以下はファンティア有料会員向け作品「放課後の先生は」のサンプルです。
尊敬していた先生に襲われる恐怖がテーマです
スタイリッシュでカッコいい女の先生に憧れを抱いていた男子小学生が、当の先生に襲われて縮められてしまうお話
女性教師にぶち犯されるシチュに興味をお持ちであれば、是非是非!

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 僕の学校には紳士がいる。
 女の人だけれど。

 紳士先生なんて呼ばれているけど、男女ともにファンが多いのは綺麗な人だからだ。サラサラ長い黒髪、キリッとスーツを着て切れ長の目。凛とハスキーな声が、教室によく通る。
 パリッとスーツを着る人は僕の学校にはあまりいない。適当にシャツを着流したりする人が大半だ。けれどそれが独特の緊張感を与えているなら、それは多分戦略勝ちだった。子供は大人として振る舞う人には反抗しても、本物の大人にはめっぽう弱い。カッコよくて優しいなら、僕らはもう尊敬して話を聞いた。
「こらこら席について。うん、じゃあ日直、号令を」
 颯爽と現れた先生がすぐさま教室をまとめ上げる。スーツを着た女の人は、まるでバーテンダーのように大人な雰囲気をまとっていた。そんな姿を見れば、子供な自分を思い知らされ皆んなすぐ背筋を正す。それをニッと笑って、先生は褒めるんだ。

 そんな先生が、僕は大好きだった。
 いつかあんな大人になりたいなって、いつも思ってる。そして、先生の特別になって……。
 そう思うたび顔が赤くなる。僕は子供だ。先生にとって、僕は児童でしかないに違いない。
「どうしたんだ山岸、ぼーっとして」
 不意に声をかけられて、僕はパチクリと目を瞬かせた。
 見ればすぐそばには先生の姿。スラッとした脚が目前にあって、見上げれば例の顔でニッとこちらを見下ろしていた。

 放課後。先生がいてなんとなく僕は席についていた。二人っきりになれるのがなんだか嬉しくて、ついつい帰るのを遅らせてしまったんだ。
「なんだなんだ、そんな惚けた顔して」
 腕を伸ばして僕の頭を撫でてくれる。
 なんだか、先生は僕に優しくしてくれている感じがした。
「ちょっと、うん、ゆっくりしちゃって……」
 アワアワと言い繕うのを先生は面白がるように見ていた。長い髪を揺らして鷹揚に僕を見下ろしている。スラックスの代わりに、今日はタイトスカートを履いてるからストッキングや揺れる縁がなんだか目に毒だ。

「変な奴め。そうだな、特別に飴でもあげようか。もちろん内緒だ。ほら、おいで」
 教師用の机へと僕を連れ立って、僕の手に飴を握らせる。先生との小さな隠し事。それだけでなんだかソワソワ心が熱くなる。
「ありがとう先生」
 先生を見上げて僕は言った。成長期もまだ、とびきりチビな僕じゃ先生のお腹あたりまでしか背丈がない。その上中性的な顔、長い髪、何度女子と間違われたかわからない。
 だからこそ、カッコいい先生に憧れるんだ。
「可愛い顔で笑いやがって」
 クスクス笑いながら、先生は僕をからかった。
 途端に顔が熱くなる。

「まるで小動物に餌付けしてる気分だ。そうだな、これもあげようか。……ちょっと失礼」
 かがんで、書類を机の中に片付ける。
 僕を壁とお尻の間に挟んで。
「えっ……?」
 見る間に迫ってくる、おっきな大人のお尻。タイトスカートを限界まで押し広げて、はちきれそうだ。その圧力はパンツのラインまで浮き出るほど。そんなでっかいお尻が押し寄せてくるのだから、悲鳴さえ上げそうになって僕は後ずさった。
 そして、逃げ遅れる。
 鈍重な音が響いた。僕の目前いっぱいに広がった凶暴なお尻が、まるごと僕を飲み込んだのだ。まるでお尻でできた鈍器だった。僕の体重なんてないかのように跳ね飛ばし、壁に張り付いたところへ“ズドンッ!“と追撃を叩き込む。あとはもう拷問のよう。成熟したお尻の、とんでもない圧力が僕を潰してしまうんだ。
 体に触れるだけで、小学生にとっては大騒ぎ、全身でデカ尻を練りつけられるなんて異常事態だった。僕は先生のお尻で窒息しそうになって、でも浮いた足はもがくだけでちっとも床に届かない。情けなくって僕は涙ぐむ。
 ……こんなに女の人のお尻ってでっかいんだ……!
 そんな驚きだった。
 頰にショーツの三角形が跡をつけるほどの圧力、お尻の重さだけで潰れちゃうんじゃないかと思った。その無力感に、でも、ドキドキしてしまうんだ。それほどまでに、お尻の重い柔らかさは気持ちよかった。

「ん、ああ、悪かったね」
 やっとお尻をどかしてくれた先生。へたり込む僕をくすりと笑うと、やっと僕を持ち上げてくれた。
 わざと……?
 そんか不安に襲われる。おっきな大人の人に意地悪されたら、なんて、子供心に不安になってしまったのだ。そしてすぐさま、優しい先生がそんなことするはずないと思い直す。けれど、うるさいほどに高鳴る胸は抑えられなかった。
 もう、先生のお尻が怖く見えてエッチに見えて、じっとなんてしてられない。

「どしたんだい? 痛かったかな。女の人にぶつかられて泣くなんて、男の子がしちゃ開けないんだぞ〜?」
 クスクス笑いながら僕の頭を撫でてくれる。ニッと笑うのはいつもの先生だ。乱暴にわしゃわしゃされて、少し恥ずかしい。
「やめてよ先生。僕男の子なんだから、泣いたりしないって」
「そうそう。じゃないと、山岸は本当に女の子に見えるからね」
「もう、先生ったら……」
 ムッと口を尖らせるのを、ますます先生は笑った。
「肌は透けてて髪は細い。おまけにこんなにちっちゃい。女の子みたいだ、って言ったら怒るかな? ははっ、顔を背けないでくれよ。もっとよく見せてごらん……」
 クイッと顎を持ち上げて、僕の顔を覗き込む。ちょっと無理をしなきゃいけない身長差で、思わず踵が浮いた。目の前には、綺麗な綺麗な女の人の顔でいっぱいだ。
 カァッと顔が赤くなる。
「本当に山岸はかわいいな。食べてやりたくなるくらいだ」
「や、やめてよ先生、僕、男子なのに」
「ふふ、気にしてるのかい? いじらしいね。ますます気に入った」
 鷹揚に笑いながら、深鈴先生はポンポンと頭を撫でる。たまらず僕は赤面して俯いた。悪い気はしない。先生に褒められて、胸の奥が熱くなる。でも、女性の細っそりした指に髪を撫でられて、気恥ずかしさは高まるばかりだ。

「もう少し食べなきゃおっきくなれないぞ〜? ほら、こんなに軽いじゃないか」
「わっ、わっ!?」
 僕の体を持ち上げて、体重も無視して放り上げる。いわゆる、たかいたかい。先生の背丈まで持ち上げられて思わず僕は叫んだ。こんなに高いなんて思わなかったんだ。先生はぬいぐるみでも投げるように僕を弄ぶ。
 そしてひとしきり僕の軽さを堪能すると、ぎゅっと僕を抱っこした。
「ちっちゃいなぁ山岸は。可愛くて食べてやりたいくらいだ。女子よりうんと小さくて、ふふっ、中性的な顔立ちなのも面白い。なんだい、顔が真っ赤じゃないか」
 ハスキーな声が囃し立てる。赤面すればするほどからかうのだ。自分の豊かな胸を押し付けて、ちっちゃな男の子を恥ずかしがらせる。いやでも見入ってしまう僕は、先生にはどう見えてるんだろう。非力で小さく幼い僕、それがすっぽり腕の中におさまって、カチカチに緊張したまま身動きすらできないのだ。
 宙に心許なくぶら下がる足。先生の腕の中をほとんど占領してる女の人のおっぱい。ふんわり柔らかな香りと、僕を見下ろす綺麗な先生の顔に囲まれて逃げ場はない。これが、これが女の人の体……!
「やめて、やめてよ先生! いけないんだよこんなことしちゃ! ねえ、高くて、怖い……!」
「ふふ、わるいわるい」
 先生が、やっと下ろしてくれる。先ほどまで僕に押し当てられていた膨らみは、今は僕を見下ろして誇らしげに張り出していた。
 いけないことをされてる緊張と、いやでも感じる先生の柔らかさ。僕は大混乱だった。カッコいい先生が、女の人の雰囲気をまとってなんだか怖いくらいだ。おっきくて柔らかくて暖かくて……。まるで小人になった気分だった。

「もうっ。僕帰るからね!」
 逃げるように先生の下から逃げて、僕は帰り支度に取り掛かった。
 顔が熱い。興奮で潤んだ目が、なんだかランドセルを小さく見せた。いかにも子供用の僕の荷物。自分の幼さを嫌という程感じて、いやになるくらいだ。
 早く大人になりたい。先生みたいなカッコいい大人になって、そうすれば先生も僕のことを……!

 そんな物思い。
 それを遮るように、背後でカシャンっと音が鳴った。
「……先生?」
 ドアにもたれた先生が、腕を組んでこちらを見ていた。頰にはたっぷりとした笑みが、瞳は不穏な光が揺れている。
 なんだか、おかしい。
「先生、鍵、閉まっちゃったよ……?」
「そりゃ、閉めたからね」
 クスリと笑って、肩にかかった髪をひと撫でする。クールな仕草。でも、妙に手の動きが艶かしい。
 こんな人、知らない。見たことない。なんだか目の色が変わって、僕の知らない世界の人みたいだ。なんだか、……そう、怖い。何をされるかわからないのだ。僕を見下ろすその目が、獰猛に見えた。
「……ねぇ、本当に、先生?」
 そんな子供の言葉に、女の人は一瞬キョトンとしてから笑い出した。
「……あっはは! そうだね、先生ではあるけど、もう、”教師”とは呼べないかもね」
 女の人はクククと喉を鳴らして笑みを反芻していた。僕は居ても立っても居られなくなって、外へ出ようと歩き出した。
 恐る恐るドアの方へ向かう。
「僕、帰らなきゃ」
 そして、ドアに手を伸ばした時、先生の長い手がそれを阻んだ。
「残念だけどな、それは出来ない」
「……え?」
 見上げれば、ゆったり笑う先生がこちらを見下ろしていた。僕の怯えを美味しそうに眺めながら、大人の体で道を塞いでしまう。

 ああ、オトナの女性ってこういうことなんだ。直感的にそう思った。クラスのお子様と違う、肉食の生き物。成熟した体も計り知れない心も、子供なんか簡単に手の上で転がせてしまう。
 敵わない。
 バーテンダーみたいなベストに西日が当たって、体の輪郭をくっきりさせていた。突き出した胸の上にだけ陽が当たっている。明暗が、先生の豊満な胸やくびれに沿ってS字に曲がるのだ。女の体付きが目に焼き付いた。そして漂い出すのは、香水にも似て甘く湿った、汗とフェロモンの香り……。
「キミは帰れないよ。私が、帰さない」
 僕の顎の下を撫でてから、無理やり自分の方に振り向かせた。先生の顔には、切なげに寄せた眉、クールな表情も今は潤んで、ねっとりと舌が唇を舐めていく。
 メスの瞳はしっかり僕を見つめていて……。
「むぐ……!?」
 そのまま僕の上に覆いかぶさった。急接近した美貌は、影を落として見る間に僕に重なった。そして唇同士が密着し、リップを塗った肉厚な唇が僕の口を塞いでしまう。ハァ、と口に広がったのは先生の甘い吐息。はじめてのキスを強引に奪われて、僕は驚きに目を見開いた。