「無限大の女の子」

            (中編その4)

 ランは持ち上げたそのビルを、さっそく陰部に差し込んだ。ずぶり、と音がして
50メートルはあるビルの、先端が飲み込まれていく。「ひゃうん!」かわいい声でランが
あえいでいる。「はぁぁあん・・」ランは自分のアソコに力をこめた。
すると、陰部の力だけで鉄筋コンクリートのビルが10メートルほど削り取られてしまった。
「はうぅうん・・」ランは砕いたビルの破片を、陰部の中でぐちゃぐちゃと粉々にすり潰して
いった。ビルを吸収したのもあって、ランは270メートルまで大きくなった。

健太はもうメロメロだった。大きな女の子の大きなアソコをこんなに近くで見られたのだから。
ビルが飲み込まれる際、かなりの振動が健太を襲い、先端が削り取られたときも、まともに
立ってはいられなかった。さらにランがむくむくと巨大化するところも見れたので、
いままでで一番幸せな気分だった。「ははっ、こいつ・・すっげえ力だな。アソコの力だけで
ビルを砕いちまうなんて・・ほんっと信じらんねえ。もっと近くにいてえ。もっと・・・」
健太がそう思ったとき新たな振動が健太を襲った。

「ああぁん・・あぁん・・あぁん・・はうぅん・・ひゃうぅん・・」ビルがアソコにめり込む
度に、ランは喘ぎ声をあげる。そして、ビルをアソコで砕き、つぶし、吸収していった。
そして最後のビルの根元が飲み込まれるとき、「ひゃあっぁううぅん!・・ううぅんっ・・」
といっそう色っぽい声で大きく喘いだ。健太も飲み込まれてしまったと思ったが、数十メートル下
のランの巨大なお尻の近くに落下していった。「うわあああぁ・・・」健太はこのとき、死を
覚悟した。しかし、ランが身をよじらせて感じていたので、尻が移動したため、一旦ランのおっきなお尻に直撃してから地面にぶつかった。
弾力のある、まとまったヒップだったので怪我は地面にぶつかったときの擦り傷くらいしかなかった。健太は自分が生きていることがうれしくてたまらなかった。
こればかりは、神は本当に存在する、と思ったほどだった。「いてて・・・あんなとこから落ちてこれだけで済むなんて・・」
健太が嬉しがった理由は、生き延びたからではなく、まだこの目で「ラン」というもう一人の神、いや女神が、圧倒的になりどんどん巨大化するところが
見られるからなのであった。当然のことだが健太がお尻にかなりの速度で衝突してもランはなんの
感触も感じていなかった。

「はふうぅぅ・・・すっごぉい・・・どうして・・・もっと早く・・・やれるようにならなかった
のかなあ・・・」ランは、いままでこんなに気持ちのいいことを知らなかったことを嘆いた。
「まぁ・・いっか!これからこの星のものすべてはわたしを感じさせて、気持ちよ〜くして
くれるんだから♪・・」ランはそう言うとゴゴゴゴ、と音をたてて300メートルにもなった
神々しいカラダをもちあげ、立ち上がった。「もっと・・人間がたくさんいるところ・・もっと
感じれる・・気持ちよくしてくれるトコロ・・ないかな〜。」そう言うと、ものすごい揺れと
音を立てて、町の残骸をおよそ45メートルの大足で跡形も無くし、おおきな足跡を残しながら
人のいなくなった町を後にした。健太はランが去って行くのを見て、「こうしちゃいられん。」と
かろうじてつぶされずに残っていた誰の物かも分からない車で、全速力で遠ざかるランの後ろ姿
(すごい大きさのピップにばかり目がいった)を追いかけた。ランが午前1時にこの町にやって来てから、たった2時間後に、一つの町が壊滅してしまった・・・

 ランが壊滅状態にした町は日本の首都、東京の都心から150キロメートルほど離れた郊外に
あった(今は無いも同然)。その町の人々はほとんどがランによって踏み潰されたり、カラダで
押しつぶされたりしたので、十数人しか生き残ったものはいなかった。生き残った人々は
東京に逃げ、国防省に「とてつもなく巨大な女の子が現れた!!」と報告し、さらに、どれだけ
人が殺されたか、どれだけの壊滅状況なのか、と被害を必死で訴えた。
はじめは、全く信じていなかったのだが、ものすごくあせった様子と、尋常じゃない悲しみ様なので、ついに国防省も信用してくれた。
「どのくらい巨大だったのです?」という問いにたいして
町にいた人々は「100メートルくらいだったが、途中でさらに大きくなった」と答えた。
それを聞いて驚いたのか、それは危険だ、と「さっそく自衛隊を出動させましょう。」と言い、
そのあと総理に連絡しているようだった。「そんな事態ならばと許可が出ました。ご安心ください。」
町の人たちは敵を討って欲しい気持ちでいっぱいだった。

さっそく首都東京は臨戦態勢に入り、住民も避難し始め、都心は要塞と化した。
部隊の隊長は「これだけの戦力の前に現れるほど馬鹿じゃないだろう」と推測していたが、
その予想にまったく反して、一定のリズムで地面が揺れ始めた。一瞬、混乱もあったが、
そこはさすが自衛隊、隊長の一喝で戦闘体勢に入った。
「100メートルから巨大化したと聞いているが・・・150メートルくらいか?」
と部隊の何人かがそう思ったとき、太陽がのぼり、巨大な影の姿が映し出された。
それには、自衛隊のだれもがドギモをぬかれた。
ものすごーいかわいかったから、すごいスタイルだったからである。そしてなにより・・・
聞いていたものより大きい!大きすぎる!これほどまで巨大化しているとは・・・
その神々しさに誰もが、見とれていた。それを突き破る大音量でランが口を開いた。
「この星ではおはようございます、というらしいですね。わたしはラン。遠い、遠い
ティア星からこの地球を侵略しに来ました。」
誰もわけが分からなかったが、隊員の一人がピストルの引き金を引いてしまった。
「ばかもん!」隊長から渇がとんだが、もう遅かった。

ランはなにがあったのか分からなかった。なにも起こっていないと感じるほどだった。
それでもなにかが飛んできた。ランは心で「えぇっと・・こういうときは・・・」
先輩の言っていたことを必死に思い出していた。「確か・・・地球の人間がなにかいろいろ
と飛ばして来たら・・・胸と・・股を指差して・・・わたしの弱点はここなの〜・・
だったかな・・・・やってみようかな・・・でもやっぱり・・はずかしいな・・」
さっきまで思いっきり感じていた女の子の言うセリフではないのだが、おわってみると、
少しはしたない事をしたなぁ、という気になったらしく、かぼそく、顔を赤らめ、しかし
すごい音量でこう言った。おもむろに乳首と股を指差して。
「あの・・わ、わたしの・・弱点は・・こ、ここなの〜・・」自衛隊の男たちには
かなり刺激的であった。もうみなさん、メロメロであった。しかし、そんな中でも、
軍の魂を決して揺るがそうとはしない、人物がいた。先ほどの隊長である。
「ええい!おまえら!なにを見とれている!さっさと砲撃開始だっ!わざわざ向こうから
弱点をばらしたんだ。これほどの好機はない!」他の隊員には、少しだけ、「胸や陰部を撃ちたい」
みたいな発言に聞こえてしまったが、みんな気を取り直し、戦闘体勢を整えた。

ランはもう待ち焦がれていた。心の中では、「ふふっ・・はやく・・はやくぅ・・撃ってくれないかなぁ♪先輩が言ってたんですもの・・・
そうとう気持ちいいに決まってる♪あんなに恥ずかしい(実際そんなでもない)思いをしたんだからね♪」もっと人間たちを催促したくてたまらなかった。
もう実際に、かわいい声で怒鳴ろうか、と思ったそのとき、「一斉射撃開始っ!!撃てーーーっ!!」
と一斉に火器が火をふいた。いよいよ300メートルの巨大な女の子と、日本が誇る、自衛隊との
戦いが始まった。