このお話は、今まで執筆した拙作の本編完結なのです。
今までの作品を読まないとわけわかめと思われますので、それらを読んでから読むことをおすすめするのです。


 多宇宙女神会議の拠点では、最小状態でも巨大すぎるほど巨大なアリスがさらに超絶的な、無限とも言える有限の巨大化をしていた。
そのアリスを見つめる大勢の視線…、今、この多宇宙女神会議の拠点には、今までに覚醒した全ての女神たちが集まっているのだ。
さやかは様々な大きさの女神たち…最もみんなさやかより巨大ではある…アリスほどではないにしても、天体スケールの超巨大女神も結構いる…の間をテレポートと空中移動で巡りつつ、エロスの女神としての勘が告げるままにそれぞれの担当を割り振っていく。
「アルフォートちゃんはアリスちゃんの右乳首を外側から担当してね」
「シルフィアちゃん、右乳首の乳腺の中をお願いするわ」

 時間はかかったが、全ての女神が配置についた。
アリスの左右の乳首の外側、乳首の乳腺の内側、左右の耳たぶ、上唇、下唇、口の中の舌先、口蓋、クリトリス、膣内、膣内子宮孔周辺、大陰唇、小陰唇、お尻の穴、お尻の穴の内側である。
それぞれ一箇所だけでも、多くの女神が取り付いている。
「さやかちゃん、面白いことを考えたわねー」
とリーリスがさやかに伝えてくる。
アリスの巨体を他の全ての女神が同時に愛撫することにより、全ての女神が一度にえっちするというさやかのアイディア。
女神界の案内役であり、全ての女神と面識があるリーリス。
リーリスはさやかのアイディアを聞くと、あらゆる女神たちとつなぎをとり、さやかの学校の休暇に合わせ女神たちの日程を整え今日に至るのである。
何しろ女神たちは大勢であり、初対面の挨拶だけでも時間がかかったが、女神は互いに魅了し合う物なので、第一印象はすごぶる良い。
それにさやかはエロスの女神である。
女神たちにとっても暴力的なまでの色香を放射している。
女神たちはさやかのアイディアで、さやかの指示のもとみんなで一緒にえっちするという提案に嬉々として従宇野であった。
多宇宙女神会議の拠点でお馴染みの巨大テーブルの上にはサイズ変更能力者たちがローテーションに従い待機していた。
彼らの予定は普段通りのものであり、リーリスは特別に何かしたわけではない。
彼らはテーブルの端から荘厳にして超絶の美に輝くアリスを見つめ蕩然としていた。
サイズ変更能力者も宇宙の法則を超越している存在ではあるが、彼らはこれだけの女神たちがえっちを始めると巻き込まれ耐えられず消し去られるだろう。
しかし、キャロールが後で戻してくれるので特に問題はない。

 全ての女神の準備が整ったことを確認したさやかは、自分自身はアリスの右耳の穴の中に移動した。
さやかにかかってはどこでも性感帯であるし、耳元で言葉責めを担当するつもりでもあるのだ。

 「さあ! それじゃみんなでえっちを始めましょ!」
さやかが全ての女神たちに伝える。
そして大勢の女神たちが、思い思いの方法でアリスの巨体を愛撫し始めた。
なんという快楽であろうか。
今までに味わったえっちと比較にならない快楽が全ての女神を襲った。
これだけでも今までにない絶頂に達しそうな者だが、さやかは堪える。
まだまだ先があるのだ。

 女神たちみんなが自分に途方もない快楽を与えてくれている…アリスは彼女たちに自分にできることで報いることにした。
今までアリスはどれだけ巨大化しても可能無限の範囲内におさまるよう自分に枷をはめていた。
今こそそれを外す時。
アリスは可能無限から実無限アレフヌルに巨大化した。

 全ての女神たちはそれを易々と感知する。
女神たちは人智を超越した存在であり、無限を認知するのは当たり前なのだ。
アリスが一線をついに越えたのだ。
今まで無限とも言えるような有限だったアリスが真に無限となった。

 「アリスちゃん…、まだ勿体ぶってるわよね? この先があるでしょ? みんなに見せましょうね」
アリスの耳の穴を愛撫するさやかはまだまだ許さない。
ここからもっと向こうをねだり、耳元で囁く。
乳腺や膣内といったアリスに閉鎖された空間の女神たちは、自分のいる空間が、真に宇宙を無限個詰め込める無限空間となったことを感じているが、さやかは彼女らが絶頂することを許さなかった。

 アリスはさらに巨大化し無限の濃度を増す。
アレフワン…アレフツー…。
さやかはアリスが大きくなればなるほどその美しさと強大さに蕩然となる。
それは他の女神全てに共通していた。
そしてアリスも巨大になればなるほど受ける快楽が増すのである。
アリスの鼓動が早くなる。
その刺激は、特にアリスの左乳首の外側と乳腺内を担当していた女神たちにとっては追加で快楽をもたらしていた。

 そしてさらにアリスは枷を外す。
アレフ・アレフヌルの境地…、到達不能基数に達したのだ。
「アリスちゃん? まだまだこんなものじゃないでしょう?」
さやかは絶頂をまだまだ許可しなかった。
女神たちは思う。
((((私たち、どこまでいっちゃうのかしら?))))

 アリスはさらに枷を外す。
ついにコンパクト基数に達したのだ。
これが多宇宙女神会議の拠点の広さである
しかしさやかはまだ絶頂を堪える。
無限の存在である女神の彼女は本能的に知っている。
女神にはこの先があるのである。
そしてアリスはさらに巨大化し、巨大基数へと達した。
多宇宙女神会議の拠点は消し飛び消滅した。
アリスとアリスに取り付く女神たちは、宇宙の外へと現れた。

 アリスが巨大基数へ達して比較してわかるが宇宙の外は巨大基数より大きい。
この先があることを感じた女神たちはひたすら愛撫を行い、もはや表現する語彙がないような快楽を与え合った。
そして、快楽のあまりアリスは巨大化を続け、ついには究極とも言える『クラス』に到達する。
これが宇宙の外の人智を超えた大きさである。
しかし女神にはまだ先が無限にある。
「アリスちゃん…、まだまだよね。もっとみせて?」
さやかは囁く。
そしてアリスは巨大化を続ける。
女神以外の『全て』はアリスの巨大化に巻き込まれて消滅した。
さすがにそろそろいいだろうと、さやかは堪えるのをやめ、全ての女神たちは絶頂した。

 しかし、それでは終わらなかった。
余韻である。
これほどの快楽を味わったのだ…。
アリスも含め全ての女神たちは絶頂に達した後も快楽の余韻で蕩然となっていた。
ちなみにアリスは絶頂後も余韻で巨大化を続けている。
人間には微かにも想像することも許されない。
とはいえ女神たちの余韻の時間は有限であった。
奇しくもさやかの感覚で904,6256,9716,6532,7767,4664,8320,3803,7428,0103,6717,5520,0316,9065,5826,2375,0618,2132,5312秒で女神たちは我にかえった。
とはいえ、『宇宙の外』は今や『宇宙の外』よりも圧倒的に巨大なアリスで占められ『アリスの外』はもはや無い。
女神たちは全てアリスの表面か、その内部にいるしか無いのである。
キャロールが口を開いた。
「このままじゃ、『全て』を戻せないカラ、アリスちゃんちょっと小さくなってくれなイ?」
一瞬でアリスは最小状態になった。
先ほどまでアリスの大きさに拡張された『宇宙の外』に女神たちのみが存在している。
キャロールは指を鳴らし、消滅した『女神以外の全て』を、多宇宙女神会議の拠点以外は復活させた。

 多宇宙女神会議の拠点は、とある女神の力により作られた特別な場所であり、また、全ての女神の力に上限は無い。
多宇宙女神会議の拠点を創造した女神は、今回クラスを超越したアリスの大きさに対応しこれをおさめることができるような超越空間として再創造した。
人間の概念でこの空間を表すことは不可能である。
もっとも再創造の前からそうであり、多宇宙女神会議の拠点は女神とサイズ変更能力者以外の者を連れてくると、魂ごと消し去られる。
女神の力は無限であり、それには瞬きするくらいの労力もかからない。
しかし、アリスの巨大さにも上限はなく、全ての女神同時えっちのたびにアリスはリニューアルされた多宇宙女神会議の拠点をさらに消しとばし消滅させるまで人智を超越し、もはや人間の語彙を超越した巨大化をすることになる。
そしてまた、そのアリスの巨大さをおさめることができる超越空間が再創造される。
そしてそれをさらにもっと巨大化するアリスが消しとばす。
『宇宙の外』もその都度拡張されるが、どのみち人間には僅かに想像することすら許されない領域の話である。
互いに上限のない女神たちのイタチごっこは永遠に無限にこれからも繰り返される。
そして『女神以外の全て』もその度に歓喜と共にアリスに消し去られ、その度にキャロールが復活させる。
女神は無限で永遠の存在である。
これからも永遠に無限に女神たちは『女神たち以外の全て』の上に君臨し、愛玩するのである。

本編完

今まで読んでくださりました方々、お付き合いいただきありがとうございましたなのです。
このシリーズの本編はこれで完結なのです。
同じ世界観でネタが思いつけば、番外編とか閑話とかとして投稿するのです。