A

大宇宙。
そこに浮かぶ唯一無二の青い星・地球。
そしてその前にある、巨大なお尻。
10億倍の少女のお尻である。
ぷるんというお尻の二つの肉球は地球の何百倍もの体積を擁し、その表面積は地球のそれよりも遙かに広い。
地球人口68億人が、彼女のお尻の半分で上ので暮らすことが出来る。
地球は、彼女にとって1.3㎝ほどの小さな玉なのだ。
ビー玉よりも小さい玉なのだ。

その彼女のお尻が地球に近づいてきた。
ズイと押し出されたお尻は地球に大きな影を落とす。
世界の大半が彼女のお尻で夜になった。
最早触れるのではないかという距離だ。
月はとっくの昔に彼女のお尻に押しのけられ粉砕されている。

やがてお尻の動きが止まった。
地球は割れ目の前にセットされた。
68億人が見守る。
夜空に星は無く、肌色に埋め尽くされていた。

その時である。

  ぷぅ〜

真空であるはずの宇宙空間に軽快な音が響いた。
10倍の少女がおならをしたのである。
地球は、彼女のお尻の穴の前にセットされていたのだ。
放たれたおならは地球に直撃。その勢いで地球はやや後退した。
更に地球表面を覆っていた大気の層はみな吹き飛ばされた。
直撃面の海も凄まじい風圧によって、一瞬、海底を露出した。
地球の半球から海が消えていたのだ。
海だったものはもう半球に津波となって襲い掛かるか宇宙空間に散らされた。
お尻方面の半球は、地表から全てが消えうせていた。
山は砕かれ森は消し飛び、国や街や人などは影も形も無くなった。
一瞬にして荒野にかわったのだ。
大気を吹き飛ばしたおならは、大気のかわりに地球の引力に引かれ、地球の表面を覆った。
彼女のおならが地球の大気となったのだ。
生き残っている地球人がいたら、世界のどこに逃げても逃れられない異臭に涙したことだろう。


おならを済ませた少女はうーんと伸びをしたあと銀河を去った。
あとには、赤茶け異臭を放つ荒廃した地球だけが残された。




 B

10億倍の少女にとって地球が1.3㎝ほどの小さな玉でしかないことは前述の通り。
そして少女は、その地球に魔法をかけた。
これで地球はちょっとやそっとの事では壊れない。
少女はその地球を指で摘んで目の前に持ってきた。
小さな青い星はキラキラと輝いている。その美しさには目を惹かれる。
指先ほどの小さな小さな星だ。
魔法のお陰で潰してしまう事は無いが、それでもそのあまりの儚さに慎重になってしまう。
地球人たちはその様を恐々としながら見ていた。
世界の大半を覆いつくす巨大な指の腹。
いくつもの大陸と国がその下敷きとなったがけが人はひとりも出なかった。
少女の魔法により、彼等さえも頑丈に、無敵になっていたのだ。

暫く、うっとりとした表情で星を見つめていた少女だが、やがてその星を自分の乳首にあてがった。
自分では割と豊満な方だと思う胸。
指の間の星と比べてもしょうがないが、やはり自分の胸が一個の星より大きいというのは気持ちよかった。
地球よりも大きな乳首。
地球は、乳頭よりも少し大きい程度でしかなかった。
少女は地球を乳首にコリコリと擦りつけ始めた。
小さく可愛いとはいえ、星の持つザラザラ感はとても甘美なものだった。
コリコリ、コリコリ。快感の為に地球をこすり付ける。
それでも地球はかけらも傷ついていなかった。
ただいくら頑丈と言っても物質の性質が変わるわけではない。
海は彼女の指や乳首に触れ大荒れだった。
更に彼女が何度もこすり付けるので、海のほとんどが乳首の表面に付着し攫われてしまった。
地球から海が少なくなっていった。
そしてそれは地球人も同じであった。
地球が彼女の乳首にこすり付けられるたびに、何億という地球人が乳首に押し付けられ取り残されていた。
超高速で動く地球に戻る事は出来ない。
彼等は、これからはこの巨大な乳首の上で生活していかなければならないのだ。

地球による愛撫を終えた少女は、今度は地球を下半身へと持って行った。
もう片方の手でそこをくぱぁと開く。
女性器である。
少女は地球をそこへぬぷりと押し込んだ。
奥へ、奥へ。地球数個分もの距離を押し込められた。
そして指は、地球をそこに残したまま外へ出てしまった。
暗黒の生物的洞窟の中に取り残された地球。
ビクビクと脈動するそれは、まさしく生物のそれである。
地球は少女の膣に包まれていた。
感じようとしているのか、膣壁はびくびくと地球にまとわりつき表面を撫ぜる。
地球の表面全てが、彼女の肉に舐められていた。
海はすべて吸い取られ、かわりに大陸全てを水没させるほどの愛液が表面を覆いつくした。
地球人も海と一緒に内壁に絡め取られ方々に散っていった。
何十億いた地球人は、みな一人の少女の膣内に捕らわれることとなった。
びくびくと脈動する大地。愛液の海。それが彼等のこれからの世界である。
少女はそんな無数の地球人と地球を性器でしゃぶり続けた。

暫くして少女は太陽系から去っていった。
内部に地球を取り込んだまま。

太陽系からは地球の姿が消えていた。