こちらはグリムグリッターサポーターズ (グリムグリッター開発チーム)様の作品、
グリムグリッターの二次創作です。

内容としてはメインストーリークリア後の内容より作成してます。
本編クリア前の方は先にクリアしてからお楽しみいただければと思います。

ヒマワリの休暇です。清楚系で行くのでエロは控えめです。
エロある時点で清楚じゃない? そんなー

h-non
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「休暇、でございますか?」
「そうよ。私のお気に入りの小人として扱っているけど、直接自由な日というのを与えたことがなかったと思ってね」

そう言って、香様が指を弾くと、身体が巨人サイズへと変貌する。
手渡されるのは、サイズ変更用の権限を行使する機械と、世界間転送装置。

「グリムグリッターにも新たな側面が必要ってことで、今日は一日好きに過ごして欲しいの」

どうやら、私自身に飽きて捨てられる、という訳ではないらしい。
今更『ヒマワリ』から『マリー』に戻っても、何処にも居場所はない。

「では、香様にお願いが―――」



転送装置を片手に辿り着いたのは、リリパット。
サイズは普段と同じサイズ。

ノクターンにはない日の光を浴びて、砂浜に寝転がる。
何度か香様に呼び出された事はあるけど、遊びの延長で長く滞在していた事は無い。

ましてや、潮騒なんて聞いた事も無かった。

緩く吹く風に身を任せながら、波の音を聞く。
ノクターンでは絶対に出来ない世界の味わい方。

「いけない、髪が汚れる……」

慌てて起き上がり、砂を払う。

あの時、香様にお願いしたのは、髪の毛を伸ばして欲しいという願い。
ヒマワリという役割を与えられてから、短くなった髪の毛を、マリーの時代に戻して貰った。

久しぶりの感触に、少し懐かしくなるが、今日の本題はそこではない。

遠くを見れば、そこにはリリパットとブレフスキュの艦隊。
また性懲りもなく海戦を繰り広げている。

今日はガリヴァーもアリスもおらず、今頃ワンダーランドの地盤が真っ二つになっている頃合いだろう。
時間的に香様と葵様は学校で、みたま様は神域でお昼寝中。
スクナは警察の仕事で書類に追われている頃合いだろう。

「休暇のちょっとしたハプニング、ですね」

立ち上がり、用意していた水着に着替える。
葵様と香様に連れて行って貰ったお店で購入した、白と水色のグラデーションが綺麗な水着。

装置を動かし、身体のサイズを変更する。
大きくなっていく感触に身を任せ、巨大化が止まったタイミングで目を開く。

そこは何もなく、ただ何かがこびりついた様な模様がある陸地と、小さな海峡。
サイズにして十万倍。海が水たまりに感じるレベルである。

しゃがみ込み、海峡が見えるように足を開く。
そこには豆粒以下の両国の艦隊が存在した。

「さて、皆様には私の休暇を邪魔したという罪があります」

ゆっくりと、海峡にお尻をつく。
それだけでも世界を幾度と滅ぼすような地震が発生し、巨大な津波が沿岸に襲い掛かる。

「いけない、こんなことで使い潰すのはもったいない……」

装置を動かし、その辺りの被害を巻き戻す。
今、巨大な海峡は私の股の間に収まっている。

「さあ、悪いことをしたら暗いところに閉じ込められるのが基本です」

水着のクロッチをずらし、その巨大な門を開く。

「そんなに戦いたいのなら、誰にも迷惑の掛からないところで戦わせてあげます」

ただ開いただけで、海峡の水が私のナカに流れ込んでくる。
巨大な戦艦や、矮小な小人も、何もかもが私に注がれていく。

「全部入ったかな?」

目に見える粒が消えたところで、巨大な門を閉じる。
門を閉じた上で、上から白と青のシェルターシールドを被せてしまえば、
何物にも脱出出来ない封印洞窟の完成。

元のサイズに戻り、再び海岸で波の音を聞く。

「どうですか? 名付けてヒマワリ大海溝の居心地は?」

肉のうねりと粘性の海に翻弄され、状況打開の為の大砲は意味を成さず。
鳴り響く潮騒は私の血潮で、巨大な鼓動が耳を打つ。

「何千何万の人が、さっきまで私と同じ大きさだった人達がこの中に……」

そっと子宮を上から撫でる。休暇はまだまだあるから、今はこの波の音を堪能しよう。