1000分の1に縮小した男たち。家族も友達も関係なく「縮小病院」に収容され、
女の看護師たちに管理・監視される。もともとの病院を使用しているため、1部屋に数千人の男がいる。

男たちの中には病院から脱獄しようと考える連中もいた。今までの脱獄者は0.
脱獄した男は、巨大すぎる収容所から逃げることはできずに、女に見つかり掴まり潰される。






隊長「いいか、行くぞ!」

皆から隊長と呼ばれる40歳の男。そのほか7人の男たちは脱獄を実行した。
隊長と35歳の男、28歳の男と18歳の4人の男が一緒だった。
以前から壁に掘っていた穴を通り、巨大な廊下に出る。女性サイズに作られているために天井は薄暗く見える。
7人の男たちは、長い廊下を壁に沿って進む。女はでかい。近づくだけで足音がするから分かる。
しかし、止まっている女に対しては分からない・・・。

女『ん?』

7人の男たちは、その言葉に反応した。角を曲がったところに巨大な女がいた。
看護師姿で、可愛らしい顔だった。
その女が7人の小さな男たちに気が付いた。

女『脱獄者かしら?』

男たちは即座に引き返そうと逃げた。
しかし、女から見れば走っていても遅すぎる。

女『逃げているつもりですか?それでも。』

女は歩き始めた。1歩1歩、轟音に匹敵する音を立てて男たちに近づいていく。
ズゥゥゥゥン・・・ズゥゥゥゥン・・・と男たちのすぐ後ろに足が来た。

女『チャンスを与えましょう。止まりなさい。今すぐ。』

その時止まったのは18歳の男たちだった。4人の男たちは、脱出にはあまり賛同していなかった。
脱出は命の危険があり、見つかれば確実に殺されてしまう。
ドキドキしながら脱出し女に見つかり、そして警告された。殺されたくないから止まったのだ。

女『私の命令を無視するなんてね。』

女は脚を上げた。
それは止まっている男たちを通り越し、まだ無意味に逃げている男たちに落ちてきた。

ズゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・・・。

あまりの振動と音に4人の男は衝撃波に吹き飛ばされた。
持ち上げられたサンダルには3つの赤いしみが付いていた。
女は4人の男たちを見下ろした。
こうなれば、あまりの小ささが目に見える。

女『あなた達、私の言うことを聞いて偉いですね~。』

しゃがみ込んだ女は男たちの近くに無言で手を置いた。
「登れ」ということなのか、女はクスッと笑いながら一生懸命指に登っている男たちを見た。
男たちが指に登り終わると立ち上がった。その高さは今まで見たことのない高さ。

女『フフフ。可愛らしい子たちね。』

その後、彼らの行方は知らなかったが、その女は男たちを大切に扱っているとされる。

おわり