「くっそ」
今日もサラにいじめられた。
透明な板の間に挟まれて上から踏まれたのだ。
ぐにゅーんと潰れて伸びてしまった僕は散々サラに笑われてしまった。
体が元に戻るたびに、何回も踏まれたし。
ぐにーんとなってから、体が戻るとき変な気持ちだし。
もういやだ。

今日の薬のタイプはゴムみたいによく伸びるものだが、
その薬には却下のマークをつけた。
元に戻るときの感触が悪かったからだ。
それにサラみたいな子に踏まれて、いやな思いをする可能性も考えてそうしたのだ。

それにしてもひどい。

くう。

こうなったら仕返しだ。

明日は休みなので、ミミちゃんの家に行くことに決める。
午後から行くことにしよう。
午前中はお買い物。

サラにいたずらしてびっくりさせてやろう。

ミミちゃんへ電話して伝える。
ついでに、サラの苦手なものを聞いた。

「ふっ」
仕返し。仕返し。

……

ミミちゃんの家へ行く途中に商店街に寄る。

そして目的のものがおいてありそうな店の中に入る。

ぶらっと中を見て歩く。

あった。
巨大な○○のバルーン。
以外にかわいい。
本物はすごくいやだけどかわいく作ってある。

ふっふっふ。
それともう1つ。

これもあった。

よし。
空気を抜くとぺったんこになるから、ばれずに持ち込める。
ミミちゃんは、これらの品物が苦手ではないことを事前に確認済みだ。

大きめのバックを持ってきているから持ち込みにも問題なし。
それに昨日電話したとき、ぜひ泊まっていってとミミちゃんに言われた。

ミミちゃんの家に泊まる。
すごくうれしい。

それにサラに復讐もできるし…

うっしっし。
プランを練りながら家へ向かう。

「あそこだな」
僕は家を見る。

集合型のマンション。
入り口はすごく大きい。

横に地球人用の入り口がある。

僕はそこから中に入る。

中でミミちゃんが待っているのに気がついた。
「待っていてくれたんだね」

「うん。きっと歩いていくの大変だと思って。
あたしが連れて行ってあげるね」
とミミちゃん。
すごくにこにこ顔。

僕はミミちゃんの手につかまる。

とん。
とん。
とん。

段を上ってエレベータのようなものの中に入る。

回数表示がある。
けれども字は読めない。

「うちは10階だから」

「10階?
外から見たときはそんなに高い建物じゃなかったような…」

せいぜい高層マンションぐらいの高さ。

「一応他の建物の迷惑にならないように、空間を制御しているの。
それに地盤が固くないから、あまり高い建物はだめなの。
それに強度も持たないし。地震も多いしね」

そうだよな。
地球人サイズの建物の10倍は高さがあるはず。
なので、10階でも100階には相当してしまう。

僕はミミちゃんの手の中で回数表示が切り替わっていくのを見ている。

がちゃ。
10階につく。

すごい長い廊下。
というか廊下の幅も広い。
それに、見たところ2つのドアしかない。
この広さで1つの階には2軒しか入っていないとは…
地球人用のマンションでこの広さだと絶対に億いくぞと考える。

「すごく広いなぁ。きっと家賃高そう」
僕は言った。

「あはは。そうでもないよ。これが普通」
まわりを見回す。
ミミちゃんに連れてきてもらっているからいいけど、歩いてあがってきたらくたびれるぞ。これ。
遠くまで続いている廊下を見た。
地球人が歩いていくような広さではない。

僕が歩いたら、ミミちゃんの家へ到着するのに何分かかるか。
15分はかかるぞ。

ぴっ。
暗証をすませて部屋の中に入る。

見たところ普通の部屋だ。

「普通だな。もっと見たことがないものがあると思ったけど」
居間には、低いテーブルとソファー。
テレビがある。

テレビはすごく巨大だ。
いったい何インチあるんだろう。

「えーと。おしえておかないとね。
あっちには地球人のお客さん用のトイレがあるから。
一応このマンションには全部の部屋についているんだよ。
部屋も大きいと思うから移動用にホバーを使っていいよ」

ミミちゃんが指をさすところには小型のホバー。
これで自由に移動ができる。

「ねえ。廊下の奥に階段みたいなものがあるんだけど…」
マンションなのに…

「うん。階段。
マンションの中は2階建て。
1階は居間や台所。水周り。
2階はそれ以外の部屋があるの。
そうだ。
あたしの部屋も見せてあげる」

ミミちゃんの手につかまったまま、廊下の奥へと移動する。

うわあ。
階段の1段の段差がすごい。
自力で階段を上がるのは無理そうだ。
1段で150センチはありそう。

ミミちゃんはとんとんと登っていく。

「えーと。こっちがサラの部屋。
あっちがあたしの部屋」

「ふーん」
僕は返答しながらサラの部屋の位置を覚える。

出入り口のドアはセンサー式だ。
手をかざすと開くようなもの。

問題なし。
ドアノブとか、踏むと開くタイプだと開けることはできない。

「ここだよ」
ミミちゃんの部屋を見る。

ピンクを基調としたかわいらしい部屋だ。

敷物もふかふかしている。
いいなぁ。

「ベッドだよ」
僕はベッドの上へ下ろされる。

広い。
僕なら余裕で100人は並んで寝ることができそうだ。
いや200人ぐらいはいくか?

僕はミミちゃんのベッドの上でごろごろ転がる。
うわあどこまでも転がれるぞぉ。

「うふふ」
ミミちゃんは笑いながら、ベッドの端に腰掛ける。
ぎしっ。
ぎゅうう。
ミミちゃんが座るとものすごくベッドがへこむ。

おおお。
ミミちゃんが座っている付近まで下りの傾斜がつく。
なので、ごろごろ転がっている僕はミミちゃんのお尻のほうへと転がっていく。

ごろごろごろ。

「おてっ」
ミミちゃんのお尻にぶつかって止まった。

「あはは。何やっているの?
でも面白そう。
君から見たらこのベッドはすごく広いよね?
ちょっとした球技とかできそう」

「うん。たしかに。バスケットとか余裕でできるよ」
すごく大きいベッドの上で端まで眺めてみる。

ミミちゃんにとってはふかふかのベッドだが、僕にとってはとってもごわごわしている。
ミミちゃん。
ここに寝ているんだよな。
考えてしまう。

もしここで一緒に寝たらどうなるんだろう。
いいなぁ。

でも、寝返りをうたれて下敷きになったらどうしようとか考える。
やっぱり圧死しちゃうんだろうか。
それともむぎゅーってなるだけなんだろうか。

「そうだ。喉かわいたでしょう?
下に行ってお茶でも淹れてあげるね」
ミミちゃんが立ち上がる。

おわぁ。
ベッドが戻る反動で何メートルも上へ持ち上がってしまう僕。
ミミちゃん重さがすごいのかがわかる。

そして、またミミちゃんの手につかまり、階下へと降りていく。
ふう。

廊下を移動中。ミミちゃんの手か、ホバーで移動しないと無理だなと考える。
自力じゃ移動できない。
すべてのものが巨大だし…。
自分が妖精サイズにまで縮小してしまったみたいだ。

「ここで待っていてね!」
階下へとつくとソファの上に下ろされる。

すごく大きいソファ。
たぶんふかふかのソファ。
僕が踏んでもちっともへこまない。

しばらくして…

「自分で取ってね。あたしは小さすぎてつまめないから…
それに注ぐのすごく大変だったんだよ…」
と、ミミちゃんは地球人サイズのマグカップをお盆にのせてきている。
僕にとってみればそのマグカップもビールを入れる大ジョッキぐらいの大きさに相当する。

けれどもこの大きさが精一杯のようだ。
これ以上小さいとミミちゃんが扱えない。

「よっと」
僕はそれを手に取る。

「うわぁ。君が持つとそれもすごく大きく見えるね。
あたしが持つと指でつまめるぐらいの大きさなんだけどな…」

とミミちゃんは言う。

……

なんかじっと見られている。

「なに?」

「いや。なんでもないよ」

とにこにこ顔のミミちゃん。
なんだろう。
でも。
きっとミミちゃんから見ると僕はかなり小さいから、お人形さんみたいにかわいく見えるのか?

うう。
地球人としては普通サイズなのに…

僕はたっぷりとお茶が入っているマグカップを空にするので精一杯だ。

「そうだ。今はサラはお料理教室に行っているの。
しばらくは2人だね」

「あのサラがお料理教室?
似合わねー」

「ほとんどはお菓子とかだけどね。
今日はシュークリームだって。
今日のお土産はそれ。
いちおう地球人サイズのシュークリームも作ってもらう予定だから」

うう。
そうか。
サラが作るのか。
きっと変なものでも入れているに違いない。
用心しよう。

「すごい見た目が悪い、ぼこぼこのシュークリームとかだったりして?」

「いいや。結構上手。
見てくれも味も普通だから。
あれでも結構がんばっているんだよ」

「ふーん」
そうなのか。

まあ。いいや。
今はサラがいなくて、ミミちゃんと2人きり。
それが大事。

邪魔者が帰ってこないうちにミミちゃんとの2人きりの状況を楽しまなきゃ。

ミミちゃんはお盆を置きにいって、お菓子も持ってきてからソファに座る。
「よいしょっと」

ぎゅう。
またソファがへこんで、ミミちゃんのお尻のところまでころがっていく。

「おわわ」

「あはは。また転がっちゃったね。
うーん。そんなに転がってしまうほどソファがへこむのかな?」
ミミちゃんは手でぎゅうとソファを押さえてみる。

「僕から見たら結構へこんでいるよ。
僕がふんでもちっともへこまないんだよこのソファ」

「そうなんだ。でも、地球人用にはできていないし…」
と言った後、ミミちゃんは手じかのクッションを手にとって胸の下にあてがう。
ぎゅうとクッションの上にミミちゃんのふくらみが乗っかる。

僕は気になったのでミミちゃんに聞いてみる。
「いつもそうするの?」
ミミちゃんはクッションを抱きかかえて、自身の胸をその上に乗せている。

「うん。この胸重いんだもん」
と言いながら、ゆさゆさと胸をゆらすミミちゃん。

ぐわぁ。
何回見ても、超巨大な胸はすごい迫力だなと思ってしまう。

ごくり。
でっかすぎ。

ミミちゃんが地球人サイズだとしても、すごくでっかい胸。
ミミちゃんは10倍僕よりでかいから、胸の大きさは相当なもの。

「そうだ。今日は誰もいないし、ここでテレビでも見ている?」
と言われ、テレビをつけたあと、僕はミミちゃんの手につかまる。

ここの間てなんだろうと考えている最中に、ミミちゃんの胸へ押し付けられる。

僕の足元には例のクッション。
背中にはミミちゃんのふかふかのすごい胸。

すごく恥ずかしくなる。

じたばたじたばた。

もがいてみる。

「大丈夫だよ。誰も見ていないし。
一緒にくっついていよう」

ぐわわ。
いいのか。

もうちょっとでミミちゃんの胸にうずまりそうだ。

胸に押し付けられているので、気を紛らわそうと思いテレビの画面を見る。
やっぱり映画館並みの大画面。

「あ。ちょうど。見たいのがやっているよ。
ほら、地球の世界遺産」

本当だ。
スーパーハイビジョンの画面にはすごくきれいな海の映像がでている。

「行ってみたいなぁ。
あんなところで泳いでみたい」
ミミちゃんが言う。

「そうだよな。きっときれいだよな。
僕も同じ。
ミミちゃんと一緒に泳ぎたい」
でもミミちゃんはすごく大きいから、
鯨と一緒に泳いでいるみたいになるのかと想像する。

「でも。水着になるんだったら、ダイエットしないとね。
最近。サラの作るお菓子があまりにもおいしいから、
お腹に少しお肉がついちゃって…」
とミミちゃんは手でお腹をさする。

「うん。たしかに…」

「あ。人に言われるとショックだな。
きっと、大丈夫だよとか言ってくれるかと思ったのに…」

「きっと。大丈夫かな?」
僕はミミちゃんのお腹を見ようとするが、胸のところにいるので見えない。
けれども普段ミミちゃんと一緒に仕事しているからわかる。
すこしお腹がぽっこりしてきたかなと思っていた。

「なんで疑問系のかなぁ?」
ミミちゃんは聞いてくる。

「じゃ大丈夫。胸のほうが目立つから…」
胸がすごいのでお腹は目立たない。
それは本当。
これはミミちゃんをちょっとからかう目的で答えたもの。

「むー。それって、あたしのお腹がぽっこりしてきたってことだよね。
はっきり言わなくてもいいと思うんだけどな。
ちょっと怒っちゃった。
じゃあ体をもって確かめてもらおうかな。
えいっと」
とミミちゃんは僕をつかみ。お腹のところへと下ろされて、いきなりがばっと服をかぶせられる。

急に暗くなる。
「ちょっと。何も見えないんだけど。出してよ」
ごわごわの服をつかむ。
うわあ。
服がでっかくてどこが出口かわからない。
「だーめ。自力で出てきたらいいよ」

よーしこうなったらこっちにも考えがある。
「ミミちゃんったら。じゃ。くすぐっちゃうよ」

「いいもーん」
と返事。

そうか。
じゃ。
僕はしゃがんでお腹をこしょこしょする。

「うーん。あまりくすぐったくないよ。
じゃあたしも反撃。
服の上から指で押しちゃおうかな。
君はどこらへんにいるのかな?」

僕の隣にミミちゃんの指が押し当てられる。

ぎゅう。

「こっちかな?」

今ミミちゃんが指で押し当てた場所と反対側が指により押し当てられる。

ぎゅう。
服ごとへこむ。

「ちがった。ここかな?」
僕の背中がミミちゃんの指で押される。

ぎゅう。
ものすごい力。
僕は耐えることができなくてよつんばいになってしまう。

うう。
以外に苦しい。
力加減していると思うけど、結構力が強い。

「苦しいよ。潰れちゃうよ」

「ていこうしてもいいよぉ」

でもすでに身動きができない。

……

ぎゅうぎゅう。
かなり手加減して指で押される。
たまにすごく苦しくなる。

じゃこうなったら。

じっと身動きしないでいよう。
きっと心配して、指をどけてくれるはず。

ぎゅう。

ぎゅうう。

……

ぎゅう。

ぎゅう。

身動きしないでいると。

「ちょっと大丈夫?。動かないんだけど…
もしかして気絶しちゃった?」

指がどけられる。

ようし。
反撃だ。

指をたてて、広範囲をくすぐる。
「あははっ。くすぐったいよ」

きいている。

じゃもうちょっと。
こしょこしょ。

「あはは。あはは。それ以上だめ…」
もっと。
こしょこしょ。

「だめ。そこだめ。だめだってば…」

かなりきいているようだ。

じゃもうちょっと。
と思ったとき、上からいきなり押さえつけられてしまう。
きっとミミちゃんの手のひらだ。

ものすごい力。
ぎゅう。
ミミちゃんのお腹に少しめりこんでしまう。

うわぁ。
ミミちゃんのお腹に埋没してしまう。
思ったより柔らかいい…

「やめないと。もっと押さえつけちゃうよぉ」
ちょっと待って。いまでもかなり苦しいんだけど。
ぎゅう。
ぎゅうぎゅう。

くるしい。

でも、同時にミミちゃんのお腹に埋没しているのもいいと考える。
まだ大丈夫。
そう思ったとき。

ぎゅううううう。
ぐはぁああああ。
すごく苦しくなる。

うわぁ。
いっきに苦しくなった。
これはだめ。

かなりつらい。

ぎゅうぎゅう。
これはやばい。
身動きできない僕を感じたのか。

「あ。今回は押しすぎちゃったみたい」
上からの圧力がなくなり、服がまくられる。

まぶしい。
けれども、すぐに動く気力はなくなっている。

「今回は押し潰されるかと思った」
「ごめんね。でもあまりにもくすぐったかったから、力加減間違っちゃった。
ねえ。大丈夫?」

ミミちゃんが聞いてくる。
「うん。大丈夫。なんとか潰れなかったよ」

「そんなに苦しかった?
これでもすごく加減していたんだけど…」

「かなり…」
僕は答えた。

「ごめんねぇ」
ミミちゃんは謝ってくる。

「いいよ。大丈夫だったし…」
僕はミミちゃんのお腹の上で横になる。

ミミちゃんのお腹。
ミミちゃんが呼吸するたびに、何十センチか上下する。

ふう。

ふう。

心地よい。

僕はいったん起き上がって、その位置でテレビを見始める。

ミミちゃんも同じ。

……

とってもきれいな海の映像と心地よい音楽。

それに規則的にミミちゃんのお腹が上下するから、
気持ちよくなってきた。

なんかうつらうつら。

何回かかくっと首が下がってしまう。

うーん。眠い。

こっくり。
こっくり。

うつらうつら。

規則的に上下するミミちゃんのお腹の上で居眠りをし始めた。



ばん。

いきなり何かの音がして目が覚める僕。

「あれ。サラ。帰ってきたの…
もうこんな時間。
あたし寝ていたのかな?」

と頭上でミミちゃんの声。

「あんた。やっぱり来ていたのね。そんなところで寝ているなんて…
あたしが許可しないわよ…」

まだ頭は寝ぼけているいるが、
サラに強制的に手でわしづかみにされる。

そして、ぽいっとソファの上に落とされる。

「何するんだよ…」

「むかつく…」

サラは僕がソファの上にいるにもかかわらず、お尻を突き出してくる。

げっ。
そのまま座るのか…

ぎゅううううううう。

いてててて。

「いたいぞ…」
僕の足がソファとサラのお尻の間に挟まる。

ぎゅう。
ちょっとお尻の圧力が強くなったあと、サラのお尻がどけられる。

「あーら。ごめん。
もうちょっとずれたところにいるかと思ったから、あんたの上に座っちゃったかな」

「わざとだろう。サラが上に座ったら死ぬぞ」

「あんたがどければいいじゃない」

「無理だ。そんなでっかいケツが上から落ちてきたらどけることは不可能だ」

と僕とサラが言い争いをしていると…
「もう。なんで仲が悪いのかな…」

ミミちゃんは僕を手でわしづかみにする。

「おしおき…」

とミミちゃんが言い、僕はミミちゃんの指によってくすぐられる。
わき腹。

「ひゃははは。やめてよ…」
じたばたもがいてていこうするが、だめだ。
逃げることできない。

「ざまーみろ」
サラも言う。

「あなたもおしおき…」

僕はミミちゃんの手の中だが、ミミちゃんはそのままサラの体に手をまわして、わき腹をくすぐる。

「あひゃひゃ。ごめん。ごめん。そこ。だめだって…」

……

その後散々、ミミちゃんにくすぐられた僕とサラ。

「喧嘩したらこうだからね。
もっとくすぐるから。
君はお化粧用のはけで、足の裏をくすぐるからね。
サラも同じ。あたしが馬乗りになっておさえつけて、掃除用のはけで足の裏をくすぐるから」

とミミちゃんに言われる。

「はーい」

「喧嘩しません」
(ミミちゃんの見ているところではだけど)
と心の中で付け加えて、僕は返答した。

サラと目が合う。

今にみていろと思っているような目。
こっちもだ。

さて。
ミミちゃんが見ていないときに、サラにいたずらをしないとな。

これからの作戦をねろうと思った。