寒い夜道、俺は自分の失敗に途方にくれて酒飲みをしていた。まったく、どこをどうしたらこうなったのか。とりあ
えずこういう失敗は上が負う物、仕方が無いことである。しかし、指示通りやっとけばこんなことにならなかったとい
う点のもと、俺は酒飲みに出歩いていたのだ。そんな中、一人の男性がちかよりこう言ってきたのだ。
「お客様、キャバクラなんてどうです?」
 まったく、何をいっているんだこの馬鹿は。新入りのように見える。だいたい、こういうのは2ペア以上の時に声を
かけるものだろうが、一人で行くと高いんだぞ?まぁ、この際いいか。
「あぁ、いいぜ」
「・・・あ」
「あ?どうした」
「い、いえ。では、ご案内します」
 どうやらコイツは俺が一人で行動していたのにようやく気づいたようだ。どこに目をやっているのやら。


 そして、案内されるがまま店の中に入った俺。一見、普通のキャバクラみたいなものだ。
「ご指名の方は・・・ありますか?」
「悪いが俺ココ初めてなんだが」
「すみません・・・では、こちらの―――」
「待て。とりあえずデカイの2つだ」
「・・・はい?」
「なんだ?いないのか。ここにデカイのはいないのか?だったら帰るぞ。金の無駄だ」
 っと若干、無茶苦茶な事を言って見せる。っふ。こちらとあらかじめ酒のんでよってんだ。相手から見れば酔っ払
ってる人でメンドクサイ客を引き寄せたという感じだ。さあどうでる?
「わ、わかりました・・・では、デカイの2つはいりまーーーっす」
 どこの焼肉屋だとか思っている矢先、店の奥から「はーーーい」っと女の子の声が聞こえる。本当にキャバクラな
のかと不安になる。
 席に着くなり辺りを見渡すとお客はなし。金曜日じゃないのもあるのかもしれないが流石に殺風景だとハズレにき
た感じがして嫌だな。とりあえず、渡されたおしぼりで顔をふく。

 ズゥゥウン ズゥウウン

 ぐらぐらと揺れる室内。顔をふいた途端に地震が起きたのである。酔っているからではないが徐々に地響きは強く
なり、両手でテーブルを押さえていないと辛くなってきた。

 ベリベリベリ

 突然、室内の屋根が何かに剥ぎ取られたのだ。店内の電気は一瞬にして消え、天井は雲ひとつない夜空に覆われた
のだった。
「ねぇねぇ、ここだよね?」
「ここだよ~」
「間違ってないよね?」
「まさか~」
「だって、間違ったことあるじゃん」
「なんとかなるよ~」
「もう、お姉ちゃんったら・・・」
 頭上から聞こえる女性の声。異常にまったりと落ちつている声と不安と緊張感でどことなく自信のない声。一体、
何がはじまるんだ?上を見上げていると取り外された屋根からは女の子の顔がひょこっと覗かせた。そして、店内を
見渡すと安心したかのように安堵の笑みを浮かべたのだった。
「いらっしゃいませー」
「いらっしゃいませ~」
「妹のマナでーす」
「姉のカナで~す」
『二人あわせてイリュージョンでー(~)す』
 開いた口が塞がらなかった。いや、二人合わせてイリュージョンじゃなくて、せめてマナカナとかそんなのでもよ
かったんじゃないのか?とツッコミをしたかったが・・・この店は本当にデカイの2つもってきたのだ。
「お客様、焼酎とブランデーどっちがいいですか?」
「じゃ、じゃあブランデーで」
 その大きさで作れるのかよと思いつつ、聞かれたのだから答えるしかない。しかし、不思議と落ち着いてきた。こ
れはもう開き直った方が良さそうだ。色々とな。
「は~い」
 聞いてきた方のマナは聞いただけ。作るのは姉のカナの方だ。姉は水色のロングヘアーで白のワンピースの様な服
を来ており胸も大きい。ただでさえ、体も大きいのだから迫力満点である。
「マナ~?コップとブランデーはどこ~?」
「もう、お姉ちゃんったら・・・ほらそこに」
 ピンク色のショートヘアーでサイドポニーのマナは人差し指を俺の真上に付き出してここにあるっとサインを出し
た。というか、指で一瞬潰されるのかと思った。
「ん~?これかしら~?」
 ガチャガチャガチャと店内を掻き乱す親指と人差し指はコップとブランデーを発見出来ず周りにあったソファーや
机を押し潰し壁もなぎ払っていった。
「あぁーーー。お、お姉ちゃん!」
「あら~?またやってしまったわ~。お姉ちゃん、おっぱい大きくて下がみえないのよ~」
 カナは右手を口元に当てうふふと笑った。マナはどうするのよこれーっという顔でオドオドしている。
「あ~酒は俺の方で勝手につくるからいいわ」
「も、申し訳ございません。お客様」
 ぺこりと頭をさげるマナだったが、サイドポニーは店内に入り髪の毛まみれになるがいい香りがした。当然、俺も
髪の毛ジャングルに入っていた。
「マナ~、はいってるわよ~?」
「ふぇ?あぅ、申し訳ございません」
 ガバっと顔を上げるマナの顔は赤面していて大変そうだ。


 しかし、偉い店に来てしまったわけだ。店に入るわ店は破壊されるわなんのかんのって。しかし、さっきから俺ば
かりが苦労している。そろそろイジメてやろうと思う。
「で、マナカナは何が出来るんだ?」
「イリュ~ジョンで~す」
「まさか、客に酒作らせて帰らせるなんて店じゃあねえよな?」
「そ、それは・・・どうしようお姉ちゃん」
「では~お客様の言う事なんでもきいちゃいま~っす」
「お姉ちゃん!?」
 ニヤっと思わずなる俺。そうだ、それを待っていたと言わんばかりのことだ。
「じゃあ、まず適当なビルでエッチなことを二人でしな」
「あら~大胆ですね~。じゃあ、マナ~やりましょうか~」
「お、お姉ちゃん!?」
「いい?マナ。お客様は神様よ~?また、首を跳ねられたくなかったら失敗は何としてでも挽回するのよ~」
 カナはマナの顎に手をあて説明する。声にならないような声を出すマナだったが、どうしようもないと悟ったのか
小さく頷いた。生憎、先程の騒ぎで壁はないにほぼ等しいから360度外を見れる景色に豹変している。さ、どんなサー
ビスが待っているんだ?身長は軽く1000mは超えている二人。コレもあることの被害者だ。そんな事知ってるのは俺
ぐらいだ。
 二人はスタッと立ち上がると、ズゥウンと地響きを立てながら足元の事を気にせず高層ビルが立ち並ぶ所に足を
運ぶと、カナがまず200m程のビルを片手で引っこ抜くとそのビルをマナに預けるなり、服を脱ぎだした。
「ごめんね」
 そう、マナが呟くとビルを口の中に入れ舐め始めたのだ。なるべく壊さないようにと慎重に。カナが脱ぎ終えると
口からビルを出すと唾液まみれで口とビルからは唾液の糸が繋がっている。そして、そのビルをカナに返すとカナは
それを自分の秘部に挿入していった。
「ふふ。私たちったら何をしているのかしらね~」
 少し恥ずかしいのだろうか?その片脇でマナも衣服を脱ぎ裸になる。そして、カナはビルを挿入したまま仰向けに
なる。もちろん、高層の建物の無い住宅地帯へとカナの背中、ヒップで至るものを押潰す。
「いらっしゃ~い、マナ~」
「ぅん・・・」
 そういうと、マナはカナの上で四つん這いになり、秘部と秘部と間にビルを挿入した形で抱きつくが、流石のビル
も耐久の限界に達したのか折れてしまったようだ。こうなると、また二人はビルの方を眺めてはモノを選別する。
カナは四つん這いになり四本程並んでいてる高層ビルの前に座り込むと一本一本ご丁寧に胸の谷間に入れて破壊する。
一方マナはズンズンと歩き、ビルの真上に立つなりゆっくり腰を降ろし秘部にまた挿入する。
「んぅ・・・」
 という、声を上げゆっくりと腰を上げると、挿入されているビルを地面から抜き取った。素晴らしい吸引力である。
そして、片手で体を支え、もう片方の手で抜き取られたビルを押したり引いたりしている。
「マナ~」
 その様子を見ていたかのようにカナがマナを呼びかける。カナは駅の真上に腰を降ろし大きなヒップにただ潰され
ていったのだ。そこから足を開き、線路沿いに体を倒し仰向けになる。そして、ビルを挿したまま線路に沿って歩き
カナの元に近寄るマナは四つん這いになりカナの秘部に入れると腰を前後に動かす。この間、辺りでは長い地震が
発生していた。
「あ、あん、あ~」
「お、お姉ちゃん、今さだけどさ」
「どうしたの~?あっ、マナ~?」
「ビルって頑丈だねっ!」
「まるで、生えてるみたいね~~あぁ~~~」
 
 ビュビュビュビュビュッ!

 マナは自分に挿したビルが次第に本物のセガレに感じ、カナは頂点に達した結果双子の姉妹は同時に粘りのある
白濁色の液体を辺り一面に降り注がせたのだった。


 さて、俺は帰るかな。勝手にあっちで倒れているし、適当に小切手を切って店をでた。そして、改めて自体の深刻さ
を思い知らされた。これ以上、あのサプリメントで被害者を出すわけにはいかないと。恐らく、あの2人が初めの被害
者だ。理想の女性の体型にするサプリを開発したハズだったのだが、商品を販売するに連れて背丈が伸びるという電話
ばかりが届いた。製法ばやや狂っていたのだ。
 それですぐ辞めたものは2m前後の長身になったが、マナの方は副作用で体が大きくなることは仕方がないと思い、
つるぺただった胸をなんとかしたいという思いの元身長1500mの巨人になってしまったのだろう。姉のカナの方は元々
サプリを必要としなくてもいい体をしていたが、自分を磨きたいという女性の本能からこうなったのだろう。それは
やがて楽しくなり、妹と共に巨大化を楽しんでいたのかもしれない。カナの方は1700mはあるだろう。

 さてと、俺はどうしたものかね~?ま、いい気分転換になった。明日からまたがんばろう。