

素早くモデルの後ろに回り込み、尻に食い込ませながら力強く拭いてゆく。
暴れるのさえなければタオルは順調だった。
泣きまくって滑りが良い。

そしてティーバッグをズラす。お尻の割れ目。
ズラした瞬間少しヒクつく。
「恥ずかしがらないでっ!何年モデルやってんのよ!」

そう言うとモデルは顔を赤らめた。
「は、恥ずかしくなんかないわよっ!」
ヒクつき、小粒の汗が溜まっている皺を丁寧に舐めとらす。

「くさいよぅ…えぐっ、くさいぃー」
「まだ、マシでしょっ!次よ!」
「嫌だぁ!!ココだけはヤダよぅ」

女性器だった。
何故尻の穴よりも女性器の方が辛いのか。
それはそこだけ匂いと味の種類が違うからだ。
彼女達は忙し過ぎて、飲み物は飲めても、それを排出する時間がない。
トイレは終わるまで絶対に我慢しなければならない。

それでも人間にとっての生理現象。
我慢していると、特に女性はちゅるっと雫が垂れてしまったりする。
彼女の股間はこの遠さでもオシッコの匂いがした。少し漏らしたのだろう。

「おげっ、うぷっ、おぷっ」
「我慢してっ」
吐きそうになっているタオルを股間に押し付け上下にこする。
口がダメでも鼻の穴から吸収させればよい。とりあえず衣装におしっこが付着しないように
拭えることができればそれでよいのだ。

「そ、そんな臭くないでしょっ!」
モデルは恥ずかしがりながらも仁王立ちでしっかりと前を向いて立っている。

「ちゃんと口を開くのっ!」
さっきから口を閉じている。鼻からでもいいと言っても、大きさに違いがありすぎる。
効率を考えるとかなり悪い。
鼻から入らなかった尿がタオルの顔に付着して伸びてしまう。
それに…

「んんっ」
「ぐぇっ!!」
彼女が突然ビクつき股を閉じてしまった。

あまり長く股間を拭いているとこうなってしまう。そうなれば彼女の股間からは愛液が流れ続けて終わりが見えなくなる。
「は、早く口を開いてっ!!」
タオルに命令するも頑として開かない。
こうなれば最後の手段だ。

「んぎゃゃゃゃゃゃぁぁぁっっ…んぢゅ」
胸の二つのボタンをぎゅっと摘むと大絶叫する。
口を大きく開かせたまま、股間に押し付け素早く尿を吸い取らせる。
「よしっ!」
「ーーーーー!!」
と声にならない絶叫を続けるタオルを素早く動かした。

「も、もういいっ!?」
「まだ!」
焦るモデルを尻目に彼女は勝ち誇った。ここまで来れば余裕だった。
タオルがゾーンに入ったのだ。
ゾーンとはいうなれば無敵状態。どんな臭さも苦さもしょっぱさもおかまいなしになる。

「おしっこ…しっこ…」
朦朧とするタオルを水で洗い、太ももに当てて水気を飛ばす。

膝の裏。そしてブーツで蒸れた足の指。
指の間の垢を舐めとらす。
臭がっていない。というよりは意識が飛びつつあるのだろう。

「足あげて!」
両足の裏も赤い舌を這わせ、足の指を一本ずつ口に突っ込み、タオルを回す。
「ちゅぽん。ぢゅぼん」
と小気味良い音が続き、やっと彼女はタオルをバケツに放り込み手を休めた。

「ありがと」
モデルが振り向きざまにお礼を言う。
そして煌びやかな衣装に身をまとう為に衣装の方へと歩いて行った。

この瞬間こそこの仕事の醍醐味だと思う。
彼女を送り出し、ブツブツと話しているタオルを洗った。

「次!早く脱ぎなさいっ!」
仕事はまだまだやってくる。タオルの意識がはっきりするまでにこの子も終えてしまいたい。

「さっきが3分か…」
思ったよりも拭くのに時間が掛かってしまった。
次は2分台を目指して彼女はタオルを手に取った。