「捕まえてきたよー」
という声と共にやってきた女子の手の上には数人の男子が乗せられていた。
100倍の女子たちから見る男子たちは指先ほどの大きさしかない。
家さえも乗せることのできる巨大な女子の掌の上で寄り添いあいながら震えている。
「おーどれどれー?」
教室に残っていた女子たちが寄ってくる。
全員が100倍。男子たちからすれば超高層ビルのように巨大な女子たちがズシンズシンと地響きをたてながら近づいてくるのだ。
「お、大漁じゃーん」
集まってきた女子たちはやってきた女子の掌の上の男子たちを見下ろして笑った。
周囲を超巨大な女子たちに取り囲まれ、男子たちは更に震え上がった。
女子の掌はそれだけで高さ100m以上の断崖絶壁だが、それを取り囲む女子たちは更に数十mも高い壁となって男子たちの乗る掌を囲んでいた。
そんな巨大女子たちの囲いの一方からぬぅっと巨大な手が伸びてきて掌に乗っている男子の一人を摘まみ上げ上空に攫って行った。
「あたしコレもーらい」
「じゃあわたしコレ」
「わたしも」
それを皮切りに他の女子たちも次々と男子たちに手を伸ばした。
自分達の足場でもある掌と同じ大きさの巨大な手が四方八方から迫るのを見て男子たちは悲鳴を上げながら掌の上を逃げ回るが、巨大な指々はそんな男子たちをあっさりと捕まえ攫ってゆく。
「さーって、どーしよっかなー」
最初に男子を手に取った女子は摘まんだ男子を目の前にぶら下げながら呟いた。
するとその男子が暴れながら自分をののしってきている事に気付く。
思いつく限りの罵詈雑言をまき散らしているのではないか。
しかし指先に摘ままれるその小さな体からそれを発しても、かわいいものでしかない。
「あはっ、なかなか根性あるじゃん。じゃあちょっとだけ立場を教えてあげちゃおっかな」
言うと女子は右手に摘まんでいた男子を左手の掌に下し、下した男子の上に右手の人差し指を突き立てた。
ズン! 自身の身長ほどの太さもある超巨大な指先にのしかかられ男子はうめき声を上げた。
「あれあれ~? さっきの威勢はどこにいったのかな~?」
にやにや笑いながら男子を押さえつける指先をぐりぐりと動かす。
男子はまるでギブアップを宣言するように指先をぺちぺち叩いてくるがそんなこと気にせず女子は指先を動かした。
「さぁ何して遊びましょうか」
別の女子も掌に乗せた男子に話しかけていた。
にっこりとほほ笑む女子。
しかし掌に乗せられた男子は震えるばかりだ。
「もう少し動いてくれると楽しめるんですが」
女子はやや困ったような表情になった。
しかし男子はこの床から100m以上もの高みの柵も何もない場所に乗せられている事と、それを簡単にやってのけている女子の巨大さに恐怖し身動きを取ることができないでいた。
「あ。では鬼ごっこでもしましょうか。私が追いかけるんでしっかりと逃げてくださいね」
言ってまた微笑むと、女子は男子の乗せられている左手に右手の人差し指を近づけてきた。
それが目の前まで迫ってきたところで男子は慌てて横に動いた。
するとたった今まで男子がいた場所に巨大な指が突き刺さった。
「ふふ、避けられてしまいました」
ニコニコと笑う女子。
しかし男子の目の前では巨大な指が掌をへこませるほど押し付けられている。
もしもそんな指先に捕まればあっという間に潰されてしまう。
そして指が持ち上がりまた自分の方に動いてくるのを見て男子は慌てて走り始めた。
巨大とは言え逃げ回るには狭い女子の掌の上。しかもシワだったり指の関節だったりでデコボコして走りにくい。特に無意識なのかなんなのか掌がグラグラと動くせいで余計にバランスが取れない。
しかし万が一にもあの指先に捕まれば待っているのは地獄だ。
男子は息を切らし悲鳴を上げながら女子の掌の上を逃げ回った。
「ふふ、えい」
また女子が男子のいた地点に指をズンと押し付けてきた。
男子はそれをギリギリのところで避けたが、その時の勢いと崩れたバランスのせいで掌から落ちてしまった。
しまったと思った時にはすでに足場だった掌が上空に向かって高速で移動しているような感覚に陥っていた。
男子の悲鳴だけが後に残った。
「あ。落ちてしまいました」
男子が掌から落ちた。
女子は掌をどけ床を見下ろしてみると自分の左足の上履きの前に男子が落ちていた。
「ねねね、キミは何したい?」
ぐいと寄せられた女子の顔に男子は悲鳴を上げた。
掌に顔をあてがうような距離だ。掌の上の男子の視界を女子の顔が埋め尽くした。
「ねねね、何がしたい?」
掌に顔を寄せたまま喋る女子。それは男子にとって、特大スピーカーの前に晒されるような凄まじい轟音をぶつけられるということだった。
声の衝撃が男子を激しく痛めつけ、吐き出される息は突風となって男子を吹き飛ばした。
掌の上をゴロゴロと転がる男子。
「もう、一人で遊ばないでよー」
不満そうな女子の声。しかしその声の一つ一つが男子を掌の上で悶えさせるには十分すぎる破壊力を持っていた。
頭が爆発しそうなほどの凄まじい声量だ。目眩がした。耳を押さえて女子の掌の上を転がりまわった。
しかしそんな爆音がおさまった事に男子は気づく。
見れば女子は掌の上の自分の事をじっと見つめていた。
「キミさー……なんかおいしそうだよね…」
男子が言葉の意味を理解しようとしていると、目の前の巨大な口がぺろりと舌なめずりをした。
「ちょっとだけ味見していいかな」
ぐわっ。開かれた口が掌に乗る男子に迫ってきた。
薄紅色の唇に縁取られた口が、男子の身長の何倍もの大きさに開かれ、男子の視界を占領する。
上下には男子の身長の半分ほどの大きさもある真白い歯。その向こうではピンク色の巨大な舌がぐにゅると動いていた。
内壁はぬらぬらと光り、頬を通して透けてくる光で赤く染まっている。
男子は悲鳴を上げた。悲鳴を上げて逃げ出そうとした。
しかしそんな男子の乗る足場である掌そのものが開かれた女子の口に向かって動き、男子は女子の口の中にぽいと放り込まれた。
あの巨大な舌の上にべちゃっと叩きつけられる。
するとすぐ、巨大な唇がばぐんと閉じられた。
女子は舌の上に男子が乗ったのを感じて口を閉じた。
そして舌の上から男子を放り出し舌で前歯の裏にぐいぐいと押し付ける。
小さな小さな男子の体が舌先に感じられた。
そこから逃げようと必死に暴れているようだ。
しかし男子は自身を押し付けてくる少女の舌先の恐ろしい力から全く逃げられないでいた。
まるでバケモノだ。全身をぬらぬらと濡らした化け物の異常な抱擁を受けていた。
自身も全身ずぶ濡れになり、悲鳴を上げたいのに、口を開ければ大量の唾液が流れ込んでくる。
呼吸もできない。舌を押し返すこともできない。穴と言う穴から女子の唾液が体の中に入ってきた。
男子を歯の裏に押し付けるのを止めた女子は今度は頬の裏に押し付けた。
男子の小さな体をほっぺのトランポリンとの間で転がした。手で頬を触ってみればまるで飴玉の様に小さな男子がそこにいるのがわかった。
男子を口の中に入れたままくすくす笑う。
「ふふ、完全に口の中に入っちゃったね。飴玉みたいだよ。しかもなんかちょっとおいしいかも」
口の中に男子を入れたまま喋る少女。
ただでさえ巨大な女子の声は、その発生源たる口の中では反響しまくって更に凶悪になっていた。
四方八方から女子の声の衝撃が男子に襲い掛かる。
男子の悲鳴など毛ほども聞こえなかった。
再び口が閉じられあの巨大な舌が襲い掛かってくる。
頬に押し付けられ、上あごに押し付けられ、しばし、男子は女子の巨大な舌のおもちゃにされていた。
「さーてあたしはーと」
女子は掌に乗せた男子を見下ろし何をしようか思案する。
が、
「あれ?」
掌に乗せているのが、ただの男子では無い事に気付く。
「ちょっとー、これ化学の先生じゃーん! 何よあんた、先生も一緒に捕まえてきたわけ?」
「え、先生だった? あはは、ちっちゃいから気づかなかった」
女子たちが笑う。
「まーいーけど。あは、そんな怒鳴らないでくださいよ先生。教壇の上に立ってるなら別ですけど、女の子の掌の上で怒鳴っても意味ないですよ。威厳なんか全然感じませんよ」
掌の上で喚く先生をケラケラと笑いながら見下ろす女子。
空気を震わすほどの轟笑に先生は耳を押さえながら女子の掌の上をのた打ち回る。
「あはは、なんですかソレ? 芋虫の真似ですか? お上手ですねー」
より凄まじくなる女子の笑い声に先生は体を痙攣させる。
「さーて、じゃあどーしよっかなー。あ、そーだ。化学の先生、あたしの科学の実験に付き合ってください」
言うと女子は先生を乗せた手をスカートの中に忍ばせ、もう片方の手でパンツの後部を引っ張ると開いた入り口に先生を放り込んだ。
先生は女子のパンツの中に放り込まれていた。尻方面。巨大な桃尻とパンツの間に挟み込まれる。
「んっと、もうちょっとこっち」
女子が先生の位置を調節すべく尻をもじもじ動かす。
小山のような巨大な二つの肉がパンツの中でゴゴゴゴと動く。すでにパンツと尻の肉とのビッタリと挟まれ身動きの取れない先生は尻の動きに抗うこともできずより奥へと引きずり込まれていった。
女子は手を使ってパンツ越しに先生を押し位置をぐいぐい調節していく。
その小さな体は、女子の尻の谷間に押し込まれていた。
気付いたときには、真っ暗で見えなかったが、女子の肛門の前まで来ていた。
「ん、ここら辺でいいかな。やはは、先生、動かないでください。くすぐったいですよ~」
女子が笑いながら身をよじる。
しかしそれは尻の谷間に挟まれる先生にとって尻の肉球が交互に動き間にいるその体をぐいぐいと挟み込んでくるものだった。
「それじゃあいきますね。実験のテーマは『先生は女の子のおならにどれだけ耐えられるか』でどうでしょうか?」
ピクン
先生の目の前の巨大な肛門が一度痙攣した。
そして、尻の肉に挟まれて身構えることもできない先生に向かって女子のおならが放たれた。
ブゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!
肛門を押し広げて発射された高熱のガスが目の前にいた先生の体に叩きつけられる。
肌が焼けるような灼熱感とガスの直撃による全身のダメージ。爆音とその振動で耳と体の内部までやられ、強烈な匂いは一瞬で鼻をダメにした。
ゴオオォォォ…!!
時間にして1秒にも満たない放屁。
女子はブツを解放し終わって下っ腹から力を抜いた。
「ふぅ、すっきりした。先生、どうでした? あたしのおなら」
女子は自分の尻の谷間にいる先生に尋ねてみた。
しかし返事がない。
「あれ? 先生ー?」
女子は尻を振ったり肛門周辺に意識を集中するなどして先生の動きを探ったがどれだけ集中してもそれを感じることはできなかった。
先生は爆風のようなガスの直撃とその匂いの強烈さに気絶していた。
女子の尻の間、肛門の前でピクピクと痙攣する先生。
それからもめいめい男子たちを好きなように遊んだ女子たちは時間もいいところで解散する事にした。
「いやー今日も遊んだー。帰りどっか寄ってく?」
「お、いいねー。じゃあさ、駅前のケーキ屋行こうよ」
「さんせー。ついでにモールもいきたーい」
女子たちはキャピキャピ話しながら教室を出ていった。
その女子用の教室の女子用の机の一つの上には使用済みとなった男子が山積みにされていた。