もう一度、逢いたい(2)
by JUNKMAN

チアリーディング部のエースはあたしになるはずだった
あたしこそが相応しかった
だってダンスのスピードもキレもダントツであたしがいちばん
入学したばかりのころはみんなが認めていたはずよ
エースになるのはあたし
でも、そのためには忍耐も必要
だから我慢して良い子を演じてきたわ
似合わない良い子を精一杯演じてきたのよ
・・・
それが何よ
背がひょろひょろと高いというだけで、あたしの覇権に挑戦するの?
みんなも掌を返したようにあの娘をちやほやし始めるし
・・・
でも、容姿なら負けないわ
女の子っぽいキュートさは、あんなでくの坊には真似できないはず
だからミス・ブロブディンナグハイスクール・グランプリは、あたしがゲットすべきだったのよ
でも
でも
どうしてそれもあの娘なの?
どうしてあの娘がグランプリなの?
しかも選ばれても特に嬉しそうな顔もしないし
・・・
・・・
あたしはどうしてもグランプリになりたかったのよ!
だって
貧しい平民の娘のあたしには、それしかのし上がる術がないのよ!
・・・
・・・
あの娘は上流階級のお嬢さま
グランプリになんかならなくたって薔薇色の将来が約束されている
あたしは違う
自分の手で
自分の身体で
自分の頭で
自分の顔で
這い上がっていくしかないのよ!
なのにどうしてグランプリはあたしじゃなくてあの娘なの?
どうしてあの娘ばかりが良い思いをするの?
不公平でしょ?
ねえ、神様、それって不公平でしょ?
・・・
・・・
・・・
いいわ
・・・
神様が不公平なことしかしないなら、あたしが自分で公平にしてやる
今までの幸せを帳消しにしてしまうほど、飛び切りの不幸を与えてやる
あの娘の大切にしているものが、壊れてしまえばいいのよ
あの娘の大切にしているもの
気に入らないわ
それが何か
・・・
・・・
あたしにはわかっちゃったの

*****

「テレサ、ほら、早く股を広げろよ!」

テレサはうんざりした表情でボブを横目に見る

「その前にボブ、ちょっとこれを見て」

足元のフローリングを指差す
そこに放置されたリリパット航空チャーター機の周囲には、ケントくんを除くミレンドウハイスクールのサッカーチームメンバーが寄り固まって、不安そうにブロブディンナグ人高校生の巨大カップルを見上げていた
ボブは這いつくばるような姿勢で至近距離からそのリリパット人高校生たちを見おろす

「うわ、これが・・・チャッピーが捕まえてきたジェット機の中にいたリリパット人か?」

「そう」

「はああ、小っせえなあ・・・」

さすがのボブもちょっとセックスのことはおいておいて、床のリリパット人たちをまじまじと観察しはじめた

「小っせえええ!こいつらマジ小っせえ!アリンコか?いや、それより小っせえ。ゴミだな」

「ボブ、そこのCOMシステムの画像も見てごらんよ」

「ん?おおおおおお、こいつらには俺たちはこんなふうに見えてるのか!」

ボブは今度は傍らのモニター画像に釘付けになった
そこには圧倒的に巨大な若い男女のカップルが恐れおののく人々の頭上に聳え立つ姿が映し出されていた
それがボブとテレサだった

「うははは、俺たちって、マジ大巨人だな。」

気をよくしたボブはその場にしゃがみ込み、自慢の男根をリリパット人たちの頭上に掲げてみせた

「おらおらチビども、俺様のチンポを拝ませてやるぞ。ほら、これでもくらえ」

*****

ずずううううううううううううううん
・・・
茫然と超巨大カップルを見上げていたリリパットの王立ミレンドウハイスクールサッカーチームの一同は、急に天上から降臨してきた巨大な肉塊の衝撃でふっ飛ばされた
長さ400リリパット・メートル、太さが最大径では100リリパット・メートルもありそうなくにゃくにゃの円筒
その情けなく萎びた巨大な円筒がむんむんと湯気が立つほど強烈なオスの臭いを放散させている
信じられない
信じたくないが
・・・
それがブロブディンナグ人男の男根だった

「・・・うはははは、リリパットのちびども、これがホンモノのチンポだぞ。お前らの持ってるようなマイクロチンポじゃなくて本当の男のチンポだぞ。でかいだろ?どうだ?恐れ入ったか?」

天上からブロブディンナグ少年の声が轟きわたる。
満面に笑みを浮かべて見おろしているであろうその顔は見ることができない。
目の前の悪臭ふりまく肉棒が巨大すぎて全ての視界を遮っているのだ
その圧倒的な存在感で自分たちを見おろす肉棒
イカのような獣のような臭いが漲る肉棒
やはり丘ほどもある毛むくじゃらな巨大ふぐりからぐいと伸びる肉棒
肉棒というより肉山だ
見上げるリリパット人たちを悠然と威圧する
しかもこれで勃起していないのだ
くにゃくにゃの柔らかさで情けなく萎びている
さっき遠くで見た時は力強くいきり立っていたが、今は一段落してしまった
それでいてこの巨大さだ
これが勃起すればどこまで巨大になるのだろう?

「うはは、お前らなんかこのチンポで潰してやるぜ。ああ?おら、みんなまとめてチンポで潰されるってのはどんな気分だ?惨めか?悔しいか?うはははは」

ブロブディンナグ少年の有頂天になった声が轟きわたる
巨大な二本の指で萎びた男根を摘み上げ、リリパット人たちの頭上にかざす
リリパット人たちはもう観念してその場に蹲り、震えながら頭を抱えて目を閉じた

「やめなさいよ!」

頭を抱えたリリパット人たちの頭上に、甲高い声が響き渡る
さっきまでの自分の言動を棚に上げるかのように、ブロブディンナグ少女の方が止めに入ったのだ

「あんたってば、ほんとにやりかねないんだから」

「ああ?こんなゴミみたいなちび野郎、チンポで潰して何が悪いんだよ?」

ブロブディンナグ少年が口をとがらせる
ブロブディンナグ少女は大きく首を横に振った

「悪いに決まってるでしょ?潰すふりだけして脅かすのと、ホントに潰しちゃうのでは大違いだわ。あんた、そのあたりの加減を知らないから困るのよ!」

「なんだよ?こびとをいたぶって遊ぶんじゃないのか?」

「そんなつもりはないわ。身体が大きいからって、偉そうにするのは最低でしょ?」

きっぱりそう言い放ってから、ブロブディンナグ少女は自分の股間を指差した

「・・・ただし、こいつは別」

「?」

ブロブディンナグ少年が首を捻りながらその股間に注目する

「こいつって、なんだよ?何も見えないぞ」

「ここよ、ここ、あたしのマン毛!よく見て!」

膝立ちになったブロブディンナグ少年は、仁王立ちになったブロブディンナグ少女の股間にかぶりつくように顔を近づけて目を細める

「・・・あ!こんなところにこびとがいる・・・でも、どうしてお前のマン毛にぶら下がってるんだ?」

ブロブディンナグ少女はその問いには答えず、自分の股間に厳しい視線を送った

「・・・こいつは他のこびとたちとは別なの」

「じゃ、潰すのか?」

ブロブディンナグ少女は首を横に振る

「潰さない。あたしからは決して手を出してあげない」

全然理解できないブロブディンナグ少年に向かって、ブロブディンナグ少女はあたかも禅問答のように言葉を継いだ。

「あたしは、手を出さない・・・自分で勝手に、壊れればいいのよ」

*****

小型ジェット機を攫った鳥の手掛かりを求めて、マーナちゃんはハイスクールの生物教師のもとを訪ねていた
ジェット機が鳥に攫われる瞬間の映像を見せる
生物の先生は小さく頷いた

「・・・これは、ブロブディンナグクロワシだな」

「ブロブディンナグクロワシ?それってどういう鳥なんですか?」

マーナちゃんは血相を変えて生物の先生に食って掛かる。
生物の先生は本棚から取り出してきた図鑑を広げながら答えた

「・・・この鳥だ。翼が大きくてね。広げると2ブロブディンナグ・メートル近くある。だけど身体はそんなに大きくもなくて、体長はせいぜい60ブロブディンナグ・センチメートルくらいだ。だから飛翔力が優れている。」

「に、肉食なの?」

「もちろん、猛禽類だからね」

「えええ?・・・じゃあ、虫とかも、食べちゃうの?」

「はっはっは、ブロブディンナグクロワシは優れたハンターだよ。獲物はブロブディンナグノネズミやブロブディンナグイワトビウサギなどの小動物さ。そうそう、人の持ち運ぶ箱なんかを失敬することもあるね。でも虫を食べることはまずありえない」

「そうですか・・・」

マーナちゃんの表情がぱっと明るくなった
リリパット航空の小型ジェット機はブロブディンナグの虫サイズ
小動物しか食べないブロブディンナグクロワシが餌にすることはなさそうだ
でも
・・・

「じゃあ、どうしてこのブロブディンナグクロワシはリリパットの小型ジェット機を銜えて逃げたんですか?」

「うーん、不思議だよね。捕食行為とは思えない」

「わかりませんか?」

「わからんなあ・・・」

マーナちゃんは不満そうに頬を膨らます
生物の先生は慌てて言葉を継いだ

「このブロブディンナグクロワシは賢い鳥なんだよ」

「賢い?」

「そうそう、人に飼われて、それで訓練を受けたりするとけっこう言うことをきくようになるんだ」

「じゃあ、飛んできたジェット機を捕まえろ、って命令したら」

「うん、捕まえるだろうね」

「!」

マーナちゃんの胸の中に、一つの疑念が沸き起こってきた
もしかしたら
これは計画された誘拐?
でも誰が?
何のために?
・・・
・・・

「・・・確かにブロブディンナグクロワシはよく人に飼われているが、しかし猛禽は猛禽だ。飼育には許可がいる」

マーナちゃんの動揺など意に介さず、生物の先生は勝手に話を続ける

「許可は市町村の役所の管轄だ。そんなに飛翔距離が長い鳥ではないから、まあロールブルルグルッド市内で飼育されているんだろうなあ」

「じゃあ・・・」

「ああ、ロールブルルグルッド市役所に行けば飼育許可届の台帳を見せてもらえるよ」

*****

心ならずも勃起してしまった僕は、その後も陰毛にぶら下がりながら、この意地悪巨大少女の女性器から視線を切ることができなかった
ともかく巨大で、悪臭ふりまく大渓谷
醜悪だ
でも、眼を逸らすことはできない
僕の男の本能を鷲掴みにして離さない
これがフェロモンなのか?
ならば例えば
例えば
・・・
・・・
マーナの女性器を目の前にしても、やはり僕はこんな気分になってしまうのだろうか?
・・・
・・・
マーナ
・・・
こんな酷い状況にあっても、僕はマーナのことを思い出していた
もしこれがマーナの女性器なら
・・・
こんな醜悪なはずがない
もっときれいな色のはずだ
それにもっといい匂いがするはずだ
マーナ
・・・
・・・
そこで思い出した
さっきこの意地悪女もマーナの名を口にした
どういうことだ?
この女はマーナのことを知っているのか?

「・・・くすくす、こびとの童貞くん、あたしのまんこがそんなに気に入った?」

僕の思考を遮って、巨大な意地悪娘が再び声をかけてきた
悔しいが、ブロブディンナグ少女の声は大きすぎるので、無視することができないのだ
僕の注意は彼女の言葉に向けられるしかなかった

「くすくす、せっかく気に入ってもらったみたいだから、あたしとえっちしてみる?ん?このでっかいまんこに、キミのマイクロちんちんをぶち込んでみる?ん?くすくす」

・・・
できるわけない
そんなことできるわけない
それは彼女も十分承知だ
大きさが違いすぎる
それを承知で挑発しているんだ
怒りと屈辱で頭が爆発しそうになりながら、それでも僕の股間だけはしっかり勃起状態を継続していた

「・・・まあ、キミには無理よね。くすくす、キミみたいなおちびじゃ、まんこに入ってきても、あたし、気が付かないと思うわ。くすくす、それでもキミはそのマイクロちんちんを自分でしごいてればいい気持ちになれるけど、あたしはダメ。無理。感じないんだからえっちにはならないわ♡」

巨大な意地悪娘はアヒル口になってわざとらしく困った表情を見せる
つまらない小芝居だが、その股間にぶら下げられた僕には反論もできない

「・・・ブロブディンナグの女の子を満足させるにはね、このくらい大きなチンポが必要なのよ。ボブ!さあ、このリリパットの勘違い男に、ホンモノの男のチンポを見せてやって!」

「おう」

そして僕の目の前に、今度は超巨大な全裸の少年が現れたのだ
股間にぶらぶらと巨大な肉塊をぶらさげて
ところが
その肉塊をブロブディンナグ少女が両手で弄り始めると、ぶよぶよの肉塊は、僕の目の前で、まるで魔法にかかったかのようにむくむくむくむくと更に巨大化し、いきり立つ超巨大男根と化していったのだ

*****

王立ミレンドウハイスクールサッカーチームのメンバーたちの頭上に、気が遠くなるほど巨大な全裸の男女が仁王立ちしていた
フローリングの床からはるか上空を見上げる
首が痛くなるほど見上げた先の上空で、巨大な男女が見つめあっていた
リリパットでならその腰のあたりに雲がたなびいていたに違いない
それが自分たちと同じ年代の高校生カップルなのだ
ふいにそのうちの女子がその場に四つん這いになる
床から見上げる彼らにとって、まるで天が落ちてきたかのような大迫力だ
それでも逃げ出しようがないので上空を見上げ続けると、巨大ブロブディンナグ少女は四つん這いの姿勢のまま尻を高く上空に突き上げる
そしてその背後に、腰を落として、のしかかる超巨大なブロブディンナグ少年の姿があった
その股間の男根は
再び
いや
以前よりも雄々しく
たくましく
怒り狂い
猛り狂い
赤黒く上気して
我慢汁を滴らせ
びくんびくんと脈管を浮き立たせながら
勃起していた
・・・
全長実に700リリパット・メートル
径120リリパット・メートル
先端部の亀頭に限れば150 x 180リリパット・メートルに達する
150 x 180リリパット・メートル?
それは彼らが通常プレイするサッカースタジアムのサイズに迫る
あの亀頭の上でリリパット人はサッカーの試合ができるのか
そんな巨大なものをぶら下げて
いや
いまはぶら下げていない
ぐぐぐぐと持ち上げて
自分の腹直筋にぶつけてしまうほどだが
・・・

「・・・あははは、どうだ、テレサはいい女だろ?」

足元のリリパット人たちに向かって、不意にブロブディンナグ少年の声が轟いた
テレサ?
それがこの超巨大少女の名前なのか
リリパット人たちの動揺など構うことなく、ブロブディンナグ少年は勝手にしゃべり続ける

「・・・顔も、身体も、最高だよな・・・お前たちだって男なんだから、テレサみたいないい女とやりたいだろ?」

得意そうな声が雷鳴のように轟わたる
リリパット人たちは固唾をのんでその声の主を見上げていた

「・・・ふふふ、でも無理だな。お前らどちびじゃ、テレサみたいにでっかい女とやれるわけないもんなあ。お前ら、テレサのまんカスより小さいだろ?あのくっさいまんカスを見上げちまうほどのどチビだろ?ははは、惨めだな、あはははは」

ブロブディンナグ少年は足元のリリパット人たちからの悔しさいっぱいの視線を浴びて、上機嫌に高笑いした

「あははははは、ホンモノの女とやるには俺くらいでっかくなきゃな。残念だったな。お前たちはそこでゆっくり俺たちのセックスを見上げていればいいさ。あははははは。あ、お前たち、俺とテレサを見上げながら自分のチンコくらいしごいてもいいぜ、あははははは」

下卑た笑い声を轟かせながら、中腰になったブロブディンナグ少年は、ブロブディンナグ少女の背後に密着し、腰に回した両手を、ぐいっ、と、手前に引き寄せた

*****

ずぼり
・・・
・・・
僕は目の前の光景に圧倒され、声を出すこともできなかった
さっき僕の目の前で超合金のような硬度と化しつつ長さ700リリパット・メートルにまで巨大化した肉棒
もともと巨大だった肉塊が、ぐんぐん、ぐんぐん、更に巨大化しながら、雄々しく勃ち上がっていく
その姿は脈管を浮き立たせ獰猛に怒り狂う無敵の大怪獣そのものだった
その巨大肉棒が
その無敵の超巨大肉棒が
成すすべもなくずぶずぶと呑み込まれていく
根元まで差し込まれていく
根元まで?
あんな巨大なものが根元まで?
・・・
・・・
それは性交と呼べるような営みではない
見る者を畏怖させる超自然的な光景だった
・・・
・・・
あんなモノを根元まで咥え込めるとは、この女性器はどれほどの容量があるのだろう?
リリパットの街一つくらいなら余裕で消えていくだろう
ならばその街の住人は何万人があそこに吞み込まれるのか?
あんな見た目だけならキュートな少女の股間に
何万人もの人々が押し込められていく
僕はその大群衆の中の一人にしかすぎないのか
これがブロブディンナグ人の真の姿なのか
マーナだって
・・・
・・・
僕は我を忘れて右手で自分の肉棒をしごき始めた
意地悪ブロブディンナグ少女の陰毛を掴んだ左手一本で自分の身体を支えながら、右手では必死に自分の肉棒をしごく
目の前には大自然の災厄のようなブロブディンナグ少年の超巨大男根
その直近には陰毛にぶら下げられたゴマ粒のような自分が片手で扱えるほどの男根
眼が眩むほどの絶望的なサイズ差を目の当たりにしながら、それでも僕は股間をしごかずにはいられなかった

*****

こんなとき、王宮勤務の女官、しかも現職首相の娘という肩書は役に立つ
ロールブルルグルッド市役所の窓口で訊ねてみたら、木端役人のおじさんは米つきバッタみたいに頭を下げながら市内のブロブディンナグクロワシの飼育届のコピーをくれた
届は思ったよりも多くは出されていなかった
とはいえ、しらみつぶしに調べていくには困難な数である
でも、諦めてはいけない
飼育届のコピーを手に、マーナちゃんはとりあえずロールブルルグルッドの下町に赴いてみた
この下町は平民が多く居住する庶民的な街
普通、ワシを飼うのは貴族の趣味なので、このあたりにはあまり飼育届が出されていない
それでもマーナちゃんがまずこの下町を調査に来たのは、ここが王宮から見て西側にあたるからだ
あのとき、ケントくんたちを攫って行ったブロブディンナグクロワシは、王宮前広場から西の空へと飛び去って行った
ならばこの下町に向かった可能性は高い

「・・・ええと、このあたりに1件、届が出ていたはずだわ」

二階建ての小さなアパートに目を止める
ワシを飼っているにしては小さなアパートだ
こんなところにいるはずないか
・・・
・・・
立ち去ろうとした瞬間、マーナちゃんの視界に一羽の鳥が飛び込んできた

「!」

黒い、翼の大きな鳥
間違いない
あのブロブディンナグクロワシだ!
目をこらして注目する
ブロブディンナグクロワシは、周囲を二度三度と旋回したのち、アパートの二階のベランダに吸い込まれるように飛び込んでいった

「・・・あの、ワシだ」

ごくりと息をのむと、マーナちゃんはアパートの階段を夢中で駆け上がった

*****


ブロブディンナグ人カップルの性行為は続く
肉棒を根元まで挿れ
・・・
途中まで抜き
・・・
挿れ
・・・
抜き
・・・
挿れ
抜き
挿れ
抜き
挿れ
抜き
挿れ
抜き
挿れ
抜き
・・・
ピストン運動の速度は徐々に上がっていく
ブロブディンナグの巨人男女の息はだんだん荒くなり、部屋全体の温度と湿度が上昇してきた
・・・
挿れ
抜き
挿れ
抜き
挿れ
抜き
挿れ
抜き
挿れ
・・・
・・・
本人たちはもちろん、床から遥かに見上げるリリパット人たちも十分に予感していた
クライマックスが近いことを

*****

耳を劈くブロブディンナグ男女の大咆哮
上昇する温度と湿度
濃厚な男女の淫臭のシャワー
そしてなによりも、さっきまでとは比べものにならないほど激しい振動の連続
これらに耐えながら、僕は巨大な意地悪少女の陰毛にぶら下がって、超巨大男女のセックスを間近で見せつけられていた
二人の興奮が極限に近づいている
それに伴って、僕の股間の緊張も最高潮に達した
片手で夢中になってしごく
長さ700リリパット・メートルの超巨大男根が繰り広げる豪快なセックスを見せつけられながら、僕は自分の30リリパット・センチメートルにも満たない陰茎をしごく
そのありえないほどの劣等感に苛まれながら、それでもしごかずにいられない
しごかずにはいられない
しごかずにはいられない
・・・
うっ
・・・
・・・
・・・
ぴゅ
・・・
・・・
・・・
僕の赤黒くうっ血した亀頭からザーメンが迸った

「!」

量にして5リリパット・ミリリットルほど
僕にしては少ない量ではない
それが自分でも驚くほど遠くまで飛んで行った
・・・
だというのに
だというのに
・・・
・・・
手を伸ばせば届くほどの近さにいると思ったあのブロブディンナグ少女に、僕のザーメンは届かない
全然届かない
届きそうな気配すらない
いや
届いたとしてもそれが何になるのだ
わずか5リリパット・ミリリットルだ
それが迸って同じフレームに入ったことで、初めて僕はその量のあまりの少なさを思い知った
あのブロブディンナグ少女の巨大な女性器を前にすれば、5リリパット・ミリリットルとは限りなく無に近い
いったいどのくらいの量が相応しいのか?
・・・
・・・
その答えはすぐに見つかった

「う、う、う・・・いきそうだ・・・出すぞ!」

ブロブディンナグ少年が荒い息遣いで囁く
ブロブディンナグ少女は慌てて答えた

「な、中出しはダメ!」

「そ、そんなこといっても・・・はあはあ、も、もう、出ちゃうぜ」

「やめてってば!」

ブロブディンナグ少女が電光石火で腰を引く
すぽ
抜けるや否や、ブロブディンナグ少年の超巨大男根が火を噴いた
どばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば
・・・
・・・
・・・

「・・・」

僕は両目をかっと開いて飛び去った大量の噴出物を見つめた
生暖かく
白く濁り
イカ臭い悪臭を振り撒く粘液の塊
よく見ると、その中には15リリパット・センチメートルほどの細長い生物がひしめき合っている
その量、実にざっと80000リリパット・トン
・・・
・・・
・・・
80000リリパット・トン?
タンカーを満載にする量を、一回で放出してしまうのか?
その量が、ブロブディンナグ人の女子に相応しい量なのか?
・・・
・・・
・・・
ぽきり
・・・
屈辱の連続に耐えてきたケントくんの鉄のメンタルが
ついに
折れた
・・・
目の前が白くかすむ
周囲が見えない
全身から力が抜けていく
しっかりと掴まっていた陰毛からも、手を放してしまった
力なく、スローモーションのように、ブロブディンナグ少女の股間から墜ちていく
床に向かって墜ちていく
・・・
・・・
・・・
マーナ
・・・
僕は君のようなブロブディンナグ人の女子と釣り合うような男ではなかった
君の前では僕は0に等しい無意味な存在だ
惨めなこびとだ
君のために、僕ができることなんて何もない
僕は勘違いしていた
思い上がっていた
君と同じ立場の人間であるかのように思っていた
自分が見えなかったんだ
マーナ
君は遠い世界の女の子だったんだ
僕なんかとは次元が違う世界の女の子だったんだ
僕は君の足元で、指を咥えて、遥かに見上げているだけの惨めなこびとだったんだ
・・・
君のためにできることなんて
何もなかったんだ
・・・
・・・
・・・
床に墜ちてきたケントくんに、チームメートたちが慌てて駆け寄る
倒れてはいるが、幸い目立ったケガはなさそうだ
呼吸も、脈拍も、全く問題ない
完全に脱力して転落すると、案外とケガはないものなのだ
ただ
・・・
だというのに、ケントくんには意識がなかった
目を閉じて、眠り続けていた
いつまでも
いつまでも
眠り続けていた

*****

「・・・ふう」

いっちゃった後のアンニュイな雰囲気を楽しむ
えっちの後のこの余韻が大好き
・・・
ほんと、ボブは最低の男ね
どこにも取り柄のない最低の男
でも
このちんぽだけは認めざるをえない
隙あらば中出ししようとして気が抜けないんだけど、それでもえっちしたくなる
ちんぽって、大切よね
そんなことを考えながら、ぐしょぐしょの自分の股間を見つめ
・・・
・・・
気が付いた

「・・・あ」

いない
マン毛にぶら下がっていたあのリリパット人の童貞君がいない
・・・
・・・
・・・
壊れたか
・・・
・・・
気力が漲っているうちは、まだそこにぶら下がっているはず
でも、もうぶら下がってない
ということは、心が折れたのだ
・・・
まあ、仕方ないわよね
気に入らない奴だったけど、むしろよく頑張った方だと思う
正直その気力は褒めてやりたい
ケガ、してないといいな
・・・
・・・
そのとき、ベランダでけたたましい音がした
ギギィィィィィィィィィ!!
ばさばさばさばさばさ

「ちょ、ちょっと、何?」

動揺したあたしの背中からボブが答える

「慌てるなよ。チャッピーが帰ってきただけさ」

「チャッピー?」

「ああ、おれの飼ってるブロブディンナグクロワシさ」

ボブが窓を開け、チャッピーを招き入れる
ボブにすっかり懐いているチャッピーは当たり前のようにベランダから室内に飛び込んできた

「な、なによこれ?・・・うざいわね」

「おいおい、邪険にするなよ。チャッピーは可愛い奴だぜ。今回は大仕事もしてくれたじゃないか、ほらほら」

ボブは窓を閉じると、全裸のまま相好を崩しながらチャッピーの餌の用意を始めた
・・・
・・・
その時である
・・・
ばたん!
・・・
・・・
今度はアパートの玄関の扉が開いた

*****

全裸のボブとテレサは慌てて扉の開いた玄関を振り返る
そこには見覚えのある長身の少女が立っていた

「・・・テ、テレサちゃん・・・これは、いったい、どういうこと?」

ボブが薄ら笑いを浮かべる

「・・・他人の家にノックもなく入ってくるとは、礼儀を知らないんじゃないか?」

「そういう問題じゃないでしょ!」

マーナちゃんは顔面蒼白である

「そのワシは何?そして・・・は!」

マーナちゃんの鬼視力はついに決定的な証拠を見つけ出した

「その床に置いてある小さなジェット機はリリパット航空のチャーター便でしょ?」

「・・・だったらどうなんだ?」

いつの間にかマーナちゃんの背後に回り込んでいたボブは、玄関の扉の錠をがちゃりと締めた

「・・・だ、だったらどう?って、ねえ、あ、あなたたちの行ったことは誘拐よ!犯罪行為なのよ!」

「他人の家に勝手に侵入してくるのも立派な犯罪だな・・・」

全裸のボブはにやにや笑いながらマーナちゃんににじり寄る

「不法侵入者を退治することは、住民の正当な権利だぜ」

ボブがぽきぽきと指を鳴らす
危険を感じたマーナちゃんは後ずさりするが、しかし玄関の扉にはもう錠がかけられてしまったし、逃げることはできない
止むを得ず振り返って身構える
しかし、じりじりと迫るボブは大男である
マーナちゃんも少女としてはかなりの長身であるが、ボブの方がそれよりもまだ少し背は高く、しかも筋肉質で体重は遥かにありそうだ
パワーでは勝負にならない

「男の部屋に一人でやってくるとは、さすがにお嬢さまは世間知らずだな」

ボブの目がきらりと光る
拳を握って
鋭くバックスイング
マーナちゃん危ないっ!
はあああああああああああああああああああああ
どがっ!
・・・
・・・
・・・
どしいいいいいん
・・・
・・・
その場に白目を剥いて倒れ込んだのはボブだった

「ふううう」

マーナちゃんは片手で額の冷や汗をぬぐう
上流階級のお嬢様であるマーナちゃんにとって、護身術は当然の身だしなみ
幼いころからブラジルのカポエイラによく似たブロブディンナグ独自の打撃系格闘技を叩き込まれてきたのだ
脚の長いマーナちゃんが繰り出す回し蹴りは威力抜群
上半身を逸らせて相手のパンチを紙一重にかわすと、その同じ動きで腰を大きく回転させよく伸びた左脚を鞭のようにしならせながら足甲を相手の右こめかみにピンポイントでクリーンヒット
そのパワーたるやリリパットの正規軍なら10個師団くらい一発で叩き潰す威力だ
いくらブロブディンナグ人とはいえボブも一撃で昇天だ
頭蓋内で大脳がピンボールのように右往左往して、しばらくは回復不能の脳震盪状態である

「・・・テレサちゃん、あなたに乱暴はしたくないわ。大人しくして!」

「ふん」

テレサは鼻先で嗤う

「・・・ボブが役立たずなことはわかっていたわ。どうせちんぽしかとりえのない男なのよ」

テレサは今までマーナちゃんが聞いたこともない蓮っ葉なしゃべりでふてくされる
マーナちゃんはいたたまれずに問い質した

「テレサちゃん、どうしてこんなことをしちゃったの?犯罪よ?テレサちゃんの人生がめちゃめちゃになっちゃうのよ?」

「あたしの人生なんかもうめちゃめちゃよ!」

テレサがマーナちゃんをきっと睨みつける
マーナちゃんはその迫力に後ずさりした

「・・・あんたみたいな良い家のお嬢様にはわかんないでしょ?自分で自分の人生を切り拓かなければならないあたしの立場なんかわかんないでしょ?そのためにチアリーダーのエースにならなきゃならなかったあたしの立場なんかわかんないでしょ?そのためにミス・ブロブディンナグハイスクールグランプリにならなきゃならなかったあたしの立場なんかわかんないでしょ?あんたみたいにいつも周囲がお膳立てしてくれるお嬢様には、わかんないでしょ?ねえ、わかんないでしょ?」

「で・・・でも、だからといってリリパットの人たちを傷つけちゃ、いけないわ」

「リリパット人を傷つけるつもりなんかないわ」

テレサは床のリリパット航空小型ジェット機と、その周囲に佇むリリパット人たちを指差した

「・・・人質にするつもりもないわよ。あんた、このままこの連中を連れて帰っていいわ。けが人はいないと思うから」

マーナちゃんの表情が、ぱっと明るくなった
その表情の変化を見て、テレサは、初めて口元に薄笑いを浮かべた

「けが人はいないけど・・・一人壊れちゃったかもね」

「え?」

「そうそう、あんたの知り合いとかっていってたわよ。中学校まで同級生だったんだって?」

マーナちゃんは真っ青になった

「ケ、ケントくんに、何をしたの?」

「何もしないわよ」

テレサはしゃあしゃあと首を振る

「何をしたわけでもない。そうではなくて、彼が何もできなかったの」

「え?」

「当たり前よね。あんなに小さなリリパット人に、できることなんかあるわけないわよね。わたしたちブロブディンナグ人と同様に振る舞えるはずないわよね」

「・・・」

「でもね、可笑しいことに、彼はブロブディンナグ人と対等に交流できるつもりでいたのよ。ブロブディンナグ人相手に何かできるような錯覚に陥っていたのよ。ブロブディンナグ人と同じ立場に立っているかのように思い込んでいたのよ。」

「!」

「で、現実を思い知らされて、壊れちゃったの。自分の抱いてきた妄想が叩き壊されて、壊れちゃったの。可哀想よね」

「・・・」

「彼を壊したのは、彼を現実離れした妄想の世界に引きずり込んだ奴よ。彼のバカバカしい思い込みを訂正してあげなかった奴よ。彼をブロブディンナグ人と仲良く交際できるかのように錯覚させた奴よ。ねえ、マーナちゃん、それがあんたじゃないの?彼を壊したのは、あんたなんじゃないの?」

・・・
・・・
・・・
マーナちゃんは一言も抗弁することができなかった

*****

恒例のリリパット人同士によるサッカーの試合は中止になった
まあ、あんな事件があったのだから仕方がない
サッカーチームのメンバーたちは、大事をとってブロブディンナグ政府の船舶に乗せられリリパット島に帰還することになった
・・・
・・・
ただ、帰還が決まった後もケントくんの意識は戻らない
ずっと眠り続け、生ける屍のようになっていた

*****

往診してくれたブロブディンナグ在住のリリパット人医師は、応接間のテーブルの上に用意されたベッドに横たわるケントくんを丁寧に診察すると、厳かに診断した

「・・・PTSD、ですな」

「PTSD?」

マーナちゃんはテーブルに身を乗り出して訊ね返す
はげ頭のリリパット人医師は小さく頷いた

「何かよほど衝撃的な体験をなさったのでしょう。心のブレーカーが落ちて意識が戻ることを世絶している状態です」

「治るの?ねえ、ケントくんは元に戻れるの?」

マーナちゃんは必死である
ついついリリパット人に対するにして大きすぎる声を上げてしまう
しかし、ベテランのリリパット人医師は冷静だった

「意識は、いずれ戻るでしょう、ただ・・・」

「ただ?」

「その後もフラッシュバックに苛まれるでしょうな。このPTSDの誘因となった経験に似た状況に遭遇するたびにパニックに襲われたり、あるいは再びブレーカーが落ちてしまう。最悪の場合は社会生活に復帰することができなくなる可能性もあります。」

「そんな・・・」

あの明るいケントくんの心が壊れてしまうなんて
もう社会復帰できないかもしれないなんて
そんなの
・・・
・・・
嫌だ!!!

「ねえねえ、どうすれば良くなるの?どうすればケントくんは元に戻れるの?何かいいお薬はないの?」

「薬では無理でしょうな」

はげのリリパット人医師は相変わらず淡々と言葉を続ける

「・・・ただ、ご本人が、衝撃を受けた体験を乗り越える新たな体験をすれば、PTSDの呪縛からは解放されるかもしれない」

「乗り越える新たな体験?」

「ええ、まあ、それが可能でしたらね・・・」

*****

結局、帰還日になってもケントくんの意識は戻らなかった
この状態で長い船旅は危険である
ドクターストップがかかったため、ケントくんは当分の間マーナちゃんの自宅、すなわちトゥヌガート伯爵公邸に留まって静養することになったのだ

*****

自室のテーブルの上に置かれたベッドで眠り続けるケントくんを、マーナちゃんはひたすら見守り続ける
ほとんど寝ずの番だ
眼が真っ赤になっていた

「・・・マーナ、もう休みなさい。お前まで体調を崩してしまうわよ」

声をかけてきたのはマーナちゃんの実姉のデレラさんである
ロッペさん・デレラさんの夫婦はトゥヌガート家に居候中
難物のトゥヌガート・パパがこの状態を許容しているのは偏にこの娘かわいさのためだった

「コビトサン、ネンネ、シテルノ?」

眼をくりくりさせながらたどたどしく質問してきたのはデレラさんの3歳になったばかりの娘、二コラちゃんである
幼いながらもデレラ・マーナの美人姉妹によく似た面影を宿し、近い将来にはとびきりの美少女に成長すること間違いなし
このカワイイ孫を手元に置いておきたいばかりに、お堅いトゥヌガート・パパもロッペ・デレラ夫妻のマスオさん状態化を許してしまったのだ

「二コラ、ここに来てはダメよ。自分のお部屋に戻りなさい」

デレラさんが厳しい表情で首を横に振る
二コラちゃんが涙目になったのを見て、マーナちゃんは助け舟を出した

「いいのよ、二コラちゃん、いい子にしてればね」

二コラちゃんはにっこり微笑みながら頷く
素直ないい子だ
深刻に張りつめた雰囲気が、二コラちゃんの無邪気な笑顔で癒された
ああ、もしかした私には、いまこういう心の安らぎが必要だったのかも?

「・・・コビトサン、ンマ?」

突拍子もない質問をしながら、二コラちゃんが小首を傾げる
マーナちゃんはついつい吹き出してしまった

「ンマじゃないわよ、マーナの大切なお友達」

言い出してから、マーナちゃんはその言葉の重さに気づいた
大切なお友達
・・・
そう
ケントくんは大切なお友達だ
かけがえのないお友達だ
何ものにも代えがたい、大切な、大切な、お友達だ
お友達という言葉では
言い尽くせないほどに
・・・
・・・
・・・
自分の言葉を心の中で反芻している間に、隙が生じた
心も身体も静止する、一瞬の虚が生じたのだ
ちょうどその虚をついて、二コラちゃんが行動に出た
・・・
ぺろ
・・・
・・・
テーブルの上に顔を突き出して、何かを舐めとってしまったのだ

「・・・え?」

一瞬、何が起こったのかわからなかった
ただ、二コラちゃんがケントくんの横たわるテーブルに顔を寄せ
ぺろりと嘗めて
・・・
こくりと呑み込んだ
・・・
・・・
・・・
そしてテーブルの上にはもうケントくんの姿が見えなくなったのだ

「え?え?え?」

マーナちゃんは血相を変えて二コラちゃんに詰め寄る
きょとんとする二コラちゃんの口を問答無用でこじ開けた
・・・
口腔内には既にケントくんの姿はない

「ニ、ニ、二コラちゃん・・・ケ、ケントくんを・・・まる呑みしちゃったの?」

顔面蒼白になるマーナちゃん・デレラさん姉妹の前で、状況を全然把握していない幼女の二コラちゃんは無邪気ににっこり微笑んだ

「え?え?・・・ええええええええええええ!」

もう一度、逢いたい・続く