ジョージはとある町から離れたある私有地を見渡せる丘の上にいた。
「あそこか、例の施設は」
ジョージはある任務を任されている。それは敵が新型の兵器を開発しているという情報を
耳にしたので、その詳細情報を探るというものだ。
さいわい。外の警備はなんとかなりそうだ。
「あそこから入るか」
とジョージはつぶやき、その丘を後にする。
ジョージはなんとか、警備兵の目をすり抜け、建物の中に入ることができた。
建物内は携帯電話や衛星電話も使用できないようだ。
情報を入手した後はこの建物から出て結果を送信するしかないとジョージは思った。
そして、ジョージはロッカーから作業服を見つけてそれを着込んだ。
「顔も隠れているし都合が良いな。さてとお目当ての兵器はどこだ?」
ジョージは施設の中を歩き回り、コンピュータが設置されている部屋にたどり着いた。
ちょうどコンピュータの電源は ON のままだ。
それにログインも必要なくだれかのアカウントで入ったままだった。
建物内のマップを記すファイルがあったのでそれを開き、そばにあるプリンタで印刷する。
ジョージはそれをポケットに突っ込み。人目のつかない箇所に移動することにした。
近くにトイレの位置を示す表示を見つける。
中に人はいないようだ。ジョージはトイレの中に入り個室のドアを閉めた。
マップを見ると、この施設には地下があり、地下に広い空間があるようだ。
そのとき、トイレのドアが開いた。
「いやー、まいったぜ。GU がまたやらかしたんだとさ」
「今日もか、たしか5度目だぜ。また修理するのか、この前直したばかりなのに勘弁してほしいよな」
「全くだ。あの装置は設置するのに一苦労するんだぜ。それをぽーんと壁の向こうまでふっとばしやがって」
「図体でかいんだから設置を手伝ってほしいと思わないか?」
「それもそうだが、力かげん間違って装置をつぶしてしまうんじゃないか」
「そうだな。ありえる...」
男二人は、なんだかそんなことを話していた。すでに2人はトイレから出て行ったあとだ。
ジョージは兵器のことを話しているのかと思った。なにか大きな兵器なのか、それとも
巨大なロボットのようなもの。遺伝子操作により手を入れられた獰猛な動物か?
「ま、とにかく行けばわかるだろう」
ジョージは地下へと続くエレベータへ向かうことにした。
「くそっ。コードがわからないとエレベータは使えないのか」
エレベータの横にテンキーが付いていて、エレベータの呼び出しと、
ドアの開閉には数字を入力する必要があるのが見て取れる。
「それでなぁ、あとは GU の今日のデータを持ってくるだけだ」
「そうか。じゃぁ後で俺の部屋に来いよ。昨日いいスコッチが手に入ったから、一緒に飲もうぜ」
「そうだな。30分ぐらいしたら行く」
と話し声が聞こえてきた。
ジョージは廊下の向こうに隠れることにする。
ジョージは鏡を使いテンキーのボタンが押されるのを見ることにした。
「7、4、2、3、5、6」
メモをとり、男がエレベータに乗り込むのを待つ。
しばらくしてから、ジョージはエレベータに乗り込もうとしたが、もし
さっきの男がエレベータで上がってきたら鉢合わせするだろうと考えさらに待つことにした。
ジョージは時計をみて15分ぐらいの時間が経過したところかとつぶやいた。
ちょうどそのとき、エレベータの到着する音がしてさっきの男がエレベータから出てきた。
そして男が来た方向へ去っていくのを見届けると、
「よし、問題なさそうだ。今のうちに地下へ」
ジョージはコードを入力し、下の階層へと降りるボタンを押した。
ジョージはマップを見ていて気が付いた。
このエレベータ以外にも地下へ降りるためのエレベータらしきものがある。
ただし、そのエレベータは大型車両を何台も一度に運べるぐらい大きいものだ。
「まぁ大型戦闘機でも地下に隠しているんだろうか」
エレベータの表示をみると、地下10階ぐらいまでの間はなにもなく、地下10階と
さらに地下30階に降り口があるようだ。
「うへぇずいぶん深いな」
地下10階に到着した。
扉が開くとあたりの様子をうかがい、人がいないのを確認する。
「あの扉の向こうになにかありそうだ」
ジョージは扉を少し開けて中の様子をうかがった。
特に人の気配はない。ジョージは扉を開けた。
中はとても広い空間で天井がとても高い。床は固いフローリングではなく土が敷き詰めてあるようだ。
そして、奥に細長い潜水艦のような、巨大なカプセルみたいなものがあるのに気が付く。
「兵器はあれか?」
ジョージはその巨大なものに近づき、カプセルみたいなものの中になにがあるのかを確かめようとした。
「何かの生物か、いや違うな色が肌色をしている。これはまるで人の足のようだが…」
ジョージはカプセルのコントロールパネルがある一角へ移動した。
コントロールパネルに表示がある。
"Status"、"Open/Close"
Status には 1095 日。身長1460cm。体重46000kg。精神状態:安定(睡眠中)。
「生物兵器か、それにしても。な、なんだこれは。まるで人間の女の子ではないか」
でかすぎる。遺伝子操作なのか。未知のテクノロジーを使ったのか。こんなことはありえるのか。
Status からは人間の 10 倍サイズであることがわかる。
「もしかして生きているのか?。本当に人間なのか?」
ジョージは驚いて、コントロールパネルに手を付いた。
そのはずみで "Open" のスイッチに手が触れてしまったらしくカプセルのふたが開いていく…。

「あれっつもう検査の時間かなぁ。あっいつもの人と違う…。あなた誰?」
その声はこの部屋のスピーカーから聞こえてくるようだが、ジョージは目の前の巨大な女の子を見る。
「そう。あなた。正規のカードを下げていないってことは侵入者さん?」
「なっ。その。えーと。お前がしゃべっているのか?」
「そうよ。ということはやっぱり侵入者ね。あたしのことを他の人から聞いたの?」
「ああ」ジョージは答えるが、これは現実なのか?。俺は夢を見ているのか?
「過去にもここに進入した人が何名かいたわ。でもみんなここから生きて出ることはできなかった」
「俺を殺すのか。もしかして食べるとか。踏み潰すのか」
「私の秘密を外部に漏らさないためにね。ごめんね。今この階のエレベータはロックされているからここからは出られないわ」
「くそっつ。これでどうだ」
ジョージは銃を取り出すと GU に向けた。
「あらっ。私にそんなものを向けるのね。でも無駄だと思う。撃ってみなさいよ。あたしは平気だから」
「しょうがない」ジョージは銃を発砲しようとしたが、見た目は巨大だけど外見はかわいい女の子に向けて銃を発砲する
のをためらう。
「どうして撃たないの?。あたしは平気だから」
「俺のポリシーでなるべく銃を使わないようにしている。ここに進入するときもこの銃は使わなかった」
「そうなの。あなた以外にいい人ね。でもあなたをこのまま見逃すということはできないの」
彼女はカプセルの中で上半身だけ起こした状態でしゃべりかけてきていたが、彼女はカプセルから出ようとしている。
「よいしょっと。どう?あなたはあたしを初めてみてどう思う?やっぱり怪物と思うでしょ?」
「やっぱりでかいな。身長はどのぐらいあるんだ」
ジョージはコントロールパネルを見る。
「あっ見たのね。身長も体重も。体重を知られるのは恥ずかしいな。今は 46000 kg か。どうすごい重いでしょあたしって」
「ああ。そうだな。ほんとうに 46000 kg もあるのか?」
「たぶんあると思うわ。でもすぐに 2,300 kg は増えたり減ったりするので正確ではないけど。
ってそんなにあたしの体重に興味があるの?」
「いや。そういうわけでもないんだが、こんなに大きな女の子は見たことがないのでな」
「なるほどね。たしかに最初はびっくりすると思うわ。でもすぐになれると思う」
「俺はまだ現実かどうか疑っているが」
「現実よ。さてとお話はこのくらいにして、あなたの処分をきめないといけないの。どうしてほしい?」
「どうとは?」
「あなたは知らないと思うけど、生きて帰れないのはかわらないと思うけど。この部屋の向こうは見た?」
「いや、見ていない」
「この部屋の向こうには、細菌兵器用の研究施設があるの。そして聞いた話だけど、進入者や、
職員が機密を持ち出そうとしてつかまった人がいたの。その人たちは細菌の効果をためすための実験の被験者に
なったとか言っていたわ。しかもその細菌に感染すると皮膚がただれてとても苦しむらしいの」
「そんなこともやっているのか。だからこんな地下深くに…」
「そう。そしてあなたもその可能性があるわ。でもあたしならそんなに苦しまないでも死ねるようにしてあげる」
「そうか。見逃してくれるとか、俺があんたを人質にして脱出するという選択肢はないのか?」
「残念ながらないわ。それにあなたはあたしのサイズの人を人質にできると思う?。なにかあたしに効く毒薬でも持っている?」
「ないな」
ジョージはためいきをついた。
「あたしは。殺したくはないんだけどそういう決まりだから。あなたの望む方法で天国へ送ってあげるわ」
ジョージは彼女を見上げて、とてもかないそうにないと思った。俺の人生もこれまでか。
「そうねぇ。にぎりつぶしてもいいんだけど。手の感触がいやなのよ。あと人を食べるのもいや、あたし女の子だから。
それ以外ならどんな方法でもいいわ。あなたあたしの体重を聞いていたから、やっぱり踏み潰してあげようか。
それともおしりの下敷き。おっぱいの下敷きでもいいわ」
ジョージは逃げようという気も起きず、彼女にこう言った。
「それなら、最後ぐらいは女の子のやわらかい箇所で押しつぶされるほうがいい。細菌兵器のほうは苦しみそうだからな」
「女の子のやわらかい箇所で押しつぶされるなんて…まあそうよね。いくらやわらかい箇所で挟まれたり、むぎゅーって
してあげても最終的には死ぬまで押し付けたりするんだからね。まあいいわそういうのなら」
ジョージはそのままそこに立っていたが、彼女の手がジョージに向かって伸びてくる。
「うわっ」
ジョージは思わず声を出してしまう。
「大丈夫よ。さてとどうしようか。でも、あたしが立ったままだと、あなたにとってはこの高さは怖いと思うわ」
と彼女はしゃがんだあと、建物の床に寝そべるように体を移動した。
「これでどう?。じゃぁちょっと恥ずかしいけど、あなたを胸の上に置いてあげる。触ってもいいよ」
ジョージは巨大な手から解き放たれ自由となる。
「やっぱりでかいな。それと俺はあんたの胸を踏んでいることになるが大丈夫か?」
「あっ、全然平気だからあなた軽いもん。ほらっさわってみなさいよ。怒らないから」
ジョージはこわごわと彼女の胸にタッチしてみる。
「あったかいな」
「当然よ。あたしも生身の体を持っている普通の女の子だもん」
「まぁこんな巨大な女の子はめったにいないがな」
「そりゃそうよね。もうちょっとこっちにきてみてよ」
ジョージは移動する。
「えいっ。あたしの胸でむぎゅーってしてあげる。ただし痛かったら言ってね」
ジョージは彼女の胸の間に挟まれる。
ジョージの体は彼女の柔らかくて、あたたかい巨大な胸に包まれる。
「結構あたしの胸は大きいほうだと思うんだけど、あなたはどう思う?」
「俺にとってはあんたの体全てが大きいと思うが…その体と比べて胸は大きいほうだと思う」
「そう?。ありがと。ところであたしはしばらくご無沙汰なの。あなたがあたしのおっぱいをいじってくれたらいいんだけどな」
「そうなのか。まぁ外見からいってちょうど思春期の女の子ぐらいか。まぁこんな大きい胸を持つ女の子には会ったことがないが、
できるだけのことをしてみよう。ただし保障はできないが」
そうジョージは言うと彼女のおっぱいを手のひらでいじり始めた。
「なかなかいい感じよ。もうちょっと力を入れてもいいから」
「こっちのほうを触ってくれる。ああそこ。上手ねとっても。あなたもいいのよせっかくだから」
ジョージと彼女はあまいひと時を過ごす。
それから40分ほどの時間がたち...。
「あたしとしては満足かな。あっつずいぶん時間がたっているわね。ということは多分あまり時間がないと思うの」
「時間とはなんだ」
「ここは 2 時間交代で見回りがあるの。もし生きたまま見つかったら連れて行かれるわ」
「例の細菌か?」
「そうね。実験体が不足しているしそれは免れないわ。時間を見るとあと15分ぐらいしかないと思うの」
「事前に聞いていたが急だな。見回りの人が来たらどうするんだ。言わなきゃばれないんじゃないか?」
「あなた、エレベータに乗ってきたのよね」
「ああそうだ」
「乗るためにだれかのパスコードを使った?」
「ああ」
「エレベータに乗る前に端末を使ってエレベータの使用許可を得た?」
「そんなことはしていないが手続きが必要だったのか?」
「ここに来るには端末を使ってIDを登録して一回だけの使用が可能なエレベータのパスコードを発行するの。それがない場合は…」
「そうか。もうすでにばれているのか」
「そういうことなの。あれを見て」
彼女は壁際の方を指さした。
「あれはお墓のようだな。もしかして…」
「そう。あたしが殺してあそこに埋めてあげたの」
「そうか」
ジョージはかわいい彼女に殺されるなら細菌兵器の実験台になるよりはまだ報いがあると思った。
「おまえのほうは大丈夫なのか、人を殺すことになるんだぞ」
「あたしは平気。精神状態を安定させるための薬を投与されているから」
「そうか」
「あまり時間がないからどうしようか。あまり痛くしないようにしたいけど…。さっきはあたしの胸を使ったから、今度はあたしのおしりで
やってあげる。あたしとしても体重をかけるだけだし、足で踏み潰されるよりはいいと思うんだけど」
「ああそうしてくれ。ここでおわかれだな」
「じゃあここの台になっているところへ上ってきて。あたしが腰掛けるのにちょうどいい高さだから」
ジョージは台になっているところにのぼり横になる。
ジョージは横になった姿勢で彼女のほうを見る。
ジョージの目からは彼女のおしりが見え、そして、上には彼女が申し訳なさそうな顔をして彼を見ている。
「まさかこんなことになろうとは」
非現実的なのであまりこれから死ぬという実感がないが…。
「じゃぁ座るね。最初はあまり体重をかけないようにするけど。あたしの胸も大きいけどおしりも大きいから、きっとあたしのおしりも重いと思うわ」
「そうだな」
たしか彼女の体重は46000kg といったか。彼女のお尻だけでも相当な重さがありそうだ。
目の前に彼女のおしりがどんどん近づいてくる。
彼の体の上に彼女のおしりが乗る。彼の体はちょうどすっぽり彼女のお尻の下に隠れてしまう。
まだ彼女は体重をかけていないが、ジョージは抵抗してもちっとも押し上げることはできない。
重量感のあるやわらかくて途方もない重さの物体がだんだんジョージを圧迫していく。
だんだん息が苦しくなってきた。今でも相当重いが、彼女にとっては全然体重をかけていないんだろう。
「さよなら」という彼女の声が聞こえてくる。
その数秒後にいっそうジョージの体は圧迫され一気に彼女の重さがジョージの上にかかる。
彼女はお尻の下で彼の体の骨が押しつぶされるような感触が伝わり彼が絶命したことを感じた。