pixivにアップしたものと同じものです。
pixivには、3枚ほど挿絵があります。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16057107
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(あれ・・・。足元に何かいるような・・・。)

机に向かい、学校の宿題をしている最中だった。
気になった私は椅子から降り、しゃがんで机の下をのぞき込む。

「あれ?誰かいるのですか?」

するとそこには、3匹の小人がいた。

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――― 俺たちは今、食糧を求めてとある家に入り込んている。
夏のこの暑い季節にベランダの窓を開けており、そこから簡単に侵入することができた。
目標は、ダイニングテーブルの上に置いてあるお菓子だ。
通常サイズの人間ではおやつ程度にしかならないが、3cm程度の大きさの俺たちには多すぎるくらいの量だ。
3人ほどでチームを組み、食糧を回収し巣に持ち帰る。
ミッション中、俺たちはA、B、Cと呼ばれる。
ちなみに俺はAと呼ばれている。

窓から侵入し、音を立てないよう慎重に進んでいく。
そして目標のダイニングテーブルの真下にまで来ることが出来た。
あとはこの机を登るだけだ。登るのに関しては専用の道具があり、粘着テープを使い壁を虫のように登ることが出来る。
道具を取り出そうとした時だった。

ズシン。ズシン。
何やらすごい地響きが聞こえる。
その正体は俺たちは察していた。人間だ。
俺たちは慌てて、ダイニングテーブルの真ん中のほうへ集まり、見つからないように息をひそめる。

ドアが開き、人間の姿が見える。
小学生くらいだろうか。女の子だ。
何やらノートなどをもってこちらに向かってくる。
こちらは身動きが取れないので、見つからないことを祈ることしかできない。
すると、目の前でその足は止まった。
見つかったか、と皆が絶望したとき、目の前の大きな椅子が動き出した。
どうやら女の子はその椅子に座るらしい。。

「宿題しなくちゃ。」

女の子の声が響き渡る。
女の子はこれから宿題をするらしい。
しかし、俺らはそれどころではなかった。
女の子は椅子に座り、足を延ばしてかかとを地につけ、その足の裏をこちらに向けてきたのだ。

生まれて初めて人間の足を目の前にした。
その圧倒的な大きさに、驚きを隠せない。
親指だけでも俺の体を踏みつぶせてしまう。
こんな大きさの足に、勝てるはずがない。

その足は、くるぶしまでの長さの白い靴下を履いている。
5本の足指、足指の付け根、かかとの部分といった足の裏のふっくらと膨らんだ部分は汚れており、
この暑い夏らしく、足の裏からは猛烈な熱、そして強烈な臭いが発せられている。

この巨大な足に絶望し臭いに耐え切れず吐きそうになる者、すでに意識を失っている者もいた。
俺はなんとか耐えていたが、今すぐにでもこの場を離れたい。

「あっつーい。」

そう言いながら、巨大な足の指がクネクネと動き出す。
親指と人差し指が何度も交差し、摩擦の音が聞こえる。
足の指が動くたび、さらにきつい臭いがこちらに流れてくる。

「そうだ。靴下脱いじゃおーっと。」

巨大な足が動き出す。
右足の親指と人差し指を器用に使い、左足の靴下の履き口にひっかけ、かかとの辺りまで降ろす。
次は右足のかかとで左足のつま先の部分で押さえ、左足を後ろに強く引っ張ることで、左足の靴下を脱ぐことに成功した。
そして目の前には半分ほど包まった巨大な靴下が、ずっしりと鎮座した。
これで終わりではない。
次も同じように左足の親指と人差し指で右足の靴下の履き口をひっかけ、かかとの辺りまで降ろす。
左足のかかとで右足のつま先の部分で押さえ、右足を後ろに強く引っ張り、左足の靴下を脱いだ。

これで二つの巨大な靴下と、靴下を脱いだ巨大な二つ素足が目の前に鎮座した。

「あー、気持ちいい」

目の前の巨大な靴下は汗をたっぷりとしみ込んでおり、女の子の足から解き放たれた今でも、強烈な臭いを解き放っている。
その上に視線を向けると、靴下から解放された巨大な素足が、グー、パー、グー、パー、と足の指を動かし、圧倒的な存在感を覚えさせる。
汗でべったべたになっており、軽いものならあの足の裏にくっついてしまいそうだ。
その証拠に、靴下の繊維のごみが少し付着していた。

意識がさらに奪われそうになる。
このままではまずい。
俺は仲間にあきらめて逃げるぞ、と合図を送る。
Bはうなずきを返してくれたが、Cだけは意識が朦朧としており、自分の足で動ける様子ではなかった。

「おい、しっかりしろ!逃げるぞ!」

俺は大声で意識を失いかけている仲間に呼びかけていた。その時。

「あれ?誰かいるのですか?」

俺たちの目の前にあった巨大な素足は姿を消していた。
大きな声が聞こえてくる。
巨大な素足が見えた方向には、巨大な女の子がしゃがんでこちらをみつめていた。
まずい。見つかってしまった。
もうどうすることもできない。このまま処分されるのか。
いろいろな考えが頭の中をめぐるが、結局どれも実行には移せず、足をすくませて絶望することしかできなかった。

するとBが大慌てで走り出した。
向かった先は侵入した際の窓の方だ。

「あ、逃げないでください。」

女の子は立ち上がって机をぐるりと回り、逃げだした小人を追いかける。



――――――――――――



女の子に見つかってしまい、本能で窓の方へ走り出してしまった。
足の速さには少し自信があるのだが・・・。
後ろから、ズシンズシンと俺を追いかける女の子の足音が聞こえる。

女の子の歩幅に俺のの全力疾走は勝てるはずもなかった。
あっという間に追いつかれ、上を見上げると巨大な右足が俺の真上を通過した。

もうだめか。そう思ったとき。

女の子の巨大な右足は、つま先を左の方に向け俺の目の前に突然ずっしーんと現れた。
俺は止まることが出来ずに女の子の足に全力で体をぶつけ、その柔らかさの反動でそのまま仰向けに倒れてしまう。

もう一歩進んでいたら踏みつぶされていただろうか。
いや、女の子はわざとこうしたのだろうか。

仰向けになったその視線の先には、女の子の顔が見えた。
まるで天使のような可愛らしい顔をしている。

「逃げても、無駄です。踏みつぶして差し上げます。」

体をぶつけた巨大な右足が動き出し、俺をめがけてゆっくりと降りてくる。

これは死ぬ直前だからそう見えるのか。そう思っていたが違った。

柔らかい足の裏が俺の体にやさしく触れた。プニッとしており、なんだか気持ちが良い。
するとその足は、俺を巻き込んで右に動き出しだした。
抵抗することも出来ず、俺の体はぐるぐると右の方へ回る。
間もなく次は左に動き出し、ぐるぐると左の方へ回る。
女の子は、俺を使って何度も足で弄んでいた。

「あはは。何度も転がって面白いですね。私の足の裏、堪能できましたか?それじゃあ、踏みつぶしますね。」

かかとを起点に足を持ち上げ、トントン、と俺の体を叩く。
するとその足はどんどん上に上がっていき、俺の体の何倍もの高さまで上がった。

「さようなら。」

俺は一瞬で踏みつぶされてしまった。



――――――――――――



意識を失った仲間を必死に呼び掛けていたが、そんなことよりもBが女の子に踏みつぶされてしまった。
その後女の子はポケットからティッシュを取り出し、右足裏を丁寧に拭いていた。

「はい、おしまいです。あ、もしかしてこの窓から入ってきたのですか?いけないですね。閉めておきます!」

ガラガラガラ。
唯一の脱出口が閉じられてしまった。
こうなってしまった以上、またあの窓が開くまで隠れるしかない。

「あと2匹いましたよね?逃がしませんよ。ふふ。」

ずしん、ずしん、とこちらに近づいてくる。

もう時間がない。Cより、自分の命が優先だ。
(...すまん!)
俺はCを置いていくことにした。
幸い今俺は女の子の死角にいるので、このまま死角で逃げ隠れればCをおとりに使うことができるかもしれない。
女の子の歩いてくる逆の方向に、テレビ台が見える。俺はあそこに逃げることにした。



――――――――――――



「小人さん?さっきまでここにいましたが・・・。1匹しかいませんね。逃げてしまいましたか。」

残り2匹いたはずだけど、1匹はいなくなってしまっていた。
残された1匹は、ぐったりと横になっている。

「あなたは、意識を失ってしまったのですか?置いていかれて、なんだか可哀そう。」

私はその小人を、つまんで左手の手のひらの上に置いた。
つんつん、と右人差し指でつついてみても、まったく反応がない。

どうして意識を失ってしまったか不思議に思っていると、小人がいたそばにはさっき脱いだ靴下があった。

(もしかしてこれで意識を失っちゃったのかな・・・。確かに臭いかも・・・。)
正直こんなもので意識を失うとは思い難い。
しかし私はとんでもないことをやりたくなった。
瓶の中にこの小人とこの臭い靴下を入れ、蓋を閉めて閉じ込めてみたい。
靴下はいっぱい持ってるから、一週間くらい毎日、その日に履いた靴下をどんどん入れてぎゅうぎゅうにしてみたい。

戸棚に使っていない空き瓶があった。それを取り出し、まずは小人を入れる。
そして机の下の靴下を拾い、まずは一足入れてみた。

すると小人が意識を取り戻し、目を大きく開けてもがき始めた。
反応が面白く、ついつい眺めてしまう。

おっといけない。靴下はもう一足ある。これを入れて、とりあえず蓋をしよう。
もう一足の靴下をどさっと中に入れ、きゅっと蓋を占めた。

「小人さんの観察日記です!これから一週間楽しみですね☆」



――――――――――――



テレビ台の下に隠れ女の子の様子を見ていたが、とんでもない光景をみてしまった。
あんなに可愛らしい天使のような女の子が、Cを靴下とともに瓶の中に監禁するとは・・・。
あの瓶の中の状況を考えただけでも恐ろしい。


「もう1匹はどこに行ってしまったのでしょう・・・。くまなく探すしかないですね!」

女の子の声が響き渡る。
見つかるのも時間の問題か。もっといい場所を見つけるしかないか、と悩んでいたその時。
巨大な足がこちらに近づいてくる。まっすぐと。
そんな馬鹿な。まだ見つかっているはずが・・・。

「はい、小人さん見ーつけた。隠れられるなら、ここくらいですからね。」

巨大な女の子の手がこちらに向かい、いとも簡単に捕まってしまった。
女の子は右手の親指、人差し指で俺を掴み、ちょこんと可愛らしく体育座りをした。

「さっきは踏みつぶしちゃいましたが、今度はどうします?さっきは右足を使いましたが、左足はまだ使ってないですよぉ?」

そういって左脚の体勢を崩し、右手を左足に近づけて左足裏を見せつけてきた。

「そういえばお姉ちゃんがこの前、小人に足を舐めさせて遊んでいました。私もやってみようかなぁ。」

そういって女の子は立ち上がると、椅子の方へ向かい歩き出す。
椅子の下に俺を降ろすと、椅子に座ってこちらに左足を向けてきた。

ものすごい勢いで鎮座された左足の圧倒的な大きさにまたも俺は驚く。

「へへ・・・。ちょっと、お姉ちゃんの真似、してみようかな。」

「・・・。ほら、足をお舐め。はやくするのよ。・・・。なんだか恥ずかしいですね。」

俺は腰を抜かして、驚いていた。立ち上がることが出来ない。

「何をしているの?早く舐めなさい。」

女の子は左足の親指を俺の顔に押し付けてきた。
このままでは潰されてしまう。
舐めて必死に抵抗することにした。

「ひゃっ。くすぐったいのですね。でも舐め続けなさい。・・・気持ちいいかも。」

俺は必死に舐め続けた。死にたくない。このまま奴隷になってもいいから、死にたくない。

「いい感じです。今度は親指と人差し指の間を舐めなさい。」

その言葉に俺は従うことしかできず、しゃがんで足の下に潜り込み、親指と人差し指の間の隙間に顔をうずめて必死に舐めた。
とてもしょっぱい。いい味はしない。しかし、死ぬよりはマシだ。

「あ、そこさっきよりくすぐったい・・・。でも、やっぱり気持ちいい・・・。」

「気に入りました。あなたは、これから私のペットとして飼ってあげます。これからも、足を舐めたりして、私を気持ちよくしてくださいね。」


これから彼女との生活が始まることになった。
奴隷として生きていくのも悪くないのかもしれない。そう思った。