第2話 〜 今日は1000倍 〜
ある朝の登校途中。
俺は妹と共に登校中である。
もちろん俺は妹の制服の胸ポケットの中。
巨大娘と一緒に登校するときは胸ポケットと相場が決まっているのだ。
街並みを眼下に見下ろす俺の背中には妹の巨大な胸が当たっている。役得だな。さすが俺。
さて何故こんな巨大な制服が用意されているかといえばそれは一重にご都合主義という奴である。
靴は妹サイズの巨大なローファーが用意されニーソはちゃんと黒だ。お約束だな。もっとも俺は白も大好きだ。
そして妹の足下では車やら家やらがメキメキ潰されているわけだが、妹は意に介していないようだ。
まぁ約1400mの妹からすれば、家なんか足の小指の高さもないんだから踏み潰したところで大した感触もないのだろう。
とその時突然妹がブルッと体を震わせた。
「どうした?」
「お…おしっこ……」
「はぁ…だからあんなにたくさん牛乳飲むなって言っただろ。牛何百頭分飲んだんだ」
「だってぇ…」
「わかったわかった。俺はここで待ってるからさっさと済まして来い」
「うん」
妹は俺を地面に降ろすと一目散に山の方へ駆けて行った。
足下のことはガン無視である。
250メートル以上の空間が、妹が足を踏みおろすたびに地面との間に圧縮される。
そして足が地面から離れるたび家や車や人がその巨大な足の巻き起こす突風に巻かれ宙にさらわれてゆく。
妹が走り去ったあと、そこはまるで戦後の日本にタイムスリップしたようであった。
*****
ここは平和な平和な農村。
山に囲まれたこの村は外との交流が少なく、豊かな自然を残していた。
男も女も朝早くから畑へ山へと駆り出して家族を支えるために汗水をたらしながら働いた。
こどもたちは山から流れる渓流で魚を追い掛け回して遊んでいる。
決して豊かとは言えない生活であったがこの平和が続くのであれば彼らにとって苦しいことなど何ひとつなかった。
そう、平和が続きさえすれば…。
ズン…ズン…ズウン…
地響きのような音とそれと同時に繰り返される地震。
村人たちは首をかしげ顔を見合わせた。
すると突然山の尾根の向こうから巨大な少女がひょっこりと顔を出したのである。
村人たちは悲鳴を上げた。
「な、なんだあれは!?」
「きょ、巨人だ!! 巨人の顔だ!!」
その巨大な眉は寄せられ、まるで値踏みするように村の周囲を見渡している。
急ぎ村長は村人たちを山の寺院と避難させ、男たちを集め村の防衛に入った。
その時、巨人が言葉を発したのだ。
「お兄ちゃんを待たせてるし…ここでしちゃってもいいかな…」
村人たちがその雷鳴のような言葉の意味を探る前に、巨大な少女は山を跨ぎ村の領地へと進入してきた。
ズゥゥゥウウウン!!
木々が揺れ鳥たちが大慌てで空へと飛び去っていった。
脆くなっていた家がいくつか倒壊し、村人たちは立っていることさえできなかった。
そして次の少女の一歩は完全に村への侵入を果たした。
村の家など妹から見れば大きめに見積もっても高さ6ミリもないのだ。
片足を踏み入れただけで村の大半が踏み潰されてしまった。
自分の家を守るために家の前で斧やら桑やらを構えていた数人が家と共にローファーの下へと消えていった。
妹は自分の足がひとつの村を踏みしめているとは気づかなかったが。
男のひとりが言った。
「そ、村長! ダメです! 逃げましょう!」
「だが我らが逃げたらいったい誰が村を守るというのだ!」
村長は苦悶の表情で突如村に降臨した巨大な少女を見上げた。
そんな村長の視線など気づきもせず、しゃがみこんだ妹はキョロキョロと足下を見渡していた。
「よかった、この辺には誰も住んでないみたい。やっぱりお兄ちゃん以外の人に見られたら恥ずかしいもん」
実際は足下には村長たちのいる村があるのだが、この豊かな自然に隠れてしまい妹には見つける事はできなかった。
妹はするするとパンティを下ろし、まるで狙いを定めるかのように体の位置を微調整した。
そして妹のそれは村の方に向けられてしまったのだ。
「ん…っ」
妹は下腹部に力を込めた。
シャーーーーーーーーー
「はぁ…」妹の口から安堵のため息が漏れた。
尿は山の木々をなぎ倒しながら下流へと流れてゆく。
途中で小さな小川と合流した尿は勢いを緩めることなく下へ下へと下っていった。
だがこの時、村はすでに妹の尿によって粉々に吹き飛ばされていた。初撃が村に直撃し、一瞬にして全てをなぎ払ったのだ。
ジュゴオオオオオオオオオオオッ!!
耳を劈く爆音と共に空から押し寄せてきたそれは、村に着弾するやいなや四方に拡散。
しかしその威力を減じることなく周囲の家々を飲み込んでいった。
勢いの衰えない尿は村のあった場所に大穴を穿ち、さらに途中で妹の体の向きの修正が加えられたことで尿はより広範囲を射程とし、
周囲の地形を大きく変えることとなった。
直撃を受けた村人たちは、悲鳴をあげる間も与えられず、その黄金の奔流に呑み込まれていった。
ジュゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
山肌を貪り、岩を砕きながら、妹の尿は山の形を変えてゆく。
途中で渓流に侵入した尿は川の水嵩を普段の何十倍にも引き上げ、黄金の鉄砲水として下流の地域に襲い掛かった。
突然の鉄砲水にまったく準備の出来ていなかった下流では橋や川周辺の家、車が、一瞬にして水に呑み込まれ流されていった。
堤防がまるで砂の様に決壊し、その向こうの家々を水底へと沈めていく。
多くの住民が起こっていることを理解出来ないまま荒れ狂う尿の津波に呑まれ溺れていった。
出せる分を出し切ったのか尿は段々と威力を弱めてゆき、ついにはその鉄砲水も妹のアソコから水滴が滴る程度におさまった。
既に周囲はかつての美しい自然など見る影もなく、ただ砕かれ、折られ、引っこ抜かれた樹木の成れの果てが散らばり、
ひっくり返された土砂が何百年も前の地層をむき出しにし、
そして、かつてそこに村があったという痕跡など塵ほども残さない巨大な穴が穿たれているのみだった。
「はぁ〜…、すっきりした」
妹の平和な声とは裏腹に、周囲に展開されているのはただただ地獄絵図である。
用を足し終えた妹が仕上げをしようとポケットに手を伸ばす。ところが…
「あれ? どうしよう…、ティッシュ忘れちゃった…」
座ったまま必死に体中のポケットをあさる妹。
だが何度探しても目当てのものは見つからなかった。
「しょうがない…、何か別のもので…」
キョロキョロと周りを見渡す妹。
そして自分の尿の飛び散っていないところにあった木の群れ(森とも言う)に手を伸ばし、それを鷲づかみにした。
バキバキバキバキ……!!
いかに健やかに育った木といえど、妹から見れば爪の長さもない大きさなのだ。
妹は鷲づかみにした森の一部を自分のアソコにあてがった。
「ゴシゴシ…」
バキッ! ボキッ! ゴリッ! ガコッ!!
妹の巨大な秘所にあてられ無数の木が悲鳴を上げた。砕けた木の亡骸は、ボロボロと地面へと降り注いでいく。
この行為は何度も繰り返され、その度に森はどんどん小さくなっていく。
そしてその様子を畏怖の目で見上げている者たちがいた。先ほど妹の尿の底に沈んだ村の、寺院に避難していた生き残りである。
彼らは森の中にひっそりと建てられたその聖堂の傍で固唾を呑んで巨大な少女の行為を見つめていた。
彼らが愛し育んだ森が、次々と巨大な少女の股間にあてがわれ死んでゆく。
何人かはまるで自分の子どもが死んだかのように泣き崩れ、また何人かは怒りをあらわにして叫んでいた。
とその時、巨大な少女の手が彼らの方に向かって伸びて来た。
生き残った人々は悲鳴をあげて逃げ惑い、あるものは森へ、またあるものは寺院の中へと身を隠した。
だがその巨大な手から逃げられるはずもなく、
彼らのいる寺院とその周辺の木は巨大な手によって根こそぎ鷲づかみにされ上空へと連れ去られていった。
彼らを乗せたその手は、今までと同じようにその巨大な少女の股間に向かっていた。
巨大な性器が段々と近付いてきて人々の悲鳴も一層大きなものなる。
そしてついに彼らを内包した木々も少女の股間にあてがわれたのだ。
ゴリゴリッ!! バキバキバキッ!!
木が少女の股間に触れ、その圧力に耐え切れず次々と砕けていく。もちろんその木の近くにいた人間も一緒にである。
ある者は木の間で、ある者は飛び降りて、またある者は巨大な股間と木の間に挟まれ消えて行った。
そしてとうとう寺院さえも股間にあてがわれるときが来たのだ。中にいた村人たちはその激しい揺れに耐えながら神に祈っていた。
その時、周囲の木が砕け視界が開けた。寺院の中に避難していた村人は窓や入り口から外を眺めることができた。
だが見えたのは絶望という未来だけ。そこには自分たちのいる寺院の何倍もの大きさの性器が存在していたのだ。
女性の経験のある者は、この巨大な性器を見てこの巨大な少女が名実ともに少女であることがわかった。
彼女にしてみればこの一連の暴挙はただの本能の一端に過ぎないのだ。
深い意味も敵意もなく、ただおしっこが我慢ができなくなったから木陰で用を足していただけなのだ。
圧倒的な大きさの違いとその世界の違いに何人もの村人がすべてを諦め、考えることをやめた。
目の前には巨大な少女の巨大な性器が存在している。
この少女がその気になれば、この性器で自分たちのいる寺院など簡単に飲み込んでしまえるだろう。
だんだんと性器が近付いてくる。だが村人たちにはどうすることもできなかった。
彼等は少女の性器にすら太刀打ちできないのだ。諦める者、泣き叫ぶ者、最後だからと抱き合う者たちもいる。
皆様子は違えど、結果はおなじだった。
グシャッ
少女の性器に押し付けられ、寺院は一瞬にして潰れてしまった。
潰された後も何度も性器にこすり付けられ、最後は粉々になって周囲の木と同じように懐かしい大地へと還って行った。
彼らと、彼らの愛した森は少女の股間のしずくをふき取るために消えてしまった。
残っているのは少女の指によって地面に付けられた何本もの巨大な溝ばかり。
根こそぎ掴み取られ、若葉も生えず、枯れ木すらもない不毛の土地へと変わり果ててしまった。
「これでよしっと」
なんとか身近にあったもので代用できた。手についた汚れをパンパンと払い落とす。
「さ、早く戻らないとお兄ちゃんに怒られちゃうっ」
ズウン…ズゥン…ズン…
再び山を跨ぎ越え、地響きと共に去ってゆく妹。
妹の去ったあとそこに残されていたのは、かつて森であった荒野と変形した山。
妹の尿が流れ込んだ川に、雨の様に尿のしみこんだ大地。
その後、この場所では二度と生命が育まれることはなかったという。
*****
ここはどこかのリゾート地。
大きな湖が広がり、湖面には大きな遊覧船と無数のボートが浮かんでいる。
湖の周辺にはいくつもの別荘が立ち並び、夏場には良い避暑地となるだろう。
だが突然、さきほどまであんなに穏やかだった湖面が波打ち始めた。
小さなボートがグラグラと揺れ、転覆するものまであった。
地震だ。それもかなり大きな。
人々は津波を恐れ、湖から離れた。だがそれ以上避難しようとはしなかった。
たかが地震だ。すぐに収まると思っていたのだ。
だが揺れは一向に収まらなかった。むしろ段々と強くなってきている。
揺れが強くなるにつれ、この地震が規則的に揺れていることがわかった。
誰かが叫んだ。
「巨人だ! 巨人が歩いてくる!!」
皆一斉にそちらを向いた。
なんと視線の先にはあり得ないほど大きな人間がいるではないか。
それも女だ。美少女だ。学生服を身にまとってこれまた乙な格好をしている。
だがサイズがおかしい。
我々は今湖の反対側を見ている。この対岸までは2、3キロはあるのではないか。
そしてその美少女は視線の先にいるのだ。にも関わらず、何故我々は彼女を見上げている?
足下は山によって隠されてしまっている。つまり彼女は山よりも向こうにいるのだ。
なのに何故あの美少女は我々を見下しているのだ? いったいどれほどの大きさだというのだ。
彼女の動きに合わせて段々と揺れが大きくなっている。
彼女がこっちに近付いてきているのだ。
どんどん目の前の彼女が大きくなってゆく。
そして彼女は、小さいが、人間の作ったビルなどとは比べ物にならない大きさの山を一跨ぎして、こちらにやってきた。
でかい…。彼女は3キロ離れた湖の対岸に立っているはずなのに、自分たちがまるで彼女の足下にいるのではないかという錯覚に陥る。
もちろん幻覚だ。そんなはずはない。だが実際に彼女にとって見れば足下のようなものなのだろう。
この湖をぐるりと回ってくるとしても、ほんの数歩でこちらに到達できるはずだ。
足下では無数の別荘が巨大なローファーに踏み潰されている。
と、突然彼女が膝を着いた。再び周囲に振動が走り、波打ち際で彼女を見上げていた数人が波に飲まれた。
彼女はその体躯にふさわしい巨大な、それでいて華奢な手を差し出してきた。
美しい手だ。しかし人指し指の長さだけでも80メートル近くはある。爪の長さも20メートル近い。
そんな巨大な手が、ゆっくりと湖に入れられた。その時ボートが一艘巨大な指に押されつけられ一緒に水中へと沈んで行った。
丁寧な動作ではあったがその大きさが起こす波は、我々にとってみれば津波以外の何者でもない。
多くのボートが波に飲まれ懐中へと消えて行った。もちろん乗っていた人と共に。
手首ほどまで水に沈められた頃だろうか、突然あの巨大な手が激しく動き出したのだ。
バシャバシャと大波を発生させながら両の手をすり合わせている。
そうか。あれは手を洗っているんだ。
140メートル近い大きさの二つの手が高速で水の中で暴れている。
それは生み出す津波は先ほど手を水に入れたときに発生したそれとは桁が違う。
高さ20メートルにも及ぶ大津波を発生させ周囲の別荘を飲み込んだ。
この荒れ狂う湖面において、唯一大型の遊覧船だけがなんとか転覆を免れ、一騎湖面で孤軍奮闘していた。
だが大型船とはいえ所詮70メートルほどの遊覧船である。
唸りを上げて狂う海流に流され段々とあの巨大な手の方に引き寄せられてゆく。
乗船客たちは強烈な船酔いに耐えながら窓の外を見ていた。
そして船があの巨大な手の方向に向かって引き寄せられていることに気付いたのだ。
大型船のこの船と比べても遙かに大きい。この船など彼女にとって見れば卵ほどの大きさしかないだろう。
そしてその手は、まるで紙を切り裂くシュレッダーの様に、この船を飲み込もうと引き寄せていく。
人々は悲鳴を上げた。だがどうすることも出来ない。すでに船は最大出力なのだ。
ところが、あと少しであの手の動きに飲み込まれてしまうという寸前で突如、手がその動きを止めたのだ。
人々は窓から彼女を見上げた。彼女は、自分たちの乗っている船を見下ろしていた。
そしてその巨大な手がゆっくりと近付いてきたのだ。船は逃げる間もなく巨大な手に捕らえられた。
本当に卵のような大きさだ。この船を掴んでいる指の、なんと大きいことか。
そして船は巨人の顔の高さまで持ち上げられた。巨大な目がこの船を覗き込んでくる。
我々は今、巨人の手の中でしげしげと観察されているのだ。
このまま握り潰されてしまうのだろうか。
しかし飛び降りようにもこの高さから落ちたら絶対に助からない。
人々が右往左往していると船は水面に戻された。助かったのか?
彼女は再び手を洗い出した。しかし先ほどとは比べ物にならないほどにゆっくりと。
まるで我々の船を沈めないために配慮してくれいているようだ。
やがて巨大な手は湖面から引き抜かれ、巨大なポケットから取り出された巨大なハンカチできれいにふかれた。
彼女の一連の行動に終わりが見えたのは明白である。
彼女は我々を見逃してくれたのだ。人々は歓声を上げた。生き残ったことに対する喜びだ。
ところが突然再びあの巨大な手が迫ってきたのだ。手は船を掴みあげると、あの巨大なハンカチで包み込んだ。
人々は突然のことに思考が回らなかった。いったいどうなった? 助かったんじゃなかったのか!?
足下が規則的に揺れ始めた。巨人の少女が歩き出したのであろう。
妹は唯一湖面に浮かんでいた小さな船を手にとってみた。
顔を近付けてよく見てみればたくさんの人が乗っている。
チマチマと動き回っていてなんともかわいいものだ。これは持って帰ろう。
一度船を水面に戻した妹は、手を洗い終えると再び船を摘み上げハンカチで優しく包んだ。
「帰ったら家の池に浮かべよ〜っと」
妹は元リゾート地だった場所を後にした。
*****
「ただいま〜、お兄ちゃん」
「お、やっと帰ってきたか」
大地を揺らしながら走ってくる妹。その姿を見るために段々と首が上を向いてゆく。
「どこまで行ってたんだよ。随分と遅かったじゃないか」
「だって手を洗う場所探してたから…」
「はぁ…。で、その手に持ってるハンカチに包まれたものはなんだ?
「えへへ、秘密〜。帰ったら家の池に浮かべるんだ〜」
「船でも拾ってきたのか?」
「ど、どうして分かったのお兄ちゃん」
「…秘密って言っておきながら…。語るに落ちるとはこのことだな」
「ねぇねぇ! なんで分かったの!?」
「ほら、そんなことよりとっとと行かないと学校に間に合わないぞ」
「あう…わかった…」
妹は兄をつまみあげ胸ポケットにしまう。
そして両手で包み込むように船を押さえた。
「じゃあしっかりつかまっててね」
ズウン…!! ズウン…!! ズウン…!! ズウン…!!
街のど真ん中を走り抜ける妹。再び家やら車やらが空高く巻き上げられる。もちろん人間も。
妹の足が地面を踏みしめた瞬間、地面がまるで水面のように波打ち、地上のものを空へと投げ出してゆく。
そして足が地面を離れた瞬間、その巨大な質量が突き動かす空気に引っ張りあげられ空高く飛んでゆくのだ。
結局、妹の行くところはいつも大災害に見舞われるのだった。
*****
後日談
その日の夕方、池に船を放そうとした妹だったが、ハンカチに包まれて、さらに妹の体温で熱されるこの蒸し暑い空間に捕らわれ、
妹が歩くたびに強烈な振動に襲われた彼等は妹が家に着いたときには既にその大半が息絶えていた。
興味の無くなった妹はそれを放り投げて捨ててしまった。
それが地面に激突して粉々に砕け散ったとき、妹は既に背を向けて歩き出していた。
〜 END 〜