このすばネタで1本書いてみる。
アクアさんを巨大化させてみたかっただけともw
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俺は佐藤和真(カズマ)。
トラクターに轢かれるという事故で死んでしまい、天界で会った女神アクアに異世界へ転生することを勧められた。
アクアは「異世界には望むものを1つだけ持っていける」と、伝説の魔剣やら魔法アイテムやらを並べるのだが、
俺の今までのニート生活をバカにしたり、実際にはトラクターに轢かれたと思ってショック死だったとか大笑いをする
態度の悪い駄女神を道連れにするため、女神アクアを"持っていくモノ"として選んで異世界に旅立ったのだ。

中世ヨーロッパのような街並みに、魔法や魔物が存在して魔王が侵略を進めているというファンタジーRPGの世界だった。


だが、この世界でも生きていくのにはお金が必要だ。
今日は生活資金が尽きてきたので、俺・アクアと仲間2人の4人で「古代遺跡に棲みついた魔物を討伐する」という
クエストを受けて、街のギルドへ戻り成功報酬を受け取りにいくところだ。

水色の長い髪と瞳、さらにスレンダーな身体の持ち主だが、日頃の態度からは女神らしさを全く感じない女神アクアに
遺跡の最深部で拾った不思議な文字の入った腕輪について尋ねる。


カズマ「ところで拾ったこの腕輪どうするんだ?」

アクア「んー、なんだろ? よく分からないわwww 売ったらお金にならないかしら?」

カズマ「 (イラッ) ホントッ、お前は使えない駄女神だな!」

アクア「あーっ! また駄女神って言った! これでもこの世界の水の女神、アクシズ教の御神体なのよ!」

カズマ「使えない駄女神に駄女神と言って何が悪い! バーカwwwバーカwwww」

アクア「もーーーっ!」


黒髪に赤い瞳、黒のマントとローブ、とんがり帽子を被った紅魔族の魔法少女めぐみんが話に割って入る。
コイツは日頃からの痛々しい発言に、左目の眼帯と中二病を相当こじらせているようだ。
さらに1日1回しか魔法が使えない、それも使えるのは爆裂魔法のみというオマケ付きだ。


めぐみん「ちょっとその腕輪、見せてもらってもいいですか?」

カズマ「この文字読めるのか?」

めぐみん「古代文字はある程度なら解読されています。たぶん何かの増幅装置だと思います、マジックブースターとか。」

ダクネス「体力や素早さが上昇するなら私が欲しいが・・・。いや、痛みの増幅なら使えるか・・えへwえへへへwwww」


コイツは金髪碧眼の女騎士ダクネス。攻撃は下手で敵に当てられないダメ騎士だ。
さらに敵からワザと攻撃を受けて、痛みに恍惚としている極度のドM体質という手の施しようがない奴だ。


めぐみん「試しに腕輪に魔力を流してみたいのですが、先ほどの遺跡最深部の敵に爆裂魔法をお見舞いしていますので・・・」

カズマ「1日1回しか使えないもんな。アクア、試しにお前の魔力を流して見ろよ。」

アクア「いやよ! 何が起こるか分からないし。」

カズマ「とりあえず、やってみないと分からないだろ?」

アクア「そうね・・・。魔力を少し流してみるけど、古い腕輪だし術式が動くか分からないわよ?」


アクアは腕輪を装着して、少しずつ魔力を放出し始める。
腕輪の文字が光り、それが身体全体に渡っていく。


アクア「え? これヤバい! 魔力がどんどん吸い上げられいく・・・腕輪外れないし!」


アクアの身体を包む光が次第に大きくなり輝きを増していく。
大きな衝撃のような感覚があり、次に俺が気付いた時、目の前には青い柱が2つ建っていた。


カズマ「えーと、アクアさん。どこに行きました・・・?  それに、こんな所に青い2つの塔なんかあったっけ?」

アクア「カズマー、上よ 上! 私はここよー!」

カズマ&めぐみん&ダクネス「えーーーー?!!」


青い柱はアクアの履いているニーハイブーツ、身長50mほどに巨大化して佇んでいたのだ。
半分壊れていた腕輪は、アクアの大魔力によって術式が崩壊して、装着者自体を増幅し大きくしたようである。


アクア「カズマ! 一体どうしてくれるのよ。私こんなに大きくなっちゃったじゃない!」

カズマ「駆逐してやる・・・! 一匹残らず・・・!!」

アクア「どっかのマンガのセリフ言ってんじゃないわよ! このヒキニートが!!」


地響きを上げながら地団駄を踏んでいる。


カズマ「ところでアクア、おまえ・・・さっきからパンツが丸見えだぞwww」


顔を赤く染めながら足を振り上げるアクア。


アクア「カズマのエロ! スケベ! 変態! 死ねぇーーっ!!」


カズマの上にブーツの影が落ちる。


カズマ「待て待て!! それは本当に死ぬから止めっ・・・


\ ズシーーン! / グチャッ!


めぐみん「アクア、カズマを踏み潰すなんてやりすぎですよ!」

ダクネス「私もここまで痛いのは勘弁だな・・・」

アクア「アイツなら大丈夫よ、ほら」


足を持ち上げると、ぺちゃんこに潰され無残な姿になったカズマが・・・


アクア「リザレクション!」


蘇生魔法を唱えると、ぺちゃんこになっていた身体に厚みが戻って元通りに復活した。


カズマ「あれ? 俺でっかいアクアに踏まれて、すっげー痛かったような・・・夢でも見てたのか?」

アクア「夢じゃないわよーw 足元を見てみなさい。」


立っている場所は長さ7~8mはありそうなブーツの足跡の中、地面には血糊が貼りついていた。


カズマ「なんじゃこりゃーーっ!」

アクア「死にたてホヤホヤなら私の蘇生魔法で何とでもなるのよw」

カズマ「いきなり踏み潰して殺すヤツがいるか! この暴力駄女がm・・・・


\ ズシーーン! / グチャッ!


アクア「リザレクション!」

カズマ「また踏み潰しやがって! お前は簡単に踏むけどメチャクチャ痛いんだぞ!」

アクア「へぇー、そんなに痛いんだぁ・・・。ちょっと日頃の鬱憤を解消しようかしらw」

カズマ「え? ちょっと待t


\ ズシーーン! / グチャッ!

アクア「リザレクション!」

\ ズシーーン! / グチャッ!

アクア「リザレクション!」

\ ズシーーン! / グチャッ!

アクア「リザレクション!」

ダクネス「あぁ・・・私もあの足元に飛び込みたい・・・相当痛いのだろうな・・・」


数分後・・・・


カズマ「アクアさん、ごめんなさい。マジで許して下さい・・・」

アクア「さすがにこれくらいで勘弁してあげようかしらw」

めぐみん「ところでアクア、身体が大きいままで戻りませんねぇ・・・?」

アクア「確かにこの身体だと街の酒場にも入れないわね。」

カズマ「これでも酒飲むことしか考えてないのかよ。水魔法の宴会芸だけが取り柄だもんなw」

アクア「まだ踏んで欲しいのかしら?」

カズマ「イヤです・・・・・・」

ダクネス「どちらにしろ街に一旦戻るとするか・・・」


出発地の街、アクセルに近づくとギルドから街中へ放送する声が聴こえてきた。
\ 緊急クエスト! 街に大型モンスターが複数接近中、冒険者の方々は正門に集まってください! /


カズマ「これ・・・お前のことを言ってるんじゃないのか?w」

アクア「違うわよ! これを見てみなさい。」


アクアは膝を付いて手を下ろし、カズマ・めぐみん・ダクネスの3人を乗せて再び立ち上がる。
水辺から上がってきたブルータルアリゲーター、体長5mほどの大型ワニが群れをなして街へ向かい
街の入口付近には冒険者や荒くれ者が集まり迎撃態勢を取っている。


アクア「こいつら、前に受けた湖の浄化クエストの時に襲いかかってきたやつじゃない!」

カズマ「お前を鉄の檻ごと湖に投げ込んで、水の女神の力で浄化させたやつなw」

めぐみん「その後はアクアが"檻の外が怖い"と言って、外に出すのも大変でしたね。」

ダクネス「次々に襲いかかられて・・・ あぁ、私が檻の中に入りたかったくらいだったぞ。」


再びギルドからの放送が聴こえてきた。
\ 今回の緊急クエストは、ブルータスアリゲーターの討伐1匹につき10万エリスをお支払いします! /
高額な報酬にどよめく冒険者たち。


カズマ「この世界の1エリスと1円はほぼ同じだから1匹10万円か、2~3匹倒せば今月の生活が楽になるなぁ・・・」

めぐみん「私も欲しかったマジックアイテムが買えます。大量のエーテルがあれば爆裂魔法打ち放題・・・ふふふ・・・」

ダクネス「その前に酒場のツケも払ってやらないと・・・」

アクア「ダーメ! ここは私が独り占めします!」


3人を丘の上に降ろすと、アクアは街の入口へ向け地響きをあげて走り出す。


ズシン! ズシン! ズシン!
アクア「オラァァー! ザコ冒険者ども! 退かないとワニごと踏み潰すぞー!!」

カズマ「全然女神の言動じゃねーなw」


先頭のアリゲーターが、突如現れた巨大なアクアに口を大きく開けて威嚇をする。
だが、その上にニーハイブーツの影が落ちる。


アクア「あれ? 全然小っちゃいじゃない。私のブーツより小さいくらいかな?」


アクアはアリゲーターの上に足を下ろしていく・・・

\ メキッメキッ バキッボキッ ベチャ・・・グチャ! /

ブーツの靴底は、足の下に何も無いかのように大地を踏みしめている。
そして再び足を上げると、足跡の中には何だかよく分からない元アリゲーターだった肉塊が貼りついている。


カズマ「なー、めぐみん。俺もアクアの悪戯で踏まれまくったけど、あんなのになってたの?」

めぐみん「もっと酷かったです。お肉屋さんで売ってる合い挽き肉みたいでした。」

カズマ「それを何回もやりやがったのか、あの駄女神・・・」


次々と踏み潰され、肉塊に変えられていくアリゲーターたち。
一方的な暴力の惨劇に、冒険者たちは街の入口で見ていることしか出来なかった。


アクア「もっと固いのかと思ったら柔らかくて弱いのね」

また一匹、足の下へ消えていく。
\ メリッ ボキッ グチャ! /

アクア「これで20匹目! もう最後のようね。200万エリスか・・・儲かったわ!」


街の周りにはアクアのつけた足跡だらけ、ところどころにアリゲーターだった肉塊が転がる。
ギルド職員が街の外に出てきて戦果を確認し、報酬金額の計算をしているようだ。
結果が出たのか、カズマに駆け寄り、紙を渡すと急いで街の方へ帰って行った。

アクア「ねー、カズマ。いくらくらい貰えそうかしら?」

カズマ「んwww 請求書になってるぞw」

アクア「え? なんで請求書なのよ?」

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             請求書
 アクア 殿
                   アクセル冒険者ギルド


討伐報酬     2,000,000
残物処理費用 ▲1,000,000
復旧工事一式 ▲8,000,000

差引きをして7,000,000エリスを請求致します。
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めぐみん「確かにこれだけ街道も破壊すれば・・・」

ダクネス「なんだ・・・700万エリスも借金が増えるのか・・・」

カズマ「バカみたいに暴れりゃこうなるわw 伊達に知力パラメーター最低じゃないなwww」

アクア「・・・、次はリザレクション使わないけどいい? カズマ?」


プルプルしながら強張った笑み浮かべたアクアが足を上げて、カズマに向って振り下ろす。

\ ズシーーン! /

その瞬間に身をかわして足の下から逃げ出すカズマ。


カズマ「そんなに何回も踏まれてたまるか! やーい、駄女神www」

アクア「あー、もう! 絶対に踏み潰してやるんだからー!」


街の外の原野を走り回って逃げるカズマを、追いかけ回す駄女神アクアであった。




おしまい。

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初投稿の駄文に、最後までお付き合い頂きましてありがとうざいました。

アニメを見ていたらこんな妄想が湧いてきたので文章にしてみました。
カズマの身長165cmという公式設定から、劇中の並ぶシーンなどを考えると
アクアは身長160cmくらいでしょうか。

身長48m・体重1300tほどの30倍巨大娘さんになってもらいましたw