僕は、ある会社に勤めている。
名前は、A社。A社は、女性と男性の割合が同じくらいであり、利益もそこそこ。
この世界は、男性が縮小した世界で、男性の平均身長は、1.7cm。
100倍の差がありながら、女性が優しく保護してくれるおかげで、男性は生きていける世界・・・。
入社してから、2週間目。
まだ覚えきれていないことは山々だが、優しい女上司の「サイトウ カエデ」さんがいる。
サイトウさんは、この会社に入って3年目のベテランである。
僕の名前は、「サトウ イチロウ」であるから、サイトウさんには、「イチ」と呼ばれている。
朝、僕は、9時に出勤した。
独身である僕は、女性と同じ家でなく、
女性が作った大きな男性専用の町の家に住んでいる。
そこから約2時間でこの会社に来れる。男性用の道も作られたりして、女性に踏みつぶされる事故は、0に近くなってきた。
会社は、女性専用にできているために大きい。
男性は、女性の机の上で作業するわけだが、梯子を使って、登る。
登り切って、自分の椅子に座ると、やっと着いたと毎回思う。
それから1時間後に、社長と副社長が来た。
社長が女、副社長が男である。2人は、夫婦である。
社長は、皆に嫌われている人であり、自分でやるべき仕事を人に押し付ける。
僕は、今日も押し付けられた。
社長『サトウさん。この書類にハンコを押して、コピーして、パソコンに写しておいて。』
社長にとっては、摘まむ程の書類も、僕にとっては、体の半分以上あるものであった。
仕方なく受け取り、10時30分から始めた・・・。
お昼頃に上司のサイトウさんが来た。
それすら気が付かなかった僕に、サイトウさんの巨大な指で僕は摘み上げられる。
サイトウ『イチ!おはよう!!』
顔の目の前に持っていかれた僕は、巨大な顔にびっくりする。
僕「ああ・・・。お、おはようございます。」
サイトウ『朝から何やっているの?』
と、僕の机の上を見たら、彼女は驚いた。
サイトウ『え?もしかして、社長に押し付けられた?』
僕は頷く。
サイトウ『また・・・。酷いわね・・・。私も手伝うわ。この量は、一人でやったら夜までに終わらないわよ。』
というと、僕を元の場所に戻した。
サイトウ『それの半分をコピーして、私のパソコンに頂戴。』
僕は、どんどんコピーして、半分ほど渡した。
この小ささでは、女のサイトウさんは、読めないから、大きくして、僕の作業を手伝おうとするためだった。
僕「ありがとうございます。」
サイトウ『いいのよ。分からないことがあればすぐに言って。間違えると、あいつ(社長)がうるさいから。』
僕らの作業は、みんなが帰った以降もやっていた。
彼女が、半分を終えても僕はまだ慣れていなくて、何度もミスをして、ドンドン遅れた。
そして、疲れがMAXになるころには、夜の11時になっていた。
そして僕は、手を止めてしまい、机の上に伏せて寝てしまった・・・。
サイトウ『???あれ、イチ?うぅ~ん・・・、さすがに疲れたよね。よく頑張ったわ。』
サイトウさんは、僕の体を摘み、男性用のカプセルの中に入れて、
僕をサイトウさんの家に持ち帰った。僕はグッスリと寝てしまい、全く分からなかった。
僕「ここは?」
小さなタオルが僕の上に掛かっており、枕もタオルだった。
大きな部屋は、すぐに女性専用のだと気が付いた。
ズシンズシン・・・。
もはや聞きなれた女性の歩く時の音。
振り向くと、サイトウさんだった。
サイトウ『起きたねイチ。』
僕「あの・・・。寝てしまいました・・・。ここは?」
サイトウ『あんな作業していたら誰だって寝てしまうよ。イチは頑張ったの。
で、ここは、私の家よ。まあ、アパートだけど。一人暮らしだからゆっくりしていきなさい。』
僕「いえ、僕は帰ります。」
サイトウ『何言っているの?もう夜中の1時よ。イチの家が分からなかったから、私の家まで持ち込んだの。
明日と明後日は会社がないんだから私の家に泊まりなさい。服とかなら、買ってきたから大丈夫よ。』
そこまでしてもらい僕は、断れなかった。
お昼ご飯を食べていなかった僕らは、今、彼女の作ったご飯を食べた。
美味しい・・・。いつもコンビニや、お弁当屋さんでしか食べていない僕は、
栄養のとれた美味しい彼女のご飯に感動した。
僕「あの・・・。お風呂ってどうしますか?」
サイトウ『イチから総いうとは思わなかったわ。私と一緒に入りましょう。
溺れたりしたら大変だわ。』
僕の顔は真っ赤になった。
確かに今の世界は、男が一人で女性専用の風呂に入れるわけないから、一緒に入るけど、
女性と初めて入るときは緊張した。
そして、彼女の体はスタイルがいい。足が細長く、胸もあり、腰が引き締まっていた。
モデルの道もあったんではと思うほど。
入浴を終えると、サイトウさんのベットで横になった。
ベットは大きいから、まるで異世界のよう。
サイトウさん『本当に男って可愛いわ。ましてや年下だと、虐めたくなっちゃうわ。』
僕「・・・。」
サイトウさん『イチって、一人暮らし?』
僕「そうです。」
サイトウさん『私もなの・・・。好きな人捜しているんだけど・・・。私でいいかな?』
僕の心臓の音が早くなってきて、体が動かなくなった。
お互い寝ているが、僕の体は彼女の顔の目の前。
彼女が優しく微笑んでいる。
僕「僕でよければ・・・。」
サイトウさん『告白なんて初めてしたわ。OKを貰えるなんて・・・。
これで私たちは、カップルね。あと、私のことをカエデって呼んで。上の名前で呼ばないでね。』
僕「はい。カエデさん。」
サイトウさん『ダメよ。敬語もダメ。さん付けもいらないわ。』
僕「分かったよ・・・カエデ・・・。」
すごく恥ずかしかったが、彼女はすごく喜んでいた。
それからしばらくしてから、僕の家は、丸ごと彼女の家に。
寝るときはいつも彼女のベット。食事も彼女の机の上なので、
自分の家は使わないので、彼女が壊して、中のものだけを取った。
出勤時は、彼女の柔らかくていい匂いのする胸の谷間に入って行く。
胸の谷間は、男性保護に一番適している場所ともいえるが、やり方を間違えると、潰してしまう。
彼女との生活は、自生を楽しくさせた。
おわり