村を離れ、1人で雪山に登った。
地上では採れない食物を採りに行くためだった。6000mという高い山の頂上付近に、
採取したい食物があった。
しかし、その帰り道、雲行きが怪しくなったかと思うと突然吹雪に襲われた。
一瞬にして5m前が見えなくなり、ある程度積もっていた雪も吹雪のせいで一気に膝まで積もった。
防寒着も意味をなさない寒さと歩きずらさ。慣れている山であったが恥じての体験であった。
どこかに洞窟はないだろうか・・・。とにかく寒さをしのぎたかった。
10分くらい歩いた。下山しているのは分かっているが、体は冷え切っていて、目も開けていられない。
そしたら、突然、人工物と思われる丸太でできた家があった。大きい・・・。
恐らく巨女族のものだと思われる。
巨女族と人間の間では有効な関係がある。
寒さにも限界だし、家の中に入れてもらおうと、大きな家を一周して入り口を見つけた。
高さ4mちょっとある扉。吹雪の音でノックの音が聞こえないと思った僕は、無礼だがドアを開けようとした。
しかし開かない。重すぎた。どんな態勢で押したとしてもビクともしなかった。
寒さと体力不足で僕はその扉の前で倒れこんでしまった。
・・・
パチパチパチ・・・
焚火の音が聞こえる。体は暖かい。
『あらお目覚めかしら?』
人間よりも声量のある女性の声がした。振り向くと、そこには椅子に座った巨女がいた。
「あの・・・僕は?」
『私の家の前で倒れていたわ。体は凍り始めていたし、いろいろ危なかったわよ。』
「あ、ありがとうございます・・・。」
僕は裸で床に寝ていた。大きなタオルのようなものにくるまれていたのだ。
『私は、シーナよ。見ての通り巨女族よ。』
椅子から立ち上がり、床に座っている僕に近づいてきた。
巨女族は人間の女性の体と同じだがその体格が2倍以上もあるのだ。
彼女の場合、3m50cm程度ありそうだ。
「シーナさんですか。僕はハヤと言います。」
シーナ『ふふふ。可愛いお名前ね。』
シーナは床に座っていた僕を軽々持ち上げ、抱っこした。
巨女族をこんなにまじかで見るのは初めてでありいろいろ緊張している。
シーナは、スタイルがよく胸も人間の頭以上に大きい。人間の女性をそのまま大きくした感じであるが、
筋肉がしっかりと引き締まっており、僕の数倍の力があるのが分かる。
シーナ『寒くない?』
ハヤ「はい。お陰様で。」
シーナ『でも体はまだ湿っているわ。服もまだ乾かないからお風呂に入りましょ。』
ハヤ「は、はい。」
僕1人が入るのかと思って、すんなりと返事をしてしまった。
しかし、脱衣室で、僕をくるんでいたタオルを取ると、シーナは、着ていた服を吹ぎ始めたのだ。
ハヤ「え?シーナさんも入るのですか?」
シーナ『ええ。私も体が冷え込んでいますし。それにハヤさんにとって、私たちサイズのお風呂は大きいですし。』
シーナは僕が溺れることのないように一緒に入ろうとしている。
だが、僕は目の前の巨大な体に少なからず興奮している。
足は僕の身長よりもあり、シーナは僕を持ち上げて風呂場に入った。
すべてが木でできている浴室。水をどう温めているのかは知らないが、人間たちと作りは一緒である。
シーナ『まずハヤさんから洗ってあげますね。』
シーナは僕の体中に石鹸を塗った。山でとれる植物から採取できるものである。
髪の毛も顔も体も股間も遠慮なくつけると、すぐに洗い流した。
シーナ『私の体は大きいですからハヤさんは、私の手が届かない背中に石鹸を付けてください。』
ハヤ「はい。」
背中はとても広い。彼女は床に座っていても僕と変わらないくらいの上半身である。
背中は程よく硬く触っていて何だか触り心地がいい。
約2分かけて背中を洗い終わった。
シーナ『さ、湯船に漬かりましょ。』
シーナは立ち上がり、自身に湯をかけて石鹸を完全に洗い流すと僕の脇の下に手を入れて持ち上げたまま湯船に入った。
長くのばされた脚の上に僕は座っていて、彼女が軽く僕を抱きしめていた。
態勢と体格的に彼女の胸が僕の真上にあった。
シーナ『こんな雪山で何していたのですか?』
ハヤ「食物を採取していたんです。でも、遭難している間に手放してしまいまして。」
シーナ『あらそれは・・・。帰るときに私の分をあげますわ。この山に住んでいるから結構あるんです。好きなだけ持って行ってください。』
ハヤ「ありがとうございます。いろいろご迷惑を・・・。」
シーナ『いいえ。私は初めてのお客さんが来てとても嬉しいのです。しかもそれが人間の男の人なんて運命を感じちゃいます。』
彼女は僕の頭の上に巨大な胸を乗っけた。
僕は首が折れそうなくらいの重量に襲われる。
シーナ『あの・・・。もしよかったら一緒に住みません?私、巨女族ですがハヤさんに一目惚れをしてしまったのです。』
彼女は僕をもっと抱きしめて、さらには脚を動かし僕の脚を挟んだ。
シーナ『さっきから私の体に興奮していますよね?ハヤさんももしかして私のこと好きなのかなって・・・。』
そう・・・僕も一目見たときに彼女のことが好きになってしまった。
村には若い女がいないから好きという感情が分からなかった。でもここで若い女の人と巡り合えて初めて感情が分かった。
ハヤ「僕もシーナさんのことが好きです。」
シーナは喜んだのか、僕も持つと顔の前まで持ち上げた。
僕の顔とシーナの顔が互いに目の前にあった。
シーナ『好きな人とはこうするんですよね・・・。』
顔を赤くしながらシーナは僕の唇に唇を重ねた。
大きい唇は僕の唇を包み込み、支配した。
シーナ『んっ・・・。』
僕はシーナの思うがままになった。シーナは僕を完全に抱きしめて動きを取れなくした。
おまけに股間の突起物が彼女の胸に硬くなって当たる・・・。
シーナ『好きです・・・』
雪山の一つの小屋で新たな恋が生まれました・・・。
おわり