朝のロケから帰ってきて、1週間分の反省、来週のロケの予定などの連絡を終えて外に出るエミリー。
時計を気にしつつ、周囲を見渡す。
「はぁ~…やっぱり断るべきだったかなぁ…」
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あのメールを見て、一週間悩んだ。行くべきか断るべきか。
結論は「一度だけなら」。メールの本文にそう一言だけ書いて返信した。
綾からのメールはすぐに返ってきた。
『OK~(≧∇≦)!金曜の午後なら暇だよね?テレビ局の前まで迎えに行くから待っててね~♪』
「(返信、早いな…)」
即、返信されてきたメールを見て、不安がさらにかき立てられるエミリーだった。
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平日の昼とはいえ、観光地化しているテレビ局のまわり。エミリーが目立たないわけがない。
先ほどから、観光客と思われるおばちゃん軍団に囲まれっぱなしだ。適当に愛想笑いをし、凌いでいる。
「綾さん、遅いなぁ…」
ようやく解放され、時計を見ながら待つエミリー。
【プップー!】「エミリーちゃーん!!」
音のする方を見ると…真っ赤な車の窓から大きく身を乗り出し、手を振っている綾。
「あ、綾さんっ!?すっ、凄い車ですね!」
綾が乗ってきたのは某国の高級外車。さすが日本代表に選ばれるだけのことはある。
「まぁねー♪さ、乗って乗って!エミリーちゃんは後ろの席の方がいいかな?」
綾は後ろの座席にある荷物を前の席に移し、席を空ける。
「ありがとうございます。」
ドアを開け、乗り込むエミリー。大きく屈み、足から乗り込む。大きなお尻をシートに乗せ、足をたたむ。
大きな胸がブラウスのボタンを弾き飛ばさんばかりに前後左右に揺れ動く。長い長い脚は反対側のドアに押し付けられている。
「一応、外車だから広いはずなんだけど…エミリーちゃんが座ると窮屈そうだね!」
座るだけで四苦八苦しているエミリーを見て、綾が笑う。
「すいません…。でも、乗れるだけで嬉しいです。タクシーとかだともっともっと窮屈だから…。」
小さく縮こまるように座って、恐縮するエミリー。
「あんまり大きいのも大変だねぇ。まぁそれはそれとして…出発しようか!」
前を向いて、ハンドルを握る綾。ゆっくり発進する車。
「あの~…綾さん?今日はどこへ連れてってくれるんですか?」
素朴な疑問をぶつけてみるエミリー。
「ふふ~…秘密♪」
バックミラー越しに綾の目だけが見えるが、目が嫌らしい笑いをしている。
「あぅ…(あぁ、とても不安…どこに連れてかれるんだろ…)」
窓の外の海を見つめ、不安そうなエミリー。
「ねぇ…エミリーちゃん?エミリーちゃんって…結構、重いよね。」
車の加速がいつもよりだいぶ遅いことに気がついた綾は率直に聞いてみる。
「えっ!何を急に!?それは…この体だし…最近、またちょっと増え気味だし…」
いきなり体重のことを聞かれ、驚くエミリー。モジモジしながら答える。エミリーが体を動かすたびにハンドルが取られそうになっている。
「えーっ!…ってことは、まだおっぱい大きくなってんの!?」
ミラー越しに見える巨大な胸を見ながら驚く綾。車の震動を敏感に受け、小刻みに揺れている。
「なんでそこにいくんですか!まぁ…大きくなってないことはないですけど…」
エミリーは下を見ながら、視界の大半を埋めている胸を見ながら溜め息混じりに話す。
「く~っ!羨ましいですなぁー!あー!運転してなかったら揉んでやるのにぃ!」
綾はハンドルを悔しそうにバンバン叩く。綾自身も自分の胸を見るが、車の震動を受けて揺れるなんてことはなさそうだ。
「(あ、あぶなかった…やっぱり綾さん…怖いわ…)」
エミリーの大きな手でも覆いきれない大きな胸を抑え、ドキドキするエミリー。
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車に乗ること約1時間…
「エミリーちゃーん。着いたよー!…エミリーちゃん…?」
後ろを見ると、スースーと寝息をたてているエミリー。朝が早いエミリーは車に揺られるうちに寝てしまったらしい。
「(チャーンス…♪)」
ニヤッと笑いを浮かべ、エミリーの胸に指を伸ばしていく。
「(ふっふっふっ…乳首はこのへんかな?)」
エミリーの乳首をめがけ指を突き刺す綾。そのままコリコリとこねくり回す。
「あん…あふぅ…あん…」
色っぽい声を出し、悶えるエミリー。それをいいことに綾は乳首のまわりを指先でクルクルなぞる。
「ほれほれ。ここが気持ちいいのかな?」
調子にのって続ける綾。
「あっ…あん…あ、綾さん…もう…もうやめて!」
綾の手を掴み、乳首から離すエミリー。顔は赤く上気してほんのり汗もかいている。
「あっ。起きた(笑)着いたよ?」
エミリーが怒っているにも関わらず、笑いながら言う綾。
「もう!綾さんったら!今度やったら本当に怒りますからね!」
エミリーは赤ら顔でプンプンしながら抗議する。綾は相変わらず笑っている。

「…で、ここ…どこですか?」
降りてみるとだだっ広い駐車場。遠くに店らしき建物が見えている。
「ん?知らない?ここはね…アウトレット☆」
言われてみれば、見たことのある建物である。自分が出ているテレビ番組でも特集をしていた。
「綾さん?私の体の大きさ知ってます?たぶんここにある店で売っているものは着れないと思うんですけど…」
既製品サイズなんて到底、入らないエミリーの体。身長だけならまだしも、胸が大きく邪魔をしている。
「ちっちっち。エミリーちゃん。それは偏見よ。私の知ってる店はそんなことないわ。」
指を左右に振り、得意気に話す綾。どうやら綾には思い当たりがあるらしい。
「そりゃあ、綾さんみたく"胸がなくて"お尻もそんなに大きくないんならありそうですけどね。」
さっきの仕返しとばかりに"胸がなくて"を強調して言うエミリー。
「あらあら…そんなこと言っていいのかな?せっかく、エミリーちゃんに買ってあげようと思ったのになぁ~」
エミリーは「買ってあげる」と言う言葉を聞くなり、
「…!たっ、大変申し訳ございませんでした!綾さんってスタイル抜群でまるでモデルみたいですよね!」
キレイに手のひらを返すエミリー。
「(笑)まぁまぁ、私の分も買うからついでってことでね。さっそく行ってみようか。」
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駐車場を歩き、店へと向かう2人。
エミリーと比べると小さい綾。だが192cmある。
歩きながら仕事の話や近況を話していると、綾がガクッと下を向く。
「人をこんなに見上げて喋るのって初めてだわ。首が疲れるわ…」
「綾さんだって普通の人から見たら十分、大きいんですからね!」
膨れっ面で綾を見下ろし、言い訳するエミリー。
「エミリーちゃんは私よりおっきいじゃん…。」
鼻歌を歌い、聞こえないふりをするエミリー。
「おやぁ?聞こえないのかな~?」
下から胸を持ち上げ、たぷたぷと上下させながら聞き返す綾。
「ちょ!?何するんですか!聞こえてますよ!やめてくださいよ…あぁ…ブラがずれちゃったじゃないですか…」
エミリーはコソコソっとブラを直す。ずれるのは日常茶飯事なようでサッと直した。
「あっ!聞こえてたんだ(笑)。ブラも小さくなったんじゃない?」
大きな胸を覆うブラだが胸に合っていないように見える。
「うっ…綾さん鋭いですね…。確かに最近、ちょっとキツいんですよねぇ…」
左右から胸を押し、確かめるエミリー。
「うらやましいわねぇ!一度でいいからそんなセリフ言ってみたいわ!」

この長身2人組が歩くとやはり目立つ。
しかも、片方は朝の人気お天気キャスター。もう片方はバレーボールの日本代表である。
2人に気づいた人は、サインや握手を求めようとするが綾が全て断っている。
「綾さん…ちょっとはいいんじゃないですか…?」
エミリーが去っていく人を気の毒そうに見ながら言う。
「エミリーちゃん。あーいうのは1人OKすると、あとから来た人もずーっとOKしなきゃならないの。最初っから断らないと延々と相手しなきゃならないのよ?買い物

もろくに出来なくなるのよ?それでもいいの?」
珍しく真面目な綾。人気者なだけに過去にいろいろな苦労があったみたいだ。
「…そうですね…さっ!買い物に行きましょう!」
綾の真面目な部分を見て、少し驚くエミリーだが、すぐに切り替えて買い物に向かう。
「そうだね!さーて!エミリーちゃんのおっぱいに合うブラはあるかなー?」
真面目な顔から一転、いつもに調子でエミリーをおちょくるような感じで話す綾。
「え~っ!さっき、あるって言ったじゃないですか!」
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店の前に着いた2人。
「あの~…本当にいいんですよね?」
買ってあげるという言葉に釣られ、ここまで来たが改めて聞いてみる。
「えっ?自分で買う?それならそれでいいんだけど?」
首を振るエミリー。「買ってください」と言わんばかりだ。

「ど~も。こんにちわ~♪」
慣れた様子で店に入っていく綾。綾の後ろについてエミリーも店に入る。
「あらー!綾さーん!いらっしゃ~い。後ろの人が例のエミリーさん?おっきいわねぇ!」
店の奥から店員らしきおばさんが出てくる。
「おっきいでしょ(笑)このサイズの服ってあるかな?」
綾がエミリーを指差し、おばさんに聞く。
「胸もおっきいわねぇ!ちょっと奥、見てくるわね!」
パタパタと奥へ行ってしまうおばさん。
「じゃー、探してきてる間、私は自分のを探してこよっかなー♪」
綾も自分の欲しいものを探しに、向こうに行ってしまった。
「(…誰もいなくなっちゃった…暇だなぁ…)」
暇つぶしにラックにかかっている洋服を見る。
「(あれ…?なんか大きいような…)」
エミリーから見ると小さい服だが、市販品と比べるととても大きい。
「(サイズは……5L!!?)」
洋服のタグを見て驚くエミリー。
よく見ると奥にはさらに大きいサイズもありそうだ。
「驚いたでしょー♪」
いつの間にか横にいた綾。カゴいっぱいに洋服を入れ、試着しようとしているようだ。
「うん…とても…何なのこの店?」
5Lの服を体に合わせながら、綾に聞く。
「うーん…私もよくわからないんだけど…外国からだと大きいサイズのほうが安く仕入れられるらしいのね。日本人のサイズだとみんな買ってっちゃうから大きいサイ

ズが余るんだって。その余り品を安く仕入れて売ってるみたい。おっこれもいいな♪」
服を選びながら、説明する綾。また良さそうな品を見つけたようだ。
「なるほど~。頭、良いですねぇ。」
関心するエミリー。エミリーも一応、服を探しているが、着れそうな服が見当たらない。

「お待たせしてごめんなさいねー。これなんかどうかしらねぇ…」
奥から大量の服を持ってきたおばさん。台の上に所狭しと並べる。
「このTシャツかわいい~♪着れるかなー?」
体に合わせてみるといい感じだ。そのまま試着室へ向かうエミリー。
中へ入り、早速、Tシャツを着てみる。
袖に腕を通し、裾を下へ引っ張ろうとするが、大きな胸の辺りでつっかえてしまう。
裾を目一杯、伸ばして巨大なおっぱい山脈を越えさせる。
「(ふぅ…あぁ…やっぱり胸がキツい…)」
袖や肩まわりは丁度いいのだが胸のあたりがちょっとキツい。
Tシャツの胸部分に書いてある文字が大きく歪んでいる。呼吸をするたび、ミチミチッっと生地がはちきれそうな音を出している。
そして、胸の部分が引き伸ばされ生地が薄くなり、ブラの形が浮き出ている。胸のせいで丈も少し短くなってしまって、かわいいおへそがみえている。
「すいませ~ん…ちょっと小さいみたいなんですけど…」
試着室から顔を出し、おばさんを呼ぶ。
「あらぁ~。私の予想よりおっぱいが大きかったみたいだわ!こっちなら大丈夫かも!」
さっきよりも大きいサイズを渡してくれるおばさん。
「(10L!?…どこからこんなサイズが…)」
タグを見て、驚くエミリー。着てみるといい感じだ。
「(わ!着れる!)」
嬉しそうに試着室の中の鏡の前で回りながら、着ている姿を確かめる。
胸のあたりは確かに盛り上がっているが、そこまで自己主張はしていない。袖の長さ、丈の長さどれもピッタリだ。
「どーですか!」
試着室のカーテンを開き、外にいるおばさんに見せようとする。
カーテンを開けると綾がおばさんの隣で、さっきエミリーが着ていたTシャツを興味深そうに眺めている。
「…って、綾さん、何してるんですか…」
エミリーが出てきたのも気にせず、Tシャツを見続ける綾。
「いや…この巨大サイズでもエミリーちゃんのおっぱいは包めないんだなーと思って…」
Tシャツを広げて大きさを確かめている綾。
よく見ると胸の部分だけ生地がゆるゆるになっていて、エミリーの体型をそのまま写し出しているようだ。
「もう綾さんたらっ!でもこのサイズは丁度いいです!」
改めて、Tシャツを見せるエミリー。
「まぁ!良かったわ!それにしてもこのサイズを着る日本人がいるとはねぇ!しかも女性で!」
おばさんも嬉しそうに笑う。
「このサイズを着るのってエミリーちゃん以外だとお相撲さんぐらいじゃない?w体重もそのくらいあるでしょ(笑)」
一言余計な綾。
「綾さん!言い過ぎです!まぁ強く否定は出来ないけど…」
実際、普通の関取クラスの体重があるなんて口が裂けても言えないエミリーであった。
「このサイズならまだまだあるわよ!もうちょっと持ってくるわね。」
パタパタとまた奥へ行ってしまうおばさん。
「でも、ホントに嬉しい!綾さん、ありがとうございます!」
エミリーは少し目を潤ませ、綾に感お礼を言う。
「泣くことないじゃない(笑)ほらほら!好きなの選びなさい。」
おばさんが奥から持ってきた洋服を選ぶエミリー。
「(洋服選びで悩むなんて何年振りだろう…)」
所狭しと並んだ洋服を前に思う。結局、3枚のTシャツを買うことにした。
「ブラウスもあるんですか!」
おばさんがまた奥から持ってきた品物を見て驚く。
「まぁね。安いときに大量に仕入れるのが私のやり方だから!次、いつこのサイズが出るかわかんないしね。女物なんて特に。」
ブラウスを持って、試着室へ入るエミリー。
「うっ!さすがに無理か…」
この巨大サイズのブラウスを持ってしてもエミリーの胸は大きすぎた。
第三ボタンまでは閉まるが、それより上は閉まる気配がない。
「すいませ~ん…胸が大きすぎてダメですぅ…」
閉まらないボタンをおばさんに見せる。
「あらあら。じゃあここだけ深めに直しましょうね!」
と言って、エミリーの胸のサイズを計るおばさん。
「その格好でテレビ出ればいいのに。もっともっと人気出るんじゃない?」
綾が横からちゃちゃを入れる。
「私が出てるのは、朝の番組ですよ!また苦情殺到しちゃいますよ…」
先日の事を思い出し、しょんぼりするエミリー。思い出したくない過去である。
「じゃ、これで作っておくわね!」
作り直した服は後日、取りに来ることにした。
「いい買い物が出来て良かったね☆」
綾も自分の欲しいものが手に入り、満足そうだ。
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その後、アウトレット内にあるジェラート屋さんで話し込む2人。
「エミリーちゃんってさー、なんでそんなおっきいの?」
ジェラートを食べながら、基本的な疑問を聞く綾。
「ズバッと聞きますね…。私の家系は女性が皆、おっきいんですよ。祖母は190cmぐらいあるし、母だって2m近くあるし…」
「すごい家族ね…。日本の家じゃ小さすぎるでしょ?」
小さい家に巨大な3人の女性がいる迫力を想像する綾。
「家族は皆、海外に住んでて、日本にいるのは私と妹だけなんです。みんなが揃うのは年末年始ぐらいかなぁ。」
「それも大変ね~。で!みんなおっぱいもおっきいの?w」
今でも、特注のブラウスのボタンを弾き飛ばさんばかりに膨らんでいる大きな胸を見ながら、イジワルそうに聞く綾。
「こ、これは…私だけです…。妹はスラッとしていてどんな洋服を着ても様になるし。なぜか私だけこんなになっちゃいました…」
大きな乳房を両腕で下から支えていうエミリー。重そうな乳房がムニュッと形を変える。それを見て話題を変える綾。
「…へ、へぇー!エミリーちゃんって妹がいるんだー!やっぱり妹も大きいの?w」
「妹は全然、大きくないですよぅ。確か210cmとか言ってたかなぁ?」
「210cmって…充分、おっきいよ…。全日本女子バレーの誰よりも大きいじゃん…。」
「私から見れば、ちっちゃくて可愛い妹ですけどね。」
「そりゃエミリーちゃんから見たら、誰だってちっちゃいわよ…。妹は何の仕事してんの?モデルか何か?」
「いえ、普通のOLです。目立つのが嫌らしくて「私は普通の生活をする!」って言ってるんです。」
「210cmで普通の生活ねぇ…無理じゃない?(笑)」
「最近、会ったんですけど「会社の机が小さくて腰が疲れる!」って怒ってました(笑)。」
「やっぱりw」
「私があのくらいのスタイルだったら、モデルにでもなるのになぁ…」
「エミリーちゃんはおっぱいデカすぎだもんねぇ(笑)着れる服が無いんじゃモデルは無理だわねw」
「そうなんですよ…はぁ…おっぱいが邪魔…綾さんが羨ましい…」
自分の胸と綾の胸を交互に見比べ、ため息をつくエミリー。
「エミリーちゃん…ケンカ売ってんの?」
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その後、別の店でイヤリングや帽子などの小物類を買い、ウィンドウショッピングなどでブラブラ歩いた2人。
日も暮れて、辺りも薄暗くなってきた。
「さぁ~て…そろそろ帰ろっか!」
駐車場に向かう2人。最初と同じように車に乗り込むエミリー。
「ヨイショ…」
エミリーが乗ると、車体がだいぶ沈む。
「(エミリーちゃんって…やっぱ相当、重いよね…)」
綾は真横から改めて見て、明らかに後ろのほうが沈んでいるのを確認して思った。
「…?綾さん?そんなところで何してるんですか?まだ帰らないんですか?」
綾がそんなことを思っているとはつゆ知らず、窓を開けて話しかけるエミリー。
「うっうん!帰ろう帰ろう!」
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運転している綾の後ろでまた寝息を立てているエミリー。
「寝る子は育つって本当なのね…」
バックミラーで後ろを見ながらつぶやく綾。

「おーい…着いたよー…って、まだ寝てる…♪」
エミリーが住んでいるマンションの前まで送ってあげた綾。
後部座席で相変わらず寝ているエミリー。
「(チャーンス…♪)」
またも、綾の指がエミリーに胸に向かう。
「エミリーちゃ~ん♪着いたよ~。」
ブラウスのボタンの隙間から手を入れ、今度は直接、乳首をこねくり回す。
「ひゃん…!あふぅ…あん…綾…さん…あっ…や…止めて…」
顔を真っ赤にして、感じているエミリー。
「おはよう☆着いたよ!」
ニコニコ笑顔で報告する綾。
「綾さん…まだちょっとお話しませんか?」
明らかな作り笑顔で綾を誘うエミリー。
「じゃ、あそこの自販機の前でいいよね!」
作り笑顔に気付かずに自販機の前へ小走りで走っていく綾。
~~~~~~~~~~~
「はい!エミリーちゃん!」
自販機で買ったジュースをエミリーに渡す綾。
「ありがとうございます。」
ジュースを受け取り、飲みながらしばらく話す。

ジュースも飲み終わり、話に一区切りついたとき…
「綾さん…ちょっといいですか?」
エミリーが切り出す。
「私って運動神経は無いけどパワーは結構あるんですよ。」
と言って、飲んでいたジュースの缶を握りつぶす。スチールの空き缶がエミリーの大きな手のひらの中で見えなくなる。
手を開くとクシャクシャになった空き缶が手のひらに乗っていた。
「…え…エミリーちゃん…?…どうしたの?」
突然、見せつけられたパワーに戸惑い綾。
「言いましたよね?今度やったら怒るって…!」
「ちょ…ちょっと!エミリーちゃん…っ!?」(ムギュ!)
言うと同時に、綾の頭を巨大な胸に押し付けるエミリー。バタつく綾をものともせず胸に押し込んでいく。 巨大な胸の谷間にすっぽりハマってしまう綾。
頭を抑えつけたまま数十秒…。谷間からはくぐもった声が聞こえる。
「はい、おしまい。」
ようやく解放するエミリー。手を離すと地面に崩れ落ちる綾。
「おっぱいの中って暑いのねぇ…。今度、冷えピタ、プレゼントするね!」
あれだけの事をされたにも関わらず相変わらずの綾。
「…綾さん…もうお手上げです…。もう好きにしてください…」
もうどうしようもない綾を諦めたエミリー。
「まっ!こんなことでへこたれてたら、全日本のエースは勤まらないわ!」
綾は腰に手を当て、偉そうに胸を張り自慢する。
「胸は控え選手レベルですけどね(笑)」
張られた胸を指差し笑うエミリー。
「だぁー!それは言わないでー!」
笑い合う2人。
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「エミリーちゃーん!じゃーねー!」
真っ赤な車で去っていく綾を見送るエミリー。
「今日は服も買ってもらったし。綾さんってもしかしていい人かも…」
屈みながらマンションの中へ入って行く。
エレベーターを待つ間、あの感覚を思い出す。
「(でも…乳首いじりは止めてほしいなぁ…)」
あの感覚を思い出して、顔を赤くする。
「(…ちょっと…クセになっちゃうかも…)」
服の上から自分の乳首を触り、感触を確かめる。
「ふぁ…あ!…ダメよ!エミリー!まだ外よ!」
エレベーター前で自分で自分の乳首を弄り顔を真っ赤にしている超長身女性。
見る人が見れいれば、即昇天ものである。
そんなことをしているうちにエレベーターが来た。

「続きは部屋で…♪」
心なしかウキウキした様子でエレベーターに乗り込むエミリー。

夜はまだまだ長い。