「女子高生巨大化現象多発!!」
こんな見出しが新聞掲載された。

一樹には無関係ではない話である。
高校の体育教員をしている為である。
昼休みその記事を読みながら
俺の高校で起きなければいいがなぁーっと思ってると
「きゃぁーー!!」
と女子生徒の悲鳴が聞こえた。
しかもその後に
「うぎゃー!!」
と言う数人の男子生徒の声も聞こえ
すかさず席を立ち悲鳴の聞こえた教室に行ってみると
廊下には大勢の生徒がいた、
「こら退きなさい」
と生徒を促しなら生徒の最前列にきてみると
廊下には巨大な手が着かれていて
その手に下には男子生徒が一人気絶していた、
そうして教室の中を見てみると
体を丸めてになっている女子生徒が一樹を見下ろしていた
その大きさはその状態でもお尻がみっちりと天井に張り付いていた。
「おいどうしたんだ」
「えぇー分かんないです。さっきこの子達にいたずらされてて気がついたら
こんな姿になってました。」
と女子生徒は先生の質問に答えたのだが、
「先生助けて・・・・・」
と息の切れそうな声が聞こえた為、その聞こえた方向を見てみると
2人の男子生徒が女子生徒の下敷きになっていた、
「おい、早く退かないとそいつら死んじゃうぞ」
と先生は女子生徒に言ったのだが
「でもこの子達私をいじめてたんですよ、お仕置きしないと!!」
「おいおいそんな体でお仕置きなんてしたら死ぬぞ」
「えっ結構手加減してるんですけど、あら気絶しちゃってる・・・」
「こら早く離さんか!!」
「はぁーい」
女子生徒は渋々3人の男子生徒を解放したが
その3人はピクリとも動かなかった。
「おい早く保健室に連れて行ってやれ」
と数人の男子生徒が倒れている生徒を担いで保健室に言った。
「ねぇー先生どうしましょう?」
と立ち上がろうとすると天井がバキバキと崩れ落ちていった。
「あら崩れちゃった」
と女子生徒は簡単に言ったのだが
先生、生徒達には、崩れ落ちてくる大きなコンクリートの塊が恐怖であった。
「おいそんなに体動かすんじゃない!!」
「えぇー何か言いました?」
と言いながら立ち上がりそのまま運動場に降りた。
その大きさはちょうど校舎と同じくらいであった。
瓦礫の中から這い出してきた一樹は呆然と女子生徒を見上げていたのだが
どんっどんっどんっ
っとすごい大きな振動が伝わってきてついには自分の周りに影が出来た。
「孝子あんたも大きくなったじゃん」
「あぁー祐美ちゃん・・・・でもまだまだ祐美ちゃんの方が全然大きいね」
と孝子は見上げて行った。
祐美も孝子も幼馴染であったのだが
孝子は進学校に進み祐美は公立高校でレディースを作り、リーダーとして仕切っていた。
実はこの巨大事件を起こしたのは祐美であった。
祐美は巨大化光線を開発していたのであった。
その機械を使い、次々にレディースのメンバーを大きくしていったのであった。
そうして今、孝子の前には、校舎の屋上がお臍までくらい巨大化したメンバーと
その校舎でさえ膝下にしてしまう祐美がいたのであった。
祐美は座り込み
「やっぱちょっと時間がかかちゃうなぁー」
と祐美は自分の作った機械にまだ見直しが必要だと感じていた。
「たぶん、光線浴びてから恐怖を味わうと巨大化するんじゃないかな?」
「あぁーなるほどそれはあるかも、さすが孝子すごいじゃん」
「そんな事ないよ、祐美ちゃんは天才だよ」
と孝子は拍手してた。
「でも何を恐怖感じたの?」
「えぇー男子生徒3人に襲われそうになったのよ」
「はっ!!そいつらどこにいるんだ!!」
と祐美は叫ぶと
「そこの保健室だと思うよ」
と孝子は平屋建ての保健室を指した。

すると祐美は小指でその平屋建ての屋根を卵の殻を破るように剥ぎ取った。
「ちょっと孝子襲ったの誰!!」
祐美は凄みの聞いた声で叫ぶとさっき襲った3人が保健室から逃げ出そうと
保健室外に出たのだがそこを祐美に軽くつかまれた。
そして運動場に置かれたのだが男子生徒の周りには、座り込んだレディースメンバーの壁が出来ていた。
「こいつらどうしてほしい?」
とその壁の上からその壁の中にいる孝子に質問した。
「いつも祐美がやってるようにすればいいよ」
「わかった、じゃぁー・・・・」
「コラァーやめなさい!!」
と一樹は男子生徒の前に立ちはだかった。
「なに、こいつ」
「ここの体育の先生よ」
と祐美の質問に孝子は答え、孝子は
「この先生が私がこの子達を懲らしめてるときに止めに入ったのよ」
「じゃー同罪ね」
「この子達には何も危害加えるな!!」
「じゃー守ってみれば」
祐美の小指が一樹に迫ってきた。
その小指は一樹の体よりも大きくて殴ろうが蹴ろうが押さえ様が生徒3人に向かってきて
ついには生徒3人小指が当たった。
「はい守れませんでした」
と祐美はクスクスと笑いながら言った。
「じゃーお仕置きタイム」
と巨大光線銃を取り出し男子生徒3人と一樹に向けて光線を解き放たれた。
するとさらにレディースメンバーが大きくなっていったのだが
「はいこれであなた達は、かわいい小人ちゃんです。」
と孝子が覗き込むと
「えぇーかわいい!!これじゃー女の子襲うなんて出来ないね」
「孝子どっか遊びに行こ!!」
と祐美の誘いに孝子は
「うん行こ!!」
と答えレディースメンバーも立ち上がったのだが
その立ち上がる上昇気流の風により一樹と男子生徒は吹っ飛ばされた。
しかしそんなことにも気付かず祐美と孝子は学校を後にした。
吹っ飛ばされた一樹達の前には、いつもよりも遥かに大きい校舎が見えた。
そこに保健室の先生が走ってきたのだが迫ってくる先生はとても大きくみえた。
そして保健の先生が一樹達を見付けると
「えぇー小さい!!」
一樹たちは自分が1㎝くらいに小さくなった事に驚きを感じていた。