平穏な昼下がり、富裕層の住む空中都市は今日も平和だった。
深海棲艦が現れてから、とある国の富裕層は、自分たちが平穏に生きるためだけに、空中で生きながらえる都市を生み出したのだ。
地上の愚民を、光線で焼き尽くし、深海棲艦とやらの侵略も来ない上空だった。
その争いでどれだけボロボロになろうとも、気にしない、そう、平穏な日々を送っていたはずだった。
「あぁ、こんなところにいたんだね」
小さく笑う、金色の巨大な悪魔がその瞳に彼らをとらえるまでは。
その悪魔の姿は、昔、愚民が見せた、皐月。
それに似ていた。だが、あれは、それよりもはるかに。
大人の姿をしていた。
「ふふ、よく頑張って今日まで生き延びたね?ボクは、深海棲神皐月。
君たちが見放した地上人類の兵器が、深海の支配者になった姿だよ」
ボクの目の前には、小さな小さな、文字通り、目の中に入れちゃえるくらい小さな、島が浮いている。
ふけば飛んじゃいそうだけど、ふふ、あぁ、もう、浮いてるところが高すぎるんだよ。
あぁ、ざわざわしてる♪
すっごい、驚いてるんだろうなぁ、だって、小さな艦載機ならばれずに処理できたんだろうけど、こーんなにおっきなボクが現れたら、隠しきれないもんね♪
「ボクが大きいって?仕方ないでしょ?だって、君たちが、こんな上空10万mのところにおうちをつくっちゃったんだから」
海の底に足をつっこんでるから、もう1万くらいおおきいかもだけど、まぁ、誤差だよね♪
それにしても、いっぱい浮かべたんだなぁ。
ひーふーみー・・・・・・うん、数えきれないや。
小さいのも含めたら、数万個くらいかな?
だいたい、1000万人くらい?
人類最後の生き残り、にしては、まぁまぁ多いのかな?
「でも、ね?こんなのは」
いっぽ、にーほ、さーんぽ。
もう下には何もないから、気にする必要もなく、歩いてみる。
そしたら、小さなかけらみたいな浮遊島は、ボクのおっきなおっぱいの上にいっぱい落ちてくる。
小さな都市は、近づいたら簡単に守ってた装置が壊れて、ボクのおっぱいの引力に負けて、落下してくる。
当然、そんなことをして島が形をたもてるわけもないから、パラ、パラって、まるで、風に乗って落ちてきた砂粒が転がるようにボクのおっぱいの上を転がって、下の海に落ちていく。
まぁ、ボクのおっぱいにくしゃって当たった時点で、みーんな死んじゃってるだろうけど。
「ふふ、それ」
くるん、っとその場で体を一周、まわしてみる。
ちょっと子供っぽいかな?文月とかは、よくやるけど。
「くす♪君たち可愛いなぁ。ボク、君たちに一切触れてないんだけど?」
ボクが回転して生み出した突風は、台風や上昇気流なんかの風とは比べ物にならず、一瞬で周囲に浮いた浮遊都市を粉々にしてしまう。
「君たちも残念だねぇ、せっかくたっかーいお金払ったのに、ボクみたいな、おねーさんの、10分くらいの暇つぶしに滅ぼされちゃうなんて」
もっとも、精一杯戦った地上の子たちも、ボクの、1時間のえっちで起こした震度7じゃすまない地震で、滅んじゃったんだけど。
みんな集まって頑張ってくれたのに、ボクが、くちゅ、くちゅって、えっちなところをいじってあふれた、愛液だけで、みーんなどろどろになっちゃって。
艦娘も、普通の人間もその他の兵器も、一人残らず、とろけちゃった。
味もしないなんてつまらなかったけど・・・・・・。
あ、そうだ。
「空を飛んで、口元にあるんだから、ちょうどいいよね♪」
あーんと、口を開けて、すこーしだけ、息を吸ってみる。
スーッとね?
それなのに、ふふ、入ってくる入ってくる。
もう、ただの深呼吸なのに、口の中がちょっとざりざりするくらい入っちゃった。
だいたい、100個くらいかな?ちょっと、乾いた口の中を、唾液腺が程よく刺激してくれたおかげで、ちょっと潤う。
うーん、とろとろとして・・・・味も感じないや。
君たちがこんなみじめな終わり方したのは、ボクの口の近くにあるのがいけないんだよ?
あ、でも、ボクの唇に何個かあたってたから、その子たちは、よかったね!
ボクみたいな、綺麗な女の子の口紅の一部に・・・・・・。
なんて、小さすぎて、それにすらたりないもんね。
「ほんと、よくそれで、愚民、なーんておもえるよね?君たちほど愚かな人はいないよ?だって、君たちは戦わずに逃げたんだから。
それも、自分たちが愚かだって見下してる人間たちにさ。ほら、君たちが反撃しないのも、そもそもしたくても、できないんだもんね」
だって、空に爆弾何ていらない、武器なんていらないっておもって、警備は全部ちっちゃなロボットで行われてるんだし。
あっても、小口径の銃くらいかな?
「ほら、それでも、あたるくらい、近づいてあげるよ」
一番大きな島の上に、ボクは顔をギリギリまで近づける。
ちょっと鼻は地面に着いちゃってるけど、ふふ、まさに、息が届くくらい。
ロマンチックだね?
まぁ、おんなじサイズの女の子なら、だろうけど。
「ほら、だれも来ないの?」
そういうと、警備用のロボットも、勇敢な警備員も、パンパンと、小さな小さな拳銃で、頑張って攻撃してる。
うん、そうだよ、勇敢な子たちもいるじゃないか。
「でもだーめ、君たちはボクに殺されちゃうの」
ちょっと離れて、あーんと、口を開けて、クッキーと変わらない大きさのそれを口の中にまるまる入れてあげる。
そして、モグモグと、口を動かして、ごっくん。
ふふ、もうなくなっちゃった。
まぁ、クッキーよりもスカスカな君たちの島じゃ、どうしようもないよね。
「・・・・・・ん?」
数十の島が急に此方を向いて、動き始めた。
ボクが歩くよりも、はるかにおっそいけど、少し待ってあげる。
10分ほどかけて、ようやくたどり着いたと思ったら、ポン、っと、ボクの体に当たってはじけた。
「・・・・・・え?もしかして、特攻のつもり?」
それに感銘を受けたのか、数十が数百になって突撃してくる。
大も、小も関係なく、勇ましい雄たけびを上げてるのか、小さな悲鳴も上がりながら、ボクの体にぶつかってくる。
「・・・・・・ふふ・・・・アハッハッハハ!君たちほんっとかわいいね。もしかして、・・・・・・それでボクに傷でもつけようって思ったの?」
ぶつかったところを、軽く、手で触れる。
そうするだけで、初めて勇気を見せた人たちの称号は勇敢なる小人の誇りから、ただの服に着いた埃に代わっちゃう。
もう、残ってるのは、いくらもない。
ちょっと大きな、逃げようとしていたのかな?そんな都市が残っちゃってる。
「でも、最後まで生き延びようとした勇敢な子達にちょっとくらい、ご褒美を挙げよっか」
まぁ、もらえるのは、勇敢な子じゃなくて、生き残ろうと無様にしっぽを巻こうとした子だけど。
ゆっくりと歩いて、追い詰めてあげる。
ボクはシャツのボタンを一つずつ開けて、胸元を晒す。
ブラのホックも外して・・・・・・ふぅ。
大人化したからって、Rカップってなんだよ、ほんと。
雷は喜びそうだけど・・・・・・。
「さて、みーんな纏めて・・・・・」
指先で追い詰めて、みーんな、ボクのおっぱいの前に集めてあげる。
小さな石ころとくらべたら、ボクのおっぱいは、きっと、一生生きていけるくらいおっきいんだろうなぁ。
まぁいっけど、それは、君たちの終わりを与えるんだよ。
ゆっくりと、シャツに抑え込まれてみっちりしちゃってたそれを指でむにっと、広げる。
大きいけど小さなそれらは、たったそれだけの谷間に入ってしまう。
指を放すと、もう見えない。
「はい、これでおーわり♪」
ぎゅーっと、胸を腕で抱きかかえると、くしゃりともいわない、小さな感覚とともに、最期の一人も残さずに、人間が消え去る気配を感じる。
「はー、まったく、結局10分もかけちゃった。あとは、星ごと、処理しちゃおっと」
ボクは、そういいながら、ゆっくりと巨大化して、僅か1万kmしかない星を、踏みにじった。