ケン(主人公)(高校2年)
身長170cm。いじめは絶対反対主義。そのため、サクラを救うが、他の生徒から嫌われていく。

サクラ(高校1年)
身長155cm。魔法使い。しかし、魔法使いとばれない様に、普段は使わないが、助けてくれるケンだけには教えている。
身長が小さいと言う理由と、力が弱いと言う理由でいじめ続けられている。

モミジ(高校3年)
身長168cm。サクラの姉。力が強い。サクラと同じく魔法使い。
ケンとは、仲が良くサクラの恋人にしたいと思っている。






これは僕が学校に向かっているときだ。
そのころ、サクラの家ではサクラがモミジ先輩に泣きながら叫んでいた。

サクラ「もう嫌だ!学校なんて!今すぐにでも魔法で消したい!!」

モミジ「ケンちゃんが助けてくれるのに、連中は止めないわよね。先生たちも使い物にならないし・・・。」

サクラ「うええええええええん!」

モミジ「あっ!お姉ちゃん、いい事、考えたわ。学校ごと、生徒や先生を小さくして復讐してあげましょう。
私にだって友達は出来ないし今の学校を消したいと思っていたのよ。」

サクラ「お姉ちゃんも・・・。」

モミジ「皆が学校にいる昼ごろに魔法を使って縮小テレポートさせましょう!きっと驚くわ。クスクス・・・。」

サクラ「でも・・・。」

サクラが言おうとしたが、

モミジ「分かっているわ。大丈夫よ。」

2人は笑顔になり、昼になるのを楽しみにしていた。





一方、僕は、今日、2人が来ていない事に気が付く。それはお昼の事であった。
2人が学校に来ないと、いじめっ子は僕に集中攻撃してくる。
殴る蹴るでなく、言葉の暴力でだ。
先輩や後輩も含め、僕をいじめてくるのに耐えられなかった。
そんな姿を見て見ぬ振りする先生たち・・・。酷い学校だ。

僕は昼休みになると、トイレに駆け込んだ。
話す相手もいないクラスなど面白くない。
その時、突然、辺りが真っ白になり、元の色に戻った。

『わぁ~。成功だね。』

『私だってこっそり魔法使うんだから!』

どこかで聞いた事のある声が、開いている窓から聞こえてきた。
個室を出て、窓の外を見ると、そこは見覚えのある場所だった・・・。

『早速始めましょう!』

『お姉ちゃん・・・。裸は恥ずかしいよ・・・。』

『いいのよ。どうせ、皆私達に殺されるんだから。』

『そうだね!!』

窓はその声に合わせてガタガタと揺れていた。
そして・・・


ズウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!

女の股間!?らしきものが窓の目の前から見えた。
肌色は輝いている。

『どこにいるのかしら・・・。ケン先輩・・・。』

僕の名前がハッキリ聞こえた。その時、僕は2人の正体がサクラとモミジ先輩だと思い出す。
僕はトイレの窓から手を振って答えた。

サクラ『んっ?あれ!?ケン先輩!!』

モミジ『見つけたの?』

サクラ『うん!トイレにいるなんて可愛いわ。』

ゴゴゴゴゴ・・・と巨大な指が来た。

サクラ『先輩、少し下がってください。』

言われたとおりに下がると、指はトイレの壁を破壊して侵入してきて僕を優しく摘んだ。
新幹線よりも速いか速力で一気にトイレから摘み出された。

モミジ『優しく扱わないと潰れたり気絶しちゃうわよ。』

サクラ『ケン先輩!大丈夫ですか!?』

「う・・・うん・・・・・。ちょっとクラってしたけど大丈夫だよ。」

僕は今、巨大な指に立っているんだ。
そして、巨大なサクラの胸が目の前に広がっている。

サクラ『良かった・・・。お姉ちゃん、ケン先輩って何cmくらい?』

モミジ『えっと・・・通常の1000分の1に縮めたから、1.7mmね。1cmも無いわよ。』

サクラ『えっ・・・可愛そう・・・・・。元に戻せないかしら。』

モミジ『残念だけど戻せないわ。戻す魔法なんて知らないからね。でもそのままの方がいいと思うわ。』

サクラ『そうね・・・。先輩、可愛いですぅ!さてと・・・学校は丸ごと消しちゃおうかしら・・・。クスクス・・・。』

モミジ『1人残らず死んでもらおうね。』

僕は、分かったことがいくつかあった。
1つは、自分たちが学校ごと小さくなった事。
2つ目は、この姉妹が学校を生徒ごと消そうとしている事。
3つ目は、僕はこのままのサイズと言う事・・・。

これからどうなる・・・。サクラのお尻の下に校舎が・・・。



つづく