「さ、がんばって。まだ追いつかれてない」
僕は彼女の手を引いて廃墟と化した街を必死で走る。
今日は僕の人生で最良の日となるはずだった。
中学時代から片思いだった彼女との初デート。
一週間前から丹念に立ててきた今日の予定と目標(せめて手はつなごう)も
一瞬で崩壊してしまった。なんでこうなったのだろう。僕らが何をしたというのだろう。
突然現れた巨大な女。僕らと同世代と思われるその女は街のビルすらけり倒されるぐらいの
大きさで(多分300メートルぐらいだと思う)何の予告もなしに突如現れた。
女は笑みを浮かべると文字どうりそこにいた人々ごと街を踏みにじり、逃げ惑う人々を
摘み上げあるものはその巨大な口にに飲み込まれ、またあるものは胸の谷間ですりつぶされ
そして多くは女の性的快楽の道具としてその股間の巨大な洞窟の中に消えていった。
一時間とたたずに街は廃墟になり、住人の多くはもはや生きてはいない。
僕らが助かったのは本当に幸運だった。でも一日逃げ続けて僕らの体力も限界に近い。
幸い、巨大女は街を壊すのに飽きたのか駅前の巨大な身体で押しつぶして横になっている。
少し休んでも大丈夫だろう。そう思った僕は崩落の恐れのなさそうなビルの陰に彼女を連れて行った。
「走りっぱなしで疲れたでしょ?少し休もうよ」
「うん。ありがとう。でも私は大丈夫だよ。」
そう言う彼女の顔は青ざめ明らかに無理をしているのがわかる。体力だけでなく今日一日でみた光景は
気丈なものでも壊れてしまっても無理はないほどの地獄だった。彼女の精神力は限界に来ていることは
僕にもわかった(そういう僕も彼女がいなかったらとっくにおかしくなっていただろう)


「でも、電車も車もないし、明日中に人のいるとことまで行く為にも少し休んでいたほうがいいよ」
そういって彼女を座らせた。幸い僕らは巨大女からみれば虫みたいな大きさだ。じっとしてれば
見つかることもあるまい。
「なんで……私たち、こんな目にあわなきゃならないんだろう」
彼女が誰に言うでもなく呟く。
「お父さんも、お母さんも、友達もみんなみんな死んじゃって……ひくっ」
全て言い終わる前言葉は嗚咽に変わり彼女の目から涙が溢れている。
「大丈夫、きっと助かるよ。僕が君を護るから……」
僕は彼女の綺麗な黒髪(いまは埃まみれだけど)を撫でながら静かに、そして力強く言った。
そして僕らはたまった疲れを少しでも取るために肩を寄せ合い眠りについた。


嫌な予感。僕が目を覚まして真っ先に感じたもの。同じものを彼女も感じたらしく不安げに僕を見つめる。
朝が来ていた。正確な時間はわからないけどとにかく太陽が昇っていた。
「おはよう」
努めて明るく僕は言う。
「おはよう。いい天気だね」
彼女が無理して笑いながら返してくれる。今日うまくすれば人がいるところまで逃げることができるだろう。
「立てる?」
彼女に手を差し伸べる。彼女はうなずくと立ち上がった。
そのとき、突如日が翳った。嫌な予感。予感というもの嫌なものほど的中する。
彼女の顔が恐怖に歪む。僕は最悪の事態を想像する自分を必死に否定しながらゆっくり振り返る。
顔があった。小さなビルぐらいある顔。笑っている。美人といえると思う。
でもそれは街一つをあっと今に滅ぼした悪魔の顔だ。そして二つの瞳にはしっかりと僕らが映っていた。
声が出ない。身体が動かない。蛇に睨まれた蛙。ことわざが一つ頭に浮かんだ。
『うふふ……可愛い。まだ生き残りがいたんだね』
雷鳴が頭上で響く。その轟音が僕の金縛り状態を解いた。
「逃げよう。早く!!!」
いまだ呆然とする彼女の手を乱暴に掴み走り出した。甘かった。僕の判断ミスだ。
昨晩休まなければこんな事には……
『あれあれ?まだ私から逃げ切れるつもりなんだ。ちびってホントに頭が悪いよね。うふふ』
ズシン!!
行く手に巨大な肌色の壁が現れた。手の平だ。


『鬼ごっこは昨日散々したからね〜飽きちゃったんだ』
そういうともう片方の手が降りてきた。摘み上げられた。急速にGがかかる。呼吸ができない。
なま暖かい平面に放り出された。壁になっていたほうの手の平だった。
間近で見る巨大女の顔の迫力は想像を絶するものだった。
『えっへん、捕まえたぁ。さて、どうしようかなぁ?何か希望はある?おっぱいがいい?おまたがいい?うふふ』
僕は震える彼女の前にたち巨大女に慈悲を願った。出せる限りの大声で…… 
「僕はどうなってもいいんだ!!でも、彼女は見逃してください!!お願いだから彼女だけは助けてください!!」
『う〜ん?男の子君が何か言ってるみたいだけど〜声が小さすぎて何言ってるか聞こえないなぁ。まぁ、しょうがないよね。
私はこんなに大きいんだから♪じゃ、希望も無い様なの君たちは私のおやつになってもらいま〜す』
再び身体にGがかかる。巨大な口が開かれぐんぐん近づいてくる。
「いやぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
彼女が叫ぶと当時に身体が宙を舞い、僕らは口に放り込まれてしまった。


「畜生!畜生!!出せ、こんなところで彼女を死なせてたまるか!!」
僕は唾液の臭いが充満する空間で生暖かい舌の上で必死に巨大女の前歯を叩いた。ビクともしなかった。
僕の拳からはこんなにも血が出るほど叩いているのに。

(う〜ん、なにかぴちぴちしてますねぇ、食べられちゃうのが怖いのかな?こんなに綺麗で大きなお姉さんの
栄養になれるのに何が不満なんでしょうねぇ。きゃは)
私は口の中に抵抗する小人の感触を楽しみ、そして舌を動かして彼らをよ〜く味わった。

「うあわぁぁぁ」「きゃぁぁぁ」
突如動き出した舌に僕らは翻弄された。僕らを味わっているのだろう。舌はめちゃくちゃに動き、
僕らはまるでミキサーにかけられたようだった。巨大女の唾液が口に入る。苦しい。気持ち悪い。畜生。

(う〜ん、そろそろごっくんしちゃおう♪私のお腹の中へご招た〜い♪)
十分味わったところで私は飲み込んだ。ちっぽけすぎるからお腹の足しにはならないけれど、
私と同じ外見をして私と同じように思考する知性ある人間を弄び自分の栄養にできることがとてつもなく気持ちよかった。

ゴクリ
一瞬だった。ホントに一瞬で僕らは飲み込まれた。抵抗することもできなかった。気がついたら胃の中だった。
胃液臭かった。吐き気がした。でも真っ暗だと思ってたのに意外と明るかった。巨大女は裸だったから、胃の中まで
太陽光が皮膚を通して多少なりとも差し込んでいたみたいだ。


彼女を探さなくちゃ。そう思ったが探すまでもなかった。すぐ近くに倒れていた。裸だった。それをみて僕も裸であることに
気がついた。さっき口の中で弄ばれたときに衣服は破れてしまったのだろう。幸い(この状況で幸いも何もないが)
彼女は大きな怪我もない様ですぐに気がついた。
「私たち飲み込まれちゃったんだ……」
「ゴメン!僕が昨夜休もうなんていわなければこんなことには……」
本当に悪いと思った。僕だけならまだしも大好きな彼女までこんな目に合わせてしまうなんて。自分の判断力の無さを呪った。
でも彼女は許してくれた。
「ううん、あなたのせいじゃないよ。私たちはあの女の人が現れてからもう助からない運命だったんだよ。
 だから自分を責めないで。ね?」
「でも、まだ、何とか助かる方法があるはず……」
僕が言い終わらないうちに彼女は静かに首を横に振った。
「無理だよ。1回飲み込まれた食物は胃の中から出るには吐き出してもらわなきゃならないけど、吐き出す理由が無いもの。
私たちがどれだけ暴れてもあの女の人は前々平気だよ。それにコレだけ大きさの差があるもの、消化が始まったらあっという間だよ。
胃液を浴びたら一瞬で私たちなんか骨も残さず溶けちゃうよ」
彼女の言うとおりだった。悔しかった。どうにもならない現実が恨めしかった。
「ねぇ」
しばらくして彼女が再び口を開いた。
「私のこと、好きって言ってくれたのとってもうれしかったんだよ?」
「うん、中二のクラス替えで一緒になってからずっと君が好きだったんだ」
「私も実はそうだったんだ。同じ高校でまた同じクラスになれたときはなんか運命を感じちゃった」
くすくす笑いながら彼女は言う。うれしかった。両想いだったことが。そしてそれがわかったのが最期が迫るときであることが哀しかった。
「私たちはもう助からないけど、一つお願いがあるの」
なんだろう?
「こんなこと言うとはしたない女だと思われちゃうだろうけど、最後だし言うね。私、あなたと一つになりたい。見も心も」
驚いた。彼女がそんなのこというなんて。女の子は追い詰められると積極的になるって言うけど。
「だめ、かな?」
「ダメなわけないよ!僕でいいなら喜んで」
「あなただから、だよ」


僕らは強く抱きしめあい、口付けを交わした
「ファーストキスなんだ」
「僕もだよ。巨大女の胃の中でなんてムードもなにもないけど」
まだ胃液が充満していないところに彼女を横たえ僕は雑誌やAVでみた知識をフル稼働させてことに及んだ。
彼女の全身を優しく撫でた。胸を掴み綺麗な乳首を口に含んだ。嘗め回してみた。
「ん、はぁ」
彼女の口から色っぽい吐息が漏れる。そのまましばらく胸をもんだりなめたりいじくった。
彼女の股間に手をやった。濡れてる。僕もそうだけどこんな状況でも濡れるし勃つんだ。生命ってすごいなぁ。
花びらと通称される箇所をゆくっりすーと撫でる。彼女の液が溢れてくる。僕の股間もいきり立ってきている。
クリトリスを弄くる。
「はぁ、ん、やぁん」
彼女が漏らす声に僕はさらに熱くなる。
「入れてもいいかな」
彼女に一応聞いてみる。彼女は僕のモノをみている
「入るかな?痛くしないでね」
「頑張る。努力する」
周囲の胃酸の臭いがさらに強くなる。もう余り時間は無いようだ。
僕は彼女の秘部に自分のモノを挿入する。もだえる彼女。痛かったかな?っとちょっと動きをとめる
「だい……じょうぶだよ……つづけて」


僕は身体を激しく動かし、彼女もそれに合わせてもだえる。彼女の中はすごく暖かくて気持ちよかった。
そのとき僕の背中に大きな胃液の雫がたれてきた。じゅぅっという音共に背中に激痛が走り思わずうめき声が出る
「大丈夫?」
彼女が心配そうに問いかける。僕は努めて平気な顔で答えた(ホントはすごく痛かったんだけど)
彼女は優しくそして強く僕を抱きしめてくれた。つながったままの愛撫はすごく気持ちよかった。
僕らは事を続けた。接合部からぐちゅぐちゅといやらしい音がする。僕らの身体は激しく蠢く。
胃の動きが激しくなった。僕らは抱き合ったままあっちこっちへころころ転がされた。でもそんなものには負けない。
「私、もう、もういきそ……う」
「僕、も。ねぇ、中で、出していいかな」
「うん、あなたの全てを受け入れ、て、あげる」
僕は絶頂を迎え大量の精液を放出した。同時に彼女も絶頂を向かえた。激しいよがり声を上げながら
僕の出したものを全て受け止めてくれた。2人で同時にいけたことがすごくうれしかった。
そのとき、胃液だまりのほうから大津波が僕らを襲った。絶頂を迎えたとほぼ同時にあっという間に
僕らは胃液に飲み込まれ、一瞬で骨も残さずに溶け混じりあった。
僕と彼女は見も心も一つになれたんだ。