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とある日の放課後…
「いいねぇ~♪咲良ちゃんは、ちっちゃくてね~♪かわいいねぇ~♪」
咲良の頭を撫でながら笑う少女。赤川雅(あかがわ・みやび)。
「むぅー!雅ったら!また子供扱いしてー!」
頭の乗せられている手を払いのけ、雅に詰め寄る咲良。
「ははっ!ごめんごめん!でも、咲良ぐらいの大きさだと、私の手を置くのにちょうど良い高さなのよねー♪」
そう言うと、今度は咲良の頭をぽんぽんと叩く。
「だー!止めなさーい!!」
雅の手を振りほどくと、腕をぐるぐる回し、雅に向かっていく。
「~♪」
咲良の頭に手を乗せ、向かってくる咲良を、抑える雅。
絶対的のリーチの差で届くことのない咲良の拳。
それを見て、笑うクラスメートたち。

赤川雅・身長175cm
三浦咲良・身長142cm

この同級生とは思えない超凸凹コンビ。
身長差こそ大きいが、いつでもどんなときも一緒にいるほどの仲良しコンビである。
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学校からの帰り道。途中で買ったアイスクリーム舐めながら、歩く2人。
「ねぇ、雅。身長ってどうやったら伸びるのかなー?」
アイスクリームを食べ終えた咲良は、頭一分大きい雅を見上げる。
「ん?何?何か言った?」
アイスクリームを頬張りながら、声が聞こてくる下の方を見る雅。
そこには、上目遣いで見上げくるる小さい女の子…もとい、咲良(高校生2年生)。
「きゃー!咲良ちゃ~ん♪かわいいー♪」
アイスクリームを食べるのも忘れ、咲良に抱きつく雅。嫌がる咲良を無視し、頬ずりを繰り返す。
「ちょ、ちょっと!雅、止めてよ!離してよ!」
顔を寄せてくる雅から、必死に離そうとする咲良。
「その嫌がる姿も愛くるしいぃ~♪」
さらに抱き寄せる雅に怒りに震える咲良。
「……止めなさーいっ!!」【バチン!】
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「ねぇー!ごめんったらー!」
公園の片隅のベンチに座り、手を合わせる雅。
「……。」
無言で2つ目のアイスクリームを舐める咲良。
「あのー…咲良さーん?聞こえてますかー?」
「……。」
耳元で話してくる雅の声も無視し、アイスを舐め続ける。
「…(むむぅ~…まだ無視か…こうなったら…)」
【コチョコチョコチョコチョコチョコチョ】
咲良のウエストや脇の下をくすぐる雅。
「うひゃひゃひゃひゃ!ちょwちょっと!ダメwwやwやめてwww」
アイスを投げ出し、雅に遊ばれる咲良。
「ほれほれ。ここか?ここか?」
さらに続ける雅。
「ひっひっwwもうwもうwダメwwwちゃんと聞くからw喋るからww」
ベンチの上でのた打つ咲良は、雅のくすぐり攻撃に降参する。
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「ね、雅。改めてだけど…どうやったら、背って伸びるの?」
ベンチに座る2人。
片方は、足が地面付かず、つま先を伸ばして、地面を蹴っている。
もう片方は、ベンチから長い足を投げ出し、パタパタさせている。
「どうやったら…?うーん…ベタに牛乳を毎日飲むとか?」
顎に人差し指を当て、首を傾げる雅。
「そんなの前からやってるよぉ…そんなんじゃなくて!じゃ、雅はなんでそんなにおっきくなれたの?」
投げ出されている長い脚を羨ましそうに見る咲良。自分の短い脚とと比べ、悲しくなる。
「なんで?って…そんなのわかんないよ。私は咲良みたくちっちゃい子、大好きだけどなー。」
今もなお、上目遣いで見上げてくる咲良の頭を撫でる雅。
「ま、また!そうやって子供扱いする!それが嫌なの!変な人につけられたり、盗撮とかされたり…」
ロリコンには格好の標的になっている咲良。日々、犯罪紛いの行為に戦々恐々としている。
「それは…ちょっと怖いわね…。もういっそのこと神頼みってのはどう?ドーンとお賽銭に5000円くらい入れれば、何とかなんじゃない?w」
OKサインを逆さにした指で「イヒヒ」と笑う雅。
「お金で身長が買えるんなら苦労しないって!もう!雅!私、真剣なんだよ!」
頬をぷぅ~っと膨らませ、文句を言う咲良。
「咲良たんごめんねぇ~。アメちゃん勝ってあげるからねぇー♪」
頭を撫でながら、小さい子供に言うような口調の雅。もう明らかに馬鹿にした態度である。
「あー!また馬鹿にしたー!ふーんだ!もう、ちっちゃくてもいいもーん!雅お姉ちゃーん♪」
咲良は開き直り、雅に抱きつく。笑いあう2人。
「じゃー咲良ちゃん、帰ろうねー♪」
ベンチから立ち上がり、咲良へ手を差し出す雅。
「手をつなぐのは、さすがにちょっと恥ずかしいよ…。」
自信満々の笑顔を向けている雅。そんな雅に対し、咲良は顔を赤らめ、恥ずかしそうに立ち上がる。
「咲良ちゃんが迷子にならないようにでしょwさ、握って握ってw」
咲良に向かって、手を握るように諭す雅。まるで咲良の母親のようである。
「…だーかーら!子供扱いするなー!!」
差し出された手をパシッと叩いて、顔を真っ赤にして怒る咲良。
「もう、咲良ったらw冗談よ、冗談wwさ、帰りましょ!」
並んで歩く2人。やはり親子のような身長差である。
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三浦家にて…咲良の独り言
「ふぅ~…いいなー、雅は…スラッとしててかっこいいし…脚も長いし…」
風呂に浸かりながら、ぼんやりとそんなことを思う咲良。
裸になった自分の身体を見る。
ブラジャーを必要としないまっ平らな胸。細いウエストと小さいお尻。
どうみても高校2年生には見えない。
「細いのはいいけど…やっぱ、おっぱいは必要よね…。」
手のひらで自分の胸を触ってみる。何の抵抗もなく上下する手のひら。
「…。」
以前、雅の胸を触らせてもらったことがあるが、その時は少し感動してしまった。
咲良の手のひらに乗るずっしりとした重み。たぷたぷと上下させると余計に重みが感じられた。
確か、雅は「うーん…今はGだったかなー?」とか言っていた。
「…。」
そんなことを思い出し、ガッカリする咲良。咲良の胸では到底、そんな感動は得られない。
「どうやったら、あんな身体になれるのかなぁ?」
腕組みをして、真剣に考え込む咲良。
『牛乳を飲む』はもちろん、『栄養剤』、果ては『雑誌に出ている怪しい成長剤』…と、ありとあらゆる可能性を試してきたが、一向に成果が見られない。
「雅の言うとおり、こうなったら『神頼み』しかないのかな…。」
そんなことを思いながら、徐々にのぼせていく咲良であった。
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とある休日…
「よしっ!出発!」
1人、拳を天に突き上げ、気合いを入れる咲良。
今日は待ちに待った休日である。咲良の今回の目的は『神頼み』である。
色々と調べてみたところ、そう遠くはない所に【成長の神】なるものを祀ってある神社があるらしい。
しかしそこは、本来、幼少の小さい子供の成長を願う所である。
だが、今の咲良にはそんなの関係ない。とにかく『大きくなりたい』。
それだけを願う為にその神社に行くことにした。

「えっと…今、この駅だから…」
普段、電車に乗らない咲良。料金表を見上げながら、目的地の駅を探す。
「お!お姉ちゃん偉いねー。どこに行きたいんだい?」
サラリーマン風のおじさんが、膝に手を付きながら咲良に話しかける。
どうやら『はじめてのおつかい』的なことだと思っているらしい。
「(うぅ…だから1人で出掛けるのは嫌なのよ…雅~!)」
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「クシュン!あれ?風邪かな?」
鼻を擦る雅。
「雅~!そろそろだよー!」
ユニフォームを着た友人が雅を呼ぶ。
「はいはーい!今、行くよー!」
今日、雅はバスケ部の試合である。
「(咲良、1人で大丈夫かなぁ?変な男に捕まらないといいけど…)」
1人の咲良の事を心配する雅だった。
ーーーーーー
【ガタンゴトンガタンゴトン】
「(ふぅ…なんとか乗れた…まだ遠いなぁ…)」
車窓の見慣れない風景を見ながら、どうにか電車の乗れたことを安心する。
「(えっと…この駅で降りて…次はバス…か…長いなぁ…)」
携帯で次の予定を予習する咲良。周りの人たちは「(良く出来た小学生だなぁ)」と、思っていることも知らずに…。
「(あ、降りなきゃ!)」
降りる予定に駅に着いた。座席から降り、とてとて歩いていく。
「あ、あのバスだ!待ってー!」
必死でバスを追いかける咲良。そんな咲良に気付いたらしく、出発するはずだったバスはどうにか止まってくれた。
「はぁはぁ…すいません。」
バスに乗り込み、平謝りの咲良。
「あらー!偉いわねぇ!おつかいでしょ?1人で!かわいいわねぇ!!いくつ?」
座っているオバサンに一気にまくしたてられる咲良。
「(いくつ?って…。いくつに見られてんだろ?テキトーでいっか。)10才ですっ!」
それっぽい口調で元気に答える咲良。
「あらぁ!元気ね!頑張ってねぇ!ね、これあげるから!」
そう言うと、バッグから飴玉を1つ出し、咲良に渡すオバサン。
「わぁ!ありがとー♪(はぁ…疲れる…。)」
表の笑顔とは裏腹に、心の中で呟く咲良。
しばらくすると、目的のバス停に到着する。
「降りまーす!降りまーす!」
小さい体をくねらせ、人と人との間を抜けていく。
「はぁー…すっごい疲れた…。って、これ登るの…?」
バス停の目の前には神社へ続くと思われる長ーい階段。
がっくりと肩を落とながら、一段一段登っていく。
ーーーーーー
「はぁはぁ…やっと着いた…。うわぁ…何これ…」
階段を登った先には、神社があった。しかし、事前の情報とは少し違った様相だ。
どうやっても、お世辞にも綺麗とは言えない感じの神社である。
「…間違った…のかな…」
一応、【本殿→】と書かれた看板通りに歩いていく。
「あー…これは違うわ…」
ボロボロの建物、傾いた看板、草が生えっぱなしの参道。
「はぁ…やっぱ、雅と一緒に来れば良かった…。」
草が生えっぱなしの参道を本殿に向かって歩いていく。
本殿の前には、一応、お賽銭箱が置いてあった。
「こ、これにお金、入れるの?……絶対、嫌。」
ボロボロの賽銭箱を見て、きっぱりと言い切る咲良。
もと来た道を引き返そうと踵を返したその時、
【ピカッ!!ゴロゴロゴロ・・・】「ひゃっ!」
先ほどの晴れが嘘のように黒い雲が流れてきた。雷の音に驚きその場にへたり込む咲良。
【ゴロゴロゴロ…ザァァァァァァーーーーー】
お決まりのように降ってくる雨。
「えぇ…どうしてー?晴れって言ってたじゃん!傘、持ってきてないよぉ…」
急いで本殿の屋根のあるところに非難する。
その、咲良の視線の先には、先ほどのボロボロの賽銭箱…。
「…ま、まさかねー!嫌よ、これに全財産を入れるなんて!」
【ピカッ!!ドシャ-ン!!バリバリバリバリ!】目の前が光ったと思うと、物凄い音が辺りに轟く。
「ぎゃぁ!」
近くの落ちたと思われる雷に、絶叫し、固まる咲良。
「…え、これって…まさか…ね…。じゃ、一応…ね、一応。」
先ほどの賽銭箱を見る咲良。一つ咳払いをして、試してみる、
「あーそっかー。これにお金を入れるのかー。さー、いくら入れようかなー。」
明らかな棒読みで、誰に言うでもなく、財布を開きながら、宣言してみる咲良。
【ザァーーー・・・パラパラ・・・パラ・・・】弱まる雨足。雲も心なしか薄くなっているような…。
「(う、やっぱり…じゃ、こうすると…)」
試しに財布を閉じてみる。
【ザァーーーーーーーー!!】明らかにひどくなる雨足。雲もまた黒くなってきた。
「orz…こうなるのね…。」
予想通りのことに肩を落とし、がっかりする。
「仕方ない!」
何かを吹っ切り、立ち上がる咲良。改めて、賽銭箱と対峙する。
「神様!お願いします!成長させてください!誰をも見下ろす超長身の美人にしてください!」
賽銭箱の上で財布を開き、逆さにする咲良。小銭が賽銭箱に入る。続いて、ありったけのお札をねじ込む。
「お願いします!!!!」
最後に両手を合わせる咲良。
「はぁー…入れちゃったー…」
賽銭箱を覗くと、自分が入れた小銭、お札が見える。
【パァァァァ!!】先ほどの大荒れの天気はどこへやら…雲一つない青空が広がり、太陽に照らされる咲良の体。
「…うっ!眩しい!…って、現金な神様ね…まっ、いいか♪じゃ、神様よろしくー!」
所々にある水たまりを飛びながら、帰路につく咲良であった。
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あれから1ヶ月…今日は身体測定の日である。
「三浦咲良さん…155cm。」
「(うっきゃー!やっぱり伸びてる伸びてる伸びてるー!)」
ここ数年1cmの伸びも見せなかった身長が、一気に13cmUPしていた。
そのことの嬉しさに笑顔を隠しきれない咲良。
「あっ!雅ぃ!どうだったどうだった?」
うきうきしながら、雅に今回の結果を聞く。
「どうだった?…って、別に変わんないよ。175cm。高2で成長するなんて…う!」
そこまで言って、下で目をキラキラと輝かせている咲良に気づく雅。
まるで「(私にも聞いて聞いて!)」と、言わんばかりに。
「さ、咲良はどうだっt」
「私ね!155cm!155cmだよ!前より13cmも伸びたの!」
雅の質問が終わる前に、答え出す咲良。
余程、嬉しいらしい。ぴょんぴょんと跳ねながら答える咲良。
「え、えぇぇぇぇ!あ、あの咲良たんが13cmUP…有り得ない…」
咲良の予想以上の身長の伸びに愕然とする雅。
「…今、地味に『咲良たん』って呼ばなかった?まぁいいや!こんな嬉しいの久しぶり♪」
雅の発言に疑問を持ちながらも、嬉しさ満開の咲良は小躍りしている。
「(一月で13cmって…でも、ようやく咲良にも成長期が来たのかな。良かった良かった。)」
小躍りする咲良を見て、安心半分ガッカリ半分の雅だが、親友の成長に素直に喜んでいた。
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…ここまでは…
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時は経ち…
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「雅ー。おっはよー♪」
後ろから肩を叩かれる雅。
「あ、咲良。おはよー!」
並んで歩く2人。以前と違うのは、咲良と雅、2人の目線が同じ高さにあることだ。
「咲良ってば、どんどん大きくなっていくねw」
学年女子で一番の長身の雅にあっという間に追いついた咲良。
当然、142cm時代の制服は着れない。未だに成長の止まらない体に、一月毎に制服を新調している状況だ。
「ふっふー♪やっと雅に追いついたよー♪…身長はね…」
身長こそツインタワーだが、体つきは違う2人。
1人は、胸も大きく、お尻もバンッと張っている、グラマラス美人。
もう1人は、胸は大きくないがほっそりとしている、スレンダー美人。
「いいなー…おっぱい…」
今もセーラー服を張り詰めさせ、ゆっさゆっさと重々しく揺れる雅の胸。最近の情報では、100cmを越えたらしい。
「はぁ~…身長の次はおっぱい?デカけりゃいいってもんじゃないってw重いし、肩は凝るし、汗は溜まるし、ブラは高いし…」
雅は大きな手のひらで両脇からパンッとおっぱいを挟む。そのまま下から持ち上げたり、腕を組み、下から持ち上げ、強調したりしている。
「雅ー…やめなよー。みんな見てるぉ…」
前から歩いてくる男子中学生たちは目を皿のようにして凝視、サラリーマンは見て見ぬ振りをしているが、どうしても目が離せないようだ。
「別にいいんじゃん?そろそろブラがキツいのよねー。ほら!こんなにはみ出してるでしょ?」
セーラー服の襟ぐりを伸ばし、咲良に谷間を見せる雅。咲良がそこを覗くと、壮大な谷間と確かに巨大なブラから乳肉が盛り上がっている。
「すごっ!…はぁ…羨ましい…」
咲良のまっ平らな自分の胸がとてもみすぼらしく見える。
「ま、身長と同じで咲良の胸も大きくなるってw」
笑いながら、うなだれる咲良の肩をぽんぽんと叩く雅。
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時はさらに経ち…
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「~♪~♪」
朝の太陽の日射しを受けて、鼻歌混じりで上機嫌で歩いている雅。
「雅、おはよぅ…。」
消え入りそうな声が聞こえると同時に気持ちよい日射しが遮られる。
「?」
後ろを見ると、セーラー服に包まれた巨大な胸が揺れている。
「あ!やっぱり咲良!ちょっとぉ!せっかくの気持ち良い朝の日射しを遮らないでよ!こっち歩いて、こっち!」
上を見上げ文句を言う雅。巨大な手を引き、自分に日射しが当たるように移動させる。
文句を言われた本人は巨大な胸をゆっさゆっさと揺らしながら雅の横に移動する。
「ご、ごめんね…。」
そう気弱に言う少女。
三浦咲良・身長220cm。
あれからさらに伸びた身長。日本一大きな女性になるまで成長してしまった。
そして、身長も去ることながら、胸も雄大に育った。
Lカップという普通サイズでも大きな胸なのに、咲良の体にLカップ。普通の人の顔より大きなそう胸が揺れている。
「この~!また育ったんじゃない?この乳おばけ!ちゃんとブラしてんの~?」
並んで歩く顔の横で、縦横無尽に暴れる胸。それを持ち上げ、茶化す雅。
「声が大きいよぉ。ブラは…してないの…。前のが、また、はちきれちゃって…」
ガッカリする咲良。それを聞いて、唖然とする雅。
「はちきれた…って、あの巨大ブラがっ!?あり得ない!私の頭、帽子に出来るくらい大きかったんだよっ!?あれが…!?」
開いた口が塞がらないという感じの雅。高価なブラが壊れてしょんぼりする咲良。
そこで、咲良は気付いた。
「ん…そういえば、雅?帽子に出来るくらい、って何で知ってんの?」
咲良の鋭い指摘に、しまったという顔をする雅。
「ま、まぁ!雰囲気ってやつ?大体、そんな感じかなー…なんて…ははは…」
変に汗をかき、頭を掻く雅。何かを隠しているようだ。
「雅…この間、私の家に来たとき…見たでしょ!」
まさに図星だった。
………………
雅はこの間、咲良の家で勉強したとき、こっそりタンスの中を覗かせてもらった。
咲良が「恥ずかしいから絶対、見ないで!」と言っていたタンスの中。
咲良が席をはずした隙に、こっそり開くと、所狭しと並ぶ巨大なブラが入っていた。
その中から1つを引っ張り出して、自分の胸に当ててみる。すると、片方のカップだけで雅の自慢の巨乳が収まってしまった。
「(すごっ!)」
被ってみると、頭が余裕で収まってしまい、顔の上半分も隠れてしまいそうだった。
………………
「いやー、恥ずかしい!って言うからさー。気になっちゃうのよねー。あの『清純派の咲良ちゃん』が、いかがわしいモノなんて隠してたらスクープだしーw」
頭の後ろに手を当て、開き直る雅。
「み、雅のバカー!は、恥ずかしいものは、恥ずかしいのー!」
顔を真っ赤にし、目に涙をいっぱいに溜めて、抗議する咲良。
「まぁまぁ…泣くことないじゃん!帰りにアイスクリーム奢るからさ!」
それを聞いて、今までの顔を嘘のように明るくなる咲良。
「じゃ!トリプル3つね!約束だよ!」
巨大な手のひらで【3】の指を作り、笑う咲良。
「は、ははっ。トリプル3つ…ね…。(あぁ…財布が…)」
スクープの代償は大きかったを痛感する雅だった。
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続く?