「おかぁさーん、ハンドクリームっ!」
あすかは母親に使い切った新しいものを買ってくるように頼んでいた。
「テーブルの紙袋の上においてあるわよ」
そんな大声をださなくても。と母親は皿洗いを続けた。

ありがとうのお礼も言わずあすかは中のハンドクリームを取り出す。
「ねー、これいつものと違うんだけど?」
「なんかそれ人気あるらしいよ。昨日もお昼にテレビで紹介されてたから」

ふーん、と一言。朝1時間かけてカールさせた長い髪を振りまきながら自室に戻る。
一日学校で過ごしても彼女の髪は乱れていなかった。

ベットに腰掛け箱から出すと小人が一匹出てきた。
だが、彼女はそれをただのハンドクリームと認識しているようで、逃げようとするソレに目もくれず説明書を読んでいる。

「うーん、読んでも良く分かんないや」
あすかはベットの端にいる手のひらサイズのハンドクリームを自分の膝の上に引き戻した。

「まず棒の部分をしっかりとたたせます。へー、優しく撫でればいいのか」
あすかは暴れるハンドクリームの上半身を片方の手のひらで押さえつけ人差し指でつついた。

「んっ!んんっ!くっ、んあっ!」
つい声が漏れる。
巨大な手に圧迫されながら下半身に心地よい刺激がくる。人差し指のつんつん丁度よい。
「気持ち良いという反応が返ってくればいいのか。ねっ、どう?きもちい?」
上から女がきもちいかどうか聞いてくる。さっき見たところによると高校生くらいだ。
今日はどうやらハンドクリームになっており、またこの体格差か。と泣きそうになる。

「ねぇっ!きもちいの?」
少し力が強くなってきた。イライラしてるのだろうか。
「き、気持ちいいです」
このまま潰されるのではという恐怖が勝り彼女の満足しそうな答えを選ぶ。
「そっ、ならいーや。気持ちいいと答えた場合は続けるって書いてあるし」

彼女の指の腹が優しく小刻みに股間を刺激し続けた。
「うっ、うぅ、くっ」
物として扱われ続けてからこんなに優しくされたことがあっただろうか。
彼女の太ももは柔らかく、スカートは柔軟剤の香りがする。
「棒からクリームが出るまでか。いつクリーム出そう?」

「ハッ、ハァッ、ハッハッ」
今すぐにでも膝の上でいきそうだった。
この押さえつけている手を差し引いてもかなり環境がよい。

「ねぇ、聞いてる?」
上の方から女が再度声をかけてくる。手の隙間から、彼女の見下ろす視線がぶつかった。
「い、いくぅっ!」
そう答える前に頭が真っ白になった。そして股間の内から熱いものがほとばしる。

「きゃっ!ちょ、ちょちょちょっとぉ。あーあ。スカートにかかっちゃった」
逝った余韻で身体が小刻みに震える。
「急に出てくるんだもんなー。不良品かなー?」
グッタリと横たわり、時折痙攣しながら遠い耳で彼女が話しているのを聞いていた。

しばらくして、身体の脱力感を抱えながら現状を捉える。
今までの苦しく、辛いのよりは格段にマシだ。例え周りが大きく普通サイズでないにしても。
そんな事を考えながら自分の精子を一生懸命手に塗る女を見上げる。
タレ目の横のホクロが可愛い。

トントン。
「あすかあんたお風呂入っちゃいなさい」
この女の母親だ。顔を見れば分かる。特に目がそっくりだ。
「おかぁさん、このクリーム急に出てくるんだけど」

「ぐえっ」
急に女の手が自分を捉え掴まれる。
いつも感じるが乱暴すぎやしないか。もう少し丁寧に扱ってもらいたい。

「他のは出る前にきちんとアラームがなるんだって。不良品かな?」
「あんたちゃんと取説読んだの?」
顔と上半身が女の手のひらで覆われ会話がくぐもって聞こえてくる。

「ちゃんと設定して下さいってかいてあるでしょ?」
ほら、ここ。と母親はあすかに説明書を読ませる。
「ほんとだっ、違うとこ見てた。ねー、おかぁさんも手伝ってよ」

出て行こうとする母親をあすかは呼び止める。
渋る母に彼女のおねだりが通用した。
ギシっと音をたてて母親はあすかの隣に座った。

「じゃあ、お母さんが説明書読むから、読んだ通りにやるのよ?」
「はーい」
ハンドクリームを掴んだままの手を上に振り上げると、ハンドクリームの足がプラプラと力なく揺れる。

「えーと、このハンドクリームは自動的かつ、半永久的にクリームを生成します。だってすごいね」
母親が読みながら感心する。
「それじゃ、まずはハンドクリームをじーっと見つめます」
「なんで見つめるの?」
「知らないよ。とりあえずお母さんが言うのにやっていって」

やっと握られた手のひらから解放された。と、思ったらあすかと呼ばれた女に見つめられる。
大きな目で見つめられ続ける。可愛いからか、もしくはさっき逝かされたからか、
恥ずかしくなって目を逸らす。

「あっ、今逸らしたね」
ずいっと横からあすかの母親が自分を覗き見る。自分が裸であることも思い出しなおさら赤面した。
「逸らしたら持ち主と認識したらしいよ」

パラっと次をめくる。
「そうしたら、下にある棒をたたせるんだってさ」
「もうやったよー。この小さいやつでしょ?」
あすかはスカートの上に自分をポンっと投げ出した。めんどくさいんだろう。

「あら?そしたらクリームが出るまで撫でるだけよ?」
「だーかーらー、出たんだってば。だけど急に出たし少ないから全然塗れてないのっ。もっと欲しいのっ」

「もう一回やってみなさい」
母親の手が自分の首根っこを掴む。
「いだっ!」
はい。とあすかの手のひらに落とされる。

あすかの指が肩に絡み身動きが取れなくなる。そして股間に彼女の指が添えられた。

「くっ、はあぁっ!」
さっき逝ったばかりなのにすぐに勃った。

「気持ちいか聞くらしいわよ?」
「さっきも聞いたんだよ。きもち?」
答えようか黙っておこうか、快感に身を任せて閉じていた目を開くとあすかと、母親の顔がすぐ近くにあった。
2人で自分に顔を近づけており、気持ちいいか問われる。

もちろん気持ち良い。自分の痴態を観察され、恥ずかしさで答えが尻すぼみになる。
「きもち、いい、です」

「順調みたいね」
「ここまでは1人で出来たもん」
2人の口が目の前でパクパクとひらき、生暖かい息が当たる。お世辞にも良い香りとは言えない。

「出るときは言いなさいって命令した?」
「あっ、それしてないやぁ」
あすかが笑うと唾液ぴしゃぴしゃと自分に飛んできた。

「はぁ。あんたは高校生にもなって説明書すら読めないとは」
母親の愚痴を無視して、あすかの目が少し鋭くなる。
「出す時は言いなさい。わかった?」
少し雰囲気の違う彼女に押されはいっと即答した。

「い、逝きますっ」
彼女が与え続ける刺激に股間をパンパンにさせた。肩を押さえつけられ、指が股間でうごめく。

「逝くってなにかしら?」
「よくわかんない。どゆこと?説明書に書いてないのー?」
ハンドクリームとして認識されているため通用しないようだ。

「いいっ?出る時はちゃんと…」
「で、出ますっ!も、もう出ちゃう!出ちゃっ、出る出る出るぅ」
身体が二度目の絶頂を迎えようとしている。

「あすか、棒の先端に指を添えるんだって。そこに出てくるからね」
刺激を与え続けていた人差し指を親指と交代し、受け皿にする。

「あっ、ごめんなさいっ!出ちゃいますっ!出しちゃいますぅっ!!」
親子に視姦されながあすかの指に発射する。股間からは大量の精子が溢れ出た。
「ああああぁぁぁっっ…」

「おかぁさんすっごーい!ちゃんと出来たー」
彼女の手から転がされてベッドにべちゃっと、糸が切れた操り人形のように落ちた。

「なんか手がツルツルする気がするー」
自分の精子を手に伸ばしているのだろう。クリームなんかではないのに…。

「なんか良さそうねえ」
そう言って母親に仰向けにされる。
覆いかぶさるようにじっと見つめられ、唐突に大きな指が襲ってきた。

「あっ、うっ、あがっ。いぎっ」
もう既に出した。しかも2回とも大量に。もう出る気がしない。というかむしろ痛い。
床ドンしている母親の空間から逃れようと暴れる。
「あら、暴れるんだけど?」
「うーん、そういう時は縛っていいみたい」
あすかが取説に目を落としながら答える。
「これさっき台所で使ってた輪ゴム。こーら。動かないっ!」
押さえつけられながら、気をつけの姿勢で留められる。
それでも股間の苦痛から逃れようと芋虫のようによがる。

身体の上に母親の黒い影が落ちる。
床ドンされ、縛られ、ヒリヒリと痛む股間を弄ばれる。
「あぁんっ!も、もう無理でずっ!いだいっ、いたいよぅ」
拒否権のない股間いじりに涙が溢れてきた。本当に痛いのだ。
「痛いって言ってる場合はどうしたらいいのかしら?」
あすかに問いかけながらも股間から指は離れない。

「少し続けても勃たないようだったらやめればいんじゃん?」
既にクリームを塗ったからかあすかは手に持った漫画に夢中だ。

「お、おかぁさんっ!もういじらないでっ!もう出ないっ!もうでないぃー」
痛い。いたい。もう出ないのに。出したくないのに。股間は膨らんだ。

「あっ、膨らんできたわ」
自分を無視して尚も続ける。
「んぎっ!む、むでぃっ!むでぃぃっ!!んがぁっっ」
無理だと叫ぶ。
「あんたまたお小遣い漫画に使ったの?」
「好きに使ってた良いって言ったじゃーん」

「おがっ、おがぁざまっ!もうひゃめれくださいっ!無理なんですっ!」
身体をよじって位置を変えるも母親の指がくっついて離れない。

「漫画もいいけど、勉強も…きゃっ!」
あすかの母親が驚き高い声をあげた。急にクリームが出てきたのだ。

「あーあ。あんたの言うとおり不良品なのかしらね?」
少しついたクリームを手に伸ばす。
「なんか色も薄いみたいだしなぁ」

「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
なんども短く息を吸う。股間がヒリヒリと痛む。
噴射した時は気持ち良さと同等の痛みが襲った。
涙と鼻水で濡れた顔を拭うこともせず、なんとか生きようと息を吸う。

そんなハンドクリームを尻目にあすかの母親は、座っているのが疲れたのか寝転んだ。
ハンドクリームを胸で押しつぶして。
「ーーーーー!!!」
ハンドクリームの声はあすかの母親には届かない。

「あっ、何にも言わずに出しちゃう時は設定を再度しなくちゃいけないらしいわ」
母親は胸で潰れているハンドクリームを手探りで引っ張り出す。
そして目の前で逆さにぶら下げて微笑んだ。
「キツめの設定が必要らしいわ」
ヒロは狂ったように泣き笑った。