さあ。入ろう。
僕はマッサージをしてもらうために来た。
けれども、マッサージよりスリルをあじわいたいと思っている。
巨大な女の子が足踏みマッサージをしてくれるお店。

「どの子にします?」
ちょっと考えてから、受付の人にこちらの希望をつげる。
「えーと。それじゃせっかくだし、スリル。
踏みつぶされるぅーて感じの恐怖を感じたいんだけど。そういうのある?」

「それなら、22番の子ですね。
ちゃんとそういう用意がありますよ。
本当に踏みつぶされちゃうことはないですけど、
始めは強がっていたお客さんも、出てくるときはすごかった。本当に死ぬかと思ったと言っていますし、
でも身体もきちんとマッサージされて、
身体は軽くなります。
でも、心臓病をお持ちの方と生活の中で本当に踏みつぶされそうになった人はご遠慮させていただいているのですが、問題はないでしょうか」

「うん。大丈夫。
でもリアルで踏みつぶされそうになった人っているの?」

「はい。まれにいますね。
一緒に生活していると、気がつかず踏みそうになったという女の子もいますし、お尻の下にしいちゃったという子もいます。
幸いすぐに気がついたので大事にはいたらなかったそうです」

「ふ。ふーんそうなんだ」
ちょっとびっくりした。
死んだとか言うニュースは聞かないから死亡事故はないんだと思うけど。
「ねえ。ちょっと聞くけど。安全なんだよね。ここのお店。今まで事故はないということだけど」

「大丈夫ですよぉ。
でも以前マッサージ台が壊れてしまったことがありますけど…」

「げっ。それじゃやめるわ」
と帰ろうとするふりをする。

「わー。お客さん。帰らないでくださーい。
マッサージ台はすべて新型に入れ替えましたから。
絶対大丈夫です。
それに以前壊れたときは、その子が特殊で機械と相性が悪い子だったんですよ。
さわっただけで、ぼんって壊してしまうような子で…
その後、ここやめちゃったけど。
というかやめさせました。
今どうしているのかしら。
今ではちょっとかわいそうと思ってますけど」
と受付の子が言う。

「まあ。それなら、しょうがないか。
ところで安くならない?」

「えーと。そうですねえ。
常連さんになったら考えてもいいですよ」

「じゃ良かったらまたくるよ。それでいい?」

「はい。いいですよ。自信がありますから。
じゃ、22番までカートで移動してください。
部屋まで9分です」

と言われ、診断書と保険加入の書類に記入する。
万が一、マッサージ中に死亡したときのものだ。

そしてカートで移動する。
ふう。
遠い。

天井が高くて、巨大な廊下を進む。

途中別のお客さんとすれ違った。
僕はそのまま廊下を進む。

僕は22番と書かれた入り口を見つけた。

がちゃ。
「こんにちわ」
「はーい。よろしく」
と女の子に元気よく挨拶される。

「お客さんも物好きね。
あたしに踏まれるスリルを味わいたいとは。
まあー。たまにいるのよね。
こういうところじゃなければ体験できないし、
まあ人それぞれだからいいけどね。
で、あたしはリナ。あなたは?」

「えーと匠」
「じゃたー君でいい?」
「うん」

「じゃ圧力分散ウェアを着てくれる?
普通の床の上で踏まれても大丈夫だから」

「うん」
僕はそれを着る。
その服を見て思った。
あんな巨大な子に踏まれても大丈夫なのかなぁと。
巨大さに比べて、この服は頼りないかなと思った。

リナはすごく大きい。
10倍じゃきかないだろう。
それに見たところ小柄というわけじゃない。
むしろ背は大きいほうかなと思った。
体型も普通。
胸はちょっと大きめ。
足も結構むっちりとしている。
グラマーな体型。
なぜか、リナは体操服とスパッツという格好だ。

「ねえ。ところでなんでそんな格好をしているの?」
僕は聞いた。

「このほうが動きやすいから。
それと、お客さんからのリクエスト。
この服装にしてくれという人が多いの。
さて用意ができたみたいね。
これからあたしのマッサージをうけるんだけど。
その前にあたしの踏む力がどれだけ強いかを見てもらおうかな。
あたしは見た感じ、たーくんよりも16,7倍以上は身長があるんだけど、その分踏む力も強いわけ。
きっと信じられないぐらいの力だと思う。
まずはそれを見てもらってから、
マッサージを始めようと思うの。
そのほうがスリルあるでしょう?」

「うん」
と僕が言った後。
リナは何かを取り出してきた。

「これはドラム缶10個の上に鉄の板を乗せたもの。
今からこの上に乗ってみるわね。
まずは、確かめてみて」

ドラム缶を5本ならべて、それを2列にしたもの。
その上に厚さ2センチはある鉄板を乗せている。

僕はドラム缶と鉄の板にさわってみる。
普通のドラム缶だ。
中は空。

「うん。本物だ」
「そうね。この上に乗ってもらおうかな。ちょっとごめんね」

僕はリナの親指と人差し指が脇の下に入れられるのを感じた。
そして軽々と持ち上げられ、ドラム缶の上に乗せられる。
「歩いたり、ジャンプしてみて」

どん。どん。
かん、かん。
かかとで鉄板を踏んだり、歩いてみたりするがとっても頑丈。
人が何10人とか乗ってもなんともなさそうだ。

「はい。じゃ危ないからこっちで見ていてね」
とリナによって持ち上げられ、もっと高いテーブルの上に乗せられる。

「じゃ。あたしがこの上に足を乗せたらどうなるでしょうか。ほんとに乗せるだけ」

どうなるんだろう。
リナの足を見た。
とてもばかでっかい足。
4メートルはあるか。
「うーん。ドラム缶はちょっとへこむ?」

「ぶぶー。はずれ。
あたしが足を乗せるだけでこうなります。
もちろん体重はかけないで、軽く乗せるだけ」

ぎゅう。
ばきばきばこばこ。
縦になっているドラム缶が2/3ぐらいの高さになってしまう。

「げっ。それ本当に足を乗せただけ?」
「うん。そう。
あたしが体重をかけたらこうなるのよ」
とさらにリナは踏む。

ばこばこばこ。
ドラム缶はすごいことになる。
普通に踏んだだけに見えるけど、あっというまに潰れるドラム缶。

「下に降りてから見ると分かりやすいよ」
とリナは僕を手でつかんで床へと下ろす。

「うわっ。なんだこれ」
ドラム缶は縦に潰れて10センチぐらいの高さになっていた。
「ぺっちゃんこだ」
それに、厚さ2センチはある鉄板が重さのかかり具合により、平らではなくなっている。あるところはべこっとへこんでいる。
「あたしはこれでも少し加減して踏んだだけ。
ドラム缶1本あたり10トンぐらいの力はかかったかしらね」

「うわー。10。10トン?」
少し恐怖を感じた。
ならこうなるわなと思った。

「さてと、次。
もしあたしが地球人用の普通の道路を歩いたらどうなるか。
ちょっと移動するわよ」

としゃがんだリナによって持ち上げられ、リナの胸ポケットに入れられる。
そしてリナが数歩歩く。
ぐわっ。
すごい歩幅。
一気に移動する。

「はい到着。
ここには地球人用の舗装道路が再現されているの。
分かりやすいように素足で歩くね。
外と違ってきれいだから」
と靴を脱ぐ。
リナは道路の上を普通に歩く。

ここからだと遠くて地面はあまりよく見えない。

「じゃあたしはしゃがむから、下に下ろしてあげるね」

とリナはゆっくりしゃがんで、僕を床へと下ろす。
「あっ」
上から見た感じは大丈夫と思ったけど。
彼女がどこを歩いたかはっきりわかる。
リナが歩いた箇所はひび割れてへこんでいる。
僕はそこへ歩いていって、ひび割れた道路をさわってみる。
一番へこんでいるところで10センチってとこか。

リナの足が乗った道路は陥没している。
うわぁ。
ものすごいなぁ。
こんだけ道路をへこますとはどんな力なんだろう。
怪獣や恐竜が歩けばこうなるか。

「ちょっとそこで寝てみてくれる?」

「う。うん」

リナが歩いてつけた道路のへこみはかなり大きい。
すっぽりと僕の身体は入ってしまう。

「さて、さっきあたしはこうして道路を歩いたのよね」
とリナがいきなり、僕の体の上に足をかざす。

「うわ。ちょっとリナ」

「大丈夫。大丈夫。このまま動かさないから」
とリナは言うけれど。
僕の頭上2メートルぐらいにあるリナの足。
僕にはリナの足の裏しか見えない。

いくら巨大でも、足の形は同じだなとか思ってしまった。

でも。
こわい。
こんなのが落ちてきたらどうしようと思う。
僕の背中に感じる、ひびが入ったアスファルト。
それが数センチ、リナの足の形にへこんでいる。
とってもこわい。

「もういいから。ど。どけてくれる?」

「うん。そうね」
とリナは足を動かし、僕の隣に足を下ろす。
立ち上がるリナ。
リナが立つとリナの足の下から、ばきばきとアスファルトが砕ける音が聞こえてくる。
僕は隣にあるリナの足をみた。

「あっちょっとバランスがぁ」
と言う声がしたと思ったら、目の前が暗くなる。
頭上1メートルにリナの足の裏がせまっていた。
「!!!」
リナに踏みつぶされる!

あああ。
声が出なかった。
というか出せなかった。
僕の体の下からばきばきという音が聞こえる。

こ。これは僕の体の骨が折れる音か?
もうだめだ。
ひどいや。

ばきばきばき。
ばきばきばき。

……

「よいしょっと。
ごめんね。急に踏んだりして。
もう大丈夫。
たーくんは死んでないから。
ほらっ。
あたしが見えるでしょう?」

目の前が明るくなる。
「???」
何がなんだかわからなかった。

「で、で、でも。ばきばきって」

「あ。あれね。あなたの体の下で、アスファルトが砕ける音。
見てみて、あなたの体の形にアスファルトがちょっとへこんでいるから。
ちょっと踏みすぎちゃったね」

「あっ」
本当にへこんでいた。
ちょっとどころではない。
「もーひどいや」

「ごめん。でもこれもスリルのうちだから、
あたしが踏んでも大丈夫だから。
圧力分散ウェア着ているでしょう。
ごめんね」

とリナが僕の体を優しく手でさする。

「さっきは本当に踏みつぶされて死ぬかと思ったよ。
背中から、ばきばきという音も聞こえてきたし」

「リアルだったしょ。
さて、そろそろマッサージを始めようかしら。
いい?」

「えっ。う。うん。そうだね。
でも。
足踏みマッサージだから足で踏むんだよね?」

「あたりまえよ。
さっきの体験をして怖くなったんでしょう?
大丈夫。大丈夫。
絶対安全だから。
ほらっ行くよ」

僕はリナに捕まってしまう。

「はい。じっとしててね」
とマッサージ台の上に下ろされる。
でも仰向け。

僕は起きあがろうとした。

「ああ。だめ。そのままでいて」
とリナに言われる。

「あの。これからどうするの。
あのさ。これで終わりにしない?
さっきので怖くなっちゃった。
ねえ?」

「だめ」
とリナは言って、僕の体の真上でしゃがみ込む。
真上にはリナの特大サイズのお尻と太ももの裏しか見えない。

「いったい何を…」

お尻が頭上3メートルぐらいのところにある。
僕の頭上にはリナの体しか見えない。
リナのお尻の幅は僕が両手を広げても足りない。
僕3、4人が両手を広げてやっとその幅になるだろう。

ずずーん。
という感じのものすごい重圧感。
このお尻が落ちてきたらと考えてしまう。

「今。あたしはこうしてたーくんの真上でしゃがんでいる。
体操服とスパッツで。
こういう状況ってなかなかないでしょう?
興奮してこない?」

そ。そういえばそうだ。
あまりにも巨大で意識していなかった。
けれども。
真上にはスパッツを履いたリナの大きな体。
お尻。
太ももの裏。

ものすごい重圧感なんだけど、ちょっとこの位置から見る彼女のお尻はちょっとエロい。
リナの大事なところも見えるし。
こんなところから見ていていいのかと思ってしまう。

「あの。リナはこういうことして、恥ずかしくないの?」
と聞いてみた。

「うん。あたしもちょっと恥ずかしい。
でも、さっき怖い思いをさせたからってのもあるし」

と顔が赤くなるリナ。
それを見て僕のほうも恥ずかしくなってしまう。
さっきの踏まれそうになった恐怖はふっとんでしまった。

「マッサージ始めるよ」

「えっ。で、でも」
と言いかけたが言葉が出なかった。
リナはそのまましゃがんだ姿勢で、片足だけ上げて、その足を僕の体の上に下ろす。

「ち、ちょ…」
と言おうとしたとき。

ぎゅううううう。
と踏まれる。
その後、足が持ち上げられる。
また。
ぎゅううう。
と踏まれる。
ぎゅうう。
リナは僕の体の上に足を乗せて、
重心をずらし、
僕の体に体重をかけてくる。
ぎゅううううう。
リナが体重をかけてくると、マッサージ台に埋没してしまう。
ぎゅうううう。
ぎゅうううう。

すごい光景だ。
体操服でスパッツ姿のリナがしゃがんだ姿勢のまま、僕を踏む。

僕からはありえないぐらいの太さの太ももと、特大サイズのお尻しか見えないので、目のやり場に困ってしまう。

彼女に踏まれているのがものすごくわかる。
ぎゅううとなったとき、
僕の体の上に重心がきていて、本当に体重を乗せているのがわかる。

結構堅いと思っていたマッサージ台が簡単にへこんでしまうのもびっくりだ。

結構重さをかけて踏んでいるのがわかる。
ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。
踏み踏み。

ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。
踏み踏み。

ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。
踏み踏み。

体が踏まれ、圧迫されているときは、頭に血が上りそうになる。

ものすごい力で踏まれる。
そういえば、ドラム缶がぺちゃんこになったのを思い出した。
きっと今もドラム缶がぺちゃんこになるぐらいの力で踏んでいるんだろうかと感じた。

踏まれる前に、おなかへ力を入れてみる。

ぎゅう。
踏まれる。
ぜんぜん抵抗できずに僕のおなかはへこんでしまう。
というか、息も強制的に吐き出されてしまう。

ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。
すごい。
リナ踏みつぶされている僕の体。
潰れはしないけど、潰れるかと思った。

ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。

ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。

ぎゅうぎゅう。
ぎゅうぎゅう。

踏まれている間。
彼女の大事なところを見てしまう。
見ていること気がついているのかと思って上を見る。
目があった。

「あっ」

恥ずかしくなる。

彼女は笑う。
「たーくんも男の子だね。みんな見るよ。
さてと、前はもういいかな。
こんどはうつ伏せになって」

「よいしょっと」
僕はうつ伏せになる。

「横のボタンを押してみて」

これかな。
僕はマッサージ台からちょっと乗り出して、頭の近くについているボタンを押す。

あれれ。
これは。

「そこだけガラス状の床になっているの。
ボタンを押すと、鏡になるの。
その鏡でうつ伏せになっていても、
あたしが見えるでしょう」

たしかに、鏡に写ったリナが見える。
それもローアングルから。
地面に鏡をおいて真下から見ているようなアングル。
真下から、立っているリナを見る。
真下から見ると、ものすごくリナの足が太く見える。
太いって言ったらきっと怒るんじゃないかなと思った。

「じゃ始めるよ」
とリナが言って片足を持ち上げる。
うわっ。
このアングル。

まさに踏みつぶされる前のアングルだ。

どんどん足が大きくなってくる。

ぎゅう。

踏まれる瞬間はものすごい迫力。

ぎゅううううう。
ぎゅううううう。
ぎゅううううう。

何回も踏まれる。
そして背中がものすごい力で押される。
押しつぶされる。
というか、背中全体が圧迫される。

肺の空気が絞り出される。

ぎゅううううう。
ぎゅううううう。
踏み踏み。

ぎゅううううう。
ぎゅううううう。
踏み踏み。

ぎゅううううう。
ぎゅううううう。
踏み踏み。

ぐあ。
ものすごい。
きっと僕の体の上には100トンぐらいの重さがかかっているのかなと思った。
けれども、圧力分散ウェアのおかげで、服の中は潰れないので大丈夫だ。
服は適度なところまで潰れて、それ以上は潰れない。

ぎゅうぎゅう。
踏み踏み。

鏡で踏まれる瞬間が見えるので、踏みつぶされる臨場感がある。
実際にものすごい重さで圧迫されるし。

ぎゅうぎゅう。
しかも、リズミカルに踏んでくれるので心地よい。
きちんとマッサージもされているみたいだ。

ぎゅうう。
ぎゅうう。
ぎゅうう。
何回見てもものすごい踏みだ。

それに重さもすごい。
ドラム缶がぺったんこになるのを見たので、ますますすごいと思ってしまう。

ぎゅうう。
ぎゅうう。

リナの太ももの筋肉が動くのもわかるし、体重を乗せて踏んでいるのもわかる。
きっとリアルで踏まれるなら、1回かぎりの光景だろう。
踏まれたらその後はないのだから。

リナにマッサージされ、あっというまに1時間がすぎてしまった。

「さあ。終わり。
どう?満足した?」

「うん。そりゃもう。
ものすごかった。
ものすごくどきどきしたし、
踏まれる瞬間は怖かったよ。
でもなんか体が軽くなったみたい。
ただ踏んでいるだけじゃなくて、
きちんとマッサージされているし…」

「そりゃそうよ。
お金とっているんだもん。
文句言うお客さんだったら、もっと強く踏んでいるんだけど、あなたはいいお客さんだったから、適度に踏んでマッサージしたけどね。
もしあたしが強く踏んでいたら、明日は筋肉痛になっているわね」

「そうなんだ。あれで加減していたんだ」
それでもすごかったけど。

「あっ。たーくん忘れていると思うけど、圧力分散ウェア脱いでいってね。
たまにこのまま帰ろうとする人いるから。
きっと踏まれたあとは放心状態だと思うの」

そういえば、着ていたのを忘れていた。

僕は圧力分散ウェアを脱ぐ。

「脱いだみたいね。今あたしが踏んだらたーくんの人生は終わりだね。
踏んでみようかな?」

「わー。だ。だめだよ。
死ぬよ」

「冗談よ。さあ、出口はあそこ。
もし良かったらまた来てね」

「うん。じゃ」

にこにこと手をふるリナ。

ふう。
すごかった。

これであの料金だと安いかなと思った。
ものすごい体験ができた。
でも、道路の上で踏まれたのは予想外だった。
あのときは死ぬかと思った。
けれど、それ以上にリナが体操服とスパッツでしゃがんで踏んでもらったときの感覚が残っている。

また、来ようと思った。