マホの彼氏になるための道(シュリぼの)

☆粗雑な登場人物概説
三鷹マホ:銀髪獣耳女性。マリの妹。中高大とモテたがある理由で彼氏経験は0。
手稲(ていね):人間族男性。今回の主役級。想定としては読者の生き写しポジション。君に幸あれ。

三鷹マリ:銀髪獣耳女性。マホの姉。今回の仕掛け人。

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昔々と言うには最近すぎる頃あるところに手稲(ていね)という人間族男性がいた。
三鷹マリと同僚の彼は、家の方向が一緒なので彼女と一緒に帰ることがしばしあった。

日も落ちた帰り道、手稲は勇気を振り絞り、マリに向かい合ってこう言った。

「その…妹さんとお付き合いしたいのです…!」

「はぁ?!」
マリは手稲の斜め上の告白に尻尾がぶわっとなった。
「何で私に言うのさそれを…マホに直接言えばいいじゃないの…」
ボリボリと頭を掻きながら問う。

「直接は恥ずかしくて…」
乙女手稲。妙にしおらしくなる。

(…コイツはマホの体目当てなのか、どうなのか、どうにかして諦めさせるか?どうする?)
マリはしばし考えたのち、ひとつの案を思いつき、ニヤリとする。

「わかった!今日このままウチに来い!マホに会わせてやる!」
そう言ってマリは手稲に有無を言わさず三鷹姉妹の住む下宿へと引き込んだ。

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「…これは一体?」
手稲は自分の置かれた状況が全く理解できなかった。
自分は巨大な文具が支配する広大な机の上に居た。

「ふふーん、これは三鷹一族に代々伝わる「彼氏」になるための試験だ。お前がマホを恐れず、受け入れ、マホもお前を受け入れれば合格だ!」
巨大なマリの顔がぐいっと迫る。このニヤついた顔はいつも通りだが、さっきまでとは大きさが全く違う。
思わず後ろにコケてしまった。
「そんなんじゃマホの彼氏にはなれないぞ~」
自分の顔ぐらいの太さのマリの指に突きまわされる。
「よし、その前にお前は風呂に入れ!そこの箱がそうだ!」
指した先には白い箱。それに付いた扉を恐る恐る開ければそこには風呂があった。
「前の住人が使っていたものだ。キチンと使えよ!」

(前の住人とは一体?)
そう思いつつも本当にお湯が出るミニチュアの風呂に感動しつつ身を清めた。

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風呂から上がってどこからか用意されたサイズぴったりの作務衣に袖を通して時を待つ。
「ただいまー」と遠くから声がした。
マホさんの声だ。そう思った瞬間マリの胸ポケットに突っ込まれる。ポケットの底に着くと同時に更に縮小させられたのかポケットの口がどんどん遠くなってしまった。

「マホ!今日は久々に挑戦者が居るぞ!」
「え?お姉ちゃ、ちょっと!」
マリの洗練された早業にマホは瞬く間にパンツ一枚にされてベッドに転がされる。

「挑戦者ってまさか…アレを…?」顔を真っ赤にするマホ。
「そうだ、今まで腑抜けた野郎を葬ってきたアレだ。早速始めるぞ!」答えるマリ。

ポケットの底で呆然としていた手稲をマリの指は器用につまみ上げ、マホのおへその近くに手稲は降ろされる。
マホの顔はその手前の山脈で確認できなかった。
手稲もマホも黙り込んでしまう。
「ホラ挑戦者!まずはおっぱい登頂だ!」
そう促されると手稲は歩みを進め始める。


どこまでも白く引き締まったおなかの平野が広がっている。
それが呼吸によって上下すると、身長5mmにされた彼は簡単に翻弄されてしまう。
しかし不思議と恐怖は無かった。愛しのマホさんのおなかの上だからであろうか。そう思った。

それを見ていたマリは(コイツはいけるかも知れんな)と思い、マホの傍らに腰掛ける。
これまでの挑戦者はマリに縮小された時点で正気を失うか、マホのおなかの上で全く動かなくなるかのどちらかであった。所詮はマホのおっぱい目当て、彼女らの特殊性癖についていけるはずが無かった。

マホのおなかの上踏破ははじめ手稲を困惑させたが、いつまでも触っていたいスベスベでぷにぷにした感触がついつい面白くなり、走ったり、ダイビングしてみたりしているうちにあっという間にマホの下乳に到達してしまった。
「で、でかい…」
それもそのはず。マホの120cm超を誇り、仰向けになってもよく形を保つ爆乳である。
手稲の前にはスベスベお肌の山が立ちふさがり、立ち止まってしまった。

マホは挑戦者の姿こそ見えないが、触覚を強化して彼がずいぶんと楽しそうに自分のお腹の上を跳ね回り、それが下乳を前にして止まってしまったのを察知していた。

「挑戦者さん?まだですか?」マホはわざと不満気に声を上げる。

(マホさんを満足させなければ!)
そう一念発起した手稲はマホの下乳に生えた産毛に手を掛け登頂を始める。
思えばどうしてマホさんを好きになったのか。この巨大な乳房ももちろん魅力である。
しかし、自分はそれ以外にもマホさんに惹かれているからこそいまこの巨壁を産毛に掴まって登るという行為をしているのである。ただその理由は見つからなかった。

ロッククライミングの経験があるわけでもない彼が大きく外にラウンドしたマホの下乳を登りきるのは容易ではない。何度も何度も手を滑らせて落ちたが、その度に彼は挑戦した。
その感触にマホは感動すると共に次第に疼きを抑えられなくなっていった。

そしてついに手稲はマホ爆乳山を登りきった。
桃色の乳輪の先には頬を赤く染め、笑顔のマホさんの顔が見えた。
「…おめでとうございます♪」
手稲はこの笑顔に惹かれたのではないかと思った。

マホの笑顔に歓喜した手稲であったが、すぐに次の試練が与えられた。
「挑戦者さん、その…乳首を刺激して欲しいんですが…」
マホが指差すぷっくりとした乳輪の中心には溝に落ちてしまったかのように陥没した乳首の先端が顔を出していた。

さっそく駆け寄る手稲。自分の身長の4倍ぐらいの幅を持つ乳首に果敢に掴みかかり、引き出そうとする。
突然の刺激にマホはびくびくっと震え、振り落とされた手稲は陥没乳首の溝に落ちる。
するとグググッと乳首は勃起によって上昇し、手稲と共に再びマホの顔を見た。

乳首と共に再登場した挑戦者にマホが話しかける。
「ありがとうございます…!そうしたら、今おっぱいがとても張っているので……ってお姉ちゃん?!」
驚くマホ。マホの要望を聞いていた挑戦者の体に異変が起きる。
傍らにあった乳首がどんどん巨大化していく。いや、挑戦者がどんどん小さくなっていき、見えなくなってしまった。

「マホ?その調子だと簡単に母乳噴出して終わるぞ?」マリが呆れたように言う。
妹の体なら誰よりも知り尽くしているマリの判断は正しかった。
わずか5mmの体とはいえ、手稲の与えるであろう刺激はもう最高感度になっているマホの乳首から母乳を噴き出させるには十分であった。だから手稲をもっと小さくして、長持ちさせようというものだった。

「そういうわけでガンバレ~」
マリのニヤ顔が手稲を見下ろす。いささかムッとしたが、仕方ない。と、手稲は乳首のシワ伝いに登っていく。もはや慣れた手つきだった。

身長1mm以下の挑戦者の姿をマホは目視できなくなっていたが、最高感度の乳首はとても小さな存在が登ってくるのを感じていた。

ピンクの大きなステージ。手稲にとってマホの乳首はそんな感じであった。
この大きさだとどうすればマホさんに刺激を与えられるか。そう思案した後、とりあえず手稲はステージの上で飛び跳ねた。

「あっ///跳ねてる!」マホが嬌声を上げる。
刺激はごく小さいものだが、これだけ小さくされても一生懸命自分に奉仕してくれる挑戦者は今まで居なかったため、感動が大きかった。

マホは無意識のうちに手稲の居ないほうの乳首と、股間に手を伸ばし、自慰を始めていた。
次第にその勢いは強くなり、大きく揺れた拍子に手稲はバランスを崩して転ぶ。
その転んだ先には斜面が、その先には乳腺へと続く大穴があった。

「うわあぁぁぁぁ……」
マホの乳腺の中へ手稲は落ちていった。

ちゃぷん。(正確にはそんな音も無く)手稲は着水した。
至近距離しか見えない暗闇の中、波打つ液体とむせ返るようなミルクの臭い。
どうやらマホさんの母乳に落ちたらしい。埃のように軽い体が母乳に沈む心配は無かったが、どうしたものか、途方に暮れてしまった。

挑戦者の感覚が無くなったのにマホは気付かなかった。それよりも早く絶頂を迎えたくて乳首や股間をもっと強くかき回していた。

「んぁっ///」
両乳首から母乳が勢いよく飛び出る。獣耳族特有の発情ミルクだ。
特にマホのものは上質で……そんなこと言っている場合ではない。
「うわぁぁぁぁぁぁ…」
手稲は間欠泉のように飛び出したミルクに巻き込まれて、天高く舞いながら本日2度目の悲鳴を上げていた。

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あたりに飛び散ったマホミルク。その中から手稲を見つけるのは困難であった。
そのためマリはこれは中止と判断して、手稲の縮小を解いた。

フローリングの上でミルクまみれになってひっくり返り、作務衣も真っ白になった手稲が現れる。
「て、手稲さん?!」
マホが驚く姿にマリはいつものようにニヤついた。

「手稲さん!ごめんなさい…こんな酷いことしてしまって…!」手稲を抱きかかえるマホ。
「い、いいんです…マホさん。あなたが好きです…」台詞はカッコイイがミルクまみれの手稲。
「んで、マホは満足したのか?」偉そうなマリ。

結果発表に固唾を呑む手稲。マホが出した答えは…
「…まだ、もっとシたいかな……///」
モジモジと体をくねらせるマホ。

合格とも不合格とも言えない判定に手稲は傾く。疲れがドッと出たのだ。その肩を妙にテンションの高いマリが掴む。
「はっはっは!こりゃ延長戦だな!」
「えっ、えーっ!」

その後再び縮小された手稲はいつまでもマホにご奉仕し続けた。最後には自ら進んで。
マホの彼氏になるための道はまだまだ長いようである。が、手稲は性癖を音を立てて歪ませながら着実に歩み始めた。

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「お姉ちゃん、ところであの「試験」って誰が考えたの?」
「アレ?私。」
「あっ、あー、うん。はぁ?!」

-END-