我が家の姉妹はとにかく大きいのだ。どうやったらここまでおおきくなるのか正直わからない。
そこで、今回は私の妹の話をしたいと思う。


 ズシーン。ズシーン

 今日は楽しい楽しい夏祭り♪体の大きい私のためにお母さんとお父さん、家族みんなで私のた
めに浴衣を買ってくれたから嬉しいの。刺繍を入れると高くなるっていってたけど、別になくて
も私は嬉しいよ!だって、こんなに大きい私に会う浴衣を作ってくれたんだもの。
 私は中学校の時までは普通の大きさだったんだよ?でも、ある日をきっかけに私の体に異変が
起きたみたい。同時進行で私のお姉ちゃんも影響がでたみたい。原因はわからないけど、お姉
ちゃんは私よりはるかに大きい。お姉ちゃんの方が年上だからかな?でも私も今は成長期の真っ
盛りだよ。近いうちにおいつくと思うんだ。

 で、話を戻すと夏祭りの会場です。あたりは暗いから足元の光をたよりにするしかないんだけ
どね。でも、今年の夏休みは一味違うみたい。去年とはなんか、特殊な感じがするしね。まぁ、
去年までは普通の大きさだったからねかもしれないけど。

 ヒュルルル〜ドン!

 うわぁ!・・・ってびっくりしたぁ。急に大きな音出るからびっくりしたじゃないかぁ!今の
は何かな?花火?でも、私に当たっちゃったよ。む〜・・・去年はこんなこと無かったんだけど
だけどなぁ・・・当たり前か。でも、花火は空に打ち上げるもの。今年はその上に私がいるから
打ち上げるのは困難な話だよね。

 ドォン! ドォン! ドォン!

 やっぱり、びっくりする。そして、本格的に打ちあがってきたよ。そして、打ち上げる花火と
いう花火が私に被弾するの。仕方ないよね。多分、花火職人達も悪気はないんだよね。
 あ。私が移動すればいいのか。ここに立っていても花火が私にぶつかるだけで他の人は花火を
みることができないし・・・。早くどこう。私も花火にあたってばかりじゃなくて、花火をみた
いしね。

 ズゥシィン!! メリィ ズゥシィン!

 うぅ・・・。足元が小さな光でどこまで足を踏み入れていいかわからないから。踏んじゃいけ
ないものも踏んじゃったかも・・・。まず、足の感触からして・・・お家は確実に踏んだし、下
は出店もでてるから出店も何軒か踏んじゃったかも・・・。ごめんなさい。そういえば、今年の
出店って何がでてるんだろ?ちょっと覗いてみよう。ちょっと姿勢を落とさないと何をしている
のかわからないからなぁ。よ〜く見て・・・よし。ここに両手を置いて・・・ここなら両膝置い
ても大丈夫だよね。

 ズゥゥゥゥウウン

 今、ハイハイする姿勢なんですけど私の肩と肩の間に出店という出店が入りきっちゃいます。
横だけですけどね。でも、この姿勢のまま倒れたら全ての出店を潰せちゃうかも。絶対に倒れた
らいけないね。徐々に姿勢を低くして、出店をみよう・・・。ゆっくり、ゆっくりと・・・。
あ、だめだ。私のおっぱいに潰れちゃう・・・。ギリギリのところで観察しないとね。え〜っと
今年は、金魚すくいに、わた飴、焼きとうもろこし、もんじゃ、焼きそば、クレープに・・・。
あっ!お兄ちゃんの得意な射撃もあるよ!去年のおじさんの店かなぁ?
 私が、友達と射撃をしていたらお兄ちゃんとお兄ちゃんのお友達とばったりあってノリで射撃
してたんだよ。友達と誰が一番多く商品をゲットできるかって競っていて最終的には皆で大物を
狙って、13発ぐらいだったかなぁ。そこで、でっかい将棋の駒が落ちたんだよね。もっと他の
狙えばいいじゃんとかおもったけど、その中で一番大きかったのがその将棋の駒なんだよね。そ
したら、その駒が『歩兵』だったんだってさw『王将』とか『金将』とかじゃなくてだったんだ。
その次の出来事が面白かったんだよね。弾が残ってたからお兄ちゃんがふざけてえっちなDVD
を狙って打ったらまさか1発で落とすんだもん。おじさんもびっくりしてたね。すげーって皆で
騒いだ跡に、そのDVDどうするんだよって言われてお兄ちゃん、凄い困った顔してたなぁ。
うん。お兄ちゃん達とあえてよかったなぁ。あ、偶々だよ!お兄ちゃんとお祭りで会ったのは!
計算とか、狙って会ったりとかしてないんだから!本当だよ!偶々、お兄ぃと会っただけだもん!
 そんなお兄ちゃんは、今は家にはいません。高校を卒業して今は全寮制の学校に通ってるんだ。
たまーに帰ってくるけど、寂しいくはないよ。大きいから、その気になれば学校まで・・・いっ
てないよ!?

 ボボン!ボン!ボボン!

 うぁん!ちょっと、また花火が当たったよ。今度はお尻って、今年の花火職人はヘタだなぁ。
不景気だからって仕事をお粗末にしちゃだめだよ。今回は私でよかったね。他の人だったら大変
なことになってた思うから。私は我慢するよ。だって痛くもないし、気にしないよ。ただ、ちょ
っとびっくりするだけでね。あ〜、でも今日は若干風が強いかも。花火の煙が私の顔まですぐ流
れてくるもん。こう、むずむずするし・・・。

 ・・・ヘックシィン!クシュン!

 うぅ〜・・・煙でくしゃみしちゃったよ。下に向けて思いっきり下に・・・っあ”。下を覗い
てみるとそれはもう、突如吹き荒れた風により出店という出店が吹っ飛んで言っちゃたよ・・・。
ごめんなさい。そう、くしゃみという強風が出店をおそっちゃって・・・。それも、2回。
くしゃみって2回でない?ちょっと唾もでちゃったよ。恥ずかしい・・・。

 ボゥン!ドォン!

 ・・・もう。お尻ばっかり。たまに胸にも花火あたるよ。立ってる時は仕方がないかなって思
ったけど、こっちはハイハイの姿勢なんだよ!明らかにおかしいでしょ!ちょっとびっくりさせ
てあげるよ。この姿勢から膝をたたんで座ってみよう。ちょっと揺れると思うけど私はそんなに
重くないよ。10000t以上は思いと思うけど標準よりは絶対軽いほうだと思う!なんとなく
自信はあるもん。一気に座ると強い揺れが起こるからゆ〜っくり座ろう。もう、歩くだけで地震
を起こせると思うからね。

 ズドォォォォン!

 ・・・!あれぇ・・・。なんか潰した感触が・・・。気のせいだよね・・・うん。気のせい、
気のせい。よし、帰ろう。暗いし、これ以上被害を拡大しちゃだめだよね・・・うん。やっぱり
無理なのかなぁ・・・こんぐらい大きいと。・・・はぁ、。

 トボトボ、ズシーン。トボトボズシーン。
 
 ズシーン...  ズシーン...

...ズシーン

...シーン


  翌日になってわかったこと。昨晩の花火だと思っていたものは実は戦車から砲撃だったそう
です。まぁ、おかしい感じはしたけどね。で、砲撃した理由について私は怒って講義したら逆に
怒られちゃった。「そんなに大きいのにお祭りに参加できるか!」って。だって、お祭りには
身長制限ないじゃんかぁ・・・。でも、被害は思っていたより少なかったらしい。死者もでてな
かったのが奇跡だって。最後、座って潰した戦車は残念だったけど、隊員に死者はでてないそう
です。で、罰として自衛隊じゃ大変な力作業を私が引き受けることに。機械使ってるから疲れな
くない?とか思うけど、機械を使う精密作業だから神経にくるのかな?私ならひょいだけどね。
 まぁ、私も理不尽に被弾したので、修復させるように請求しました。ちなみに、砲撃した理由
は、当たり前だけど引き返せ!っていう意味だったらしい。そして、私がヒップドロップ?お尻
で潰しちゃったのは最終防衛ラインだったらしい。砲撃を無視して私が前進してしばらくの間、
砲撃しなかったのは、身の安全を確保してたそうです。
 でも、悪いことしたと思うけど、自衛隊の人ってすごいなって思った。こんなに大きい私に恐
れずに引き返すようにした姿勢は勇敢だとおもう。そして、住民への非難させる指示の手際の良
さ。本当に、ご迷惑おかけしました。