我が愛しのガリバー 




 「肉体労働だな、それ以外には、ない」
きっぱりと言われた、確かに俺にもそれ以外は思いつかない。
「後は… 俺達はこいつが男だと知ってるが、知らない人にすれば結構な上玉だ」
そこまで言われて俺は思いっきり頭を振りまくった、それを見てニヤ付きながら続ける。
「まぁ、それもある種の肉体労働だ、看板を作ろう"アルティラの大山のぞきショウ"どうだ?」
「アルティラってそもそも誰だよ、大山のぞきショウってのもだ」
こいつに任せるとよからぬ事になりそうだった、初めて聞く名前に、分けのわからないショウ。
「アルティラってのは、"禁断の惑星"のヒロインだよ、
 大山のぞきショウってのは"我が愛しのガリバー”って話の中に出てくる見世物だよ」
禁断の惑星はこの前に聞いた、"我が愛しのガリバー"は初出だわかるわけないぞ。

 「まぁ、あれだ、巨人国で出会った女性がガリバーの世界にやって来て…」
こいつの話は元が普通にわからん事が多すぎていちいち注釈を聞かねばならん…
「要するに大女のストリップショウみたいな事だよ」 ニヤニヤ笑いながら言い切った。
中身は男でも外見は上玉ってそういう事かよ… 肉体労働ってどこまでやらせるつもりだ?
「お前が素っ裸になって、寝転んでいればそれでいい、下手に動かれると逆に危なくなる」
真顔で言ってやがる… マジでやらせるつもりなんだろうか… 無いとは言えない…
「ビルの解体とか、そっち側の肉体労働はねぇのかよ… 大山のぞきショウは却下な」
ちっ、って舌打ちしやがった、どうせお前の体でもねぇだろうって言いたい放題だな。

 「じゃぁ、その線で仕事探してみるわ… で、考え直す気、ねぇ?」 「ない」
間もおかずに即答してやった、また舌打ちしやがったぞ… こいつ一回えらい目に合わしてやる。
「まぁ、冗談はさて置きだ、お前のその姿だが目のやり場に困る」
えっと思い、自分の体を見下ろした、分厚いカーテンそれが片方はプックリと盛り上がっている。
乳首がカーテンを押し上げていた、簡易のブラジャーと体に巻きつけた二重でもはっきりとわかる。
そしてもう片方は四隅の括り目その丁度中間に乳首がある、その為ブラだけで色までが透けている。
カーテンとカーテンの間に薄っすらと濃い桃色に染まった突き出すカーテン。
妙にそれがいやらしさを増している様に思えた、剥き出しよりもちらリズムって奴だ。
「そこでだ、この方々の手助けを借りる事となった」 その言葉と共に十数人の女子が入ってくる。

 「で、誰その方々?」 俺は素直に疑問をぶつけた。
「うむ、被服科の女性陣である、お前の為にブラとパンティ、とにかくこの二つを作って頂く」
ブラとパンティだけかよ、そう思いながら今よりまずいんじゃね? と考えた。
「心配するな、私達が作るのは下着よりも水着に近い物を考えている」 リーダーっぽい子が言った。
その子、周りの子の中で頭一つ以上抜け出している、あぁ、あの子だ!
「あぁ! 痴漢にあってた大きなおねぇさん… ここの生徒だったの?」 俺は思わず叫んだ。
「ずいぶんな奴だなぁ、あんたに大きなおねぇさんといわれるとは心外だな…」
あぁ、それもそうか、相手は普通の女性の範疇の話、俺は化け物並の大きな女だった。
「それに… 私はあんたとは初対面のはずだが? 痴漢にあったのは確かだがな、どこで見てた?」
はぅっ、こりゃ説明が長くなりそうだ… しかもあなたも俺に無関係じゃないかもしんないのに…

 かいつまんだ説明ですら優に30分はかかった。
「あっはっはっはっは、あんたあの時の男か、そんでその姿、私が関係してるってか、うっひっひっひ」
そこまで笑う必要は無いだろう、ずいぶんな人だなぁ… 俺はむすっとしていたようだ。
「ぅっへっへ、わ、悪い、笑いすぎたな、ぷふっ、無関係じゃないと聞いたら俄然やる気になったよ、ぅひ」
「まじめに話そうとするから途中で噴き出してるんだよ、もういいよ、好きにしてくれりゃぁ…」
「すまん、私が大きい事を悩んでたのが馬鹿馬鹿しくなってな、いや、ありがとう、んっ? それも変か」
この人の言う事は良くわかる、俺を見れば小さな自分を感じられるんだ、奇異の目で見られない自分がいる。
「じゃぁ、まず採寸させて貰おうか、その嫉妬しちまう位綺麗なシルエットをね、全裸で」
うはぁ、やっぱり… て言うかこれ着けたままでも良くね?

 コの字型の校舎の中庭に移動して、壁の無い部分にカーテンを張り目隠しをする。
中庭には十数人の女子、手巻きのメジャー、運動会なんかで使う奴を握り締めている。
校舎の中には誰一人いないはず、俺の仲間が何度もチェックしていた、その上で校舎の入り口を固めている。
俺はというと、中庭に全裸で寝転がっていた、立ったまま計るには危険が多いって事でそうなった。
この際だから正確なサイズを全身全てを計って貰う事になった、指の長さからあそこの全長まで、全て。
自分の周りを10cm程の女の子達が走り回っている、チョコチョコとした動きがとても可愛く見えた。
大きなおねぇさん、梓さんが俺の胸の上に立っている、携帯を片手に俺に指示を出す。
「右足先を地面に沿って寝かせてくれ、足のサイズを測りたいんだそうだ」
指示に沿って足先を寝かせる、足裏に二人程の気配と感触を感じる、4mを越える足裏、幅ですら2m近くある筈だ。

 梓さんは絶対にドSだ。
きっとあの時の痴漢も俺が助けなきゃ半殺しの目に合わされていたに違いない。
あの時の梓さんの出していたオーラが、俺を動かしたといっても過言ではないほどだったのだ。
今も俺の胸の上で指示を出しているが、それだけでそこに居るわけではない、皆には見えないところで俺を苛めている。
俺が動けないのをいい事に、その足元が忙しなく動いているのだ、しかも十数人の仲間を逆に人質にとって。
彼女達が俺の周りを何も知らずに走り回っている、梓さんの的確な指示の下に、腕の周りに、内腿の狭間に。
俺が身じろぎ一つ出来ない状況にしておいて、俺の胸の上、素足で乳首を苛め抜いている。
踏み付け、蹴り。踏みにじる、俺の乳首はびんびんに起ち、20cm以上になってる、彼女の足裏に迫る大きさだ。
「あ、梓さん、勘弁… してぇ… くださいよぅ…」 呻く様に俺は懇願していた。
「あらぁ? どうしたのぉ… 色っぽい声を出してぇ… あたしを男と間違えたの、忘れちゃいないわょ…」

 「あの時、お詫びしたじゃ… ないで… すかぁぁん」
その声に足の動きは弱まるどころか、激しさを増していく。
「あっはははは、いいねぇ、すっごく色っぽい表情、好きになっちゃいそうだよ、あんた」
ぐりぐりと踏み付けるように乳首をにじられる、気持ちがいいというよりも、むずむずする様な感じだ。
頭を持ち上げて自分の体を見ようとしてみると、乳房の上に10cm程の梓さんがびんびんに突起した乳首を踏み付けている。
乳房の間、お腹が、陰毛が見える、その先に片方立てた足の甲、横にした方は乳房に隠れて見えない。
それだけで自分の巨乳さ加減を知ってしまう、乳首をにじられるたびにふるんと揺れる乳房、梓さんはバランス感覚がいい。
腰が自然と動きそうになる、ちんこは無いのになぜか勃起している感覚がある、股間を触りたい誘惑に駆られる。
突然お尻の方に雫が垂れる感覚が走った、うぁ、これって… 濡れちゃってる?

 「あ、梓さん、もうゆるひ…て… お尻… 垂れて落ちてる…」
クルリと振り返りにやりと笑う梓さん、足の動きは止まらない… 「ほうっ…」 と呟いて電話をする。
「今どの辺? あ、そう、丁度良かった、ちょっとあそこ見てくれる? そう… どう?」
足の動きは止まるどころか更に激しさを増す、「あぅっ」 思わず声が出てしまう。
「あっはっはっはっは、そう、もう溢れてる? いいねぇ、この子乳首だけでそんななってるんだよ、あっはっはっは」
そのとき、股間にわずかに触れるような感触があった、それは二、三度、何かを図っているのだろうという感覚であった。
その感覚を、俺は欲していた、もっともっと触って欲しい、切ない程にその場所に触れて欲しくなっていた。

 「よぉーし、じゃぁ、今日はこの辺りで終わるよぉー、暗くなり始めてきたしね」
梓さんの声に小さな女の子達は俺の周囲から離れていた、俺の左側に寄り集まって一人の子が記録した物を集めている。
「ナツ、データの打ち込みよろしくね、後、明日の準備、残りの場所と人員の振り分け案もよろしく」
「はぁい、おまかせ!」 ポニテの活発そうな女の子が可愛く梓さんに返事をしていた。
「そんじゃ、今日はこれで解散! 皆ご苦労様」 梓さんが俺の乳房の上から皆に解散の号令をかけた。
女の子達は数人ずつ固まって楽しそうにおしゃべりしながら、カーテンの張られた向こうへと出てゆく。
梓さんは全ての子が出てゆくまで手を振って見送った、やがてクルリと振り返り俺の顔を見てにやりと笑う。
「それにしても、敏感な体だねぇ、乳首だけで溢れさせちゃうなんて… それとも… まだ女の悦び知らないから?」
梓さんの目に妖しげな力を感じた、舌なめずりした様にも見えた、背筋にぞくりと何かの危機を感じた。

 梓さんは、俺に向かって合図を送ってきた。
それが何かはわからなかったが、どうやら手を持って来いという風だった、俺は梓さんの足元に手の平を近づけた。
その手の平にひょいと乗っかると、自分の耳に手の平を近づけるジェスチャーをする、俺はそれに従った。
俺の耳たぶに上半身を寄せて梓さんが話しをしはじめる、 「聞こえるかい? 聞こえたら指一本動かして」
俺は言われるままに従った、 「今、あんたの左足の裏の傍に、男が一人忍び寄ってる…」
俺は今一つその事にぴんと来ないでいた、体が起き上がりかけた時、「動かないで!」 梓さんが言った。
俺はその声にびくりとしてそのまま体を固めてしまった、ゆっくりと力を抜き、ふぅっと溜息をつく。
「その男だけど… あんたも知ってるでしょ、チビの痴漢男なのよ…」

 梓さんはそいつにストーキングまでされているのであった。
じゃぁ、梓さんを追いかけて… そこまで考えて声に出しかけた。
「あいつの狙いは、あんたよ、あいつの興味はもう私には無いわ」 梓さんが嬉しそうに言った。
俺の頭の中には、無数のクエスチョンマークが浮かび上がる、興味は俺?
「全裸の巨大女が無防備に寝転がってるんだよ? 私みたいな小人には興味なんて持ってないよ」
「あっ!」 思わず声を出してしまった、あの野郎… 梓さんに痴漢した挙句、俺をぶん殴った上で…
「おっと、気を付けて、今膝の辺りにいるよ、手にはスマホを持ってたよ」
俺は自分が今、虫みたいな小男の性欲の捌け口とされている事に虫唾が走っていた。

 「てな訳で捕まえるよ、その為にあんた、ちょっと我慢してくれるかな? 奴が証拠を残すまで」
それは梓さん、俺の大事な所が奴に撮られるまで待てって事ですね… 全身の感覚を自分の足の内側に集中する。
梓さんも耳から離れて体の上を姿勢を低くして、股間に向かって小走りで走っていく。
梓さんの手足が俺の体に触れ、それが快感に変換された、たまらなく切なく、気持ちがいい。
ピッ、スマホのシャッター音が聞こえた、ピッ、さらに音がする。
「おりゃぁー」梓さんの掛け声、股間の土手から飛び降りたことを感じる、俺も上半身を起こして足を引き寄せる。
股間の隙間には梓さんと小男、俺が見た時には梓さんが既に地面に押え付けていた。

 キャンパスに赤いパトランプが明滅していた。
カーテンの壁の向こう、梓さんが警官と話しをしている。
俺達も午前中に警官達と話しをしていた、どでかい化け物は市民には危害を加えませんと理由を説明していた。
その時はカーテンを身に纏っていたからいいが、今は全裸で身に着けていた物が壁代わりになっていた。
カーテンの向こう、パトランプの光がカーテンに赤い光で照らしつける、小男は既にパトーカーで連れて行かれていた。
梓さんと警官達は小男以外の事でも何かを話しているようであった。
しばらくして数台のトラックがカーテンの向こうに止まり、その荷台の荷物を下ろすのを手伝えといわれた。
その荷物は大量のブルーシート、それをカーテンの如く一枚の大きなシートにする。
梓さんがブルーシートにロープを通し、俺がそれを結び付けていく、ブルーシートは中庭一面になる程あった。
そのブルーシートを今度は俺に持ち上げろという、俺はブルーシートの下に潜り込んで、その端を校舎の屋上につける。

 屋上には数人の警官が待機していて、その端にロープを結びつけて校舎に固定し始める。
一辺に数箇所、ロープを結びつけて三方向でブルーシートを校舎の屋上に固定した。
後で梓さんと話した所、警官達は次の日の朝からヘリの飛行計画が増えていると言う事を聞いたそうだ。
全裸で中庭に座ってる俺は、晒し者になってしまう運命だった、そこで警官達に梓さんがブルーシートを頼んだのだ。
簡易ではあるがブルーシートによって作られた簡易の天井に俺は隠れることが出来た。
俺を盗撮した小男も、梓さんの訴えも追加されて痴漢だけでは済まなくなっていたようだ。
小男の下宿に警官達が踏み込んだ所、驚く程の証拠が出てきたらしい、ストーカー被害も何件か出されていた。
小男はそのまま拘置所に送られて、取調べを受け、しかる後に服役までもを視野に入れた措置におかれることとなった。

 次の日、天気の良い朝。
青い薄明かりの中、俺の前には昨日より多い二十人程の女の子が集まっている。
彼女達の服装、それは昨日とは打って変わり、大人びた体に密着するような物に変わっている。
昨日はもっと幼い子達に思っていたのだが、大きな間違いであった、皆美しくスタイルのいい美女ばかりなのだ。
その中でも群を抜いているのが梓さんであった、服装が変わるだけで雰囲気はがらりと変わってしまう。
俺の中の男が興奮をする、その興奮を表わす大事な部分は失われているが、それに変わる部分がその下にあった。
その部分に対して俺の経験値は全く無い、今日で二日目だから仕方が無い。
その足りない経験値を、梓さんを筆頭に俺に教え込もうとしているのである。
その為のブルーシートによる天井でもあったのだ、上空をヘリが何度も何度も旋回をしている。

 俺の心はそのヘリの高さにまで浮き上がる様に感じていた。
今日は乳房の上には梓さんはいない、代わりに昨日いたナツって子が右の乳首を踏みにじっている。
左の乳房にはナツの双子の妹、アキが同じように乳首を踏みにじっていた、美人双子姉妹であった。
今日の中庭は異常な雰囲気に包まれている、皆が興奮気味なのだ、俺の体を計る度に何らかの接触がある。
それは俺に今まで知らなかった快楽のつぼを教える物であったり、女の子達が自分を悦ばせる物であったりもする。
俺の全身に小さな快感が走り、そこらじゅうから悩ましげな悦びに喘ぐ声が聞こえる。
その空間に満ち溢れる気が、どんどんとボルテージを上げて一つの目的を持ちはじめる。
梓さんはといえば今日はずっと座り込んだままだ、俺の陰毛の上、両手で多くの陰毛を掴み体を固定している。
その足元は小さな突起を捏ね上げていた、色濃い襞の合間からぴょこんと飛び出した小さなピンクの突起。
足指で挟んだり、踵で擦り上げたり、休む間もなく脚が動き回っていた。
俺はというと、股間の上、陰毛に掴まる梓さんをその腰の動きで跳ね飛ばさんと暴れまわっている。
梓さんはその暴れる腰の上で平気な顔でその動きを楽しんでいる、ナツとアキも揺れる乳房の上バランスを保っている。

 多くの女の子達も悦びを求め、俺に悦びを教えてくれている。
全身を貫く快感に、俺は数え切れないほどの絶頂を迎えていた、既に股間の下はぬかるみになっていた。
リズミカルに打ち付けられる尻はぬかるみだけでなく尻の形に窪みを作っている。
どんどんと中庭の温度が上昇していく、それは気温とは全く関係の無い、女達の悦びによる熱気によって上昇していた。
俺はその日、女としての経験値を一気に稼いでいた、思春期の女子高生に至る程の経験値を…

 数日の後、新たなる異変が、異常な事態が、俺の身に降りかかる事などは、この時全く知る由もなかった。