★ 昔 書きかけだったものを無理矢理完成させるシリーズ。

※『シュール系』『ほのぼの』



   『 2倍乳絞り 』



「おっぱい揉んでやってくれない?」

は? 俺は頭の中が真っ白になった。


  *


事の始まりはつい先程のこと。
夕日のさしこむ放課後の教室。本を読みふけっていた男子・シンは、ふと自分が教室に残る最後の一人であることに気づき、本をしまって家に帰ろうと椅子から立ち上がった。
だが教室の出口に近づいたところで、廊下に通じるその出口を、横からぬぅっと現れた大きな体が塞ぐ。

「あ、よかったー。まだ残ってた」

女子の声が頭上から聞こえた。
正面を向いていたシンの目の前には、制服のミニスカートがあった。そこからはシンの胴体ほどの太さがある2本の太ももが下に伸び、シンの足が着いている床と同じ床を踏みしめている。
上にはワイシャツとブレザーを着た上半身が伸びていた。視線を上に向ける途中、ワイシャツの胸部は内包するモノの大きさを表すようにズドンと膨らんでいる。
更に視線を首が痛くなるほど上に向ければ、シンを見下ろして笑う幼馴染の顔とようやく対面する。
その女子ことコノハは男子であるシンの2倍の大きさなのである。

「なんだコノハ、お前も残ってたのか」
「いやーちょっと人生相談に乗っちゃってて」

まいったまいった。という幼馴染のコノハは、明るい色のショートヘアーをポリポリとかきながら言った。

「それで、俺になんか用か?」
「ああ、うん。それなんだけど…」

言いながらコノハはシンを見下ろしていた視線を廊下の方に向ける。

「ほらミユキ、早くおいでよ」
「う、うん…」

コノハが廊下の方に「おいでおいで」をすると別の女子の声が聞こえた。
呼ばれた女子が現れ、コノハの隣に並ぶ。
やはり倍の大きさのあるその女子は、頬をやや赤く染めシンをチラチラと見下ろしている。

「あれ? 『木ノ下(きのした)』もいたのか」
「え、えへへ…」

『木ノ下』というのはあとから現れたこの女子の苗字だ。氏名:木ノ下ミユキ。
長い黒髪は腰ほどまで届き、女子の体が倍の大きさであることを考えれば、それは長さ2mほどもあるということだ。シンの身長よりも長い。

コノハとミユキ。お互いを親友と呼ぶ二人ならば人生相談くらいするのかも知れないが、そこで何故 俺が絡む?

「でさー、ちょっとお願いがあるんだけど」
「お願い? 俺に?」
「そうそう。ミユキのおっぱい揉んでやってくれない?」
「…は?」

シンは頭の中が真っ白になった。


  *
  *
  *


とりあえず場面を教室の入口から教室の中に移した3人。
シンは机の上に座り、二人は女子用の椅子に座る。腰の高さはほぼおなじくらいだが、シンは二人に見おろされていた。

 シン 「……で? なんだって?」
 コノハ 「ミユキのおっぱいを…」
 シン 「そ、それはわかったよ。なんでそんなことしなくちゃならないのかってことだ!」

相談のあまりの内容にシンは顔を赤くし声を張っていた。

 コノハ 「ほら、女の子って第二・五次性徴期を迎えるとミルクが出るようになるじゃない?」
 シン 「お、おぅ…」

コノハはあっけらかんと言うも、シンは声にならない返事をすることしかできなかった。
女性が体が成人するとミルクが出るのは常識である。保健体育でも授業でも習った。
が、それを幼馴染とは言え女の子の口からこうもストレートに発せられてしまうと度肝を抜かれる。

 コノハ 「で、ミユキもつい最近ようやく性徴期を迎えたんだけど、迎えたばっかりだから自分のおっぱいの絞り方がわからないわけよ」
 シン 「…」

あっさりと言うコノハにシンが唖然とし、コノハの横ではミユキが「あはは…」と赤く染まった頬を掻いている。

 コノハ 「だったらわたしが揉んであげるって言うのに、こいつったら『友達におっぱいを揉んでもらうなんて恥ずかしい…!』って言うからさー」

コノハがジロッとミユキを睨むと、ミユキはササッと視線を逸らした。

 コノハ 「じゃあどうする? ってなって、あんたに白羽の矢が立ったわけだ」

コノハがシンを指差しながら「ニッ」と笑った。
シンは、開いた口がふさがらなかった。

 コノハ 「どう? 揉んでやってくれない?」
 シン 「………ま、待て待て待て。え? む、無理だろ! 俺が女子の、む…胸を揉むなんて…!」
 コノハ 「でも他にこんなこと頼めそうな奴いないしー」
 シン 「だ、第一、木ノ下がそんなこと許すわけ…」
 コノハ 「いやーミユキはOKだってよ?」
 シン 「はぁ!?」

シンは思わずミユキの方を見た。

 ミユキ 「は、春咲(はるさき)くんならいいかな~…なんて…」

テレテレと笑いながら言うミユキ。
春先とは俺のことだ。氏名:春咲シン。

 ミユキ 「コノハの友達だし、優しい人だから、春咲くんになら、揉んでもらってもいいかも」
 シン 「…」

女子にそんな風に言ってもらえるのは男子冥利につきるのかも知れないが、正直うれしさよりも困惑が先立つ。
いったいどうすればいいというのか…。

 コノハ 「まーまーそんなに固くならずに軽く頼むわよ。この時間なら他の生徒も残ってないし、誰かに見られたりする心配なんてないんだから」
 シン 「し、しかし…」
 コノハ 「煮え切らないなー。女の子がいいって言ってんだからいいのよ。あんただって女の子のおっぱい触れるんだからいいでしょ」

呆れるように言うコノハ。
確かにこれは非常にうれしいシチュエーションだが、凄すぎて逆に呆然としてしまう。

 シン 「…」
 コノハ 「あーもうじれったい!」
 シン 「でもだな…。……ほ、本当にいいのか?」
 ミユキ 「うん、お願い。なんだかおっぱいも張ってきちゃって痛いし」
 シン 「……わかった」

椅子から立ち上がったシンはミユキの前に歩いて行く。
女子は座っていても男子よりもずっと背が高い。あの、目標となるワイシャツの膨らみも、立っているシンの目線よりも高い位置にあった。
シンが椅子から立つとミユキは制服を脱ぎ始めた。着ていたブレザーを横の机の上に置き、ワイシャツのボタンをひとつひとつ外していく。目の前で行われる脱衣は、ただボタンを外すというだけの行為なのに、非常に官能的なものだった。
シャツのボタンがはずされ前部がはだけられると、そこにはブラに支えられたとてつもなく大きな乳房が現れた。その丸い物体のひとつひとつが、シンの頭よりもずっと大きい。白いブラの中に、ずっしりと収まっている。

 シン 「ぅぁ…」

シンの口から漏れたそのつぶやきは感嘆から来たものかそれともその大きさに圧倒されたからこぼれたものか。

 コノハ 「うんうん、あいかわらずイイ乳してるわね」
 ミユキ 「あーコノハだって結構大きいくせに」

ミユキの左横にすわるコノハがあらわになったミユキの乳房を指先でぷにぷにとつつくと、おかえしとばかりにミユキもコノハのワイシャツに包まれた胸をつついた。
目の前で年頃の乙女たちが互いの胸をつついてふざけあっている。
男子禁制の空間。そこに立ち入ることを許されたシンは、ほとんどカルチャーショックのような衝撃を受けていた。

などとシンが目の前での出来事に呆けている間に、ミユキは背中に手を回しブラのホックを外していた。
カチリと音がしたかと思うと、ミユキの特大の乳房を下から支えていた白いブラがミユキの太ももの上にバサッと落ちた。
つまり、ミユキの乳房の全容があらわとなったのである。
思わず股間を押さえるシン。鼻血も出そうだった。
今、目の前で椅子に座るミユキは、上半身は前をはだけたワイシャツのみ。そのはだけた部分からは、とてつもなく大きな乳房がワイシャツを押しのけてドドンとせり出している。見るからに重量のありそうな、圧倒的な存在だった。あまりの存在感に、思わずガン見してしまう。

 ミユキ 「ふふ、春咲くん、そんなにジーっと見られたらやっぱり恥ずかしいよ」
 シン 「あ! す、すまん…!」
 コノハ 「これからもっと恥ずかしいことするってのになぁーに言ってんだか。それはそうとシン、手は届く?」
 シン 「だ、大丈夫…だと思う」

ミユキの乳房はシンの頭よりもやや高いところにある。
それだけなら問題ないのだが、その胸までの間には、ミユキの大きな太ももが横たわっている。
座っているミユキの正面からでは、間に太ももがあって胸まで手が届かない。
右か左か、太ももの横に回らなければならない。

 ミユキ 「わたしが脚を開いてその間に立って揉んでもらうのはどうかな?」
 コノハ 「でもシンの身長だとあんたの胸は座ってても頭より高い位置にあるわけだし、そのままじゃ揉むのは大変じゃない?」
 ミユキ 「そっか。じゃあこう言うのは?」

いうとミユキは上半身をやや前に倒しシンに手を伸ばしてきた。
シンからすればミユキが手を伸ばしてくることよりも、ミユキが上半身を倒した時に、その大きな乳房がゆっさゆっさと重々しく揺れたことのほうが衝撃だった。
思わず凝視してしまった。
そして、そうやってシンが固まっている間にシンの両脇にミユキの左右の手が差し込まれ、ミユキが上半身を起こすと同時に、シンの体がひょいと持ち上げられてしまった。
そして、ミユキの太ももの上におろされる。

 ミユキ 「うん、ここからなら手も届くよね」

シンを太ももの上に乗せたミユキはクスッと微笑んだ。
しかしシンは、目の前の光景に言葉が出なかった。
先程までは手を伸ばしてようやくとどく距離にあったミユキの乳房が、今はまさに目と鼻の先にあるのだ。
顔の目の前である。左右の脚を揃えて椅子に座っているミユキの太ももの上にほとんど尻もちを着くような格好で座っているシンの顔の目の前に、ミユキの特大の乳房がズズイと迫っていた。
視界をミユキの乳房が埋め尽くしている。胸板からバインと飛び出しているその2つの肉球は、まるでそこに座るシンを突き落とそうとしているかのようにグイッとせり出していた。ブラの圧力から解放された、シンの頭よりも大きなその2つの乳房の間には、今はゆったりとした谷間が開いている。今なら、その間に顔をうずめることもできるだろう。それこそ、この巨大な乳房と乳房の間に頭をまるごと挟まれることもできるだろう。
眼前を占める2つの乳房の威圧感に、シンは臆してしまっていた。

そんなシンの頬を、横から見ていたコノハがつついてくる。

 コノハ 「ほらほらシン、ビビってないで揉んであげなよ」
 シン 「え!? お、おぅ…」
 ミユキ 「あはは、じゃあお願いします」

ミユキがペコっと頭を下げた時、その特大乳房がシンにグイッと迫り、シンは思わず太ももの上から転げ落ちそうになったところをコノハに支えられた。

そしてシンは息を整え、つばを飲み込み、そっと、ミユキの乳房に手を伸ばした。
右手を使ってミユキの左の乳房に触れてみる。
触れてまず感じるのは肌のやわらかさ、あたたかさ、弾力、張り、しっとりさ。様々な情報が手のひらから伝わってきた。
手のひらが吸い付くようなキメ細かさでぷにぷにの瑞々しい肌は、まるで触れている手のひらが潤うのではないかと思うほどだ。
特に、触れている乳房の奥から響いてくる、ミユキの心臓のトクントクンという鼓動が手のひらに感じられ、今まさにシンはミユキの乳房に触れているのだと実感させられる。
女子の胸に触っている。
その事実を、脳でも体でも理解して、もともと赤くなっていたシンの顔は更に赤くなった。

 コノハ 「くくく、自分だけ堪能してないでちゃんと揉んであげなさいよ」
 シン 「あ…」
 ミユキ 「ううん、あせらないでも大丈夫だから」

横からはコノハがニヤニヤと笑いながら、上からはミユキがクスクスと笑いながら見下ろしてくる。
二人の女子の好奇の視線に晒されて、シンは見の縮こまる思いだった。

と、とにかく! と、シンは意を決し、乳房を触る手に力を込める。
力を込めると、触れるだけだった手のひらに、肌触りとは別に確かな弾力を感じた。
押すほどに、力強く跳ね返してくる張りのある乳房。内側に満ち満ちているミルクの織りなす圧力は、シンが少し力を込めた程度ではビクともしない。
力を込めてグイと押し込んでも、すぐにプニッと元に戻ってしまう。
やわらかいことはやわらかいのだが、その弾力もとてつもない。
若さと成長の結晶の詰まったそれは、シンの手に負えるようなものではなかった。

ミユキの乳房はその片方でもシンの頭より二回りほども大きい。その直径は50cm近いのではないだろうか。スイカよりも大きい。
仮にその乳房が独立しているとしたら、シンはそれを持ち上げるために両手を使わなければならない。
実際に今、乳房の片方を下から持ち上げようとしてみたらものすごい重量が手にかかった。
持ち上げようとした指がプニッと食いこむほどに柔らかいのに、乳房は形がくずれずそのままの形を保つほどの弾力と張り。
重い。女子は、こんなにも重いものを2つも常に持ち歩いているのか…。
シンはミユキの右の乳房の下に両手を当て持ち上げようとしてみたが、乳房は押し付けられる手の形にわずかにへこむばかりで微動だにしなかった。
ずっしりと手にのしかかるミユキの乳房の重さ。まるで岩か何かを持ち上げようとしているかのように、持ち上げられる気配がまるでない。

シンがミユキの乳房を持ち上げてみようと悪戦苦闘している様を横から覗き込んでいたコノハ。

 コノハ 「随分と重そうねー。ミユキ、あんたのおっぱいどんだけ重いのよ」
 ミユキ 「お、重くないよ! この間の身体測定で量ったときはたった30kgちょっとだったもん!」
 コノハ 「いや、あんたにとっては重くないかもしれないけど、男のシンにしたらそれ結構重いわよ。両腕で抱えてようやく持てるくらいじゃない?」
 ミユキ 「そ、そんなに重い…?」
 コノハ 「てか身体測定って随分前よね? あんたまたあれから胸大きくなってるでしょ。それにその当時の30kgちょっとって数字だって、四捨五入したら40kgになるんじゃないの? 片方だけでそんだけ重いんだから、両方合わせたらシンの体重よりあるわね♪」
 ミユキ 「ガーン!」

ニヤニヤと笑うコノハの言葉にミユキがガックリとうなだれた。
その分、シンの手にかかる乳房の重量がズムッと増した。

 ミユキ 「わたしって、おっぱいだけで男の子より重いんだ…」
 コノハ 「まーまー、それもミルクを絞って出せば多少は軽くなるわよ。てなわけでよろしく」

言いながらコノハの大きな手がシンの頭をポンポンとたたいた。
しかしシンはさっきからずっと胸をマッサージしているのに当のミユキはコノハと普通におしゃべりをしていて感じている様子はない。
本当に、シンがやることに意味があるのだろうか…。た、確かに、女子の胸をこうも触りまくれるというのは、正直すごくうれしいのだが…。しかし、自分だけが変に興奮してしまって、女子二人があっけらかんとしていると、なんともいたたまれなくなってくる。

すると、さすが幼馴染というべきか、シンのそんな憂鬱な影を感じ取ったコノハがクスクスと笑いながら言った。

 コノハ 「大丈夫よ、こう見えてミユキも結構感じてるから」
 シン 「そ、そうなのか?」
 ミユキ 「うん、なんだか体が熱くなってきて、乳首のあたりがムズムズしてきてるの…」

言うとミユキは自分の乳房の乳首を指でクルリとなぞった。
あえて意識しないようにしていた乳首の存在を如実に感じさせる動作だった。
シンのまさに目の前には、直径8cmほどの大きさの乳首があった。ピンク色をしていて張りのあるその表面には光沢すら見えそうだ。
その乳首の中央にポツンとある乳頭は直径およそ2cmほどはあるだろう。シンの手の親指よりも太い。乳輪からも2cmほど飛び出ている。
女子の標準は分からないが、シンにとっては大きな乳首だ。
シンの手のひらの大きさとほとんど同じくらい。
丸っこい乳房から僅かに盛り上がった乳輪の中央にチョンと飛び出す乳頭。シンの顔の目の前にあり、鼻先につきつけられるようにシンの方を向くその乳首は、年頃の異性の乳首を見たことのないシンからしても勃起していっているのがわかる。
ただでさえ大きかった乳首は、ムクムクとさらに拡大していった。

快感を感じたが故の現象。自分が乳房を愛撫しために女子が乳首を勃起させているという事実が、シンの顔を更に赤くさせた。
性的な感情さえ湧き上がってくる。
息が荒くなるのがわかる。
目の前につきつけられている乳首を、すぐにでもどうにかしてしまいたくなる。
しかしシンは、飽くまで乳の絞り方がわからないミユキを手伝うためにここにいるのであり、そういう、男女の行為を行うためではない。
そう自分に何度も何度も言い聞かせ、男としての衝動を抑えこむ。
そうでなくては、自分を信じて任せてくれた二人に申し訳がない。
シンは歯を食いしばりながら乳房の愛撫だけを務めていた。

が、

 コノハ 「へ? 別に我慢しなくていいわよ?」
 シン 「………は?」

横から、きょとんとした顔でコノハが言った言葉に、シンは呆けたように答えていた。

 コノハ 「だってミルクを出すってことは最終的には赤ちゃんに母乳を与えるのが目的なんだから、ちゃんと赤ちゃんがやるようにしなきゃ」
 シン 「……そ、それってつまり」
 コノハ 「そ。吸うの♪」

コノハはニッコリと笑いながら言った。

 シン 「……いやいやいや! 流石にマズイだろ! 今でさえヤバイのに、こ、これ以上は…!」
 コノハ 「だから良いんだって。ミユキが良いって言ってるんだから」
 ミユキ 「そうだよ春咲くん。わたしはちゃんとやってほしいんだから。だから…」

ミユキはシンが両手を添えている右の乳房を、右手でグイと持ち上げた。
シンの目の前に、あの大きな乳首がズイと突き出される。

 ミユキ 「はい、お願いね」

巨大な乳房の向こうからミユキがニッコリと笑いながら見下ろしてくる。
シンを見下ろす二人の女子から許しが得られた。当人も、その友人も、やってよいと言う。
シンの中の薄っぺらい常識がガラガラと崩れ落ちていく。最後の関門であったシンの理性が諦めたように身を引いていった。

あとに残っているのは、鼻先が触れるほどの距離に突き出された大きな乳首のみ。

 シン 「………」

ええい、もうどうにでもなれ!
はもっ。シンは、目の前に突き出された乳首を口に咥えた。
瞬間、ミユキが体をビクンと震わせる。

 ミユキ 「はぅっ」

火照り勃起していた乳首に自分のものではない体温を感じ思わず身悶えていた。

 コノハ 「おーっ♪」

横で見ていたコノハがにんまりと笑った。

しかしそんなこと関係なく、シンはミユキの乳首に吸い付いていた。
両手で抱えなければ持ちあげられないような巨大な乳房の表面に両手を添えて、口の中に頬張った大きな乳頭を舌と前歯を使って刺激する。
ミユキの大きな乳頭は舌で愛撫するのは疲れるが、前歯で甘噛みするには調度良い大きさだ。噛んでみれば、まるでゴムのように強い弾力の歯ごたえだった。

 ミユキ 「あ、あん…」

さっきまでは余裕のあったミユキも、流石に乳首に吸い付かれるとその刺激と快感に身をよじらせる。
シンの乗せられている太もももグラグラと動くので、シンはほとんど乳房にしがみついているような状態だ。
しかしそうやって乳房に掴まることが、またミユキにとっての愛撫となる。
両手を使ってミユキの右の乳房にしがみつく。スイカのように大きな乳房はほとんど抱きかかえられるほど。
そうやって口と両手を使って乳房を抱え体を安定させなければ、太ももの上からうっかりと落ちてしまいそうだ。
しかしそのうちミユキの大きな両腕が、自分の太ももの上に跨るシンの小さな体をそっと抱きしめて支えてきた。
抱擁。シンの体をすっぽりと包み込んでしまうような大きな母性。同い年のはずなのに、まるで母のような安心感を感じる。

シンは乳首に吸い付いたまま思い切り吸引した。
自分の頬がいたくなるほどに。
それでもミユキの乳首はビクともしない。しかしシンが吸引するたびにミユキが漏らす喘ぎ声が、シンの吸引によって乳首が刺激を受けていることを教えてくれる。
乳房を支える両手をギュウッと押し付けながら先端である乳首のほうに向かって動かす。乳房を搾るように、お乳を搾るように。
見よう見まねの動作だが効果はあるらしく、シンの口の中に咥えられているミユキの大きな乳首は更に大きくなっていった。
舌で触れてみればその熱さと硬さがよくわかる。触れた舌先に、ほんのりと甘い味がしたような気がする。
そのまま乳頭を舌で愛撫し、歯で甘噛みして刺激し、乳房を手でなでる。

そして一瞬、ミユキが小さく喘ぎ体を震わせたかと思うと、

  トプッ!

口の中に熱く甘いものが注ぎ込まれた。
シンは思わず目を見開いた。

 ミユキ 「はぅ…っ!」

ミユキがひときわ甲高く喘いだことと、シンの咥えていない左の乳房の乳首からもミルクが飛び出たことで、横で見ていたコノハにもミユキのお乳が出たことがわかった。

 コノハ 「おっ、出た出た。ずっと溜まってたせいか濃厚ねー。シェイクみたい」

などと呑気な感想を言っているのがシンにも聞こえた。
何はともあれこれで乳搾りは成功したわけだ。ただでさえ恥ずかしいことをさせられたわけだが、同い年の女子のミルクが口の中にあるかと思うと恥ずかしさとともに申し訳なさまで湧き上がってくる。
だが舌の上に溢れるミユキのミルクはとても甘く、シンは思わず飲み干してしまった。
自分の喉をミユキのミルクが流れ落ちてゆくのを感じる。甘さが体をくだってゆくのがわかる。ミユキの温もりが体内に満ちる。
あまりのおいしさに、乳絞りが成功したあとも、シンは口を離すことができなかった。乳房に吸い付いたまま、大きな乳首からいくらでも出てくるミルクに喉をんくんくと鳴らした。

口の中だけではなく、胃の中まで満たされていくようだ。
しかしこれ以上は飲めない。シンは咥えていたミユキの乳房から口を離した。

のだが、

ミユキ 「あ、ダメ」

シンの体をやさしく抱いていたミユキの右手がシンの後頭部をガシッと掴んだかと思うとそのまま乳房にグイと押し付けた。

 シン 「うプ…ッ」

シンは再びミユキの乳房に顔をつけることになる。しかも今度は乳首に吸い付く程度ではない。顔面が、その大きな乳房に埋まるほどに。

 ミユキ 「まだ全然出したりないからもっと飲んで。遠慮しないでいいから」

再び咥えさせられたミユキの乳首からミルクが飛び出しシンの口の中に流れ込んでくる。
あっという間に口の中はいっぱいになりシンはそれを飲み込まざるを得なかった。しかしお腹はもうミユキのミルクで満たされかけているのだ。これ以上は流石に…。
シンはミユキの乳房を両手で押して突き放そうとしたが、シンをの後頭部を押さえるミユキの大きな手はビクともしない。
更に左腕もシンの体を抱きしめる力を強くし、大きな腕にギュウッと抱かれるシンの体は完全に動けなくなった。
2倍の大きさの女子に抱きしめられてしまえば、男子の小さな体では逃げ出すことはできない。シンの体はミユキの腕の中に完全に捕らわれていた。

体をしっかりと抱きかかえられてしまい身動きが取れなくなった。
乳房に埋まるほどに押し付けられた顔の口に咥えさせられている乳首からはなおもミルクがあふれ出し続け、シンはそれを飲まされ続けていた。
めいっぱい押し付けられている乳房のせいで口を閉じることもできない。顔を逸らそうにもミユキの大きな手がそれを許さない。
乳首からはミルクがドバドバと溢れ出し、シンの口の中に流れ込んでくる。シンはそれを無理やり飲み込んで胃に送っていた。
更に顔面が乳房に埋まってしまっているせいで空気も満足に吸えなかった。だから酸素を求めて吸い込もうとする動きが、より大量のミルクを飲み込ませる。
口の中に届くのは酸素ではなくミルク。
シンは、ミユキのミルクで溺れかけていた。

なんとか動く手を使ってミユキの乳房をペチペチと叩くもミユキは抱きしめる腕を解いてはくれなかった。
むしろシンの顔を押さえつける力がより強くなった。
押し付けられる乳房の弾力で顔が痛い。このままミユキの乳房と手の間で頭が潰れてしまうのではないかとさえ思った。
口の中にはミルクがさらにさらに流れ込んできて、それはシンの意思を無視してシンの胃の中に送られていた。
シンの胃はとっくにミユキのミルクで満たされている。このままシンの腹は破裂してしまうのではないだろうか。

さきほどまで感じていた慈愛や母性など、もうどこにもない。
今のシンの頭にあるのは恐怖。
このままではミルクで溺れてしまう。窒息してしまう。
しかし身動きは取れない。顔も動かせない。気づいてももらえない。
死んでしまう!
助けて…!
誰か助けて!
口の中に満ちる甘いミルクの洪水に溺れ意識が遠くなっていくシン。
力が抜けてグッタリとしていくシンの体。

そんなシンの体が、突然ぐいっと後ろに引っ張られた。

 コノハ 「くくく。ほらミユキー、もうちょっと気をつかってあげないとシン死ぬわよ」

シンはコノハに抱きかかえられていた。

 コノハ 「だいじょぶ?」
 シン 「ゲホッゲホッ……なんとか…」

コノハの腕の中、シンはようやく吸えた酸素を思い切り頬張った。

 ミユキ 「あぅ…まだし足りないのにー」

シンを取り上げられたミユキがしょんぼりしながらたった今までシンの吸い付いていた右の乳房を手でたぷたぷと揺らしていた。

 コノハ 「まぁ初めてで夢中になるのもわかるけどね。でも男子が女子のミルクを飲み切るのは無理なんだからその辺の加減を覚えること。それにこれでおっぱいの搾り方もわかったし自分でできるでしょ」

コノハは教室の角においてある女子の乳搾り用のバケツをアゴで指した。
突然のミルクを我慢できなくなった女子の為におかれているものだ。
男子から見たらタライよりも大きなバケツだった。

 ミユキ 「ちぇー。でもこれ以上春咲くんに搾ってもらうのは大変だし、仕方ないかー」

椅子から立ち上がったミユキはバケツを持ってくるとそれを椅子の前において再び椅子に座る。
そして前かがみになるとそのバケツの上で自分の乳房を揉んでミルクを搾り始めた。

  ドバアアア!

ミユキの手の動きに合わせて、乳首からミルクが飛び出す。
凄い勢いだった。その大きなバケツの底面があっという間にミルクで埋まり波打ち始めた。
一気に4リットル以上は飛び出たのではないか。今ミユキは両手で両方の乳房を搾っているが、その片方だけでも相当な量のミルクが飛び出ている。
あれに吸い付いていたのかと思うと寒気がする。とても受け止め切れる量ではない。
またミユキが乳を搾ると、再び凄まじい量のミルクが飛び出してきた。
巨大なバケツの水かさが、また一気に増した。
ヘタしたら、そのバケツは男子が入ることすらできるほどの大きさがある。
それが、ミユキが数回乳を搾っただけでナミナミになったことに、シンは恐怖した。
あんなものを飲まされていたのか…。自分の胃に収めた量など、氷山の一角に過ぎなかったのだ。

などとシンが血の気を引かせていると、

 コノハ 「ところでさ、シン。もうちょっとがんばれる?」

え? コノハの顔を見上げると、その顔は困ったように笑っていた。

 コノハ 「ミユキの見てたらわたしも疼いてきちゃってさー。ちょっと搾って欲しいんだよね」

シンを左腕だけで抱きかかえたコノハは右手でワイシャツのボタンをプチプチと外し始める。
ワイシャツがはだけられるとミユキのそれに匹敵するほどに大きな乳房が現れた。
更に右手を背中に回しブラのホックを外すと、それをポイッと投げ捨てる。
シンの頭なんて余裕で入ってしまうブラが彼方へ飛んでいって、あとにはコノハのあらわになった乳房だけが残された。
目の前に、幼馴染の少女の乳房がある。その事実は、シンの心を大きくざわつかせた。

 コノハ 「別に飲まなくてもいいから。手でやってみてよ」

言うとシンを抱えたコノハはさっきシンが座っていた男子用の席に腰かけた。
大きなコノハの大きな尻が机の上にズズンと乗る。一瞬、机がそのまま潰れてしまうのではないかと思ったが、机はなんとか台としての面目を保っている。
コノハにとって男子の机は女子の椅子と同程度の高さだ。背もたれがないことを除けば丁度よい椅子代わりになる。
とは言えコノハの尻は卓上から大きくはみ出してしまっているので座り心地はあまり良くはないだろう。
小さな机は大きなコノハの尻にしかれ、細い4本の脚で健気に頑張っている。

そんな机の苦労など知らず、コノハはシンの体ほどの大きさもある脚を組み、その上にシンをまたがらせ、自分は上半身に着ていたものをすべて脱ぎ捨てていた。

 コノハ 「ほいっと。んじゃあヨロシク」

上半身裸になったコノハはある種の解放を楽しむように大きく体を伸ばした後、自分の脚に乗せたシンに促した。
再びシンの目の前に巨大な乳房が二つ突き出される形になった。しかも今度は幼馴染のコノハのものだ。
やはりそれは巨大だ。目の前を占領する二つの乳房の威圧感はシンを圧倒する。

ただ、今はもう落ち着けて恐怖はない。
腹をくくったシンは右手をそっとコノハの左乳房に伸ばした。

手のひらで触れた乳房の表面はとても温かかった。そのまま手に力を込めれば手はわずかに乳房に食い込んだ。
ただやはりそれ以上にめり込ませることはできなかった。乳房の弾力が、シンの手をぐいぐいと押し返してくる。

 コノハ 「へへへ、どーよあたしの胸は」
 シン 「す、凄いと思う…」

ニシシと笑いながら見下ろしてくるコノハにシンは素直な気持ちで答えていた。
他にも様々な感情があるが、「凄い」という感想が最も強かったのは事実である。
とんでもない重量感だ。山や海を見た時に感じる雄大さをその胸に感じていた。

そしてシンは本格的に手を動かし始めた。
搾る、というのはただ乳房を撫でるだけではなく、乳房の中のミルクを外に導いてやらなければならない。
横で自分で搾乳しているミユキが初めてながらもそんな風に手を動かしていることから、そうするものなのだと予想する。
だからシンはコノハの片方の乳房に半ば抱き着くように両腕を回し、手に力を籠め、手を押し付けたまま乳首の方に動かす。
乳房の付け根の方から先端である乳首の方に向かって、圧力をかけるのだ。

 コノハ 「おーうまいうまい。その調子その調子」

木の葉の言葉に促され、シンはその作業を続ける。
その乳房は片方でもなんとか抱き着けるというほどの大きさで、もう片方の乳房まではとても手が回らなかったが、そこはコノハが自分の手で揉んでいた。
コノハは手慣れた手つきで乳房を片手で丁寧に揉んでいる。それは体全体を使って片胸を揉んでいるシンの動きと比べてもずっと上手な動きだった。
不慣れなシンでは、体全部を使ってもコノハの片手ほどの効果もないということだ。

 コノハ 「いやいやそんなことないって。やっぱり自分でやるのと人にやってもらうのとじゃ気持ちよさが違うよ」

とコノハは言ってくれたがそれはどう見ても気遣いだ。
シンの手の力は、この巨大な乳房の弾力の前にほとんど跳ね返されてしまっている。たいした刺激にはなっていないだろう。

そんなシンの気持ちに気づいているのか否か、コノハは乳を絞っていない方の手で、自分の胸と格闘するシンの頭を撫でていた。

 コノハ 「おっと、そろそろ出るよー」

と、コノハが言うと、その言葉の通り、乳首からミルクが飛び出てきた。

  ドパァ!

勢いよく飛び出てきたミルクが、シンの体にかかる。
温かい母乳がシンの制服にしみ込むほど大量にあふれ出る。

 シン 「…」

シンは自分の胸が高鳴るのを感じた。
幼馴染の乳房から出てきた母乳が、自分の全身を濡らしている。
制服をずぶ濡れするほどに大量に。まだ温かい母乳に包まれると体が温まるような気がした。コノハの体温の母乳だ。
気持ちが高揚した。

 シン 「…っ」

シンはコノハの乳首を咥え込んだ。
まだあふれ出るミルクがシンの口の中に注ぎ込まれる。
温かく甘い。しかし、ミユキのそれとは味が違った。コノハだけの味だった。

 コノハ 「およ?」

シンが吸い付いてきたのを見下ろしてきょとんとするコノハ。
すでに満腹のはずなので、無理をさせるつもりはないのだが。
だがまるで赤子のように一心不乱に乳首を吸うシンを見て、コノハはシンの好きにさせてやることにした。


  *


げふー

お腹が膨れて丸くなったシンがげっぷをする。

 コノハ 「ふふーん、そんな丸くなるほどおいしかった?」
 シン 「お、おう…」

顔を赤らめたシンがそっぽを向き、それを見下ろしてコノハがクスクス笑う。

その横で、

 ミユキ 「はぁ…いいなぁー、わたしも彼氏欲しいなー…」

未だはだけられたワイシャツから飛び出ている胸をゆさゆさ揺らしながら、指を咥えるミユキがモノ欲しそうに言った。
彼氏じゃない。というツッコミは、腹が苦しくてできなかった。

 コノハ 「さて、そろそろ帰ろっか。…って言いたいところだけど、そのままじゃシン風邪ひくわよね。制服だって洗濯しなきゃいけないし」

実際シンの制服は二人の母乳でぐっしょりだった。
醸し出される濃密な甘い香りは、ちょっとクリーニングに出した程度では落ちはしない。

 シン 「う…どうしたもんか…」

よっこらと体を起こしたシンが鼻をスンスンとすると脳がとろけそうな臭いが飛び込んできた。
母乳の香りだけでなく、フェロモンまで満ちているようだ。
こんなものを着ていたら風邪をひいて体調を崩すだけでなく、精神的にもヤバイ。

 ミユキ 「あ。女子の部活棟の洗濯機借りるのはどう? 女子用の洗濯機なら春咲くんの制服も洗えるよね」
 コノハ 「おーいいアイデア。ついでにシャワーも借りちゃおうか」

言ってコノハとミユキは乳房を制服の中にしまい込み、シンはコノハに抱かれて教室を出ていった。


  *


制服を洗濯機に入れている間、3人はシャワーを浴びることにした。

 コノハ 「ふぅ~、いい湯だねー」
 ミユキ 「そうだねー」
 シン 「…」

女子の部活等には銭湯のような広さの浴槽がある。3人は湯に浸かっていた。

 シン 「な、なんでこんなことに…」

顔を真っ赤にし口元まで湯に浸かるシン。
その左右には、全裸の幼馴染とクラスメイトの体がある。豊満で巨大な体が、生まれたままの姿で湯に浸かっていた。

 コノハ 「だってあんただけお風呂に入れるわけにはいかないでしょ? 女子専用のお風呂なんだから」

シンの左となりに座るコノハが見下ろしてきた。
水面はコノハの胸の高さにあり、顔が水面の高さにあるシンからは、真横にコノハの巨大な乳房がたぷたぷと波に揺蕩っているのが見えてしまっていた。

 シン 「外で見張っててくれても…」
 ミユキ 「でも待ってる間にわたしたちも体が冷えちゃうし、それなら一緒に、ね」

シンの右となりに座るミユキが見下ろしてきた。
シンを覗き込もうと前のめりになったせいで、その巨大な乳房がより一層強調されてシンの方に迫ってきた。

左右を大きな女子の全裸に挟まれて、シンは縮み上がる思いだった。


 コノハ 「ところでさーあんた、おちんちん起っちゃったりしてない?」

ドキッ!!! シンは水面が波立つほど震えた。

 ミユキ 「え? そ、そうだったの!?」

ミユキが頬を赤らめてシンを見た。

 コノハ 「あんただって男だもんねー。今日は無理言ってミユキのミルク搾ってもらったわけだし、お礼にあんたのミルク搾ってあげよっか」
 ミユキ 「そ、そうだね! お礼はしないとね!」

左右から、女子の大きな体がズイと迫る。

 シン 「い、いいから、そんなこと!」
 コノハ 「遠慮しない遠慮しない」
 ミユキ 「そうそう!」

二人の体が、左右からシンの体を挟み込んだ。
シンの頭を、それよりもはるかに大きな二人の乳房がむにゅっと包み込む。
女子のやわらかな体にぴったりと密着され、頭が埋まるほどに乳房を押し付けられ、シンは身動きが取れない。
そんなシンの股間に、二人の大きな手が迫る。

そしてそれに、触れた。

 シン 「あ…っ!」


  『 完 』