§
 友好的な上位種のもとに、半年間。
 そう決めたのは自分のため、キャリアのためなはずだった。
 世界の裏側に隠れていた、聡明な妖精たちが姿を現し、まだ日は浅い。今滞在すれば、貴重な経験として扱われるはず。そんな、随分よこしまな動機で僕は旅立った。

 けれどそんな思い、彼女らを前にどうして保てるだろう。
 人形のように愛らしい、猫の姉妹がここに二人。落ち着いて、大人びた少女と、その背に隠れた人見知りの子供が一人ずつ。人世ならゴシックに似た、しかしポンチョとドレスを組み合わせたような、不思議な服装が特徴的だ。そんな懐かしくエキゾチックな出で立ちで、小さな人影が二つ、ひっそりとこちらを向いていた。
「この人、優しいひと?」
 姉の影から顔を出したそのケットシーは、不安げにこちらを見上げた後、そう呟いた。そしてトコトコと歩み寄って僕の裾をつかみ、しばらく逡巡し、それから人懐っこい笑みをパッと向けたのだ。

 こんなに嬉しいことはなかった。
 ずっとここにいてもいい、そう思ったのだ。


§
 結局、ルーに懐かれるのにそう時間はいらなかった。

 いや、懐かれすぎたほどだ。

「りーくん、ご本読んで〜♪」
 件の幼女が、甘えた声を出しやってくる。ポンチョを脱いだワンピースのような格好で、トタトタ駆けてくる。そしてソファの上に僕を見つけると、ポンと膝に飛び乗った。
「もちろん。……でも、ちょっと後でもいい?」
 彼女の手には小さな本、かたや僕の手には、気の進まないレポートが握られている。
 えー、と口を尖らせる猫耳少女。年のほどは人間にして10歳と余年といったところだろうが、言動はこの通り。幼いのか、年相応なのかはわからない。ただ、いたく気に入られていることだけは確かだ。
「りーくん、ルーと遊んでくれないの……?」
 へんにょりと倒れる猫耳。亜麻色の髪の奥から、ルーが悲しげな目を向ける。子供はいつだって今が一番だ。待てるはずがない。そんな甘えを受け取ってもらえなかった子供の、乞うような瞳が潤んだ。その上、ルーは絵に描いたような美少女だ。敵わない。
 言葉に詰まる僕をよそに、フリルシャツの裾をイジイジと摘む。
 僕の負けだ。

「ルーナ、だめよ? リンさんを困らせちゃ」
  そこに背後から、助け舟を出してくれるもう一人のケットシー。
 クスクス笑いながら、ニナさんがルーをたしなめる。ミルクをたっぷり入れた紅茶色の髪、眠たげな目をした麗しい少女。ソファ越しにルーの頭を撫でて、唇を突き出す妹をなだめる。
 僕はレポートを放り投げた。
「いいんですニナさん。ちょうど飽きてきたところで。……それに多分、これはもう必要ないですし……」
 本を受け取り、降参したようにニナさんに笑いかける。それは、まだあどけなさの残る美少女の姿。それと同時に眠たげな眼差しは妖艶で、子供のような大人のような猫耳少女。そんなニナさんが、"そうですか?"と首をかしげる。
「無理なさらないでくださいね? この子、すごく甘えんぼさんで……。ふふっ、ルナちゃん、リンさんのこと大好きですね♪」
「お邪魔させてもらってるのは僕の方ですよ? それに……安心しますし。人間なんてケットシーに嫌がられるんじゃないかって、心配だったので……」
「あはっ♪ 不思議なことを考えるんですね?」
 だって、人間は下位種って言うじゃないですかと言ってみる。
 恐る恐る、賭けに出てみたのだ。下位種と呼ばれる所以は聞いてこなかった。恐ろしかったのだ。
 そんな僕を、ニナさんは耳を揺らし可笑しそうに笑った。
「リンさんも怖がり何ですね♪ 大丈夫ですよ? ケットシーの方がいろんな能力はありますけど、それだけですもの」
「でも、ケットシーの方が上位種、なんですよね?」
「日常に上も下もありませんよ? まあ、契約しなければ、ね?」
「契約……?」
 尚訊こうとする僕の口を、少女は指でふさいでしまう。
「ふふっ、知らない方がいいこともあるんですよ〜? それにそんなこと、考えたって仕方ないことじゃないですか♪」
 眠たげな目でやんわり僕をみつめ、それからクスッと笑ってみせた。
 きちんとポンチョドレスを着て、ルーと対照的に随分大人びているのがニナさんだ。実年齢は知らないが、換算すれば僕より年下のはず、だが、ルーの世話をするせいか、包容力ある雰囲気をまとっている。
 その声に安堵して手の中の本を見、僕は呻いた。
「これは、……ちょっと読めないかもしれない」
「えーなんでー?」
 僕は呻く。そこにあるのはケットシーの言葉。無論一通りの勉強は試みた、が、膨大な格変化に音韻変化、学べば体系的で合理的なことはわかるが、人間の処理能力で扱える代物ではない。たやすく人語を学べられる、聡い彼女らの扱う言葉がこれだ。今でも、二人が母語を使えばすっかり置いてかれてしまうだろう。

「ごめん、ニナさん、パスです」
「ふふっ、良いんですよー気にしなくって。誰でも苦手なことはありますから、ね?」
 ドレスを広げゆったり僕の隣に座って、彼女は本を開く。澄んだ声で、読み聞かせを始める。
 自分で読めても、ルーはまだ読んでもらいたい年頃らしい。或いは、ほかの甘え方が思いつかなかったのかもしれない。
 それがなんだか、くすぐったく思えた。
 なんだ、上位種と言ったって、人間と同じじゃないか。
 そんな事実は随分気持ちを軽くしてくれる。
 今だって、まるで若い家庭のような風景だ。読み聞かせをせがむ幼女に、並ぶ男女。小さな娘に、まるで幼妻、いや、娘にさえ見える少女と3人肩を並べている。
 まるで子供と、奥さんだ。
 そう思った瞬間、かぁっと顔が熱くなった。
 そこに、クスリ、と、笑い声。
 見ればニナさんが、流し目にこちらを見て微笑んでいる。
 眠たげに伏せた目が、見すかすようにこちらを笑った。


§
 おしまい、と最後に言って、ニナさんは本を閉じた。
「面白かった? そう、それは良かった♪」
 ぼくの膝の上に座る妹に、ニナさんは優しく頭を撫でてあげる。ぴこぴこ猫耳が跳ねる。
「さ、ご飯を作ってきますね。……リンさん、もう少しルナと遊んでもらってもいいですか?」
「もちろんです」
 一も二もなく引き受けて、僕はニナさんに微笑んだ。笑みを返すと、少女は席を立つ。

 立ち去るニナさん。
 清楚なドレスに身を包む、その後ろ姿に大きな臀部を見つけて、思わず胸がどきりと跳ねる。ポンチョのゆったりした服に包まれて、その女性的なラインは隠れている。その分思いがけない曲線に、僕はその女性らしさを意識せずにはいられなかった。
「ねーねーりーくん。あそぼ?」
 僕の袖を引っ張って、ルーは所在無げに呟いた。
「ああ、ごめんごめん。なにしよっか?」
 誤魔化すように頭を撫でてやる。サラサラとした指通りは、まるで絹糸のよう。指の間を流れるその感触は、いつまでも触っていたいほどだった。
 ひこひこ跳ねるネコミミが、快哉を叫ぶ
 。嬉しそうなその動きを見て、出来心で僕は耳をわしゃわしゃ撫でてやった。
「あははっ! りーくんくすぐったいよ〜! でも、気持ちいい♪ ね、ね、もっとやって〜!」
「いいぞーほら、よしよし〜!」
 細い体をよじらせる。不安になる程軽く薄い体。子供特有の柔らかさが膝の上で踊った。

 きゃっきゃと弾む子供の声。撫でれば撫でるほど喜ぶものだから、こちらもつい楽しくなってしまう。
 頭を撫でれば耳を弾ませ、顎下をさすれば嬉しそうに喉を鳴らす。
 そしてあちこち触れているうち……。
「わっ!?」
 ふに……、と、指先にやわらかいものがあたり、僕は慌てて手を離した。ささやかだが確かな感触、すでに単なる皮膚以上のものを孕んだ、独特の感触だ。言動こそあれ、すでに娘に片足を入れ始めていたルーの、生々しい柔らかさだった。
「ご、ごめん」
「? なんでやめちゃうの? ねえりーくん、もっと撫でて〜!」
 嬉しそうに耳をはためかせ、ルーはおかわりをせがむ。どうやらお気に召したらしい。幼女の体をまさぐるいかがわしさに若干気は引けるが、当人の頼みとあっては仕方なかった。指先にはまだ疚しさが残っていたが、愛くるしい少女にせがまれて抗えるはずもない。

「そうか? なら……!」
「きゃはははっ! くすぐったい、くすぐったいよりーくん!」
 背中を撫で、脇腹をくすぐり、その度ルーは身をよじって声を弾ませる。むちゃくちゃにくすぐられる、それが楽しいようだった。
 けれど、なるべく力は出さないでやった。大人の男の腕から抜け出せないのは、幼女にはとても怖いはず。そう思ってすぐ押し返せる程度にまさぐってあげた。背中を、首を、お腹を、脇腹を……。

 そして尻尾の付け根をくすぐった時、ルーは違った反応を示してきた。
「あはっ、ふっ、んっ……、そこ、くすぐったくて……、ね、ね、もっとやって!」
「ここ? あははっ、ルーったら顔真っ赤じゃないか」
 笑いすぎたのか、はしゃぎすぎたのか、猫耳幼女は真っ赤になって身をくねらせた。どうも尻尾と耳の付け根が好みらしい。さっと撫でるだけで体を跳ねらせ、それから声を弾けさせる。
 指先で擦りあげ、トントンと叩き。

 そして同時に耳と尻尾の付け根をくすぐった時、ルーの喜びは頂点に達した。

「……ッ、う、りーくぅん……」
「? どうかした?」
 おかしいなと思ったのは、急にルーの口数が減ってきたからだ。
 時折体を震わせては、僕の手の動きに敏感に反応する。堪えるように喉を震わせて、耳もなんだかぎこちない。
 はっ、んっ、と吐息が湿っぽくなった。やりすぎたか? 笑いすぎて疲れたようにも見える、が、なお快哉の色は色濃い。
「疲れた? もうやめよっか?」
「ううん、もっと、もっとやってぇ……」
 なお媚びるように言う。嬉しいなら仕方ない。幼女の体をまさぐってやる。それはケットシー特有の反応で、いまいちどのような状態か掴めない。とはいえ嬉しそうなのは確かだ。なら、愛でられるだけ愛でてやるのも吝かでない。
 腕の中の小さな体を、たくさんたくさん撫でてやる。毛並みの良い髪が跳ねた。手の中で小さな体が転がりまわった。僕の胸に顔をうずめて、ルーはプルプルと体を震わせる。堪えるように声を漏らしたり、ピンと脚をそらしたり、撫でられる感触を堪能しているのだろうか、どうにも反応が読めない。
 手の中の小さな体は、重みを感じさせること無くふるふる震えた。

 どことなく不穏に揺れる猫耳。
 そんな髪の影から、熱に浮かされたような瞳がこちらを見上げた。
 そして。
「もう、無理ぃ……!」

 パチン、と、変なスイッチが入る音がした。

 それは突然の出来事。
 気づけぬほどの速さでもってルーは僕の胸にしがみつく。
 そして。

「リーくん、交尾、交尾しよっ?」

 目の色が変わったルーは、勢いよく僕の首筋に飛びついて、言ったのだ。
「……は?」
 唐突な言葉に声を失う。
 何を言っているかわからない。
「ねっねっ、ルーと交尾しよ? もうおさえられないもん、良いよね? 良いでしょ? ルーと契約しよ? 我慢できないから、ね? ね? いいでしょ?」
「いや、え?」
 とりあえず落ち着かせるため、僕はルーを身から引き剥がそうとした。
 しかし、ルーは甘酸っぱい吐息を漏らし、僕に食らいついて離れない。

 それはまるで、エサを貪る猛犬のようだった。
「ね、交尾しよ? 交尾されて? ルーの魔力注ぎ込まれて、ケットシーのペットになって? いいでしょ? ね? ね? 今から襲うね?」
「いやいやいや、何言ってるっ、て、力、つよっ……! おい、待て待て待て……っ!!」
 目をぐるぐるさせながら、ルーが尋常じゃない力で僕にしがみつく。魔法? けれどその目になんら妖光はない。
 まさかこの幼女、素の体力で人間の男をねじ伏せて……!!
「なんだよその力!? どこからそんなっ……!」
「だってルーはケットシーだよ? ヒトがケットシーに勝てる訳ないもん。ルーは上位種なんだよ? だから犯されよ? 契約しよ? 良いよね? 始めるね?」
「バカっ、服を脱がすな抱きつくな!! 離せルー! じゃ、じゃないともう息が……!」
 はあはあと甘酸っぱい吐息を漂わせ、幼女が僕に飛びかかる。足をすくわれれば体重差なんて無意味で、あっという間に僕は床に叩きつけられた。両手でその細い肩を押しても意味はない。接着剤でつけたようにルーは僕にしがみついて、ズボンを破きシャツを喰い千切る。
 そして男の無骨な体を光の元に引きずり出した。
 その様は美しいケモノで、途端に僕はルーの本性を思い知った。可愛いだけだけのロリと思っていたが、相手はケットシー。人間をはるかに上回る妖精であり、上位種でありケモノなのだ。
 その瞬間の戦慄たるや、他にない。
 美幼女相手の手加減なんてかなぐり捨てて、僕は全力を振るう。
 そして返ってくるのは絶望だけ。

「あははっ♪ りーくん全力出さないと負けちゃうよ? ちっちゃなルーに負けちゃうよ? 負けたくないよね? だって勝ったらルー、契約しちゃうもん♪」
 契約? それがどう言うことかを僕は知らない。その無知による恐怖が、一気に僕を青ざめさせた。
 そんな僕の心を見透かすように、ルーは言った。
「あれ、りーくん契約も知らないの? あはっ♪ だってルーは上位種だよ? 人間なんて劣等種とする契約なんて、主従の契約しかないもん♪ でもりーくんならいいよ? 契約してあげるね? 愛して愛して、むちゃくちゃにしてあげるね?」
「なっ!? やめ、やめろルー!! こら、服を……、ひ、や、やめてくれ!!」
 問答無用でルーは僕の服を捨て、自分も服を脱ぎ去って覆いかぶさる。それはまさに、理想的な少女の体。僕なんかの体とは比べ物にならないほど美しくて、肌も綺麗だ。自分の体が恥ずかしくてたまらなくなる。
 そんな僕の顔を、ルーはヨシヨシと撫でた。一気に近くなる小さな顔、目にはハートマークを浮かべて、愛情いっぱいに僕を犯そうとしている。それに対する感情を、恐怖と呼べばいいのか当惑と呼べばいいのか、僕にはわからない。

「あははっ♪ りーくんがルーに敵うわけないもん。だから大人しく契約しよ? りーくん大好きだから、大事にしてあげる♪ でも抵抗するなら……、劣等種だって教えてあげるね♪」
「むぐっ!?」
 突然のことに僕は目を見張った。
 キュッと僕の首にしがみ付き、ルーが僕に舌をねじ込んだのだ。
 首を振ろうにも触れない、口を閉じようにも小さな口は口内を塞いだまま。
 そして痺れるような甘い感覚が、背筋から脳髄へ駆け巡ったと思えば……。

「っぷは! ふふっ、ごちそうさま♡ あははっ、早速始まったぁ♪」
 その声とともに、ズッ……、とルーの体が重くなる。

 いや、違う。
 僕が縮んでいるのだ。

 そう思った時には遅かった。

 縮小は急加速して体格差を逆転していったのだ。僕に跨るルーは、はじめつま先だけついていたのに、徐々に膝を曲げ、ついには膝立ちへ、そしてぺたんと脚を広げていった。
 その度に、ルーは楽しげに声を弾ませる。

 そしてルーがドンっと左右に手をついた時……!
「あーはっ♡ りーくんも劣等種にぴったりの体になっちゃった♪ じゃ、早速始めるね? これからリーくんはルーのもーのっ♪」
 もう、ルーは僕を優に超える巨幼女と化していた。吹けば飛ぶような体も、もう僕の何倍も重い。
 ただでさえ強靭なケットシー。そんな娘が巨大化して仕舞えば、僕は手も足も出るはずなかった。
「りーくん♡ りーくん♡ りーくん♡」
 湿った吐息を漏らし、愛らしい娘が僕の顔を舐め回す。ペロペロと小さな舌は子猫のように僕を撫でて、しかしその舌は僕の手のひらでさえ包んでしまえる大きさだ。可愛らしい小さげな舌に、顔全体を何度も何度も舐め上げられ、顔はもうびちゃびちゃ、口には妖精の唾液が流れ込み、鼻にさえ甘い蜜が入り込む。

「ふふっ、りーくん、食べちゃうね♡ えいっ……♡」
「やめ、や、あ、ああぁ……!」
 僕の力が抜けると見るや、ルーは濡れた自身の秘部を下ろし始める。
 無理やり僕をぶち犯し、主従の関係を結ぼうというのだ。
 それは人権の喪失も同じ。だのに、僕はどうすることもできずにいた。
 見せつけるように、なるべく無力感を植え付けるように、僕の目の前でルーは腰を下ろしていく。
 そして。
 ツト……、と、先端に口をつけたのだ。
 思わず声が漏れる。

 次の瞬間。
「えいっ♡」
「うぐっ!?」
 "ズドンっ!"と巨体が落下し、一気にロリまんこが僕にむしゃぶりついた。
「〜〜っ♡ りーくん、はいっ、ちゃったぁ……♡」
「そんな、ッ、ぁ、〜〜っ!!」
 押し寄せる無力感を、圧倒的快感が追いかける。
 当然だ。
 キツキツの幼女の膣に食いつかれているのだ。もう口いっぱいに頬張られ舐め尽くされ、慣らすようにゆっくりストロークさえ始まっていた。それが気持ちよくないわけがない。
 そのうえルーは、巨体と自重にものを言わせ、僕に思いっきり膣奥を寄せ付けていた。
 自身のあった僕のモノも、いまやロリ膣の奥に届くかもわからない。けれど大質量の幼女の体に押しつぶされ、先端はグリグリとルーの奥に練りつけられていた。
 その奥にある、魔力のるつぼに押し付けて。

「りーくんは弱いね♡ 可愛いりーくん♡ 劣等種♡ りーくんの劣等種♡」
 ぎゅっと手首を握りしめて、ルーが僕をぶち犯す。覆いかぶさる幼女の顔は無邪気そのもの。人形のように可愛らしく、まさに仔猫そのものといったちんまりした体だ。それが一層情けなくて、僕は思わず泣いてしまった。こんな、こんな小さな女の子にレイプされるだなんて。可愛がったせいで縮められて、犯されて、下僕にされる。それも、嬉しいだろうと言わんばかりにだ。
「りーくんが弱いのがいけないんだもん♡ ちびっ子りーくん♡ 劣等種はみんなお猿さんなんでしょ? こうされると嬉しいんでしょ? だったらルーも頑張るね♡ りーくんの飼い主になって、毎日毎日犯してあげるね♡ あはっ♪ 嬉しすぎて泣いちゃった♡」
 ズコバコ僕をレイプしながら、上位種の仔猫はさえずった。飛び跳ねる声、飛び跳ねる巨体。その度幼い割れ目に僕の先っぽはねじこまれ、キツキツのまんこの中で撫で回される。幼女の高い体温にペニスがとろけ、キュッとした締め付けに握りしめられ、それが、何度も、何度も、何度も……。子供の下敷きにされ、大の男が年甲斐もなく泣きべそだ。それをしっかりと愛でられながら、可愛がってやったロリに犯されまくる。

「泣き虫りーくん♡ 泣き虫劣等種♡ 劣等種♡ 劣等種♡ ルーのペットになっちゃえ♡」
 発情した猫耳幼女が僕の上をリズミカルに飛び跳ねる。その巨大なロリまんこが降って来るたび、ぱちゅんぱちゅんっと膣を叩き込まれ、人権を奪われ、尊厳は叩き潰される。猫耳ロリなんかに、合意もないまま一方にレイプされているのだ。
 異種族の膣から、魔力がどんどん注ぎ込まれる。体に契約を書き込まれる。イッてしまったら僕はこの小娘のもの。一生この子のオナペット。さっきまで可愛がってやっていたのに、今じゃ無邪気に人権を奪われようとしていた。
 ずしっ、ずしっと降ってくる仔猫の体は超重量で、とてもじゃないが逃げられない。しっかり握りしめた幼女の手は、好意に満ちた手錠と化した。
 そして愛ある陵辱。ロリまんこが僕を貪り離れない。下腹部はすべてルーの愛液でグチョ濡れだ。ぷっくりプニプニのロリまんこが僕を嗤う。離れないようすべすべの太ももが腰を挟んだ。
 そこに満を持して膣が僕を犯す。のしかかる膣はペニスに絡みつき、カリの隙間まで入り込んでは舐め回す。ペニス全体を浸す幼女の媚薬。入ってはいけない異種族の蜜が魔力が、僕を犯した。穴の中にさえ這入り込み、僕の中に侵入する上位種の愛液。どだい人間の体で勝てるはずないのだ。もう幼女のしたい放題。おもうがまま犯される他なかった。

「りーくんのチビ♡ ザコ♡ 劣等種♡ 泣いちゃってる♡ ルーに犯されて泣いちゃってる♡ 大丈夫だよ、ルーしっかり愛してあげる♡ 離したりしないもん♡ 毎日しっかり犯してあげる♡ りーくんはこれからルーのペット♡ オナペット♡ ずっとずっとオナペット♡」
 契約の進行によって、僕の体は少しずつ縮んでいく。もうルーは僕の二倍の体躯を誇り、三倍へ向かって成長を続けた。それがおかしくて楽しくて、ハートの目で僕を笑ったのだ。
 なんて嬉しそうな顔だろう。好きなお兄さんにじゃれつくみたいに、僕を無理やりレイプし罵倒する。異種族への強姦はすなわち契約。一生この猫耳ロリの下僕にされる。なのにルーは無邪気な笑顔。同意なき逆レイプも、大好きな劣等種へのとっておきのご褒美なのだ。
「りーくん好き♡ 好き♡ 大好き♡ ルーにぐちゃぐちゃにされて嬉しい? 嬉しいよね? ケットシーに犯されるのなんて最高のご褒美だもんね♡ これはりーくんだけの特別♡ 契約するね? 頑張るね? ぜーーんぶルーのものにしてあげるね♡」
 ぐらっとその体が倒れかかったとみるや、ルーの巨体がガバッと僕に覆いかぶさる。ぎゅっと腕に抱きしめられる。全力のロリプレス。ルーのおっぱいが顔面に広がった。幼女の汗がヌチヌチ僕に塗りたくられる。気持ちいいお腹が僕にのしかかる。まるだルーのぬいぐるみにされたみたいだ。しっかり抱きしめ離れない、離さない。そんな意思が僕を占領した。
「えへへっ♡ りーくんのおチビさん♡ もう逃がさないもん♡ ギュッてするね? えい、えいっ♡」
「なっ、…%&¥@!!!?」
 そして、細脚が僕の腰をがっちりホールドするのだ。言葉にならない悲鳴は、快感の声。ルーのお腹に阻まれてしまう、嬉しい悲鳴。ホールドされて、ヌチィッとルーのナカに押し込まれたのだ。巨ロリの抱擁が、小さな僕のペニスを深く深く挿入する。そしてついに、子宮口まで押し付けた。

 もうルーはケモノだった。美しく高貴なケモノだった。一生懸命僕を犯して、ちっちゃな体に僕を隠すのだ。
「りーくんのチビ♡ チビ♡ 劣等種♡ かわいいもん、食べちゃうよ? いいの? いいよね? 契約しちゃうね?」
 腰を打ち付けられながら、怯え泣きそうな顔を三倍幼女に舐めつくされる。一回りもふた回りも小さい幼女に囃されて、愛でられながらも絞りつくされるのだ。ヨシヨシ頭を撫でるのは優越感の表れ。それでもズコバコ僕をぶち犯して、全てを奪い去るつもりだった。
「泣きべそりーくん♡ 弱虫りーくん♡ どう? ルーのあそこ気持ちいい? 気持ちいいよね? そうでしょ? いっぱい犯してあげるね♡ だからさっさと契約しちゃお♡ いくよ? 好きだよりーくん♡ 好き♡ だーい好き♡」
「やめっ、ルーやめてっ!! やだ、人間じゃなくなる、帰れなくなる、やだ、やだ、あ、あぁ……、ッ〜〜!!」
「あはっ♪ やめてなんかあげないもん♡ ほら、えい、えいえいっ♡」
 哀れな悲鳴は快感の悲鳴に変わった。亀頭をヌリヌリ奥に練りつけられたのだ。そこから溢れ出すのは強力なルーの魔力。上位種の子宮に、僕の子種なんか届くはずもない。ただひたすら一方的に、犯し尽くされ、絞り尽くされ、魔力を注ぎ込まれるのだ。精液は子宮に届くことなく貪り尽くされる。精と魔力を交換される。着実に、着実に、僕はルーのものにされていく。
「届いた! りーくんのちっちゃいの届いたよ! もう人間には戻れない♡ ずっとずっとルーのもの♡ 下僕♡ ペット♡ オナペット♡」
 みっちり体でプレスして、ルーはどんどん僕の人権をむしり取った。
 クスクス笑う幼女が、なお巨体で僕をイジめる。契約を続けるのだ。大事に大事に魔力で侵す。その度、どんどん僕のなにかが吸われていった。まるで血液を抜かれる気分だった。それは尊厳だったのかもしれないし、生命力、人間性、あるいは、自由だったかもしれない。かわって僕の中に、ルーの体液が輸血される。思考にルーがねじこまれる。隅々まで浸透するその魔力。これが下僕になっていくということらしい。体を支配される圧倒的無力感、絶望感、溢れる快感。血管で神経で上位種の性が暴れまわり、次々自分のものに置き換えていくのだ。人智を超えた強姦。なにが起きているかもわからない。しかし、取り返しのつかないことだけが鮮明だった。そして、それに抗えないことも……。

「よしよし♡ よしよし♡ これからルーがご主人さま♪ 大丈夫、怖くないよ。だって、毎日犯されるだけだもん♡ りーくんは幸せ者♪ 大好き♡ 大大、だーい好き♡」
 泣きじゃくる僕を、優しく撫でる小さな手。それが母性というよりは、お気に入りの人形にたいする愛で方に近いことを知っている。嬉しそうに揺れる尻尾に耳、おっきな体。その全てで僕を包み込んで、絶大な支配感を楽しんでいるのだ。
 ぎゅううっと痛いほどに抱きしめて、ルーはクスクス笑って僕の涙をなめとった。ねっとりとした子供のベロ。それが、涙より熱く僕にのしかかる。

「美味しい♪ ペットじゃなかったら食べちゃってたかも♪ 大好き♡ 劣等種ペット大好き♡♡」
「う、うぅ……!!」
 男泣きを覆い隠す、逆レイプの音、ルーの喘ぎ声。
 それが、いつまでも続いた。
 何度も何度も犯されて、泣かされて、喘がされて……。
 それが終わったのがいつかなんて、わからない。
 ルーの気の済むまで僕は犯された。
 そして、最後に。
「りーくんは、これからルーの愛されペット♪」
 宣告する幼女の声とともに、僕は辛い幸せに目を閉じた。


§
 ルーに体を洗われ、頭を撫でられ。
 それから少女は、僕を置いて寝にいってしまった。

「……どうすれば」
 一人捨て置かれた僕は途方にくれた。
 見回しても、巨大な室内は巨人の世界。
 傷だらけの心にクタクタの体で、僕はただ部屋の隅に突っ立っていた。

「ひゃっ?!」
 そこへ、ニナさんの静かな足音がした時、飛び上がらんばかりに驚いてしまった、そんな僕を、どうか小心者と笑わないでほしい。
「あ、に、ニナさん……」
 目の前に現れたドレスの膝、そこからうんと視線を上に移し、僕は猫耳少女と目を合わせた。
「あらあら、随分かわいいお姿」
 しゃがみこんで、ニナさんがニコニコ笑いかける。膝を揃えて僕を見下ろす姿が大きく、迫力のある美しさ。細身の女性と、膝の高さで背比べする構図が気恥ずかしい。
「ルーナちゃんがまた何かやったのね。ごめんなさい、また迷惑をかけちゃったみたい。でも、……ふふっ、小さいリンさんも可愛いですね」
 ポンチョドレスから手を伸ばして、僕の頭を撫でてくれる。柔らかく細い手が、人形を愛でるように僕の頭を包んだ。繊細な暖かさは格別。だけど……。
「や、やめてください、恥ずかしい……。僕だって大人の男なんですから」
 自分が可愛いものになってしまうような感覚は耐えきれない。
「ふふっ、男の子が可愛がられてはいけない道理なんてありませんよ? それに、こんなにちっちゃいんですから」
「で、でも……」
 顔を真っ赤にして俯く。こんな恥ずかしい姿、できれば今すぐにでも戻して欲しいのだ。人間、寝そべっているのを見られているだけでも恥ずかしい。その上いま、僕はこんな惨めな体だ。綺麗なニナさんの前にいれば、丸裸のまま立っているような感覚に襲われる。

 ルーを探して早く戻してもらおう。
 赤面の奥にそう思う。けれど、ニナさんは笑んだまま動かない。
「あの、ニナさん……?」
 僕は、不動のまま膝立ちのニナさんを、不安に見上げた。
 目の前をおっきな体に塞がれる、そんな感覚に少し後ずさってしまう。
「なんでしょう?」
 にこりと柔和な笑みで、一歩こちらににじり寄る。
「る、ルーを探しに行きたいので……」
「なら、一緒に探しましょうか」
 おいでという風に腕を広げるニナさん。抱き上げてあげようというのだ。
 それはとてつもなく魅力的なお誘いだった。ついた膝からドレスの胸元までは、なだらかな一本坂だ。そこに至れば、間違いなく柔らかく優しい抱擁が待っているだろう。優しさで、とろとろに溶けてしまうはずだ。
 もう元の大きさには戻れないようなほどに。

「大丈夫です、あの、大丈夫ですから」
 さらに一歩後退する。
「遠慮することなんてありませんよ? さ、どうぞ♪」
 緊張する僕に、ふふっと笑いかけるいたずらな慈母の姿。笑んだまま、ゆっくりこちらに近づくのだ。
 誘惑と、曰く言いがたい緊張の間を揺れ動き、後ずさりする。そんな僕の背を、トンと壁が叩いた。
「恥ずかしがらなくてもいいんですよ? 私たちにとって人間なんて、みんな可愛い子供みたいなものですから。ね?」
 にっこりとした上位種の女性はさらに近づく。そして、膝ドンと言った感じだろうか。膝を僕の脚の間に滑り込ませると、もう容易には小人の脱出を許さなかった。
「あのっ、ニナさん、ち、近い……!」
「恥ずかしがり屋さんなのね。可愛い……♪」
 壁との間に追い詰め、僕を膝の上に跨がらせる。ドレスの膝に体を乗せ、手首を壁に押し付けて、僕をはりつけにするのだ。

「や、やめてくださいっ! 何を、あの、ニナさん、ニナさん!」
 壁まで追い詰められて、僕は大混乱だった。けれど、自分の上に覆いかぶさるニナさんはクスリクスリと笑うだけ。そのうえ凶悪なほどに魅力的な胸をわざと押し付け、哀れな小人を一歩も動かせないよう拘束してしまう。
 ドレスの中に貞淑に隠された豊満さ、それが僕の上にのしかかる。それは、僕を抱擁しようとした危険な母性。毛布のように柔らかく、しっかりとした弾力が僕を閉じ込めた。そこから立ち上る香りにクラクラして、どうしようもなく、どうしようもなく僕は魅了されてしまう。
 ドギマギとしながらも、確実に蕩けていく僕。そんな小人をニナさんは笑った。
 そして、僕の首元に顔を近づけるのだ。
「ふふっ、ルーナちゃんの言ってたとおり、良い匂い。きっとマナが良いのね。あっ、緊張してる♪ 大丈夫よ、怖くないから……」
 スンスンと鼻を鳴らして、ニナさんが僕の匂いを嗅ぐ。そして耳元にぽそぽそ囁かれれば、甘い声音に僕は思わず痺れてしまった。
「ニナさん、あの、やめ、やめてください……! 恥ずかしいです。だから、その、戻して、ください……!」
「ふふっ、ダメです♪ そんな生意気いうお口は……♪」
 僕の反応を一つ一つ味わうように、ニナさんは僕をからかう。慌てふためく口も指でそっと閉じられてしまった。

 そして、従順に口を閉じた僕をクスリと笑うと、ゆっくり口を近づけて……。
「やめ、近い、近いです……、ぅぐっ!?」
 柔らかな唇で、僕を黙らせる。美少女の口が、ぎゅうっと僕にキスするのだ。
 想像を絶する柔らかさ。それが僕の乾いた脣にくっついて、交わって、湿らせていく。ふにふにとした柔らかさが、僕に吸い付いた。小さな僕の唇を奪われ、大きなニナさんに頬まで接吻されてしまう。
 そして甘い舌先が、僕の唇をなぞるのだ。
 ゆっくり小人の唇の形を楽しみ、唇の内側を舐め始める。歯並びを確かめるようにゆっくり舐め上げ。
 そして。
 一気に口の中にねじ込んだ。
「っ!!?」
 もがく僕の腕は、少女の手の中で完全に拘束されていた。虚しい抵抗はケットシーの体に蹂躙される。押し付けられた胸のクッションに僕の体は宙に浮いて、足は虚空を搔くばかり。どだい抗うなんて無理な話だ。だって今、僕はニナさんの三分の一しかないのだから。否応無く唇を奪われ、無理やり舌をねじ込まれたって、どうしようもなかった。
 か弱い少女の舌で僕の口はいっぱいで、魔力を含んだ唾液がその間に溢れかえった。その上ニナさんは吸い付いて、より僕を骨抜きにする。肺の空気も何もかも、ニナさんに奪われるのだ。そして吸い込むのはニナさんの吐息と、甘い香り。
 猫耳娘のお姉さんに口を犯され、大の男が何もできない。滲んだ涙も、擦り寄せられた頰に拭われ、優しく頭を撫でられては、空っぽの頭にニナさんだけが注ぎ込まれていく。嫁か娘のようにさえ錯覚した女性に、今じゃ子供扱いで襲われていた。

「んっ、ふう……♪」
「ッぷはっ!」
 散々僕の口内を犯し、キス責めにし、吐息を奪い吐息を注いで、頭の中まで空っぽにして……。そしてやっと、ニナさんは口を離した。とろりと垂れ落ちる唾液を舐めとり、満足げに僕を見下ろす。そこにあるのは、涙ぐみ惚けた小人の顔。呆然として何をされたかもわかっていない、下等生物の姿があった。
「あはっ♪ リンさんもそんな顔するんですね。とっても可愛いです。そうね、もう少し味見してみましょうか……」
「ひゃあっ!?」
 僕の首筋に舌を這わせ、顎の舌をなぞり、頰を優しく舐め上げる。放心状態の心に、なにかを擦り込むように、優しく優しく僕を舐め、優しく拭いてから、ぎゅっと抱きとめた。
「すっかり骨抜きになっちゃいましたね♪ まるでお人形さんみたい。もう、強い男の子には戻れませんよ?」
 もう真っ白な頭の中で、ただただ頭を撫でられる。どうすればいいかわからない。嬉しいのはわかる。でも、それが自分の考える立場と乖離していることもわかっていた。安心感、包容感、何かに堕ちてしまう恐怖と、抵抗したい気持ち。ないまぜになったまま、けれど眠たげな瞳を見上げれば、圧倒的な包容力が僕を子供にしてしまう。
「そうですね、体がルーナちゃんのものになっちゃったなら、私は……」
 そっと、僕の耳元に唇を近づける。
 耳打ちする、ぽそぽそとした吐息が命じた。
「こころ、全部私のものにしてくださいね……♪」
 フッ、と女性の微笑みが耳元をくすぐる、耳の奥底を通り抜ける、脳全体に広がる。ニナさん色の心地よい痺れが全身を包み込んで、もう、何もわからなくなってしまった。

そして、体が勝手に動き出す。
「……あれ、え、え?」
「あらあら、こんなに簡単にかかるなんて、リンさんは従順な子なのね。ふふっ♪ リンさんのこころは、もう何も隠せませんよ? 記憶も思考も、恥ずかしいところも……♪」
 "え?"と思った時には、僕のこころはもう素っ裸にされていた。隠していた想い、好意、密かな煩悩が、するすると手から解けてニナさんの元に……!
「や、やめてください! そんな、心のなか、覗かないで……!!」
「あはっ♪ 隠してる気持ちなんて、ずっと私たち知ってたんですよ? だって私たちはケットシー。人間の心なんてお見通し。だから、今更です♪」
「そ、そんな……!」
 かぁっと顔が熱くなる。
 そんな気持ちとは裏腹に、僕の体は勢いよくニナさんの豊乳へと飛び込んだ。
「きゃっ♪ リンさん、こんなに私のおっぱい好きだったんですね。これほどとは思わなかったです」
「えっ? あれ、体が……! ち、違うんです、僕、いや、こんな、ごめんなさい、体が勝手に……!」
「嘘はいけませんよ〜? リンさんは、ずっと私にこうしたかったんです。いけない小人さん♪ 私は全部全部知ってましたよ? さっ、素直になってみて?」
 “ね?”と笑うお姉さんは、小さな体に大きな胸を明け渡す。ニナさんの言葉は、まるで僕に直接流れ込んでくるように暖かい。心いっぱいに響くその呪文。もう、抗えない。

 僕はまるで子供になったような気持ちで、ひたすらニナさんの胸に飛び込んでいった。ほろ酔いの気持ちに、鮮明なニナさんの柔らかさ。思いっきり乳房に抱きつけば、両手いっぱいの幸せが腕の中で大きく弾んだ。未知の柔らかさ。女の人のおっぱいが、こんなに柔らかいだなんて……!
 僕はたまらずポンチョの中に潜り込み、薄布一枚隔てただけの乳房、美乳の立体感に飛びついた。
「ふふっ、もうすっかりリンさんは私のペットですね♪ いいんですよ? だってリンさんは私のおもちゃですもの♪ なんでもさせてあげます。お返しに、私もいーっぱい遊んであげますね♪」
 ポンチョの中、リンさんの声が大きく響き渡る。大人の女性の、甘い香り。暖かな体温。ニナさんの中にいるような感覚が、非現実的な雰囲気を醸し出す。
 体いっぱいに感じるおっきな膨らみ。ずっと触れたくて、でも絶対触れちゃいけないと思っていた秘密の場所。ぶるんっとした反発力が心強い。それは柔らかいのにまとまりがあり、僕のお腹にはすこしだけツンとした感触がある。持ち上げようにも持ち上がらないほどの、ずっしりとした重量感がたまらない。
 もう、このまま吸い付いてしまいたい……!

「ね? リンさんのこころはもう裸んぼです♪ こーんな恥ずかしいところも全部私に見られて、これからもずっと裸んぼ。私のいいなりにだって出来ちゃうんですよ? ね? 私の可愛い可愛い劣等種さん♡」
 クスクス笑われながら、でも僕はニナさんのおっぱいに夢中だった。恥ずかしくてもうどうしようもないのに、ニナさんの言われるがまま欲望をさらけ出してしまうのだ。大好きな女性の、もっとも美しく魅惑的な場所。ポンチョのなかにぼんやり響く澄んだ声が、ますますニナさんのなかにいることを知らしめる。
 もう、我慢できない……!
 僕はフリルシャツを開けて、そのなかに飛び込んだ。
「きゃっ!? ……ふふっ、リンさんはいけない子です♪ 私、肌を見せるような女性ではありませんよ? なのにこんなことして……、まるでお猿さん♪ ふふっ、私の中でジタバタもがいて、可愛いです♪」
 そういうと、ニナさんはポンチョを脱ぎ、僕を再び光の元に晒してしまう。
 初めてみるポンチョなしのニナさんは、なんだかとても細身に見えた。外着を一枚脱いだだけなのに、一気に体のラインを意識してしまう。そして、シャツのボタンをはだける段になると、いよいよその感覚は鮮烈となった。
「性欲まみれの劣等種さんに、少しだけサービスしてあげます♪ ……特別ですよ? ペットさんに、特別、ね?」
 しー、っと言って隠し事をするように、こっそり、ニナさんはシャツの中から秘めた乳房を垣間見せる。乳白色、ミルクのようななめらかな表面がわずかに覗き、ほんのり薄紅に色づくはなびら、その先にツンと綺麗な先端……。
 まるで芸術品のような美しさだった。たっぷりと、まるまると、ゆっさりと。その重量感は巨乳そのもの。それなのに、下品なところが一つもない。まるで聖母のような乳房……。

 けれどそれがさらに顔をのぞかせた途端、その清純さは急に生々しい色気をまとい出して……!
「あらあら、リンさんはペットじゃなくて赤ちゃんだったみたい♪ 私のおっぱい、美味しいですか? なんてね♪」
 もう抱きつかずにはいられない。僕はその莫大な膨らみに全身で飛び込み、そのしっとり感に沈み込む。服から出たばかりの、こもった空気、すべすべの肌に浮かぶほのかな湿気。撫で回し頬ずりせずにはいられない。むっちりほかほかのおっぱいは、抱きしめても抱きしめても腕から溢れ出し、僕を沈みこませた。あちこちに触れ、その立体感、曲線美を肌に写し取る。上面に触れれば雫型に大きくたわむ肉感が、その下に手を沿わせればずっしりとのしかかる支えきれない重量感が染み付いた。
 そして、薄桃の乳輪に顔を沈め、乳頭に思いっきり吸い付いたのだ。
 もう、どこまでが魔法でどこまでが僕の意思なのかもわからない。いや、いよいよ僕はニナさんのいいなりになってしまったのかもしれなかった。ペットに理性なんて不相応。ただひたすら奉仕のために。その分、どうしようもない僕をすべてさらけ出し、なにもかもその掌上に手渡させたのだ。そのまま、自分自身驚くほどの幼児性、被虐趣味があふれ出したとき。もう僕は人間ではいられなかった。

 なりふり構わずニナさんのおっぱいを吸う。上位種のお姉さんに、あまりに恥ずかしく下等な姿を見せてしまう。なのにやめられない。こんなこと、大人がしていいことじゃない。だのに、その安らぎ、情炎、官能は中毒のように僕を惹きつけて、脳にまで深く深く刻み込まれた。

「チュッチュって吸って、リンさんは私の赤ちゃんですね♪ いいんですよー? リンさんは劣等種♪ それに、少し私も気持ちいいんです……♪ ふふっ、ペットさんのかわいい姿、私はしーっかり見てますよ? 恥ずかしくてたまらないのにやめられない、ケットシーのおっぱいにダメにされた、どうしようもない劣等種さん♪ ヨシヨシ、いい子いい子♪ でも、ケットシーのおっぱいなんか飲んじゃったら、もう、戻れませんよ?」
 口の中いっぱいに広がる母性の先端。それは人間の乳房を超越した、とんでもない官能の渦だった。まるで清いサキュバスみたいなその体。そのもっともエッチな場所に抱きついて、吸い付いて、赤ん坊のように夢中で乳首を頬張る。そしておっきな手に頭を背を撫でられて、声をかけてもらって……、これ以上の至福があるわけない。
「ちびっ子リンさん♪ 甘えんぼリンさん♪ エッチなペットはおっぱいが大好きなのね♪ 可愛い劣等種さんに、ママからプレゼントです♡」
 よしよしと頭を撫でると、力強い女性の手が優しく僕を抱き込んだ。そして腕に寝かされれば、それは正真正銘授乳の姿。そんなことをされれば、小人の体はおっぱいの下敷き。みっちり詰まったおっぱいが、全重量で僕にのしかかるのだ。
 膨大な重みは母性そのもの。甘い香りとなって母性本能が滲み出した。年下の猫耳少女はもはや女神さまとなって僕を抱き込み、好きなだけ劣情をおっぱいにぶつけさせてくれる。頭を撫でられ、こんなあられもない姿をじっくり見られて、上位種少女のおっぱいに吸い付くのだ。
 赤ん坊のようにゆすられれば、ゆさゆさと乳房が僕の上でバウンドする。そして口の奥の奥まで入り込む特大の乳首。桜の花びらのような綺麗な乳輪に顔を埋もれさせられ、口にぷにぷにふわふわの乳首を咥えさせられて……。猫耳おっぱいの全力プレスは、僕の上半身を包み込み、口の中にツンとした蕾をねじこんだ。それを口いっぱいに頬張る僕がいた。まるで、何かを期待するように。

「あらあら、ミルクが欲しいんですか? いいですよ、たっぷり注いであげます♪ ……でも、ルナちゃんにあんなことされて、私にこのままおっぱいを飲まされちゃったら、リンさんはどうなってしまうかしら? 契約のかさねがけなんて、きっと大変ですよ? ふふふっ♪ もう私たちの近くにいるだけでリンさんは下僕♪ 絶対、ぜーったい人間には戻れません。私たちの側からも離れられない、私たちのマナがないと生きられない。体も心も私たちの思うがまま、正真正銘私たちのペットです♪ 毎日私たちに飼われて、遊んで、遊ばれて……。ケットシーの二重ペット、素敵ですね♪ それでもいいんですか? 決めるのはリンさんです。さ、どうします?」
 クスリとニナさんは笑う。矮小な存在に、少しのイジワルと、多大な愛情。自分のバストで下敷きの下等動物に、全てを捨てるか問う女神さま。そして、欲望に溺れる小人がどうなるか、しっかり見届けようと言うのだ。
 クスクス笑うたびに揺れる球体は、僕を囃して弄ぶ。とんでもない乳肉とすべすべの肌、それで僕を誘惑するのだ。僕は、最初勉強のためにここに来たはず。自分の成長のため、地位のために来たはずだった。それが今、どうして年下の娘のおっぱいの下敷き? そのまま帰れなくなって、一生この子達の従僕になって、それは、それは、それは……。
 けれどもう、そんな気持ちがペラッペラの偽物だなんて、自分でさえよくわかっていた。
 僕は、キュッと少女の蕾を食んだ。

「……んっ♪ ふふっ、いい子です♪」
 その瞬間、エッチな蕾の中から、豊穣な命の水が滲み出す。
 トロリと先端から雫を垂らし、僕の中に染み入ろうというのだ。
 それが舌先に触れた途端、僕はあまりの魔力に気を失いかける。そして、体が反るほど快感に酔いしれるのだ。それは少女の原液。おしっこでもない、唾液でもない、猫耳少女のおっぱいから染み出した、甘い甘いミルクの雫。そんなものが舌に広がって、ただで済むはずがなかった。
 しかし、それに反応する暇をおっぱいは与えない。

 刹那あふれ出したのは、膨大な母乳の奔流だった。
 たっぷり巨大なミルクタンク、その栓を開いて仕舞えば後は大洪水だった。とんでもない量のニナさんのミルクが僕の中に入り込む。口の中はすぐにいっぱいになって、後は暴力的に喉奥底へ注ぎ込まれるばかり。魔力に溢れ一滴一滴が劇薬のような絶品の乳だ。だのに津波のようにそれが僕の中へ押し寄せて途切れない。乳首が栓になってこぼすことさえ許されず、無理やり体液で契約をさせられるのだ。
 それは麻薬のように脳へと溢れぐちゃぐちゃにする。食道を通り血管に入り込み、体の隅々に滲み透る。大人の成熟した魔力は絶大だ。すぐに僕はニナさんのものにされてしまう。細胞液さえもはやニナさんの母乳に替わってしまうほど。溺れそうになれば、ミルクが直接空気を届けて死なせてくれない。その分快楽が僕をバカにする。
 どんどんニナさんが入ってくる。あまりのことに溢れる涙。むせそうになってはねじ込まれるたっぷりとしたおっぱい。それがニナさんの乳房に拭われて、いよいよ僕はおっぱいの虜にされていった。

 クスクス笑って、新しいペットを少女は包んだ。離すまいと思いっきり抱き締めた。バストにめり込むほどにきつく抱いて、余すところなくミルクを注いで、体に密着させて、優しく撫でて……、その手の中僕がどんどんペットになる感覚を楽しんだのだ。
 溢れる母性で犯しつくす。いたぶり尽くす。おっぱい地獄にママ地獄。ニナさんだってケットシーだ。人間なんかなんとでもできる。そんなイタズラ心を、少女はもう隠さなくて良いのだ。そうなったとき、小人堕ちさせることになんのためらいもなかった。
 優しく優しくケットシーは僕をあやした。母乳で僕を溺れさせて、おっぱいの中にめり込ませて、ぐちゃぐちゃにして。いたずらっぽく笑えば、母親のように抱き締めた。

 そんなにきつく抱き締められれば、全身はバストの下敷きだ。今や下半身だって、おっぱいでぺったんこ。巨大な抱擁で、もう下乳に挟まれてしまうほどだった。触れるだけで気持ちよくなってしまうニナさんのおっぱいだ。否応無しに僕は感じてしまった。
 だって、下乳、おっぱいの付け根にまで体は挟まれてしまったのだ。当然、僕のペニスも挟み込まれる。綺麗な体に、醜い欲望を抱いてしまったのだ。そんなペニスを、容赦なく下乳は挟み込む。ミッチミチに詰まったおっぱいの下敷き、そんな下乳の締め付けはキツく僕を抱きしめて、逃げ場なんてどこにもない。ニナさんの腕の中から出られない。

「あはっ♪ もうリンさんは私の下僕♪ どうですか? ママのおっぱい美味しいですか? ふふっ、ビクビク痙攣しちゃって、可愛い♡ そんなに私のミルクが美味しいの? 私のものにされて嬉しいの? こんなに無理やりされて、劣等種にすらもう戻してもらえないんですよ? 可哀想な可哀想なリンさん♡ もう私たちに犯されるだけがお仕事の、哀れな哀れなペットなんです♪ だのに、すっごく嬉しそう♪」
 クスクス笑えば巨乳はゆさゆさ揺れて、遠慮なく僕をイジめた。顔の上を乳房が弾んで、ペニスを下乳が擦り付けるんだ。ニナさんの圧倒的な肉体を感じた。注ぎ込まれる魔力に、絶大な格差を思い知った。それがどんなに至福なことか、忘我状態のまま、ただただ感じるばかり。
 ひしひしと、ニナさんに生かされているのが身に沁みる。この女神さまがいなければ、僕はあっという間に死んでしまう。いや、ニナさんがいる限り死んでも死ねないはず。モノとしてニナさんに所有され、死んでなお魂はニナさんのもの。永久にケットシーに犯され続けるんだ。未来永劫、僕は猫耳姉妹の下僕以下……。
 おっぱいに犯されながら、僕はそんな想いに囚われた。それがニナさんにも伝わってしまう。そして笑われれば笑われるほど母乳はあふれ出し、バストは亀頭をしごき倒した。

 もう、イかないわけがない。

 下半身に溜まった疼きが切なくて切なくて、僕は全身花火になったみたいに射精した。
 全身で感じるむっちりボディに僕はイかされた。
 綺麗な体に汚いものをかけてしまった。
 けれどそれを、ニナさんは許してくれる。貧相な体を、おっきな美体がきつく包んだ。そして、ミルクで僕をイジめるのだ。下乳でペニスをイジめ続けるのだ。

 それが何時間続いたかわからない。契約は長く続いて、僕の意識の底まで貪り尽くすのだ。ビクビク震えて、ぎゅっと抱かれて、ヨシヨシされながらあやされて……。大人が赤ん坊以下にされたまま、何度も何度もイかされる。離してもらえない、許してもらえない。おっぱいと腕のベッドに潰されて、乳型にされるまで抱っこされて、そのまま、ずっと、ずっとだ。
 最後に聞こえたのは、ニナさんの嬉しそうに弾む声。
「リンさんにはこれから、たっぷり、たーっぷり楽しませてもらいますからね♪」
 二度目の契約。至高の困憊に僕は、まどろむように果ててしまった。


§
 ベッドに寝かされたのに気づくと、僕はガバッと起き上がった。
「あれ、ゆ、夢?」
 昨日のことが走馬灯のように駆け抜ける。劇的で喜劇的な、甘い悪夢。夢なら名残惜しいが、現実なら恐ろしい。
 そんな矢先、現実が僕に語りかける。
「……?」
 手に触れたのは、大きな大きなぬいぐるみ。ルーがいつも抱いていた、小さなそれだ。
 一気に当惑から覚めて、僕は観念したように寝室を後にした。

「ニナさん? あのぉ、ニナさーん?」
 しかし、重々しく響いた背後の音は大人のそれではなかった。
「あ、りーくん起きた!」
「ヒィッ?!」
 現れた大きな体。見下すのはあのあどけない幼女の顔だ。
 散々僕をぶち犯した巨大幼女を前に、思わずビクつく。跳ね上がった心臓が小鳥のように震え、なにをされるかと警戒してしまうのだ。

 そんな僕の前に、ルーはストンと女の子座りになる。
 一気に近づく大きな顔。可愛らしいけれど、それでも僕にとっては天井に届くほど大きくみえる巨大な幼女だ。

 ズイっと顔を近づけるルー。思わず縮こまる。
 そんな上位種さまが、小さな口を開いたと思えば……。
「ナデナデして〜♪」
 猫撫で声。いや、撫でられるのは猫耳幼女の方だが。
「……え?」
 甘えたように言う猫耳幼女に、思わず気の抜けた声が漏れた。
「撫でて撫でて〜♪」
「あ、あぁ……」
 いつもとおなじルーの調子に、言葉もない。

 けれど、ひこひこと期待に跳ねる猫耳は待ってはくれない。僕は促されるままに、あのサラサラと指通りなめらかな髪に手を伸ばした。
「えへへ〜♪」
 にへらっと笑って、ルーの耳は一層嬉しそうに揺れる。こっちは小さくされたせいで、背伸びしてなんとか巨大ケットシーの頭に手を置いているというのに、ルーは取り立てて態度を変えていない。大きな猫耳の立てる風は、無邪気な様子で僕を扇いだ。
「もっともっと〜」
「はいはい、っと」
 考えるのも馬鹿らしくなって、僕はルーの膝に飛び乗り思いっきり頭を撫でてやる。綺麗な亜麻色の髪は、相変わらず惚れ惚れするほどのツヤに手触りで、この体になってみると広がる絹糸の海のようだ。そこにぴょんと立つ三角の耳が愛らしくて愛らしくて、両手で撫でてやるのは相当の高揚を誘った。
 とはいえ、やりすぎは厳に慎んだが。

「ちっちゃくしちゃ撫でられ甲斐がないだろ」
「えー、そんなことないよー?」
 戻せと暗に言っているのだが、それに構うルーではない。"劣等種"に撫でられるのが、そんなに嬉しいのだろうか。もう、僕は僕というカテゴリーとして独立しているのかもしれない。所有欲、庇護欲、被愛欲、すべての対象にされるのは存外に悪い気はしなかった。
「ありがと。お返しだよ」
「どういたしまして。って、抱きつきすぎ……!」
 膝に乗る僕を、思いっきり抱きしめる幼女の力の強さたるや。3倍の体格差を理解していない抱擁で、体はめり込まんばかりに密着、ギリギリと締め付ける息苦しさとルーの柔らかさに挟まれる。言動に反し、いや、年相応なのかも知れないが、膨らみかけの体を嫌でも肌で感じて具合が悪い。
「ふふっ、りーくんちっちゃくて弱っちい♪ りーくん好き〜」
「ッ、だったらっ、戻せよ……! あと、死ぬ゛……!」
 顔をスリスリと擦り寄せるルー。すべすべと気持ち良い感触だ。
 やっと力を弱めてくれたルーに、ようやくその抱擁を全力で返してやれた。男の膂力でも、全力でなければつまらないだろう。前はできなかったことだ。ふにふにとでっかい体に、おもいっきり張り付いてやる。なかなか出来ない率直な愛情表現は、随分と心を温めてくれた。

「あら、リンさんもお目覚めみたいですね。晩御飯はもうすぐです。……でも、その前に♪」
 スッと腰を下ろし、ニナさんは腕を広げた。
 そのまま僕たちに覆いかぶさると……。
「ギューっ♪」
 ルーごと僕を抱きしめたのだ。
 湧き上がるルーの歓声。抱擁に答えて、ルーもギュッと抱き返す。その間に挟まれたのだから、僕は猫耳少女でぺったんこだ。
「可愛いお人形さんが、二人になりましたね♪」
 そして、ルーにその頰をすり寄せる。両サイドから、僕を挟むすべすべの頰。おっきな美少女の頬ずりにプレスされ、もう僕はもみくちゃだ。
「あははっ、ニナねえくすぐったいよ〜♪」
 そう言いながら、ルーも頰をすり寄せる。
 その間で当惑しながら、僕もされるに任せた。
 どうやら、僕は一生家族として愛してもらえるらしい。


 結局その後も、ルーは僕を離さなかった。常に抱き上げ、持ち歩き、食事も膝に座らせたまま食べさせ合う始末。
 ふにふにと柔らかな体に抱かれ、香りの染み付くほどに密着したまま。いつも後頭部に柔らかな未発達の胸を感じて赤面し、子供の高い体温にのぼせてはルーに水をとらされた。
 ギュッとされ、ギュッとし返し。こうなってはもう常に一緒だ。トイレすら、一人では許してもらえないほどにべったりだった。
 甲斐甲斐しいその寵愛。
 けれどそれがなければ、僕はこの巨人の世界、用すら足せない存在だ。
 上位種も何もない、そうニナさんは言った。ただし、契約がなければ。その言葉の意味を、ようやく僕は知ったのだ。

 ケットシーの愛されペット。
 同時にそれは、いかなる時もルーの腕に監禁されているようなものだった。
「ねえルー、そろそろ下ろしてくれない?」
「えー、だめー♪」
 離さないよとばかりに、腕に力を込める幼女。それだけで人間の背骨は悲鳴をあげた。そんな無力感をお見通しな猫耳幼女は、クスクス僕を笑うのだ。
 しかしルーのいたずらは、それだけではなかった。
「わ、わかったら、さ、ルー、耳、耳はむのだけはやめて……!」
 小さな唇、スプーンさえ満足に加えられないような小さな口が、ハミハミと僕の耳をくすぐっていた。時には、カリッとご自慢の牙で甘噛みしてからかわれる。子供の戯れも、身動きできなければ思った以上に恥ずかしい。ただ赤くした耳を、さらに熱い唇で食まれ、揉まれ、くすぐられ……。
 抵抗できない僕を、ルーはたいそう楽しんだ。

 そんないたずらが、どんどん高じていく。
「る、ルー! その、あちこち撫でるの、やめて……!」
 小さな手は、優しく僕を撫で、頰を突いたりつねったり、おもちゃを愛でる。一方で人間にはない美しい尻尾は、お腹や腿、股座までもくすぐっていた。それもこれも、僕を恥ずかしがらせるため。大の大人が小さな幼女に愛でられ撫でられ、ついには恥ずかしいところまで撫でくり回されている。これが恥ずかしくないわけがなく、ついに僕は根をあげたのだった。
「やだもん♪ りーくんはルーのペット♪ だから、何してもいいんだよ?」

 そして、その数分後。

「やだっ、ルー、やめてっ……!!」
「あはっ♪ りーくんの弱虫♡」
 物陰、階段の隅。
 脱がされ無理やり、犯される小人の姿があった。
「りーくんの劣等種♡ オナペット♡ ルーの魔力で破裂しちゃえ♡」
 ズシズシ僕に跨って、泣きわめく僕を押さえつけ、幼女は大人を凌辱していた。
 それはあの日と同じ、体格差による逆レイプ。年齢も性別も体格も、全部上位種の力でねじ伏せたむちゃくちゃな調教の時間が続いていた。
 魔力を注ぎ、快感を得、生命力を搾り尽くし……。ケットシーとの契約とは、こういうこと。それは何度も何度も確認され、上書きされ、ますます僕を所有してしまう、性的儀式の時間だった。

 あの日の凌辱が、何度も何度も繰り返された。
 ひとつだけ違うのは、それが、日常になったこと。
 泣き叫ぶ僕。そんな顔を舐めて愛でる、嬉しげな猫耳美幼女。びしょ濡れの視界で、可愛らしい猫耳はいつも楽しげに飛び跳ねていた。口から出そうなほど、強力な若い生命力は僕を満たす。でっかい体。フニフニの胸、股、太もも。繰り返される絶望と、支配される限りない喜び。
 嬉しかった。
 ご主人さまに、愛でられる。
 むちゃくちゃに犯される。
 小さな小さな僕の女王。
 そんな被虐感に襲われる度、僕は底まで絞られ、果ててしまった。


 ズコバコ幼女に犯される日々。

 けれど、僕の飼い主は、もう一人いる。

「ふふっ♪ 劣等種さんは甘えんぼさん♡ 可愛いですよ♡」
 僕は、膨大なおっぱい肉の中、されるがままに愛されていた。
 隣からは、くうくう健やかなルーの寝息。
 上位種ママのベッドの上、僕は襲われるようにニナさんに愛玩されていた。いや、ニナさんもまた僕を犯していたのかもしれない。けれどそれは限りなく母性的な強姦で、精神的な強姦で、無理やり僕の恥ずかしいところをえぐり出しては、それを楽しみ愛でるのだ。
 ニナさんは、僕をむりやり赤ん坊に変えてしまう。女の子のように喘がせて、でっかいおっぱいの中にうずめて、すっぽりその服の中に隠しては、僕の恥ずかしい姿を囃し悦ぶ。
 この時ばかりは、優しいニナさんもわるいお姉さんだ。オトナの体の下敷きにされ、動けない恐怖で半泣きのままイかされてしまったり、動物のように腰を振る情けなさを、ヨシヨシと慰めてもらったり。そうして、精神まで僕をペットにしてしまう。
 なんでだろう。もう、ニナさんを見るだけでドキドキしてしまう。そのドレスの中に潜り込み、でっかい体を堪能したい。貞淑に秘められたその中に、どれほど綺麗な美脚があるんだろう。ポンチョの中に隠された、乳房の丸みはどんなだろう。そんな劣情を、半分だけ開く目は見透かして、優しい手は肯定してくれた。
「もう、こんなエッチな劣等種さんは管理しないといけませんね♪」
 そう言って首輪をはめられた時、そこになんの違和感も、覚えることはなかった。

 大好きだった。
 イジめて欲しかった。
 そんな欲望を、ニナさんは叶えてもらえた。
 ルーの代わりに僕を抱いて、世話してくれて。
 そんな折、不意にその足先だけドレスからのぞかせるのだ。僕は這いつくばってキスをした。つま先、ほんの少し見えたつま先に、僕は忠誠と愛慕のキスを惜しまない。そして、ヨシヨシと頭を撫でてもらうのだ。ルーには見せられないような、恥ずかしい姿。そんな僕をニナさんは笑う。あとは、涼しい顔で僕を抱き上げる。日常に戻り、僕を愛でる。時々、いたずらをする。その、繰り返し。繰り返し。

 何度ルーに犯されたかわからない。
 何度ニナさんに辱められたかわからない。
 本当に僕は劣等種だった。物同然の存在で、獣のように低劣で。それを許され、最大限に使ってもらう。それだけが喜びだ。

 結局、僕はニナさんの犬となって弄ばれ、素っ裸になった心を笑われて、最後には美味しく頂かれてしまうのだ。
 ベッドの背もたれに身を預け、ニナさんは優しく胸元を撫でていた。
「リンさん、もうすっかりペットになってしまいましたね♪ あのリンさんが、こーんな恥ずかしいことしてるなんて、ふふっ♪ ちびっこリンさん♪ ママのケープの中はあったかいですか?」
 ポンチョの中、フリルシャツのバストに溺れる僕。
 ベッドの上、布の奥に感じる確かな乳房の存在感に、深く埋もれていたのだ。
 軽くはだけたシャツの間から、ほんの少しみえる白い乳房が暖かい。ああ、成人男性がなんでこんな……。そんな思いもまとめて、優しく手が撫でてくれる。しかし、何かいつもと違う気がした。
 でもなんだか、撫で方が少し速いような……。
「あー、りーくんずるーい!」
「!?」
 バッと振り返ればそこにはルー。座った姉の上に跨り僕を姉との間に収め、ペットの小人を覗き込んでいたのだ。寝ていると思って撫でたらしい、そんな僕の頭がピクリと動けば、ルーは面白そうに歓声をあげた。
「りーくんの甘え虫♪」
 カァッと顔が赤くなる。しかし猫耳少女の間逃げ場はない。後ずさりすればニナさんの谷間、はだけたその奥深くへと沈んでいくだけだ。
「隠れたって無駄だもん。ふふっ、ばー!」
 ギュッと姉の乳房を寄せ、大きく開けば僕を光の下に晒してしまう。僕を襲う特上の柔らかさ、密着感、それが消えたと思えば、愛くるしい猫耳幼女の顔が大パノラマで目に飛び込んできた。
「や、ルー、違って、その……」
「ふふ、ルーが知らないとでも思った?」
 虚をつかれた僕を見て、クスッとルーは笑った。言うには、"飼い主が知らないわけないじゃん"、と、それだけだ。

 あっけにとられる僕を置き去りにして、ルーは愛する姉の胸に大きく飛び込む。
「ニナねぇのおっぱい〜♡」
「ぎゃっ!?」
 そしてドンっと体を密着させれば、美少女プレスで僕はぺったんこだ。
「ふふっ、ルナもギューってしてあげますね♪ 二人でリンさん、潰しちゃいましょ?」
「ギューっ!」
 小さな自分の妹を、ニナさんは優しく大きく包み込む。そうすれば、間に挟まれた僕は二人の娘でいっぱいだ。
 巨大な少女らが戯れ、大小四つの乳房が僕を挟む。二人の体でできた密閉空間は、いい香りでいっぱいだ。それが空気を圧縮しながら僕を押しつぶすものだから、多幸感は苦しいほどに高まった。
「あはっ♪ リンさん、もうぺったんこで見えなくなっちゃいましたね♪」
 クスクス笑う二人の声が、おっきな体から直接聞こえてくる。ルーの体でムギュッと潰れたニナさんのおっぱいは、お風呂いっぱいに膨らむマシュマロのようだった。ふわふわとムチムチと、女性の独特の柔らかさ。僕よりずっしり重い巨大な乳房が、僕を遠慮なく挟み込むのだ。そこに重なるルーのささやかな膨らみと、すべすべのお腹。ケットシーの芳香が、体いっぱいに染み込んだ。

「あははっ、ルーたちの体でりーくん気持ちよくなってる♪」
 ふにふにと姉の乳房を寄せ、大きくすり合わせ、ルーが僕をからかう。こんな恥ずかしいことはない。まるでペニスがわりにされたような錯覚を覚えて、それがますます赤面を呼んだ。しかし、僕は少しも動けない。ニナさんに抱かれたルーの下、ニナさんの谷間の中。下半身はルーのお腹に敷かれていて、上半身は巨大なおっぱいでみちみちだ。そんな小っ恥ずかしい状態で幼女にいたずらされ、ニナさんに笑われている。茹で上がりそうだった。
「リンさん、私たちが大好きなのね♪ じゃあ、ペットなリンさんにプレゼントあげましょうか♪」
「え……?」
 ムニィっと僕に乳房を押し付けるニナさん。そしてタプンと胸を大きく揺らすと……。
「あー! ルーもりーくんにおっぱいあげるもん!」
 上位種姉妹に、熱い母乳を浴びせかけられたのだ。
「やめてっ! 二人ともっ! おっぱいで溺れちゃう!!」
「あははっ♪ ルーたちのミルクで溺れちゃえ♡ もっとちっちゃくなって、もっとルーたちのペットになっちゃえ♡」
 ケットシーだからできる、むせ返るほどのミルク責め。もう僕は甘い二人のミルクでベチャベチャになって、二人の間に囚われていた。服は肌に張り付き薄く透けて、それでも僕をめちゃくちゃにする大小のおっぱい。顔にかけられ、口にねじ込まれ、強力な魔力が否応なく僕に染み込む。
「りーくんは、ルーみたいなちっちゃい子のおっぱいにも負けちゃうんだ♪」
 猫耳ミルクの集中砲火が僕を襲う。そうすれば、ご主人さまたちのおっぱいでどんどん僕は縮められてしまうのだ。みるみる膨れ上がる少女たちの乳房。きつく僕に抱きつき、ペットをさらに惨めな存在にしてしまう揺れる大玉。クスクス笑う娘たちの声は、左右から湧き出して僕を胃の底まで震わせた。

 体を擦り合わせて僕をイジめる上位種姉妹。僕はその間でニチニチ愛されて、手足も出ない。タプンと震えるでっかいおっぱいに、プニプニ弾むちっちゃなおっぱい、その両方が僕にぴったり抱きつくのだ。その曲面はどんどん大きくなって、四つの島の間に挟まったようだった。
 顔が恥ずかしいほど緩んでしまう。変な声が出るのをしっかり聞かれてしまう。それを笑われて、でも少しも堪えられない。からかうためにこんなにしてくれるご主人さまたち。そのいたずらに、もう僕はトロトロだった。

 ついに、僕はツルリと滑り落ちそうなほど縮んでしまう。そんなネズミ大の劣等種を、おっきな手が掬い上げてくれた。
「……ふふっ♪ リンさんももう私の手のひらに乗っちゃうお人形さん♪ 可愛いです、すっごく可愛い♡」
 ポタポタと特上ミルクを滴らせ、ニナさん僕を手のひらに乗せてくれる。
「やめて、は、恥ずかしい……、うぅ……」
 美少女の、家のように大きな顔に囲まれている。少し濡れて、けれどきちんと服を着た美少女たち。だのに僕は手のひらの上、真っ裸でビクンビクンと震えるばかりだ。
 恥ずかしすぎて僕は顔を覆う。でも裸は隠しきれない、ミルクまみれの体は震えてやまない。体が反応してしまうのを、どこまでもママたちに見られてしまうんだ。その上、僕は頭の中まで丸裸。もっとイジめてほしいと願うのを、ニマニマ二人に見られていた。
「あは♡ 劣等種さんはこんなことで喜んじゃうんですね♡」
「エッチな劣等種♡ ルーたちのおっぱいでぐちゃぐちゃにされて喜んじゃう、惨めな甘えんぼ♡」
「もう身も心も堕ちちゃった、劣等種の出来上がりです♪ じゃあ、最後にリンさんに、私のとっておきの場所、教えてあげますね♡」
 そして二人は、いたずらっぽい笑みを交わし合う。

 ニナさんが、長いドレスを少し開く。そしてこっそりと、秘密の場所まで僕を降ろしてくれた。
 そこは、二人のお股が向かい合う、ニナさんの膝の上。チャックを開いて垣間見えた、真っ白でむっちりしたニナさんの生太ももだった。僕はすべすべの谷間に滑り落ち、ただ綺麗なショーツの三角形を見上げてしまう。背後では、ルーだってスカートをたくし上げているはずだ。
 レースに縁取られ、ニナさんの下着は美しく紫色を潜ませていた。その膨らみに合わせて盛り上がり、それから太ももの間に消えていく。貞淑に貞淑に、リンさんはこんなに綺麗で扇情的な場所を隠していたのだ。
 見とれてしまうのは当然のこと。
 それからハッとして、僕は顔を覆った。
「ダメですニナさん! ニナさんが、僕なんかに、こんな……!」
「いいんですよ? だってリンさんは劣等種♪ 何を見られても恥ずかしくありません♪ 飼い犬に裸を見られるのと一緒。ね?」
 はるか上空、女神のような上位種さまたちはクスクス笑った。僕など飼い犬、いや、人形同然だろう。それでも僕のため、普段とは違うこんなことまでしてくれる。僕は愛されていた。劣等種のレベルに合わせて、上位種姉妹はここまでしてくれたのだ。

 もう僕はたまらなくなって、その巨大な三角形に飛び込んでいた。
「きゃっ♡ あらあら、劣等種さんはもう我慢できないみたい♪ ルナちゃん、じゃあ……、ギューっ♡」
「きゃーっ♡ ニナねぇ大好き♪」
 膨らんだ三角痴帯は、どんなに腕を広げたってその4分の1も覆えない。それはふっくら柔らかく、確かなお股のクッションだ。ふわりと香り高く女性的な蒸し暑さが僕を襲った。すべすべの表面に僕は思いっきり擦り付いた。おっきなおっきな体だ。僕の何万倍も重くて、僕とは比べ物にならないほど綺麗で柔らかな猫耳美少女の体なのだ。嬉しくてたまらなかった。
 そんな劣等種へと、もう一人の猫耳少女の柔らかお股が襲いかかる。
 あとは一瞬だ。
 「むぐぅっ!!」
 くっ付き合うケットシーたちのお股に完全にプレスされ、僕は股間にめり込んでしまう。触れるだけで気持ちよくなってしまう秘密の場所に、巨大美少女の巨体プレスだ。肌の奥に流れる濃厚な体熱と香り、体全体で感じる、お股の大きさ。それが二人の何十分の一の面積もないのだから、クラクラしてしまう。ふにふにのエッチな唇にキスされて、その割れ目を感じて、直接その香りを感じて……。これ以上のご褒美はない。

「ニナねぇと仲良し♪ りーくんと仲良し♪ 可愛すぎて、りーくんケットシーのお股で潰しちゃうかも♡」
「ふふっ、パンツに挟まれてもがいてるの、すっごくかわいいです♡ ちょっと怖くて、苦しくて、でもすっごく喜んでるの丸わかりですよ? こんなことされて喜んじゃうなんて、エッチな劣等種さん♡」
 カァッと顔が熱くなればからかわれ、それがどんどん快感にかわってしまう。笑われて、恥ずかしくて、でも僕はどうしようもなく二人の股間を感じてしまった。女性用ショーツの、すべすべな表面。着られてしっとり暖かく、汗ばんだ分より香りは濃密になる。その上、僕をイジめて二人も気持ちよくなってしまったらしい。小人を酔わせるエッチな香りが立ち込め出して、脳まで染み渡る媚薬の中、僕は真っ裸で閉じ込められてしまうのだ。
 ルーが体をすり寄せるたび、ムニムニと股間はせめぎ合う。でっかいお股の肉がぶつかり合うのだから、小人にはどれほどの圧力か。スリスリと、ニチニチと、音は交互に混ざり合う。肌の擦れ合う音に、服の、下着の擦れ合う音が小人の世界へ響き渡った。巨人の世界では、熱い吐息、姉妹愛が繰り広げられ、小人の世界を蹂躙する。それが僕のペニスを刺激した。もう僕は、二人のハチミツまみれだ。

「りーくんの劣等種♡ チビ虫♡ エッチ虫♡ ルーたちのお股で溺れちゃえ♡」
「こんなことされても逃げられない、リンさんはちっちゃなちっちゃな劣等種ですね♡ 女の子のエッチに挟まって、もうぐちゃぐちゃです♡ これからリンさんは、女の子のお股で潰れちゃうんですよ〜? あはっ♪ もう逃げられません♡」
 猫耳姉妹は僕をおもちゃにどんどん体を火照らせた。二人のお股はどんどん濡れて、熱くなって、敏感になって……、気持ちいい所を僕に押し付け合うのだ。巨人のクリが僕の頭を挟んだ。ワレメは僕を加えてディープキスを始める。
 グチュグチュっと音を鳴らして、巨大なお股が僕を潰し合う。外の世界では、二人が互いを抱きしめあって、小人の世界と巨人の世界を繋ぎ合わせる。気持ちよくなった女の子たちの、切なく澄んだ声が僕を震わせた。大人のショーツが僕の股間に密着し、幼女のあそこは僕をでっかさで揶揄った。
 指一本動かせず、全ては二人の思うまま。かつては対等だったはずなのに、今じゃ劣等種、物以下の愛されペットだ。それが嬉しくて、なお僕は気持ちよくてしかたない。

「ね、ね、ニナねぇ! りーくん、もっとイジめちゃお? ルーたちで、もっともっとリーくん壊しちゃお? えんえん泣いてもルーたちのおもちゃ♡ 愛され劣等種はご主人さまにぐちゃぐちゃに食べちゃえ♡」
「ふふっ♡ 怖いのに気持ちよくなっちゃう、劣等種ペット♡ そんなエッチな子は、私たちのでっかいあそこでお仕置きです♡ ちゃーんと躾けられてくださいね♡」
 その声とともに、スルスルと二つのショーツがずり下ろされる。
 現れたのは世にも美しい少女らの秘部。乳白色の肌の中でほんのり色づき、ふにふにと肌に吸い付く特上の隠し事が、僕の前に現れたのだ。
 ドアップで僕の目に広がる秘密の甘い果実も、クスクス笑ってよだれまみれ。それから互いに見つめ合うと、示し合わせて僕に襲いかかった。

 ぺちゃっと。
 にちゃっと。
 むにむにとした唇が、思いっきり僕にかぶりつく。巨大な美少女の質量で、その圧力はもう破壊的。すぐに僕は口の中へすっかり押し込まれてしまった。それでも二人の柔らかお股は押し付け合う。そしてヌルッと僕を、互いの狭い狭い隠し場所にねじ込んだのだ。

 ビクビクっと華奢な巨体が震えた。
「あはっ♡ はい、っちゃっ、たぁ♡」
「もう、リンさんは、ッ、私たちの一部ですね♡ 毎日、毎日♡ そこに隠して、あげます……っ♡」
 晴れてくっつきあった姉妹のあそこは、喜びとともにキュウっと疼いた。そのまま、ミッチミチに閉じ込めた僕に、エッチなヒダを押し付けるのだ。
 両手足に絡みつく、二人の大事な甘い壁。ケットシーの膣肉はとろけるようで、熱く柔く官能的だ。僕の顔に無理やりキスして、あそこを撫でくり回して、むちゃくちゃに全身を舐め倒す。
 それはエッチなアリ地獄。刻一刻と搾り取っては心臓の奥までエッチを注ぎ込み、逃げなきゃおかしくなっちゃうのに逃げられない。二人の指先程度の空間が、僕には寝袋同然の大きさなのだ。体格差なんてものじゃない。僕の世界は二人の膣で出来てるのだもの。そんなあそこが密着しているのだから、逃げるなんて不可能だった。

 互いにお股を押し付けあって二人は僕をねじ伏せた。思いっきり抱き合って、妹は姉の乳房に深く沈んだ。ヨシヨシと頭を撫でて、ニナさんはルーを慈しみ、お股で僕を締め付ける。
「ニナねぇっ、大好き♡ ね、ね、潰しちゃお? 劣等種のりーくん、ルーたちの一部にしちゃお♡」
「もちろん♡ リンさんは、これからずっとずーっと私たちの一部♡ 私たちのペット、おもちゃ、エッチな一部♡ そのために、今からぐちゃぐちゃにしてあげますね♡」 
 きっとルーは、全身でニナさんにしがみついているのだろう。どこまでも深く僕は、二人のナカに押し込まれていった。密着して狭いほどの膣内に、愛液は混ざり合って溢れ出す。僕ごとナカを、ハチミツの海で満たすのだ。
 僕の体液なんて抜き去って、代わりに二人の魔力を注ぎ込んでしまう。その度走る快感で、僕は何度も何度もイかされた。上位種の飼い主さまに、何の許可なく頭の奥まで二人のエッチを流し込まれる。そして僕は尻尾を振って、ただその快感で吹き飛ばされた。
 むちゃくちゃに僕を犯す二人の秘部が、無限に僕を搾り取る。なにもかも二人が溶け込んでくる。気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。ご主人さまにイジめてもらえた。この上なく美しい少女二人に、こんなエッチなことをしてもらえた。それだけでどれほどお股が高ぶったかわからない。その上、この香りに熱に感触に……。これ以上の快楽地獄はないだろう。死んじゃうほどにエッチでぶち犯された。

 そして、思わず僕が前身でそのヒダに抱きついた時。
「「〜〜〜〜っ♡♡♡」」
 ついに決壊した二人のあそこが、ぐちゃぐちゃに蜜を吹きかけた。猛烈な締め付けで、僕の体は軋むほどに抱きしめられた。吸い付く粘膜に、僕の体が吸い取られていく。無限に思える膣圧で、どんどん僕は圧縮されていった。そしてニナさんの隠し穴に滑り落ちれば、もう、二人は僕の何千倍あるかもわからない。

 最後に、ニナさんのおっきな指が、指紋で僕を絡めとり、子宮口でキスを与えてくれた。
 まるで丸い火口のような大きな唇、その数千倍もの熱いキスで、僕はもうメロメロだ。おっきな穴を前に、僕の体など塵同然。たやすく飲み込まれてしまうのは、当たり前のことだった。

《ふふっ、リンさん、私のお腹に閉じ込められちゃいましたね♪》
 ニナさんの体液の海。全方位から響く声は、そう僕に語りかけた。

《りーくん、ここにいるんだ♪ あはっ♪ チビチビ劣等種♡》
 遠くの方から聞こえる声が、僕を囃し立てた。なんだか、世界の外から聞こえてくるみたいだ。そう思ったのもつかの間、ポンポンと叩く幼女の手で、僕はめちゃくちゃに跳ね飛ばされてしまった。

《リンさんはしばらく私のお腹で飼ってあげます♪ うんと私を感じて、私の中から出られないまま、たくさんたくさん愛してあげますね♡》

 何日かしたら、出してあげます。
 そう最後に言うと、ご主人さまは愛おしそうにお腹を撫でた。

 そして妹を連れ立って、お風呂へと向かっていったのだ。

 その足取りを、直接ニナさんの中で聴きながら、僕は壁にそっと口づけをした。

 鈍く広がるご主人さまの生活の音。
 神々しいその少女の音にくるまって、ぼくは豊かな眠りにありついた。

 ニナさんの中を、漂いながら。