この作品はドエムさんの誕生日記念に書かせていただきました。
てのひらに、世界をの二次創作です
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百合ヶ森の奥深く。
立派なお屋敷に、多くのメイドと、一人のお嬢さま、そして、銀髪の少女が住んでいました。
本日の主役は、この、銀髪の少女。メイシアである。
「まぁ、少女というには少し小さいよね」
「うるさいわよ・・・・・。というか、わたしはおとな」
相対している銀髪の幼女、メイシアに、クスクスと笑いかける。
「それで、まおーさまがなんのようよ・・・・・・」
そしてボクは魔王ノア。
異世界の住人だ。
「くく、ほら、たまには、リリィちゃん以外にも反応をみないとね?それに、せっかく招待されているんだから、挑んでくる挑戦者向けに面白い、物語でも書いておこうとね?」
「・・・・・。いちおう、きみつなのよ?」
はぁ、と、悩まし気なため息をつくメイシア。
机の小瓶から悲鳴を上げる人間を摘まみ上げ、弄ぶようにした先に乗せる。
彼女の体は幼いものだが、それでも、その動作にすらそのものに性的なものを感じる。
「それはわかってるよ。だから、あくまで物語。ちなみに、リリィちゃんには許可をもらってるから、安心してくれると嬉しいな」
ボクは、ゆっくりと、紅茶を飲み干す。
縮小薬が入ってるのはわかってるけど、それは舌先で分解する。
ちゃんとわかっている状態なら流石にこんな薄まったものがきいたりはしない。
「・・・・・・わかったわよぉ。でも、おやしきのしょうかいでも、ちかはみせれないわよ?【屋敷のゲームだけ】それでいい?」
「ん、ただひとつ、ゲームをするのはメイシアちゃん。これが条件。もちろん、メイド役をね」
「わかったわよ・・・・・・。それくらい、やったげるわよ。めいどのこがたべられてもいけないし」
ぴょん、と、椅子から飛び降りて。
「じゅんびするから、おへやにいってて」
メイシアちゃんが着替えるのを見ながら、ボクは部屋をでた。
~灼熱地獄~
灼熱地獄、というと、火あぶりか何かを想像するものも多いだろう。
だが、そんなものは、公平なゲームとは言い難い。
いや、寧ろ、一方的な私刑としかいえないだろう。
しかし、ここで行われているのはゲーム、ならば、少なくとも身の自由は保障されなければならない。
もっとも、胴元がただ不利になるゲームなどはないのだが。
「ルールの説明は以上よ」
ルールというのはいたって単純。
ただ、指輪を少女、メイシアから取り上げるという、ごく当たり前で、簡単なルールだ。
「な、なんだよ!?それ?!き、きいてないぞ!?」
「あら、ちゃんといりぐちでおしえられたでしょ?おんなのこのおなかからゆびわをとりだすげーむだって」
どうやら、まさか直接こういうことをするとは聞いていない。
と、なると、借金を肩代わりする代わりに挑んだ青年ということだろう。
「くすっ・・・・・ちっちゃい。こんぺいとうのおほしさまくらいしかないのよ?あなた」
もっとも、小さくなって、お皿に乗せられた今になって慌てても後の祭りとしかいいようもない。
青年は、メイシアちゃんの指先につままれ、先ほどのティータイムの時の小人と同じように、口の中に運ばれる。
「ふふ……いただきます」
違うのは、口の中でなぶる時間が短いことだろう。
殺しては意味がない。それを表すように、少し口の中で転がした後は飲み込まれる。
ゆっくりと、挑戦者を、喉の奥に。ゲームの舞台へと送るために、飲み込む。
小さなメイシアののどにすら引っかからないサイズの青年はそのまま胃へと落ちる。
「ん・・・・・・ちっちゃくて、あんまりおなかのなかでうごいてるの、かんじれないわね」
そう、挑戦者は小さい。
それこそ、先ほど言った通り、砂糖菓子ほどの大きさしかないたんぱく質。
メイシアの耳には届かない小さな悲鳴が、ボクの耳にはしっかりとどく。
熱い、苦しい!いやだ、死にたくないと。
しかし、虫の羽音に等しいその声は、胃壁と、彼女のおなかの肉。
それを通したうえ、さらに、彼女の耳まで到達し、鼓膜を揺らさなければ聞こえない。
そんなものが、メイシアに届くわけもない。
哀れな獲物が悲鳴を上げ、転がるたび、定期的にメイシアは獲物に対して声をかける。
おなじ声、そして、同じく、肉の壁を越えなければ届かないというのに、相手に聞こえるメイシアの声の大きさといえば、なんといったらいいだろう。
彼にとっては、地響き。
いや、おなかをさする動作と合わせて、天変地異と変わりはない。
逃げ場といえば、胃の奥にしかない。
もっとも、奥に行くには、胃液の海を渡らなければならない。
そして、逃げたところで指輪がなければ、どうしようもない。
「・・・・・・・メイシアちゃん。もう解けちゃったよ」
「あら。ざんねん。もうおしまいなのね」
金平糖に満たない彼は、それこそ、メイシアのおなかを活性化させることなく。音もなくとろけてしまった。
「ところで、あの指輪の大きさ、2cmもあったけど、クリアさせる気なかったでしょ」
「ふん、わたしのからだのなかをしって、いきてかえしたりするわけないでしょ」
残念ながら、今回のは挑戦者でなく、ただのおもちゃだったらしい。
ゆっくり歩き始めたメイシアの案内に従って、ボクは部屋を後にした。
~巨人族の狩場~
巨人族の狩場。
ここで行われるのは巨人と小人の追いかけっこ。
制限時間の間、鬼であるメイドから逃げ続ければいい。
そして、メイドには、小人を、目視するまでは、追いかけてはいけないということがある。
そしてなにより、追うのは、特殊な力がある人間ではない。
ただのメイドたちだ。・・・・・そのはずなんだけれど。
「・・・・・・、メイシアちゃん。なんで、ボクも、こんな服に着替えなきゃいけないんだい?」
「しかたないでしょ?あなたとほかのメイドがいたら、あなた、たべちゃうじゃない。だから、わたしとあなた、ふたりだけ」
ふむ、まぁ、確かに、そういう条件で、メイシアちゃんにメイド役をやってもらっているのだから、こうなるのも当然か。
ボクたちの視界には、今の所、15人の小人が映っている。
しかし、あれだ。
このままでは、名前に偽りありとなってしまうだろう。
そう思い、ボクとメイシアちゃんと、部屋に魔法をかける。
「・・・・・・なによこれ」
「ほら、タイトルに偽りありだと問題だろう?この部屋と、ボクたちの大きさを、100倍にした」
これで彼らとの大きさは、10000倍。
ゲーム名の通り、巨人族への狩場へとこの部屋は変わった。
「ふん。まぁいいけど。ルールがかわるわけじゃないもの。・・・・・・もどせるんでしょうね」
「勿論。魔王に不可能はないよ」
この、何気ない会話の間も時間が進んでいる。
ゆえにこれらも当然部屋を動きながらしているのだが、ボクたちは、小人に気を遣うつもりなどない。
普通の声の大きさで、普通にしゃべっている。
故に、彼らを襲う、声は爆音。
彼らを襲う一歩の衝撃は巨大地震。
彼らを襲う風圧は、竜巻の突風のごとし。
普段と違う大きさでの【狩り】はメイシアにとっても不慣れなもの。
しかし、10000分の1の小人を襲うということに限ってしまえば、そこまで、経験のないことではない。
ゆっくり、じわじわと、しかし、集まる虫けらは、そのおおきなブーツでまとめて。
くしゃり、などと、おとすらならない。
青いカーペットの毛の一本にただ、少しシミが残る程度だ。
少女の一歩は小人にとっての10000歩。
ボクの一歩であれば、40000歩だろうか。
結局、今回行われたのは狩りではなく、精々巨人族の散歩となってしまった。
「これ、あんがいいいわね、くつ、わざわざあらわなくてすむもの」
挑戦者たちは難易度が上がることに悲鳴を上げそうなことを、ボソリとつぶやいていた。
~水辺の女神~
水辺の女神。
もっとも、ここには女神はいるがゲームの対象にはなってない。
そして、メイド役は変わらずボクとメイシアちゃん。
「ほら、目、つむって?」
「きゃぁ!?」
シャンプーハットをしたメイシアちゃんに優しくお湯をかけてあげる。
二人で入ると、対格差のせいで親子か、あるいは姉妹に見えるだろうか。
年齢差などを考えてもおかしくはないが、異常であろう。
「あなたも、リリィちゃんほどじゃないけど、おっぱいおっきいわね・・・・・・」
じとぉ。っと、ボクの胸を、メイシアちゃんが凝視する。
普段は、背の高さのほうを注目する人が多いけど。
それでも、魔王だ。人間と比べれば、肉体の出来など、それこそ、黄金比といってもいい出来だ。
「まぁ、メイシアちゃんも、そんなに気にしなくていいんじゃないかな。魔王になる前は、ボクもメイシアちゃんくらいだったし」
「ひゃん!?ちょ、ちょっと!?なにしてるのよ!」
そのまま抱き上げて、今度は体を洗い始める。
どうせなら、最後までやらせてもらう。
小さな手のひらを、小さな足を、なだらかなおなかを、小さくも形のいい可愛いお尻を、優しく丁寧に、洗っていく。
ボクたちの写真を撮ろうという、無謀な挑戦者を、手のひらの上に乗せながら。
ゆっくりと、体を綺麗にするまで、丹念にこすりつけられる挑戦者たちは、あっさりとひき肉に変えられていく。
「メイシアちゃんくらいの歳だと、ほら、ちゃんと洗えないところもあるからね」
「ねんれい・・・しってるでしょ・・・ひぅ!?」
優しく、ゆっくりと、背中と肩甲骨の裏を、こする。
腕の中でもだえる少女を眺めるのを楽しむのもまた一興。
もっとも、挑戦者たちにどう映るかは、ボクには想像もつかないけど。
「湯船にはちゃんとつかって、100数えてからでようか。メイシアちゃん」
「だからこどもあつかいするな!」
イライラとした彼女の一歩は。正確に逃げ遅れた小人を一人。足の裏で葬るのだった。
~甘い誘惑~
ボクたちの前には、トッピングが少しなされたケーキがおいしそうにトッピングされている。
真珠という料理長が作ったらしく。小物までしっかりとトッピングがなされている。
「これに生クリームをかける。ねぇ」
二人でこれをやるのは狭いので、メイシアちゃんに任せる。
「よっと」
おなかの辺りを持ち上げるようにして、メイシアちゃんの体を、抱き上げる。
「むぅ……。まぁ、とどかないから、しかたない、わね」
「そういうこと」
ゲームはすでに始まっている。
ケーキの上を見下ろすと、挑戦者たちが、ちょこまかと、トッピングを置くのに必死になっている。
もっとも、彼らが持てるサイズなど、トッピングなどになるわけがない。
実のところ、色合いを良く見せる程度の、小さな小さな砂糖菓子。
それを、搾りたての生クリームで上から覆いかぶせてやるのだ。
よーく狙って。
三つ目を置こうとした頭上に、メイシアちゃんは、容赦なく、きゅう・・・・・・っと、生クリームを絞り落とす。
彼らがおこうとしたトッピングとは・・・・・・いや、彼ら自身とさえも、比べ物にならない質量。
それが、程よく絞ったただの生クリームの総重量だ。
最も小人の大きさも、ケーキのトッピングのパウダーに劣るほどの大きさだ。
ケーキのトッピングになる彼らには、ぴったりの大きさだ。
ゆっくり、ゆっくりと、生クリームをメイシアは絞り続ける。
少しずつ、少しずつ。ケーキを作り上げていく。
挑戦者たちは、そのクリームに圧死させられるのだろうか。
いや、薬には、圧死の耐性もある程度付与させていたから、しっかり生きているみたいだ。
もっとも、それも、ボクたちのおなかに入るまでだ。
彼らの薬に消化液への耐性は全く付与されていない。
そもそも、ゲームオーバーになった彼らに対して、ボクたちも気を遣う必要もない。
「あとで、ゆっくりお茶会といこうか」
「そうね。・・・・・・さっきも、たべたきもするけれど」
「まぁ、今日の夜に、だね。別に一日しかいないわけではないからね」
「それじゃあ、さいご。でも、リリィちゃんじゃないとしたら」
メイシアちゃんはじぃっと、ボクの胸を見上げていた。
~久遠の迷宮~
「・・・・・本当にやるのかい?」
「ふふ、あたりまえでしょ。あなたがするっていってたんだから」
ボクが言ってたのはあくまで、眺める側のつもりでいったんだけれど。
まぁ、メイシアちゃんの胸じゃあ、小さくて、入らないから仕方ない。
入ったとしても、感じる程内部が発達していないだろうし。
「めすうしりりぃちゃんほどおおきくはないけれど・・・・・・。ふふ・・・・・・」
むにゅり、と、、メイシアちゃんの指先が、ボクの胸に、ぐぐっと、押し込まれる。
自慢じゃないけど、並みの人間とは比べ物にならない胸を、小さな柔らかいメイシアちゃんの子供の手が、慣れたように、揉み続ける。
「なかにいる、挑戦者たちは、どんな気分だろうねぇ・・・・・・」
今のボクの胸の中には、数百人の小人が、閉じ込められている。
全部ボクが適当に、縮小した人間たちだけれど、みんな一人一人、メイシアちゃんの手で、ボクの胸の中に監禁された。
・・・・・少し難易度は高く、100000分の1。
残念ながらリリィちゃんじゃないから、ボクが手加減をしてあげる必要はない。
きっと今頃は、乳腺の中を必死に駆け回っているだろう。
もっとも、100000の1のおおきさじゃあ、蟻の数歩にも劣るほどしか進めていないだろうけれど。
そして、手加減をしないのは、メイシアちゃんも一緒。
さきほどから、胸を揉むだけでなく、子供みたいに、ボクの胸に口を付けている。
これでは、たとえ外に出れたとしても、一人残らず、メイシアちゃん口の中に飛び込んで、彼女の栄養になる。
まぁ、どっちにしたって、100000分の1の大きさになった時点で、人間としたの生命はなくなってしまったようなものだ。
それなら、彼女のおなかの中でボクのミルクと一緒に栄養に変わったほうが、有意義な人生の締めくくりになるだろう。
「いっとくけど、あかちゃんあつかいしないでよ・・・・・・・。ほんとうに、ほうきょうこうかあるんでしょうね」
「勿論。向こうのメイシアを見ただろう?しっかり呑んだら、大きくなれるかも。ね」
そういうと、彼女の乳首を吸う力がさっきよりも増す。
どうやら、被害者の人生は、もう少し短くなりそうだ。
~エピローグ~
「ふぅ、なかなかたのしめたわね」
「それは、よかった」
平然としているが、どうしても息が上がってしまう。
魔王だから、ダメージがあるわけじゃないけれど、それでも、一回飲み干すのに飽き足らず、何時間もおっぱいに吸い付かれるとは思わなかった。
その間も、胸への執拗な攻めは続いていたし。
・・・・・・ほんと、なんどイクかとおもった。
「あんがいまおうさまも、ひととかわらないわね」
「受け手に、集中させられたら、それに、ほら、メイシアちゃん傷つけるわけにはいかないしね」
そのまま抱き上げて、今は、あの生クリームたっぷりな綺麗なケーキが届くのを待っている。
空はもう暗く、夕飯は抜きになってしまったけれど。
「それで、こんどはいつのませてくれるのかしら」
キラキラとした瞳で、此方を見上げてくる。
「まだ飲みたいの?」
「とうぜん!リリィちゃんをおいこすかはともかく、せめて、びじんでおとなでないすばでぃになるんだから・・・・」
こういう目には、あまり強くない。
しかたないと、ため息をはきながら。
ボクはメイシアへどう言い訳するかを考えることにした。