以下はファンティア向け作品「湯けむりの奥に」のサンプルとなっております。
女湯の下僕にされた小男が、女性の体を洗う仕事をさせられるお話。
基本は1/3で、1/10、1/50、1/1000サイズのシーンが続きます。
内容は、日焼けロリたちの股間を洗わさせられたり、小水責め、足指責め、
少し熟女めの女性の爆乳奉仕、最後にアナル監禁が連続するシチュ集的な作品なっております
ご興味のある方は是非どうぞ~

https://fantia.jp/posts/141172
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 §

 蒸気、反響、轟く水音。
 湯気の奥から、女性の声が響いてくる。
 或いは水しぶき、湯を掻く音に、重い足音。
 噪音に包まれながら、僕は小さく待ち続ける。
 そうすれば、足音が彼方から、大きく、段々大きく、最後は足裏をビリビリとくすぐるようになって。
 僕の前に、巨大な足となって、降ってくるのだ。
 見上げた先へ、声を絞り出す。
「い、いらっしゃい、ませ……」
 言えるのは、マニュアル上の言葉だけ。
 声に気づいて、巨人女性らは初めて小男の姿に気づく。ああ、いたの、と。そんな顔で。

 女湯に備えられた、小人の従業員。
 それが僕。
 そして、震える声で、一言。
「お背中、お流ししましょうか」
 全裸の女性に、奉仕を申し出るのだ。


§
 生まれついた体は、三分の一。
 故に、就ける職など下僕しかない。
 洗体サービス、アカスリ、それにあれこれ。更に縮小薬を使って、耳掃除なんていかが、なんて言わされる始末。これが女湯付きの業務だった。劣等種の風呂奴隷、それが実態だ。屈辱的な業務に、日々味わわされる圧倒的な体格差。その上、縮小薬でさらに格差を広げられるのが常だ。裸で開放的になった女性たちが、そんなおやつにありつかないわけがない。
 女湯の備品小男、それが僕。いや、それでも前は風呂洗いだったのだ。それが、”欠員補充”で、背中流しに回された。
 女体を洗い、女体に仕え、女体に溺れ。
 極めて重労働なのはもちろんのこと。それ以上に、ハプニング、いや、事故が絶えないのが悩みのタネだった。小さな人間では、巨大な所作がどのような事態を引き起こすか、皆目見当がつかないのだ。
 一人の女性に奉仕すれば、必ず何がしかが起こった。しかもそれらは全て、彼女らの無意識。巨大女性らは存在するだけで僕を翻弄した。
 勝手気ままに歩く巨脚の樹林を、踏まれずに歩ける人なんて僕らくらいだ。
 でも、それが精一杯だった。一人の女性につき、どれだけ事故を減らせるか。頑張ってもそれが関の山。しかもそれは誰のせいでもなく、全部僕の不注意ということになってしまう。だから、彼女らはキョトンとしてしまうのだ。勝手に壊れてる。そんな認識。
 そして再び、巨大な無意識に、僕は悲鳴をあげる。

 たとえば、こんな風に。
「わああっ!?」
「きゃっ!?」
 突然僕の真上に現れた足が、何の注意もなく僕めがけて飛んでくる。僕の空を横いつくす女性の足裏。濡れた肌から雫が降ってきて、初めて僕は異変に気付く。
 そして須臾の間に、水しぶきを上げ隣10cmのところに墜落したのだ。
「えっ!? あ、男の子か……。ごめんなさい、ちょっと見えなくて……。でも、気をつけてね?」
 僕を圧死させかけた足の主。それが今ようやく、僕の存在に気づくのだ。そして悪びれずに僕に言う。
「す、すみません……」
 僕はおずおずと頭を下げる。ちょうど、巨大な座椅子の隣でお客さまを待っていた時分。そしてまさにそのお客さまに、踏まれかけたのだ。
 一周遅れて粟立つ肌。そんな僕をよそに、全裸の女性はテーブルみたいな座椅子に腰を下ろす。

 悲しいかな、お勤めの時間のはじまりだ。
 向こうを向く女性の背を、僕は複雑な気持ちで大きく仰いだ。陶器のように白くたおやかで、なのに洋梨のようにどっしりとしたシルエット。肩甲骨や背筋の細いラインと、目前の巨尻の重量感。物言わぬ裸の背中が、白磁の壁となってそびえ立つ。
「お背中、お流しします……」
 絞り出すようにそう言って、僕は小人用の台に乗る。
 暗澹たる気持ち。屈辱にまみれながら、背に手をのばす。

 だから一層、その瞬間は鮮烈だった。
 
 シトッ……と。
 手に広がる突然の感覚に、目の覚める心地がした。
 そのたった一撫でで、僕は乳白色の背に魅せられてしまうのだ。まるでビロードのような滑らかさだった。僕の小さく痩せてみっともない体じゃ、触れることさえ許されないような手触り。
 薄い脂肪は小さな手に確かな弾力を与えた。肩甲骨の輪郭が、コツコツした背骨やうなじの曲線が、見知らぬ女体の形を教えてくれる。彫刻のように完成された曲線美。くびれを形作る控えめな局面に手が追随する時、感触の変化すべてが僕の心をくすぐるのだ。
 このままおぶられて、極上の背にどこまでも溺れていきたい。目に染み込む牛乳色の嫋やかさに心奪われて、記憶に少しでも刻印したいと願ってしまったのだ。

 そんな不埒な気持ちに、バチが当たったのかもしれない。
「ボク、もう少し強く擦ってくれる?……って、あら?」
 彼女の要求に、しかし答えたのは鈍い衝突音と小男の叫びだった。
 まとめていた髪が解け、鞭となって僕を襲ったのだ。首を降るわずかな動作でシュルリと解けたと思うや、髪はすぐさまドッサリしたひとまとまりの大蛇に変わる。そして遠心力に任せ、濡れたポニーテールは僕に襲い掛かった。
 濡れ羽色の髪は鈍い光沢を放って艶めかしく、それだけで黒蛇のように美しい。しかし、それは重さ20キロに迫る柔い鈍器も同然。僕の枯れ木のような体など、女性の髪には無力に等しかった。
 全身に襲い掛かる黒い黒柳は僕をしっかりと捉え包んだ。そしてピシャッと音を立て、僕を思いっきり突き飛ばしたのだ。重量級のロングヘアーに跳ね飛ばされ、宙を舞う浮遊感。失神にさえ陥りかけた。

 もう捕まるものもない。結局、僕を受け止めたのは別の女性のでっかいお尻だった。
「ひゃあっ!?」
 肌同士の勢いよくぶつかる音。けれどそれ以上に響いたのは、成人女性の悲鳴だった。飛んできた小人に不意打ちされて、女性が無防備な悲鳴を上げる。しかしその臀部はしっかりと僕を受け止め、柔軟性で大きくたわむと一気にその弾力を放出した。そして"ぶるん!"と大きく震えては、女体の暴力で僕を甘くはじき返したのだ。

「ああっ、ごめんなさい! ちょっとぶつかっちゃったみたいで……」
「いえいえ違うんです! 私が弾き飛ばしたらしくて、すみません本当に……」
 足元に転がる僕を気にも留めず、女性同士で謝罪の応酬に勤しむ。僕は濡れた床にうずくまり、巨人たちの会話に置いてけぼりを食らう。
 それがようやく一段落着いて初めて、僕を摘まみ上げる手が伸びてきた。
「大丈夫? 怪我は……ないみたいね。ふふっ、それにしても大げさねえ」
 クスクス笑う女性に、僕は声も出ない。痛かったんだ。怖かったんだ。けどそれは、無意識に振り向いた女性の髪に当たっただけのこと。そう思うと情けなくて、僕は強がる他なかった。

「じゃあ、続けてもらっていい?」
「あの、は、はい……」
 座ったまま上から見下ろして彼女はにっこり微笑んだ。なんの悪意もない顔。それが、悔しくてたまらなかった。
「えっと、腕を上げてもらえますか?」
「こう?」
「ありがとうございます」
 おずおずと彼女の脇の台に立ち、開かれた横腹に手を伸ばした。
 やっと通常通りの流れに戻り、やや安堵の吐息を漏らす。
 それでも、未だに胸が早鐘を打っていた。思っても見なかったのだ。女性二人の体が、あんなに怖いだなんて……。
 そんな想いが、油断を生む。
 なんの注意もなしに、女性の腋に触れてしまったのだ。
「ひゃあっ!?」
 不用意な接触にビクンッと飛び跳ねた彼女は、慌てて敏感な場所を隠さんと腕を閉じる。もちろん、間にいる僕を挟み込んで。
 それは一瞬の出来事。タシッとスポンジを腋窩に付けた途端、僕は全力で脇腹に叩きつけられたのだ。まるで、罠にはまったような感覚。でっかく鎮座する女性の一部に、小さく触れただけで巨体は突然動作を弾けさせる。
 悲鳴さえ上がらない。突如挟まれた体はもうぺったんこだった。頭を思いっきり腋の中にめり込んで、顔面全てがその起伏に押し付けられるばかり。ジタバタもがけばもがくほど、くすぐったがって彼女は力を強めた。

 まるで、女性の一部にされてしまったようだった。
 まず僕を受けとめたのは、ふるふる柔らかい腋肉。そしてその奥に潜むおっきな肋骨が、僕をしっかり食い止める。そして、左右の筋が僕の顔を包み込むのだ。
 おまけに良くないのは、ぴったり脇腹に押し付けられてしまったこと。あばらの先、程よく締まって柔らかなお腹にへばりつく。感じるのはすべすべの肌。加えて、くすぐったげに身をよじったせいで肉にはシワがより、それが僕のあそこを挟んだ。
 胴を女性の腕で押さえつけられて、上半身はみっちり腋の中、下半身はお腹へギチギチに密着してしまう。小脇にしっかり抱えられた本だってこんな仕打ちは受けないだろう。その上、僕らはヌルヌルと濡れた裸。その密着度はうなぎ登りで、腋窩に溜まった水滴に溺れ、にっちりした質感のお腹にあそこをいじくられ、それは世界で一番情けない拷問に遭ったようだった。
 人間腋パッドにされ感じるのは、腕で隠された女体の気持ち良さ。肩から伸びる腋筋が、下乳へ滑らかにつながり乳房を支えているのを感じてしまう。そこにできるシワをなぞれば、ゾクゾクっと動く女体とともに巨乳がゆさゆさ揺れた。肩から伸びる筋肉が盛り上がりを作り、腋独特のくぼみを形作った。背はフニフニした二の腕がのしかかり、頭を腋窩の密室に閉じ込める。
 こんな情けないことってない。人間のされていい行為では到底なかった。それは、お尻で顔を挟まれるようなもの。あまつさえ、普段はじっとりとフェロモン汗で汚れている腋なのだ。見られるのも恥ずかしいはずの場所。それを、こんなに全力で押し付けられて……。
 だのに、それが気持ち良い。

 そう思った瞬間、お腹の肉ジワの中で股間が急速に熱を持ち始めた。
 そしてくすぐったげに身を捩る巨大女性の身動きで、一気に僕は突沸する。
 無理やりイかされてしまったのだ。女性に、無意識に、巨体で。
 へなへなと力が抜けた。
 その段になってようやく腋を開かれると、強く食い込んでいた僕は一瞬そこにへばりついてから、ボロ雑巾のように、床へ滑り落ちていく。


 これが、僕の日常だった。
 けれど、これが最後の日だと、気づけるほど、僕の勘は鋭くはなかった。

§
 顔を真っ赤にして謝る彼女に、結局、言うべき言葉は見つからなかった。そもそもなんらかの言葉を小男に望んでいたかもわからない。恥ずかしさを紛らわせるに、謝罪以外の何かをみいだせなかったのやもしれなかった。

 粗相した後を丁寧に洗い取り、彼女を見送った時。困憊のあまりその場にへたり込むのも、無理からぬこと。労働に葛藤、性感の放出はずっしり僕にのしかかった。

 それはまさに弱い生き物の姿だったろう。
 入ってきた幼女たちでさえ、それを笑い合う始末だった。ペタペタとすぐ横に振り下ろされる丸い足鈍器、その脅威に思わずビクつくと、彼女らはさらに笑った。
 しかしもう、それにかまうことさえできない。
 思う反応がえられずに、つまらなさそうに通り過ぎる彼女ら。僕は後ろ姿を、安堵とともに見送った。
 その背中は、プールにでも言っているのか、カラッと焼けた幼い子どものそれ。水着の形に肌色を残し、四肢だけを褐色に染めた細い背だ。それが三つ、トコトコとあたりを見回し歩き回る。僕なんかよりはるかに面白そうな何かを求め、数々の浴槽を見て回っているらしい。

 そして、子供の御眼鏡に適うものがないと知るや。
 寄り集まって話し合ったロリたちは、くるりと三つ、丸い顔をこちらに向けたのだ。

 良くない。
 猛烈によろしくない。
 そう思ったところで、どうしようもなかった。
 ズンズン近づいてくる日焼けロリたちは、でもお客さまに違いなかった。風呂奴隷の身分で、逃げ出すことはできない。
 でも、捕まったら僕は……!
 そんな葛藤に絆されるうち、退路はとうに絶たれていた。
 思わず俯いた視線に、白い足裏、小麦色の足の甲、幼女の素足が六つ、ドンと入り込んで来る。そのままどうすることもできず、僕は10歳程度の娘三人に包囲されてしまっていた。