目が覚めた。時計を見ると5時30分。目覚ましの6時よりも早く起きてしまった。
また寝たら、学校に行けなくなるから布団をたたんで、カーテンを開け、朝日を浴びる。
飯は早めに食べた。

学校の登校時刻は8時30分まで。ハヤトの家からは自転車で5分。でもまだ、7時なのだった・・・

やることない・・・頭の中で思っていると、友達からメールがきた。

{今日って、午前中?}
こんな内容だった。手紙もらっただろうっと思いながら

{うん}
っと返した。

{昼ごはんを一緒に食べない?}
午前中で終わってしまうので、誘われた。特に用事が無いので

{おk}
っと返しておいた。

その後も、つまらない内容でメールをしていると、時計は8時であった。
お金や宿題もって、家を出た。
行く途中、結構な同じ高校生を見かける。夏休み明けで友達に会いたいのだろうか。
そのため、女子が多い。信号で止まっていると、当然女子も止まる。
自転車に乗っているのに、立っている女子のほうが高いと感じてしまう。
そんなこと思いながらも、学校に着き指定の場所に自転車を置く。
ハヤトのクラスは、4階の1年6組。学校が6組まであるので、一番奥に存在する。

クラスに到着すると、やっぱり女子が多い・・・
男子がまだ来ていないため、ちょっと恥ずかしいハヤト。
とりあえず1番窓側の1番後ろの自分の席に座る。

実は、女子が大きくなりすぎて、女子が小さい男子が見えずに蹴っ飛ばしてしまうことがあったため、
クラスでは女子の席と男子の席が分かれている。
つまり、男子は窓側から3列、女子は廊下側から3列になっている。

ハヤトが座って音楽を聴いていると、突然影に包まれた。上を向くと2人の女子が立っていた・・・

「おっはー」
1人の女子が言った。

「おはよう」
ハヤトは暗い感じで言った。そのためもう1人の女子が、

「何でそんなに暗いんだよ~」
って言ってきた。

「ごめん。突然言われたからビビッてしまって・・・ハハハ」
っと返すと2人はかわいいかわいいっと言っていた。

2人が笑っているのを見てクラスに来ていた5人くらいの女子が、「どした?どした?」っと
言いながらこっちに来た。

みんなハヤトを見ると
「おはよう」
って言ってきた。

さっきみたいに暗い感じで
「おはよう」
とは言ったけど、女子におはようと言われて少しうれしかった。

そして1番最初に来た2人が笑った理由をみんなに説明すると、みんなも笑っていた。
しばらくすると、教室にハルナが入ってきた。