強すぎ!おっきな高校生4

今回は、もう少し(といっても3メートルくらいに)大きくなります。
このくらいの大きさがツボ、という方には楽しんでもらえるかと思います。




体力テストはまだ終わらない。次は握力。
「次!橋本友美!」友美の名前が呼ばれた。「は〜いっ!」友美は、自分の力がものすごい事を
知っているので、いままでとは違い、思いっきり元気に返事をした。
「おっ!橋本!お前、最近楽しそうで何よりだ!頑張れ!」と先生はご満悦だった。
「はいっ!がんばってきます!」と友美は張り切っていた。
しかし、張り切る必要など無い。それどころか、力を入れようと思う必要すら、
あるのかも分からないような結果だった・・・


「橋本さ〜ん、これを握ってください」と計測係の先生に指示され、「はいっ!がんばります!」と
握力計を持った瞬間、「ばきいぃっ!」と器具が壊れる音がして、握力計は無残に変形していた。
友美はまったく訳分かんない、という顔で「えっ?え〜〜〜〜〜っ?まっ、まだわたし、触っただけだよ〜。」と分かっていたつもりなのだが、驚きは隠せない。
計測担当の先生は「・・あなた・・そんな力な訳ないわよね・・?」と先生は恐る恐る、友美に聞いた。友美は「あ、あはっ。実は・・そんな力な訳なんです〜。」と苦笑いして見せた。
「まぁ・・信じられないけど・・握力計、きつくしてみましょうか?」
先生がこう言ったのは、握力計は計測する際、実際に測った数値の五倍くらいまで計れるように
ネジをしぼることができるからである。(この握力計はもともと80キロまで計れるものなため、絞った場合、400キロくらいまで測ることができる)もちろん、しっかり計って記録する必要があるのだが、
このままでは、計れる訳が無い。こんな機能を使うのは、学校始まって以来だった。
友美は「は、はいっ。すみません・・お願いします・・」と申し訳なさそうに言った。
「じゃあ・・これでオッケーなはず・・握ってみて」と再計測が行われた。
友美はまた壊さないように、最初は優しく持ってみた。もうすでにきしんでいたが、友美はそんなことは知りもせず、ほっ、とした様子ですこーしだけチカラを込めた。その瞬間「べきゃっ!」と
友美の計り知れない握力に器具が耐えかね、壊れてしまった。
友美と先生と周りのクラスメイトは、みんな顔を見合わせて呆然としていた・・・

次に、シャトルラン(前に説明したが、20メートルの距離を往復し、回数を数える競技)。
友美の番がやってきた。数人のクラスメイトと一緒に走るのだが、友美に適うはずも無い。
平気な顔の友美の横で、どんどん脱落していった。「みんな、もう・・?やっぱわたし・・おかしいのかな・・・?」そんな事を考えながら走っているうちに、友美のあとの全員が走り終わっていた。
友美は一人、走りながら「み、みんな〜。わたし・・お、おかしいかなぁ?」と疲れの全く無い顔で
クラスの皆に聞いてみた。すると「変!!」と答えが返ってきた。即答だった。
その後も友美は全く疲れる様子も無かったので、授業が終わってしまった。

ちなみに・・〜友美の体力測定の結果〜

反復横とび・・・87回 長座体前屈・・・全国一位

ハンドボール投げ・・・測定不能  握力・・・測定不能

シャトルラン・・・測定不能


友美は自分の体力テスト用紙をみて、溜息をついていた。「はあ〜・・・ホントにわたし・・化け物になっちゃったなぁ・・」友美がしみじみとしていると
クラスメイトが「友美、すっごぉい!あんなチカラがあればチカンなんて何人も殺せちゃうね!」
と尊敬のまなざしで見つめて言った。「そっか・・プラス思考!プラス思考!こんなにチカラあるの世界でわたしだけなんだから!」と
友美は元気を取り戻した。「友美!帰ろう!」友達に誘われ、カバンを掴んだ瞬間、校内放送が入った。先生が、緊迫した声で「訓練ではない!不審者が侵入!避難せ・・・」そこで途切れてしまった。

「ど、どうしよう!みんな!」友美は完全にパニクっていた。クラスメイトに「友美!あんたその
チカラでやっつけてきてよ!」といわれたが、友美は「む、無理だよ〜。向こうはピストル持ってるかも知れないんだよ!?」と弱気だった。そんなこんなで言い争っている間になんと、友美のクラスに不審者が侵入してきた。クラスは悲鳴に包まれた。
侵入してきた男は「うるせえっ!静かにしてろ!てめえらは人質だ!」と叫んだため、クラスに沈黙が満ちた。そんな中、友達が友美に小声で話しかけてきた。「友美!早く!」「だから、無理だってば〜。」その会話が男に聞こえてしまったらしく、
「おい!そこの女!なにしてる!」クラスに緊張が走った。「ちょっとこっち来い!」と友美が呼ばれた。「は、はいいっ!」と友美はびびりながら前に出た。「お!お前・・・よくみりゃいいカラダしてるじゃねえか!」というと男は、
友美の豊かな胸を揉もうと、手を伸ばしてきた。

「い、いやっ!」と友美が動こうとすると、「おっと!逆らったら・・この学校が吹き飛ぶぞ!
もうすでに、何十箇所もダイナマイトを仕掛けてあるからなぁ!」と男はスイッチを構えながら言った。その言葉にクラス中がパニックに陥った。こんなとこで死にたくない、と誰もが口にした。
「へっ!分かったら黙ってな!」と友美の胸を揉み始めた。友美は「いやあっ・・やめて・・お願い・・・」
と恥ずかしいのと、悔しい気持ちがいっぱいだったので、泣いてしまった。
友美の友達は「友美・・・ゴメン・・わたしがあんなこと・・」と悲しみにくれていた。
「こんなに大きい胸は久々だぜ・・」とにやつきながら、男は揉みまくっていた。
友美は恥ずかしながら感じていた。「これが・・感じる・・?なんだかへんなキモチ・・でも今は・・」
とこの状況を何とかしたかった。ついに「いやあああーーーーっ!」と友美が叫んだ時、友美のカラダになにか、熱いものがこみ上げて来た。

「なっ・・なに・・?」と友美は涙声で言った。「へっ!いまさら、なんだ?」と男が友美を見上げた瞬間、友美のカラダに異変が起こった。なんと、もともと長身だった友美のカラダがさらに大きくなっていく。
「な、な、な、なんだあ!?」と男もクラスもパニックだった。
信じられるだろうか。女の子が学校の天井を壊しながら、大きくなっていくのである。
友美は「ううっ・・カラダが熱いぃ・・誰か・・助けて・・」といいながら、かなり苦しそうだった。友美は周りの状況など、カラダの異変でどうでも良かったのだが、周りの人間はそうはいかない。
クラスメイトが制服を破り、天井を破壊しながら大きくなる、という事はつまり、教室が崩壊するのと同じ。みんな悲鳴を上げ、逃げ惑っていた。しかし、男がいるのでこの教室から逃げ出すわけにもいかず、オロオロするばかりであった。
そんな中、やっと、友美の巨大化が治まったらしく、教室の
崩れが止まった。そして友美が口を開いた。

「ハア・・ハア・・みんなぁ・・ごめん・・ごめんなさぁい!」とこんな状況にも関わらず、申し訳ない、という気持ちでいっぱいだった。クラスメイトのみんなは、大丈夫、と友美を慰めてくれた。
そんな微笑ましい友情に、男が割って入った。
「おまえら、黙れ!まだこいつのカラダとの交際は終わってねえんだ!」と、女の子座りの状態の
友美の、片方を半分にしても、まだ巨乳と呼べそうな大きな胸に向かっていった。
しかし、女の子座りでも友美の身長はもう3メートルほどになっていたので、男の目の前には
スイカよりもっと大きな砲弾が二発、ドンッ、と飛び出ているのである。
もう、夢見心地で友美に近寄っていく男には見えていなかった。
怒りに震える、友美の顔、目、(胸)が・・・・

男は、そんな事知りもしないで、友美の胸に手を伸ばそうとした。が、すぐ隣で、ごきいぃっ、
めきぃっ、という何かがひしゃげる音がしている。その方向に目をやった瞬間、男は恐ろしさを
隠せなかった。
なんと、この大きな女の子が、両手だけで学習机をいくつもスクラップ同然にしているではないか。友美は怒りを我慢できず、かといってクラスのみんなを危険な目に合わせるわけにもいかず、やつ当たりしてしまったのである。
その目には明らかに怒りが現れていた。

「もし、あのまま胸にさわっていたら・・なにかの拍子に抱き潰されていたかもしれない・・
それにしても・・いくら大きいとはいえなんて力だ・・」男はそれを考えると怖くてしょうがなかった。すぐにでも、本来の目的を遂行しようと考えた。
「くっ・・こんなやつがいたんじゃこれ以上は・・お前ら死にやがれ!」と自分の着ていたコートを
脱ぎ捨てた。なんと、そのカラダにはたくさんのダイナマイトが巻きつけてあるではないか!
クラスから、絶叫が上がった。友美も、オロオロするばかり。どうしようもなかった。
「おれは・・この平和ボケしたこの国を!何とかしたかったんだぁ!」それが男の最後の言葉だった。
男は、スイッチを握る手にチカラを込めた。この時、誰もが最後を悟った。
しかし、友美はあきらめていなかった。「この大きなカラダであいつを囲めば・・!みんなを守れるかも!」と今、まさにスイッチを押そうとする男に、飛び掛った。一歩遅かった。
友美のカラダが、男に触れる前に、校内のダイナマイトがすべて爆発した。
「みんなァーーーー!みんなーーーっ!」爆風のなかで友美はひとり、叫んでいた。

突如起こった大爆発。近所が騒がぬわけが無い。避難命令が出され、付近の住民はいなくなった。
近くの都市から、特殊部隊が派遣され、戦闘体勢も整った。戦車なども構えていた。
廃墟と化した学校の瓦礫の中から、ボコッ、と一人の女の子が顔を出した。友美であった。
友美は悲しくてしょうがなかった。みんなを守れない。自分はあんな近距離で直撃したはずなのに
痛くも痒くもない。自分は化け物。という思いが友美を責め立てた。
そんな友美に追い討ちをかける事が起こった。なんと、一人だけ残っている、ということから犯人と決め付けられ、友美に向かって砲撃命令が出されてしまった。
次々に準備を始める部隊の隊員。友美は悲しくてしょうがなかった。自分は、あの爆弾テロリスト
から、みんなを守るために、一生懸命がんばった。胸を触られ、あんなに恥ずかしい思いをした。
それなのに・・それなのに!友美は吹っ切れた。もうどうでも良かった。
とりあえず、自分の目の前にいる人達と遊ぼうと思った。自分のチカラで。自分のカラダで。