明日から学校だ。夏休みも友達と遊んだくらいでほとんど楽しくなかった・・・・
学校に行ったら面白いことあるかな~
っと、頭の中でつぶやく高校1年のハヤト。彼は始めての高校生活の夏休みをダラダラとすごしてしまった。

おかげで、約2ヶ月があっという間に終わってしまったのだ。
しかし宿題は終わっている。そして、いつもどおりゲームをしていると、

「ピーンポーン」

またあいつかなと、思いながら玄関のドアを開ける。
「あいつ」の正体は、ハルナ。ハヤトと同じ小学校、中学校、そして高校へと一緒に来た友達だ。
友達と言うより彼女は家族みたいなものである。ハヤトは、幼稚園のころ両親が亡くなり、近くに住んでいた
家で暮らしていた。それがハルナの家である。中学になったら近くのアパートで1人暮らし。

「先週来たのに、また来たのか。」

「いいじゃん別に!!」
しかし、ハルナは普通の女子ではない。
身長が異常発達しているのだ。
210cm・・・。
だから身長170cmのハヤトは、毎回見上げなければならない。
ハルナだけではない女性の2人に1人が200cmを超えている。
それも、中学2年生の2学期から。

ちなみにハルナは、中1で150cm。中3では190cm。男子でこの身長に勝てる人はいなかった・・・
ハルナよりも高い女子はいた。最高で206cmである。

過去にこんなことがあったと思い出しながらも、家の中に入れて、一緒にゲームをする。
ハルナは女性では珍しいゲーム好きなのだ。

何時間ゲームをやったんだろう・・・
ふと、時計を見ると6時30分。
それをハルナに伝えると、
「あっ、ママに怒られちゃうから帰るね。今日もありがとう。」
天井が低いためゆっくり立ち上がり、猫背になりながら足音をたてて、玄関に向かっていく。
ついでに晩ご飯を買おうと思い近くのコンビニまで一緒に行くことにした。

コンビニに行く途中で、同じ高校の女子2人にあった。1人は、199cmで、もう1人が207cmの
同級生だ。ハヤトからはとても高く見えるが、ハルナからは、小さく見える。

「おっ、彼氏じゃん」1人が言う。

「ちっ違うって言ったじゃん!」

「そんなこと言っちゃって~。ラブラブすんなよ~」

「ハヤトもう行こう~」

スタスタ歩いていく2人を見てクスクス笑う女子たち。ハヤトから見れば少し怖い。

数分後コンビニに着いて飯を買ってお別れした。

「また明日ね~~~~」
手を振りながらお互い帰る。

コンビニから家まで何事もなく帰ってきて、飯を食って、風呂に入り、明日の準備をして、寝た。
明日もいい日に、なりますように・・・