無限に広がる大宇宙、ここに一人の女神が眠っていた。
彼女は女神らしく薄手の白い布を一枚羽織っており、無防備な姿で一人スヤスヤと眠っている。
まるで、子供のような安らかな寝顔だ。女神は安心しきって眠っている。
しかし、本来宇宙とは本来危険な所。
いつどこで、隕石が降ってくるかわからないし、通りがかりの宇宙船に轢かれてしまうかもしれない。
それに最近では、人さらいも横行しており、良からぬ輩に連れ去られるかもしれない。
なので、こんな宇宙のど真ん中で眠るなんて本来ならあり得ないことで、普通の人なら絶対にしない。
いつ死んでもおかしくない、きわめて危険な状況だったが、女神は気にした様子はなく、当たり前のように眠っている。
自分が危険だとは、これっぽちも思っていない、そんな無防備な姿で眠っていた。

「すぅーすぅー」

女神の寝息。
それは女神が奏でる音楽。呼吸という名のハーモニー。
一定間隔で聞こえてくる女神の寝息は、人々に安らぎを与える子守歌のような存在だった。

ひゅぅーーひゅうー

ゴウーゴウー

ドゴオオ!! ドゴオオ

しかし、そんな芸術的な寝息も、時には破壊を生む、死の行進曲に曲を変えることがある。
女神は巨大化していた。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


女神は夢を見ていた、それも怖い夢。悪夢と言って差し支えない怖い夢。
普段仲良くしている星の人たちが、他の星の生命に侵略され殺されるという、とても怖い夢を見ていた。
女神自身、宇宙中に存在する超兵器を集めても、なんともないぐらい強いのだが、
それはあくまでも女神のことであって、それ以外の人たちは普通の人間と変わらない。
地球人と同じように、人間が普通に生活している。
だから突然戦争が起こることもあるし、それらが原因で起こる非人道的な行為。
奴隷化や略奪、理不尽な暴力なども、ごくまれに起こるのだが、そういった行為は女神が断じて許さなかった。
女神にとって

非人道的行動=悪。
悪=女神の敵。
女神の敵=排除すべき存在。

そのように認知されている。
つまり、戦争も、理不尽を強いる非人道的行動も、女神にとっては許しがたい野蛮な行為であり、見つけ次第排除する。
それが女神の存在意義であり、女神の使命でもあった。
女神とは宇宙の警察のような存在。宇宙の秩序を守る神であったのだ。

しかし、今回はそれを破る、命知らずの連中が現れた。
普段仲良くいている星の人たちが、別の星から攻撃を受け、ひどい目に合されている。

しかし、それはあくまでも夢の中での話であって、現実には戦争など起こっていない、平和な宇宙が広がっているのだが、
女神は夢を現実で起こっていることだと勘違いをし、いないはずの侵略者に寝ながら天罰を与えることにした。
魔力開放。
普段は抑えられている魔力を解放し、女神は戦闘モードに移行する。
戦闘モード、それすなわち巨大化。
女神は巨大化魔法を使い、自身の体を大きくしている。

「ドゴオオオオ。ドゴオオオ」

巨大化したことによって、まず寝息の音が変わった。
すぅーすぅーという、可愛らしい寝息から、爆弾が爆発したような、ドゴオオオという低重音に音が変わり、徐々にその地響きが、宇宙空間を揺らし始めていた。
そして体が巨大化すれば、当然求められる呼吸量も増加し、鼻も大きくなっていた。
普段は可愛らしい、人の指先よりも小さい二つの穴が、人の腕が入るぐらいまで巨大し、それがさらに巨大化。
人の頭が入るぐらいまで鼻の穴が大きくなると、爆発的に女神の巨大化は進行する。
家一軒を丸呑み飲みできるぐらい大きな鼻の穴、それがさらに大きくなると、車が通れるほどのトンネルに成長する。
そしてトンネルから、ビル、国一番の電波塔、そして自然物である山や谷、そして最終的には惑星、恒星サイズにまで女神の鼻の穴は巨大化した。
女神は「スン」と鼻を軽く鳴らす。

ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

しかし、そのちょっとした、息が前代未聞の突風として宇宙を大きく揺らしていた。
それは女神にとって、ほんの僅かな呼吸に過ぎなかったか、そのサイズは地球の約100倍以上、太陽にも匹敵する小型ブラックホールなのだ。
すなわち女神の鼻の穴は、直径1392700キロの太陽を飲み込めるぐらい、大きく文字通り天文学的数値にまで巨大化していたのである。
これは女神が普段過ごしている大きさの約1兆倍。
太陽がわずか1.3ミリに見えると言う前代未聞の巨人になっていた。

一方女神から見ると人類の大きさは約0.0017キロ。これが170センチの男性身長だ。
それに比較してスカイツリーは0.6キロ。
富士山が3キロ。
エベレストが8キロ。
日本国土が約3000キロ。
地球の直径が12742キロ。
太陽の直径が1392700キロ。
女神の鼻の穴は約8000000キロ。
女神の身長は約1600000000キロ。

なんと女神からすれば、あの太陽系一巨大な太陽がわずか1ミリに見えてしまう。
前代未聞の大巨人、女神からすれば地球は0.01ミリ、これは目に見ることも難しいダニや細菌と同じような大きさになってしまっていた。
目に見えない細菌という名の星、地球。そしてその最近の中に暮らす人間という微生命、その存在は女神にとっては、わずか0.0000000017ミリ、
文字通り取るに足らない細菌の中に住む細菌、微生物にすら劣る原子生物であった。

ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

実に太陽の八倍もの巨穴が遠吠えを上げた。
女神は巨大化したことにより、要求される酸素量も天文学的数字となり、膨大な酸素を必要とした。
真空での呼吸。それは女神の魔法でどうとでもなるものだが、しかし量は必要である。
辺りに構わず吸い込めそうなものは全て女神の鼻の穴へと消えていく、それはまさに小型のブラックホールだった。
鼻の上に漂う小惑星は全て吸い込み惑星だろうが、生命だろが、かまわず手当たり次第に、鼻のなかへと吸い込んでいた。
そして、一度吸い込まれると、そこに待ち構えているのは、一本が直径5000000キロを超える無数の鼻毛。
うっそうと生えそろった鼻毛の森が、星の通過を待ち構えていた。
鼻毛とは、本来肺にゴミが入らないようにするために生えている、いわばフィルターのような役目を持っている。
しかし、太陽ですら埃のように扱える鼻の穴ともなれば、そこに生える鼻毛も桁違いに大きくなり、
惑星の直径に勝るとも劣らない大きさをもつ、宇宙最強の鼻毛と君臨していた。
巨大化したことにより、その切れ味も鋭さを増しており、
熟練の鍛冶屋が丹精込めて作り上げた剣のように、女神の鼻毛たちは鍛えられていた。
剣のように切れ味抜群の鼻毛たちが、鼻の内部に侵入した星々を待ち構え、そこを通過しようとする、星々に甚大な被害を与えていた。


女神の鼻毛と地球。
その両者を比べると、その長さは地球の359倍もの長さになり、地球を359個縦に並べて、ようやく女神の、乙女の鼻毛と同じ長さとなった。
まさに全体未聞の巨鼻毛。この鼻毛一本が、若き乙女の毛だとは到底理解できない。
そんな巨鼻毛たちに、一度吸い込まれると惑星たちは抵抗できなかった。
ブラックホールに星が吸い込まれていくように、なんの抵抗もできず、鼻なの穴に吸い込まれ、星々は流れに身を任せていくのが精一杯の状態。
吸い込まれていく星の中には、地球と同じように生命が存在した星も数多く存在したことだろう。
しかし、そこに住む生命たちや母星は、自分が女神の鼻の穴に侵入したとは気づきもしなかった。
あまりにも巨大過ぎる女神の鼻の穴は、人類が穴として認識するにはあまりにも大きすぎたのである。
人類が観測できないほど大きな穴。
自分たちが宇宙に居ると思っているそれは実は女神の鼻の中。宇宙のように広大な空間を持つ、うら若き乙女の体内の一部なのだ。
そんな宇宙のような天文学的大きさを持つ二つの鼻の穴に、人類は気づかず、気づいたときには既に死んでいる。
女神の鼻の内部の壁に、ぶつかり始める星の数々。
鼻毛にぶつかる星や、鼻の皮膚にぶつかる星、はたまた無傷のまま、女神の気管に吸い込まれる星など、それは多岐にわたった。
しかし、どの星を見ても、無事では済まない。
例え鼻毛の森をすり抜け、無傷のまま気管入ったとしても、そこからのしかかってくる空気の重みに、小さな星が耐えきれるわけもなく、
女神の気管に入った瞬間バラバラに砕け散っていた。
100億の人が住む巨大な惑星も女神にとっては埃にも劣る、吹けば飛ぶような存在でしかない。
弱き星々が鼻の中に入った瞬間、酸素の重みに押しつぶされ、原子レベルまで粉々に砕け散っていた。
そこに星があった痕跡はない。全てが消し去っている。
これは女神が呼吸したことによって引き起こされた、ビックバンのような衝撃だったのだ。

「う・・うーん・・・」

悪夢にうなされる、女神は苦しそうに寝返りを打った。
悪夢の中では、凶悪な宇宙艦隊が現れており、女神の警告を無視して彼らは宣戦布告。
平和な星に向かってレーザ光線を撃っている。
危ない、あんなビームが星に当たると、ひとたまりもない。
女神は夢の中でそう思って、寝返りを打ち、拳を握る。
夢の中に存在する宇宙船に向かって、拳を打ち込んだ。

ドゴオオオオオオおオオオオオオオオオオオオオオオ!!

女神の拳が、宇宙空間を震わせながら落下してくる。
それはまるで宇宙の崩壊。
横幅、約90000000キロの拳が宇宙に叩きつけられた。
これは地球の6923個分の拳が叩きつけられたことを意味した。
指一本ですら、太陽の大きさの約10倍ほども上回り、その幅は10000000キロを軽く超えていた。
太陽の10倍ほどの、太さを持つ、極太の指。
そんなものが、激しく撃ちつけられると、それは宇宙の崩壊。
空間がねじ曲がり、異空間への繋がるトンネルが出来るほどの衝撃がもたらされている。
指一本、そのサイズは太陽の約10倍。
それらを五本合わさると太陽の50倍。太陽を50個横に並べてようやく、女神の拳の幅に肩を並べることができる。
宇宙を破壊し、宇宙を震わせるほどの衝撃波。
それらが、女神の拳から発せられ、それに巻き込まれた数多くの星々が、悲鳴を上げながら破壊されていた。
ありもしない宇宙船。女神の夢の中にしかいない宇宙船。
それを破壊するのに複数の星座が崩壊、もしくは形を大きく変形させ、なかには天の川が一つ丸ごと消失したところもあったのである。


「むにゃむにゃ・・・むふう・・・」

夢の中で宇宙艦隊を破壊した女神。
女神が悪い奴を成敗して一応満足したのか、鼻からため息を噴き出し、舌を出しながら笑っていた。
まあ、その鼻息や舌の動きによって、多くの星座が吹き飛ばされていることに女神は気づかなかったが、一応終結。
悪夢は過ぎ去ったのである。


「むにゃむにゃ・・・」

悪夢は過ぎ去った。
と判断するには、どうやらまだ早かったようである。
女神は、全長670000000キロの腕を伸ばし、全長170000000キロの手を開き、小さな10000キロの星を包み込んだ。
手と星の大きさは、実に17000倍も開いている。これは女神からしてみれば、0.01ミリ。
文字通り目に見えないミクロサイズの星なのだが、そこに生命がいることを女神は寝ながら察知する。
そして、乳首が透けて見えるほどの薄手の布を少しずらして乳輪をみせる。
一方、10000キロの星に住む人々は、そのあり得ない光景に口を開けていた。
超が付くほどの巨大な乳輪。そのサイズは小さく見積もっても、この惑星の1000倍。
乳輪の面積だけを見ても太陽よりも大きく、乳輪のサイズは太陽の10倍ほどのサイズもあった。
巨大な太陽ですら、女神の乳輪に負けていた。
そんな太陽ですら小さく見える、広大な乳輪に、小さな地球サイズの惑星は招待される。
100億の人たち全員、無料で招待される一倍ビックイベントだった。

ぷにゅ

小さな突起物に惑星は押し付けられた。
女神からしてみれば、指先よりも小さな突起物。
しかし、そこに住む惑星の人たちからは、とんでもなく巨大な・・・乳首であった。

女神の乳首。

その大きさは70000000キロ。これは太陽の70倍もの巨大な・・・・言葉では言い表せない巨塔として、彼らの目には映っている。
乳首と比べると、太陽ですら埃のように小さく見える。
ならば、我々が住む10000キロの星など、埃以下の原子のようではないか!?
人々は太陽ですら一つの点に見える、その背後に聳え立つピンクの巨塔を見上げて驚いていた。
宇宙を突き刺すように聳え建つ、一つの柱。
本当は、右に200000000キロも進めば、もう一つの双子の乳首、右乳首に巡り合えるのだが、あまりにも遠くにあるため彼らには右側の乳首を認識できない。
小さな彼らからしてみれば、女神の乳輪の上こそが宇宙のような存在であり、その外側の世界は、あまりにも遠く過ぎて、観測できないでいる。
乳輪。乳首、彼はそれらを観測するに精一杯だったのである。

「みゅふふふ・・・」

女神は悪夢から覚め、また違う夢を見ていた。
今度は楽しい夢。みんなにミルクを振舞う楽しい夢だった。
それに女神は、最近ミルクを絞っておらず、胸がパンパンに膨れている。
乳首も硬い。巨大化した今ではダイヤモンドよりも固くなっている。
早く絞りたい。絞って楽になりたい。
そんな時に夢の中で、ミルクを絞ってくれるように頼み込む、大勢の人たちに囲まれるという、なんとも嬉しい夢を見ていた。
これはいい。女神にとって丁度いい機会だった。
本来なら捨てるはずのミルクを、捨てることなく、皆に分け与え、大勢の人を喜ばすことができる。
女神は眠りながら笑みを浮かべ、早速自分の乳首に手を向かわす。

ドゴオオオオオオオ!!

ダイヤモンドよりも硬い、巨乳首が大きく首を傾かした。
本来なら、人類の力を超越した、神の力の行使であったが、それは単なる乳しぼり。
人を傷つける破壊行動ではなく、多くの人々に安らぎと満腹を与える、母らしい慈愛に満ち溢れる乳しぼりに過ぎない。
乳首をこすり、胸を大きく揺らす女神。
下から上へm下から上へと胸を持ち上げるように揉み、そして乳首が変形するほどの、膨大な力、女神にとっては些細な力を指に込める。

ズドドドドドドドドドドドドドドド

ミルクが出てくる乳菅閉口部は合計で20本、20車線もあったのだが、それらすべての穴からミルクが吐き出され、
途中で一本の線として交わり、やがてそれは白い柱として宇宙を支配した。
女神の胸の中に眠るミルク生産工場は、24時間休みなく稼働し、常にミルクを作り続けている。
お腹を空かせた人が居れば、すぐにミルクを飲み与える。
女神には、そのような使命が古くから存在し、今日までミルク生産が止まった日はない。
乳首深くに眠る。ミルク工場。
いわゆる乳腺小葉と呼ばれる、ミルクが作られる部位では、今も大量のミルクが作り続けられていた。
女神にとっては一滴のミルク。たった一滴のでも人類からすればとんでもないミルクとなり太陽ですら、ミルクの中に沈めることのできる大量のミルクとなる。
一滴のミルクでも、海水を大幅に超えて、ミルクの津波が全人類を、いや星そのものを溺れさす。
青かったその星は、女神のミルクの色のそまり、その星に住む全人類がミルクに溺れ息絶えていた。
しかし、未だにミルクの噴射は続いている。
女神の胸の中には、まだまだ大量のミルクが眠っていた。
宇宙を真っ白に占めていく、女神ミルク。
固くなった乳首。
そしてパンパンに張っている女神のお胸。
天文学的数字のミルクをため込んだ女神は、この噴射では到底満足できなかった。
まだまだミルクは残っている。
これらすべてを吐き出さないと、噴射をやめれない。
いや、やめるつもりなど、これぽっちもなかった。
むしろ、溜まったミルクが吐き出されたことによって、乳首や乳腺小葉が刺激され、女性ホルモンの分泌がさらに活発になり、ミルクはさらに作られようとしている。
その証拠に、一回空になったミルクタンク、乳腺小葉がさらにミルクを作るように脳に信号を送っていた。
女神はその意見を快く快諾し、すぐにまた新しいミルクを作るように、胸に信号を送っていた。
女神を始め、女神の胸は、ミルクを作るのが楽しくてしょうがなかった。
これこそが女の証、生まれてきた意味。
本能。女神に与えられた性(さが)のようなものだ。
ミルクタンクが一回空になれば、また溜まるようになるまで、ミルクを増産する。
ミルク増産し、多くの人にミルクを飲ませなければならない。それが女神の胸のいい分であり、ミルクを作ることで快楽を促す脳波が作られている。
女神自身もミルクを作ることには賛成であり、ミルクの増産計画はすぐさま受理される。

ズドドドドドドドドドドドドドドド

ズドドドドドドドドドドドドドドド

ズドドドドドドドドドドドドドドド

ズドドドドドドドドドドドドドドド

無限にあふれ出るミルク。それらはすぐに宇宙を侵食し始め、宇宙全体がミルクに汚染され始めていた。
女神は気をよくしたのか、寝ながらさらに魔力を解放し、さらに巨大化を始めていた。
ゴマ粒だった太陽がさらに小さくなり、今ではウイルスサイズ、原子サイズに見えるぐらい女神は巨大化し、それに伴いミルクの量も大きくなる。
太陽よりも巨大だった乳首が巨大化し、銀河の中心を突き刺すような形で乳首が聳え建っている。
その土台である乳輪の上に銀河が乗り、今や乳首が銀河の中心的存在。乳首以外の物質は乳首に比べるとあまりにも小さかった。
銀河の総面積よりも巨大な女神の乳首、その乳首の根元を銀河がこじんまりと小さく回っている。
宇宙は女神の乳首や乳輪を中心に動いていた。
そして、爆発するように発射される女神の母乳。
宇宙の中心的存在である、巨塔乳首からミルクが吹き出すと、辺りを漂っていた星々を、いや銀河をもミルクで洗い流していった。
乳輪の上の銀河。それは億、兆、もしかしたらもっと多くの星々が乗っていたかもしれない。
しかし、女神にとって銀河は薄手の布よりも一本の糸くずよりも軽く、眠っていたこともあって、その存在に気づいていなかった。
透けている薄手の布よりも銀河の方が薄く、銀河中の星を集めても女神の乳首を隠せるだけの厚みはなかった。
文字通り吹けば呼ぶような極小銀河を女神はミルクで押し流されていた。
中にはたった一滴のミルクの直撃を受けて、死にゆく銀河もある。
しかし、女神はミルクの放出をやめない。
むしろ、その勢いは増すばかりである。
女神のミルク、それは宇宙の破壊を意味し、宇宙がミルクに染まるまでそう長い時間はかからないのかもしれない。



「むにゃ・・・むにゃ・・」

今日も女神は幸せそうに眠っている。