『ちょっとやめてよ!ユウちゃんと遊びたい~。』

『プレゼントを買いに行きましょうよ!』

僕とレオ以外皆どこかへ行ってしまった。

ズウウウウウン・・・。

『ちょっと、横に座るわね!』

レオだ。初めて見たときには、怖かったけど今は、お母さんみたいな存在だ。

「ねえ!レオって何でそんなに日本語が得意なんだ?」

『それはね・・・。』

レオの話。
10年前ね。私は、地球で言うインターネットを使っていたのよ。
そのときの私達は、今と比べれば劣っているけど、かなりの宇宙技術があったわけ。
多くの星を観察したりしている会社があってね。その写真を見ていたら、美しい星“地球”があったのよ。
そこに行って、地球人と同じサイズの大きさになったの。でも、地球人って小さいのね。私の大きさだと、
2mを超えているんですってね。まあいいわ。
しばらく歩き回っていたら、イケメンがいたのよ。話してみたわ。
「どこの国の人?」って言われて、すっかリ忘れてたのよ。地球では我が星の言葉では通じないってね。
だから、日本という国の日本語という情報を貰って一生懸命勉強したわ。
5年掛けて、また行ったのよ。
10年前と同じところに降りて、イケメンが来るのをずっと待っていたわ。そして、来たのよ!
話しかけたら私のことを覚えていたみたいなの。
それから、そのイケメンの家に行ったわ。そこで正体を明かしたら、私の星に行きたいって行ってたの。
宇宙船にイケメンを持っていき、地球を離れた後、元の大きさに戻ったら、びっくりしてね。
可愛かったわ。星に着いた時は驚いていたわ。地球よりも技術は進んでいるからね。
でもね、そのイケメン。私の事を振ったのよ。浮気って言うのかしら。
狭い道で、女とぶつかったときを狙って飛び移ってそのまま行ったわ。気が付いたときには私はカンカンに怒ってイケメンを探したわ。
やっとの思いで見つけて、家に連れ帰って、話してもらったわ。
でも、反省している訳でもないし、謝ってもいない。だから、脅しで食べちゃうぞ!って言ったわ。
驚く事に「もう君とは付き合えない。」って言われて、摘み丸呑みにしてやったわ。
今もどこかの栄養となって私の中で生きているわよ。
で、メムが地球に行ったとき、あなたを見つけて恋をした。
地球人は全員頭にくる奴だと思っていたけど、全員がそうではない事を知ったわ。
ごめんね、最初あったとき睨んじゃって・・・。

「そう言うことだったのですね。お気の毒に・・・。」

『うん。そう言うこと!あなたを見るとイケメンを思い出すわ。イケメンもこうやって・・・。手の平で暴れていたわ。』

手の平に僕を乗せた。大きくて暖かい手に。

ガチャ!

『うわあ!レオ食べちゃ駄目!!!』

え?メムが飛び込んできた。うわああああああああ!





『何だ食べないのか。勘違いしたわ・・・。』

皆で僕とメムを囲んだ。

『地球ではね、口と口を合わせるのをキスって言うのよ。キスをするときはお互いが好きという事!』

キス・・・。地球でもしたことが無い。こんな巨大な唇でキスされるなんて・・・。

チュッ!






その後は、僕は楽しく過ごしています。地球に帰りたくないくらいに。


おわり



終わる速度が速すぎましたが、ハッピーエンドという事で!