「身長から測るわね。あそこの壁に1mおきにメモリが書いてあるの。
あたしが立つから頭のところに書いてある数字を教えてくれる?」
リリーは、壁際に移動すると起立の姿勢をとる。
「ええと、16m と半分ぐらいかな」
キリンの背が4〜5メートルだったかな。なので、キリンの背の高さの3倍ぐらいか。
「地球に来た時より大きくなっているわね」
「16メートルかぁ、おっきいなぁ。そこからだと地面は見える?」
「まぁ、見えるわね。あっそうだあたしの足元に立ってくれる? 背くらべしよ! 」
「えー。比べるもなにも、圧倒的にリリーのほうが大きいよ」
「いいから。ほらっ」
とリリーはせかす。
アキラがリリーの足元に立つと、アキラが両手で抱えるとするとちょうどいい位置にリリーの足首がある。
アキラが手を伸ばしてもふくらはぎにはちょっと届かない。
ずーと目線を上に上げていくと、かなり上のほうに彼女のおしりがあり、胸があり、下を見下ろしている
彼女の顔が見える。
16メートルといえば、宮島の鳥居ぐらいの高さだ。相当高い。
「アキラ君。こうして比べてみるとちっこいね。かわいい」
「うるさいなぁ。もう。リリーがでかすぎるんだよ」
アキラはちょっとむっとしながらそう答えた。
そのあと、リリーがかがんで、アキラのほうに手を伸ばしてくる。
そのまま、アキラはリリーの手にわしずかみされて、リリーの目線ぐらいの高さまで持ち上げられる。
「うわぁちょっと、急につかまないでよ。びっくりするよ」
「ごめんね。でもあたしの目線と同じ高さを感じてほしかったの。アキラ君どう?」
とリリーはアキラに言う。たしかに目線が高い分見晴らしがよい。
周りにあるものが、エレーネ星人のサイズにあわせてあるため、なんだか奇妙だ。
自分だけ小人になって上から見ているような気がする。
リリーはこの施設はエレーネ星人のサイズに合わせて作ってあるから、
移動するときは、あたしのポケットに入れてあげるね。
と言っていた。物の大きさがでかければ、部屋の間を移動する距離もある。
「ねぇ。もうちょっと上から見てみたいとは思わないかなぁ?」
とリリーはにやりと笑みを浮かべると、アキラを自分の頭の上あたりまで持ち上げる。
「さあーてと、アキラ君をあたしの頭の上に置いて、手を離してみようかなぁ?」
「だ、だめ。絶対だめ。この高さから落ちたら死んじゃうよ。絶対手を離さないでよね」
とアキラは意義を申し立てる。そんなことをしたらもう口を聞かないとも言った。
「なーんだ。残念ねえ。高いところは苦手だった?」
「違うよ。誰もがこんな高さから落ちたら死んじゃうと考えるよ!。僕らから見ると
リリーの身長でも相当高い位置にあるんだから…」
リリーはちょっと考えてから、
「そうよね。あたしが、あたしの十倍の人と出会ったとして、その上からだと確かに怖いわね。
ごめんねアキラ君」
リリーは謝ってくる。アキラはリリーに対して気にしていないよと言うと床に下ろしてもらうように言った。
じゃぁあたしのポケットに入っていてね。とリリーの胸ポケットにアキラは入れられた。
リリーはアキラをポケットに入れるのが気に入ったらしい。
そのまま、部屋の外れのほうに向かって歩き出した。その間にアキラはリリーの身長をメモ用紙に書いておくことにした。
「16.5メートルっと、で次はどうするの?」
アキラは、リリーが指差した方向を見ると、台がありその横に表示板があるものを見つけた。
どうやら体重計らしい。マネージャーにも定期的にジムで運動したり、太らないように
体重をチェックするように言われているとのこと。
リリーは体重計のスイッチをONにして、アキラをポケットに入れたまま体重計に乗る。
体重計の表示はゼロが6個並んでいる。
アキラは降りなくていいの?とリリーに言う。
「ぜんぜん大丈夫。アキラ君の重さは誤差みたいなものだから」
ということらしい。100kg 以下は計れないみたいだし。
数字は 54700kg と出ている。
「うわぁ。おもっつ」
アキラはついその表示を見て言ってしまった。
「前より 700kg 増えているじゃない。どうしてくれるのよアキラ君」
そんなこと言われてもとアキラは返した。
「そうだ。アキラ君を床に下ろせば減るかもっ」
と言って、アキラを床に下ろすが表示は変わらない。
「なんでよ。もう。ちっとも変わらないじゃない」
表示は 54700kg のまま。
リリーはその後、服を脱げばへるかもと言って、服も全部脱いですっぽんぽんになろうとしていたので
アキラはリリーを止めた。
「これ、壊れているんじゃない。ちょっとアキラ君乗ってみて」
リリーが言う。でも100kg単位でしか計れないんじゃなかったっけ。
アキラはそう言ってから乗るが表示は0kgのまま。
その後リリーは
「0kg のままじゃない。あたしが指で押したら表示は変わるかなぁ」
とリリーはその体重計に指を当てる。
200、400、700、800kg と表示は変化する。
「ねぇ。リリー、僕に指でぐりぐりするようなまねをしないでよね」
とアキラはリリーに言っておく。彼女が指に力を入れるだけでこんな力が出るなら体は持たない。
「んー。なるべくそうしないようにするね。アキラ君があたしに変なことしたらするかも」
なんだよ変なことって。とアキラは返すが、変なことよっとリリーは返す。
「次は、バスト、ウエスト、ヒップね。どうやって計測しようかな?」
リリーはあたりを見回して、地球人サイズだが、ちょうど計測するのによさそうな
巻尺が机の上に乗っているのを見つけた。
「ねぇ、アキラ君。あそこの机の上にあるのは巻尺かなぁ。あれ使おう」
リリーはアキラにその巻尺を手渡す。
リリーが使うには小さすぎるのでアキラが巻尺を使うことにした。
でもどうしよう。リリーの胸の高さまでは10メートル以上あるみたいだし…。
と考えていると、リリーは床に寝転んだ。
そうか、なにも立ったまま計測する必要はない。寝ている状態なら可能だ。
「その巻尺を何10メートルか引き出して床に伸ばしてくれる?」
どうやら、体に巻きつけて計るようだ。
アキラが巻尺を引き出したころあいを見て、リリーが床をごろごろと転がる。
その後はアキラが巻尺の先端を持って彼女の体に巻きつければ完了のようだ。
「あなたの身長じゃあたしの体の上に登るのが大変ね。なら、あたしの腕のほうから登るといいわよ」
とリリーは言う。
アキラがリリーの体の横に立つとアキラの身長より高い位置に胸がある。
なんだか。子供のころに読んだガリバー旅行記を思い出した。
「登ろうと思うんだけど、腕を踏んじゃっていい?」
「ぜんぜん平気よ。そんなことより、あたしの体から落ちて怪我しないようにねっ」
とリリー言う。
アキラはリリーの腕に足をかけて登る。やわらかくて登りにくい。
やっと腕の上に上がることが出来た。今度は体の上へ移動する。
「あはっちょっとくすぐったいかも」
リリーはアキラのほうを首を持ち上げた姿勢で見ながらそう言った。
アキラはリリーの体の上に立っている。足元にはリリーの胸がある。
リリーは同世代のエレーネ星人と比べても胸が大きいようだ。
アキラは、リリーの胸ポケットに入れられているときに、ポケットが胸のせいでちょっと張り出しているなぁ
それに、リリーの胸はでっかいなぁと思いながらリリーのポケットの中で考えていた。
「あっ、なにあたしの胸を見ているの。エッチなこと考えていたでしょう」
「いや。あの。その。リリーの胸はおっきいなぁって」
アキラは口ごもりながらリリーに言う。チャンスシステムのこともあるし遠慮はいらないなあと思って、
思い切って言ってみた。
リリーはちょっと考えてから。
「ちょっとだけなら胸を触ってもいいわよ。普段はこんなことしないけど、アキラ君だから大サービスしてあげる」
「でも…」
「遠慮しないで触ってもいいわよ、それともあたしにはそんなに魅力がない?、それともあたしのこと嫌い?」
「いや、そうではないけど、触ってみたいけど、触ったら怒らない?」
「怒らない。怒らない。ほらっつ」
リリーがそう言うので大丈夫だろう。アキラはおそるおそるリリーの胸をつっついてみた。
「いやん。ってなにおそるおそるつっついているのよ、もっと思い切って、抱きついても大丈夫よ」
とリリーが言ってきた。
思いきってアキラはリリーの胸に抱きつくことにした。
といっても彼女の胸はアキラが両手を伸ばしても一抱えできないぐらい大きい。
アキラは胸に抱きついてみた。ぽふっとやわらかい弾力がアキラの体を押し返そうとする。
うわー、弾力があるし、あったかいし、彼女のほのかなにおいもするし、やわらかくて、とても気持ちがいい。
「なんか、非常に満足しているみたいね。どう気持ちいい?」
「こんなの初めてだよ。このままずっとこうしていたいような感じ…」
すっかりアキラはリリーの胸にご満喫のようだ。
リリーはそんなアキラを見て
「じゃあパフパフしてあげる」といって、彼女はアキラをそっとつかんで胸の谷間に押し込むと、
両手を使って胸を軽くパフパフする。
第三者から見るととてもうらやましいような光景だが、彼女は人間の10倍サイズ。
かなり苦しい。
「リリーちょっとやめてよ苦しいよ」
アキラは胸の間にいるわけだが、押しつぶされそう。
「ちょっとリリーつぶれるよ。もうやめて」
「あっごめん、やりすぎた? サービスのつもりだったのに…ねえ大丈夫?」
アキラはぐったりとした感じになったようなふりをして、リリーを少し困らせようとした。
リリーは本当に心配しているみたいだ。
なので、アキラは
「なーんて、全然大丈夫だよ。だけど、さっきのはつぶれちゃうかと思った」
アキラはそう言うと、さっきパフパフされたときのことを思い出す。やわらかくて、
弾力があって、あったかくて、でもおっぱいが左右から迫ってきたときは、
とても押し返すことができないぐらいの力でむぎゅっと挟まれて、でも気持ちよかったなと
アキラは回想した。
「さてと、アキラはあたしの胸のサイズを測っている途中だったわね。下に下ろしてあげる」
リリーはアキラをつかむと、向こう側におろした。
アキラは巻尺の端と端を合わせて目盛りを読み上げる。830cm。
次はウエストとヒップねとリリーは言った。