※【ネタ】



 『 雨の日の部活動 』



校舎横の部室棟。多くのアウトドア系の部活が入っている。
そんな部活の一つがここ「ワンダーフォーゲル部」である。


   *


部室。
部屋の中には男子部員十数名とマネージャーの女子部員1名がいた。
女子部員がジャージであるのに対し男子部員は全員が登山用の完全武装をしていた。まさにこれから山に登らんという出で立ちである。
しかしこの学校のある町は平野部であり屋上から見ても高い山などは見えない。
この格好のまま外に出てバスなり電車なりを使って山まで行こうというのだろうか。

その中の一人、ワンゲル部部長が重々しく頷いた。

「これから実践訓練に入る。マネージャー、よろしく頼む」

そうやって目を向けられたジャージのマネージャーはにっこりと笑って返事をした。

「はーい。わかりましたー」

現在一年の彼女のジャージの色は緑。
ショートヘアーを揺らしながらシュタッと手を上げた。
それを見て再び頷いた部長は周囲の部員を見渡した。

「うむ。よし、いくぞ」

歩き出した部長は部屋の隅に置いてある小さなスイッチを手に取りそれを押した。
ポチッとな。
その瞬間、部屋の中にいた十数の男子部員の姿が消えた。

マネージャーはジャージの上着を脱いだ。
あらわになった上半身にはDカップの乳房とそれを内包する白いブラのみ。
そして彼女は床に敷かれたマットの上に横になった。

すると彼女のお腹の上で小さな光が閃きそこに先ほど消えた男子部員たちが現れた。
1/1000の大きさである。

「現場に到着した」

肌色の大地の上、部員が全員いるのを確認した部長は背後を振り返った。
そこには山のように巨大な乳房が盛り上がり、その谷間の向こうにはマネージャーの顎を見ることが出来た。
顎が動きマネージャーの声が轟く。

「部長ー大丈夫ですかー?」
「問題無い。では始める」
「了解でーす」

男子部員たちはマネージャーの白い肌の腹の上を歩き始めた。
やわらかい地面。若干の勾配を見せるそこを歩いてゆく。
地面の暖かさを靴の裏に感じる事もできた。

暫くして。

「ここからは自由行動だ。各人好きなルートで山頂を目指せ。可能な限り複数の人数で進むように」

そう言ったのはここマネージャーの乳房の間のブラの線の上。
左右には見上げるほどに大きい小山の様な乳房。その下乳方向の大半は純白のブラによって覆われている。
ブラによって形の保たれた大きな乳房は谷間からは標高数十mの高さがある。
本来の自然の山と比べればかわいいものかもしれないが、部活で登るには丁度良い。

散開したグループの一つがマネージャーの右の乳房のブラを登って行った。
丁度下乳方向から登る形になり、麓の傾斜は90度近く、登山よりもロッククライミングのようなものであった。
しかしこの大きさともなればブラの繊維もかなりの目の粗さとなっておりそれを取っ手にすることや狭い中を通ることさえもできる。
乳房を覆うブラの厚みは数mはあり頑強な繊維は彼らが何人手をかけようと揺るぎはしない。
真っ白な山。男たちは繊維を手綱に荘厳なる絶壁を進んでゆく。

別のグループは上乳方向からの登山を開始していた。
ブラに覆われている下乳と違い、素肌であるそちらはなだらかだが掴むものも無く非常に転びやすい。
万が一にも転ぼうものなら一直線に乳房の麓である胸板まで落ちていってしまうだろう。
もっとも肌は柔らかいので怪我をするということはないが。

 *

息を切らして山に登る一同。
特に上乳方面は肌が露出されていて体温がそのまま蒸気になる。
つまり空気が暖かいのだ。
水分補給は必須だった。

大自然のそれに比べれば小さな山だが、中腹からでも見上げるそれは丸く巨大な威圧感を放っていた。
背後、眼下には乳房の斜面が麓までなだらかに続いている。
全容はまるで窺えないが、そこがマネージャの肩から胸にかけてのほんの一部分であることは言うまでもないこと。
山の天気は変わりやすいと言うが、この山は生きている。
常に軽く上下している。
マネージャーが呼吸するにしたがって、胸が上下しているのだ。
緩やかな揺れなのでそれに足を取られることもないだろうが油断はできない。
それ以外にも心臓の鼓動が彼らの足場を揺るがすのだ。
足元から響くどくんどくんという重々しい音が、彼らがマネージャーの胸の上にいる証拠だ。
鼓動は足元を震わせ、その振動は大気に響いて音となる。
もちろん揺れも足を取るほど大きなものではなく、その音も決して騒々しいものではない。
むしろ山に登るという心身が緊張する行為のさなかに、その音は一種の安らぎを与えてくれる。
足元を通して伝わってくる音は、人間に原始的な安心感を感じさせる。
心臓の鼓動はそういうものだった。
地に伏せ、そこに耳を当てれば、その元気で力強い音を聞くことができる。
体のこわばりを解いてくれるのだ。
リラックスした状態で臨める。

 *

そしてやがて部員全員がマネージャの胸の頂上へとたどり着いた。
ちょうど、胸を覆うブラのカップと線の間だろうか。
左右それぞれの胸の上に数人の部員がいた。
そこからはマネージャーの体のほぼ全体を見渡すことができるが、大きすぎるそれは今の部員の視界には納まりきらない。

「よし、一度休憩のために部室に戻るぞ」
「はい」

胸の上に乗っていた部員たちが光に包まれ底から消えた。
そして部室に眩い光が輝き部員たちが現れる。
それを見たマネージャーは体を起こして出迎えた。

「あ、おかえりなさーい」
「ごくろうさん。10分休憩したら今度は下山の練習に入る。それまで楽にしていてくれ」
「はーい」

ジャージも着ないままマネージャーは手を上げて答えた。



   *
   *
   *



天候や気温に左右されやすいアウトドア系の部活の筆頭、「水泳部」である。
しかしここの水泳部はそんな気象問題も関係なかった。


   *


部室。
床に敷かれた布団の上に仰向けになる少女。水泳部のマネージャーである。
上下を体操服とブルマに。眼鏡をかけ、長い黒髪が布団の上に広がっている。
手には雑誌を持ち、晒しだされた両脚は組まれ、宙に浮いた片足は意味も無くぶらぶらと動かされていた。
体操服の上着は僅かにまくられ、少女はお腹を出している状態だった。

そしてそこにあるおへそには水が溜められ、そこでは1/1000サイズの水泳部員たちが部活をしていた。
少女から見ればおへその直径はいいとこ1cm。それよりも多く水を張っているので水溜り自体は2cmほどの大きさがある。
そんな2cmの水溜りも現在の部員たちから見れば20mに相当し、泳ぐのになんら問題は無かった。
おへそのプールでちゃぷちゃぷと動く小さな点。それが部員たちである。

「よーし、対岸までクロール! 到着したものはプールサイドに上がって歩いて戻って来い」
「はい!」
「泳ぎの得意でないものは残れ、波打ち際で練習するぞ。あとプール中央は深いから気をつけろ」

部長の指示に従ってめいめい動き始める。
数人を残して、部員たちはクロールでプールを横断し始めた。
残りはビート版などを使ってまずは浮く練習からである。

そして部長の注意どおり、プールの中心は本来のプールと比べてもかなり深い。
5mは余裕である。下手をすれば家がまるまる沈む深さと広さ。
その上をクロールで横断する者は、その途中、自分の下に広大な水空間が広がっているのを見ることができた。
マネージャーの体温で温められたプールの中、その底には生物的な肉の底があった。実際に肉である。
今、自分たちが泳いで横断しているそれが、マネージャーのへそである証拠だった。

部活も佳境となれば自由時間になる。
部員たちはみな好きに遊び始めた。
泳げない部員たちも、いつかはそれに自由に参加したいのでがんばって練習する。

プールの中央で、潜水の得意な部員たちが、潜水して底を触って戻ってくる遊びをしていた。
潜水の訓練であると同時に潜水病の克服もかねていたりいなかったり。
とぷんと潜り、ごぽごぽと水中を真下に進んでいき、底であるマネージャーのへそに触れて戻ってくる。
慣れてくればいかにそれを早くこなせるかの競争になったりする。深く潜水するのは面白い。

プールを泳いで横断し、対岸に着いた者はマネージャーのお腹の上をてくてく歩いて戻って来る。
柔らかく、温かいので、転んで怪我をすることも風邪を引くことも無い。

水泳と言うのは体力を使うのである程度泳いだらすぐに休憩を入れる。
全員がプールサイドであるマネージャーのおへそ周辺に座り込みおしゃべりなどをしながら体を休めていた。
目の前にある水を張ったおへそは池のようにも見える立派なプールとなる大きさ。
左右には肌色の広大なおなかという大地が広がり、一方を体操服の白い壁が、もう一方をブルマの黒っぽい壁が遮っている。
それぞれの距離は200m以上も開いているが、これらは全部マネージャーのお腹の上なのだ。

  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!

突如、大気を震わす凄まじい轟音が響き始めた。
地の底から響く恐ろしい音だ。
大地は凄まじく揺れ、プールは大嵐に見舞われたように波打ち、部員たちは地面の上を転がりまわった。
本来なら耳を塞いで悲鳴を上げるところであるが、部員たちはその轟音の中、跳ね回るのを笑いながら楽しんでいた。
この大地震はいつものことなのだ。もはや慣れっこである。

「部長~。おなか空きましたー」

遠くの方からマネージャーの大きな声が轟いてくる。
つまりこの轟音と大揺れはマネージャーのお腹が鳴ったからである。
「ぐー」というお腹の音が、部員たちにとっては爆音なのだ。
まぁすでにそれを気にする部員は一人もいないわけだが。

「よし、じゃあ一度戻って休憩するか」
「はーい」

部長の言葉に、跳ね回っていた部員たちが答えた。



   *
   *
   *



部屋の中で寝転がる少女。
茶色のショートカットヘアーはふわふわしていて柔らかそうだ。
上はブラのみ。下はブルマである。
身長は150cmほど。ただし胸は93cmとかなりのアンバランスだ。

そんな少女のブラにはワンゲル部が群がっている。
1000分の1。身長2mm弱の彼らにはHカップにもなる少女の胸は小山のような巨大さである。
高さは100m近い。
ワンゲル部は真白いブラを着けた胸の下乳側の麓にいるので眼前には真白い山が聳え立っているようなものだった。
彼らはブラの荒い繊維を掴み乳房の山を登り始めた。麓から暫くは絶壁のような急斜面が続く。少女の胸の巨大さを物語っていた。
まだ登山は始まったばかりである。

少女のおへそには水が溜められ水泳部が練習をしている。
深さも広さもそれなりで十数人の泳げるスペースが十分に確保されている。

おへそ周辺のお腹まわりでは陸上部が走っていたり、幅跳びなど競技の練習をしていたりした。
少女のお腹は柔らかく転んでも怪我はしないのだ。

ブルマから飛び出す太腿の上ではテニス部が練習をしていた。
少女の太腿の上には何面もコートを張る事が出来練習には事欠かない。地面に小石なども転がっておらず、本来のコートよりも使い勝手が良いくらいである。

少女の右足は白い靴下をはいており、その足の裏をクライミングの練習をする生徒たちが登っていた。
少女の足の長さは22cmでこれはそこを上っている生徒にとっては高さ220mの絶壁ということになる。足の形にちょっと汚れた巨大な靴下の絶壁を上ってゆく生徒たち。

左足は素足で、その足の指にはロープが巻かれ足の裏の方に垂らされそれを上ってくる生徒たちの姿があった。
クライミングとは違い壁を上るのではなくロープだけを上るのだ。指の付け根からとは言え、高さは200m近い。彼らは足の裏と言う肌色の壁をロープのみを頼りに上ってゆく。

また右足の甲ではその急傾斜を利用してスキーやスノボーの練習をする生徒たちがいた。
熟練や上級者たちにはちょうど良い傾斜であった。少女の足の指の谷間から出発して、そのほとんど90度に近い斜面から一気に駆け下る。少女の足の甲は最高のゲレンデだった。

右手の爪の上には美術部がいた。
幅10m弱、長さ十数mのその光沢を放つ爪をキャンパスに絵を書いていた。十数人で挑む大掛かりな絵画であった。完成すれば見事なネイルアートとなろう。

左耳には吹奏楽部がやってきていた。
耳の形状は音を収集しやすく彼らも自分の音を確認するのに役立つのだ。彼らの音楽は寝息を立てる少女に安らかな子守唄となった。

右耳の耳の穴には洞窟探検部が突入していた。
それほど深いわけではないが練習としては手ごろな大きさだ。十分な装備とライトを手に少女の耳の穴を恐る恐る進んでゆく。

頭は天然のジャングル。
森林探検部が地図とコンパスを手にその茶色く巨大な毛髪の森を歩いていた。樹木である毛髪は一本で8cmほどの太さであり、それが100mもの高さまで伸びている。

鼻の前では科学部が煙を使った風の流れの計測の実験に来ていた。
寝ている少女の呼吸の為に、その直径5m以上もある巨大な鼻の穴に、台風にも負けぬ勢いで空気が出入りしていた。

口は僅かに開いており、中にロープを垂らして下りる一団がいた。
彼らは巨大な真白い歯の間をするすると下り柔らかく巨大な舌の上に降り立って、保険の授業の資料作りのため口内の観察を始めた。

他にもたくさんの部活動が少女の体の至る所で活動をしている。
そして体の上に何百人と乗せながら、少女は健やかな寝息を立てていた。


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