第3話 〜 今夜は100倍 〜


深夜。草木も眠る丑三つ時という奴だ。
俺は自分の部屋でベッドに入って眠るわけだが妹が家に入れるはずもなく、あいつは野ざらしのまま家の横で眠っている。
しかも全裸でだ。
かわいそうだとは思うのだがあいつの大きさのベッド用意することもできないし、
あいつも特に不満に思っていないようなのでこれといって対策を講じるつもりは無い。
もっとも、裸なのはあいつの希望なのだが。
さて、先にも言ったが今は丑三つ時。
トイレに起きた俺は部屋に戻る途中、通りかかった窓から妹の姿を見上げた。妹は仰向けで寝ているようだ。
寝ているにも関わらず妹の腹は家の2階にいる俺の目線よりも遙か上だ。今に始まったことではないので今更驚くことではないが。
妹が呼吸するたびに目の前が月明かりで照らされたり遮られたりしている。あいつがそこに寝ていなければいい月夜が拝めただろうに。
とそんなどうでもいいことを考えていたときだ。妹の身体の横で小さな影が動いた。
だがこれもまた今に始まったことではないので驚きはしない。
「なんだまた来たのか。懲りない連中だなGTSファンってのは」
あくびをしながら独り言をもらす俺。そして俺は妹から眼をそらすと自分の部屋へと戻り、再び夢の中へと落ちていったのであった。


 * * *


庭。その広大な敷地に寝そべる巨大な妹。そしてその妹の横で不法侵入よろしく密談を交わす3つの人影があった。

「や、やっぱ間近で見るとでけぇな〜」
「お、俺ぁもう我慢できねえよ。は、早くやろうぜ」
「慌てるな、夜はまだ始まったばかりさ」

さて、説明するまでもないと思うがこの3人はGTSフェチ(と言うのか?)。いわゆる巨大娘大好き病の男たちなのだ。
3日に1度はGTSである妹にチョメチョメするためにこういったGTSファンの男たちが集まってくる。
よくもまぁ飽きもしないものだ。

「じゃ、じゃあ早く始めようぜ」
「お、おう。じゃあ打ち合わせどおりな」
「ああ。お前たちが胸で俺がアソコだな」

男たちは自らの分担場所へと散っていった。
と言いつつも生身で妹の体に上ることが出来る場所は手から行くか髪を上るかしかない。
中年の男性に綱のぼりはきっついので皆手から上ることになった。
手の前まで移動する一同。目の前には広げられた手のひらがあるわけだが彼らの身長ではその上に直接上ることはできなかった。
妹の感覚からすると彼らの身長は2センチ弱。彼らから見る妹の指は彼らの身長とほぼ同じ高さなのだ。
まずはこれに上らなければ目的の場所にもたどり着けない。なんとかして指に上ることに成功した一同。皆すでにバテていた。
運動不足がモロに効いている。妹の指に上るだけで息切れを起こしてしまっていた。しばしの休憩のあと男たちは移動を開始した。
まるで空き地のような広さの手のひらだ。小さな家くらいは建てられるのではないだろうか。
やわらかい大地を踏みしめながら、
男たちは妹の手のひらの上に建てられた家で暮らす自分の姿を想像して自分の分身を大きくさせていた。
その後、何十メートルものやわらかい腕ロードを歩き終え、いよいよ少女の胴体の上へと到着した。
男たちが立っているのは腕の付け根、肩と言ってもいいのだろうか。片手には妹の巨大な頭が横たわり静かな呼吸音が聞こえる。
そしてもう片手には巨大な胸が鎮座していた。普通サイズの少女として見るならば大きくも小さくもないサイズだろう。
だが100倍の少女のそれは男たちから見れば家ほどもある小山だった。

「す、すげぇ…」

3人は別れそれぞれの目的の場所へと走っていった。妹の胸に向かった男Aは乳首へ、男Bは谷間をくだり下から乳房を見上げていた。
その急な斜面とすべすべな肌に足を取られながらもなんとかこの巨大な乳房山を登り切った男A。
目の前には半径数メートルの乳輪とその中心にツンと生えたドラム缶の様な乳首があった。
周囲を見渡してみれば一面が巨大な妹の体で埋め尽くされている。
そんな妹の上にポツンと立っている自分を想像してまた男の分身は大きくなっていた。

男Bの目の前は乳の壁で満たされていた。
いわゆるブラの底辺に当たる部分から乳を見上げているのだがまさにそれは小さなドームの様だ。
反対の乳に上ったはずの男Aもここからではよく見えない。男Bは目の前の壁にそっと触れてみた。
ドクン…ドクン…と重低音を発しかすかに震えている。この巨大な乳房の下に巨大な心臓があるということだ。
改めて乳房に触れてみる。暖かくすべすべでそしてやわらかい。押せばヘコみ、かつ力強い弾力が押し返してくる。
この巨大なタンクの中には何百人もの赤ん坊のおなかを満たすことの出来る量のミルクが詰まっているに違いない。
妹のミルクの中で泳ぐ自分の姿を想像して男Bは自分の分身を大きくした。
男Bは愛おしそうに壁を撫で、そしてズボンを下ろし抱きついた。分身を乳に押し付け、乳はそれを押し返してくる。
それは乳が自分の分身を認識しているということだ。男は乳に対して腰を振った。
まるで乳をはらませているかのような錯覚に陥り、血液が股間に集中してくる。
そして男Bはその興奮の塊を自分の分身から発射しようとした。
そのときだ。
胸に痒みを感じた妹が男Bのいるところをポリポリと掻いたのだ。たったそれだけのことだった。
男Bのイチモツからそれが発射される寸前で、横から現れた妹の巨大な指が一瞬にして彼をひき肉へと変えてしまったのだ。
男Bが妹の乳をはらませる事はできず、発射されるはずだったそれは、自分だったその肉片の中に漂っていた。
もっともそれさえも彼女の「ポリポリ」の2度目の「ポリ」のときにキレイに引き伸ばされ、結局残ったのは赤いスジだけであった。

男Aは突然巨大な腕が動いたことに恐怖していた。しかし、巨大な乳に遮られ男Bの最期を見る事はできなかった。
腕がもとの位置に戻ったのを確認すると男は再び目の前のドラム缶を見つめた。自分のいる位置は乳輪の1歩外。
乳首までは数メートルほどある。男Bは一歩一歩慎重にそれに近づいていった。
乳輪に踏み入れた瞬間、足の感触が変わり、そして確信した。ここから先は至高の空間。自分だけのパラダイスだ。
キレイなピンク色の黄金の道?を踏みしめて、男Aは乳首の前に立った。そして抱きしめた。力いっぱい抱きしめた。
手をまわす事はできなかったが彼は力強く抱擁し続けた。すると突然彼の抱擁は解かれた。
巨大な乳首がさらに巨大化して彼を突き飛ばしたのだ。同時に妹の声が漏れる。

「あぅ…」

男Aは緊張した。

「まさか目を覚ましたのか!?」

もしも彼女が目を覚ませば俺たちは一瞬にして潰されてしまうだろう。身を隠す場所など何処にもない。
かといってこの高さから地面に飛び降りれば無事で住むはずがない。男Aはやがて来るであろう最悪のパターンを覚悟した。
だがいつまで経ってもそれは訪れなかった。助かった。妹は夢でも見ているのか寝ながらにして感じているようだ。
こんなに小さな自分があんなに巨大な少女を感じさせることができる。男Aは夢中になって乳首を愛撫し始めた。
手をまわす事は出来ない。だから体をぶつける。ひたすらにひたすらに、それにしがみついた。
全力で抱きしめてもそれはそれ以上の弾力で押し返してくる。
これが普通サイズの女の子ならこんな乳首の突起なんか指の1本か2本あれば揉みしだくことが出来るだろう。
しかし目の前の100倍の少女の乳首は体全体を使っても満足に愛撫することも出来ない。あまりの非力さにブルーになる。
だが、決して悪い気はしない。待ってろ。今、俺が最高に感じさせてやる!

「あん…、お、お兄ちゃん…」

夢の中で妹は同サイズの兄とHの真っ最中であった。先ほどから兄は積極的に自分の乳首を愛撫してくれている。
だがいつまで経っても優しく触れるばかりで揉んではくれない。いい加減欲求不満になってくる。

「お兄ちゃん……もっと…、もっと強く…」

妹は兄の手に自分の手を重ね、自分の乳首を愛撫した。

「うわあああああああああああ」

突然男Aの上空を巨大な指が占領した。月光を遮りあたり一面が暗黒に包まれる。
男はすぐさま乳房の丘を駆け下ろうとしたが、遅かった。目の前から妹の人差し指が迫ってくる。後ろは乳首だ。逃げ場なんてない。
指の腹に押され男Aは乳首のもとへ戻された。だが指の圧力は止まらない。まるで重機のような力で乳首に押し付けてくる。
後ろからは親指に押された乳首が人差し指に負けじと俺の体を押し戻す。このままでは潰される!男Aは必死に指を押し返そうとした。
だが指の圧力はまったく緩まない。自分はこの巨大な少女の、しかも寝ぼけている指にも敵わないのか。先ほど以上にブルーになる。
しかし心地よさはまるで感じない。ただ生命の危機だけを感じていた。死ぬ!死ぬのは嫌だ!まさに死力を振り絞り巨大な指に抵抗した。
その時奇跡が起きた。男Aは死の恐怖から解放されたのだ。
妹が更なる刺激を求めて指先をこねくり回したため、男Aの体は指と乳首の間で一瞬にしてはじけてしまったのだ。
まるで葡萄の実のように簡単に。その後、男Aの肉片が潤滑油の役割を果たし妹はより敏感に感じることが出来るようになった。
そしてそれが最後の男の命運をも左右した。

 時は少しさかのぼる。胸に向かった2人と別れ、一人秘所へと向かった男C。
胸の谷間をくだり、長い長い腹の平原を駆け抜け、目の前には漆黒の密林があった。
手入れは行き届いているようで無作為に乱立した様子はない。まるで綱のような太さのそれは鞭のようにしなりがよさそうだ。
密林に入るとあの少女の、十代の乙女の独特な香りがむせ返っている。その枝も葉もない木々を掻き分けて男Cは森の果てを目指した。
やがて地面が傾き始める。自分の目的とする場所が近づいているのだ。
そして少女の小さなジャングルを抜けた先は高さ数十メートルの崖の上。
地面は遙か下に存在し、谷の向こうには長い長い2本の巨大な脚が深い渓谷をつくる山のように前へと続いていた。
男Cはガラにも無く感動していた。山に登る趣味は無かったが、ここから見える絶景に熱いものがこみ上げてくる。
もっとも、熱いものがこみ上げて大きくなっている息子は、そんな絶景よりも足の下の巨大な割れ目に用があるみたいだが。
男Cは毛の1本に持ってきたロープを結び付けその下に待ち受けるクレバスを目指し崖を降りていった。
巨大な性器だ。自分ごときペロリと飲み込んでしまえるだろう。男Cは薄ら寒いものすら感じた。
その割れ目の中腹に来たところで降下をやめる。
割れ目へ手を差し込み、なんとか膣口内への進入を試みるが巨大な唇は卑小な人間の侵入など許さなかった。
叩いても蹴っても開く様子はない。男Cは女陰の前に宙吊りになっていた。だがここまで来ておめおめと引き下がるわけにはいかない。
なんとかしてこの巨大な性器を開かせる事は出来ないものか。
と考えをめぐらせていた男Cの耳にうなり声のような喘ぎ声が聞こえてきた。

「あぅ……」

同時に目の前の女陰がピクリとひくついた。どうやら上にいる二人がこの少女を感じさせることに成功したらしい。
これはいい。このまま行けばこの強固な下唇が緩むかも知れない。そんな男Cの期待など遙かに越える偶然が舞い込んだ。
感じた妹が更なる快感を求めて陰唇に指を挿入したのだ。唇の前にいた男は一緒に中へと押し込まれてしまった。
だがやわらかい肉壁であったこともあり、幸いにもケガはしなかった。

「痛てて…。だが、膣内への進入は果たしたぞ」

準備していた懐中電灯をつけ辺りを照らす。ピンク色の肉壁はぬらぬらと妖しく光っている。
そして後ろでは指がピストン運動を繰り返しているのだろう。軽い振動が足に伝わってくる。
男Cはさらなる奥を目指した。巨大な洞窟はかすかに脈動してる。まるで生物に呑まれたようだ。
実際に女と言う生物に下の口から飲み込まれているわけだが。
触れた肉壁はぶよぶよしていて男のナニを掴み離さないというその貪欲な本能が見て取れる。
ビクンッ!! 突然周囲の肉壁が大きく波打った。突然の出来事に尻餅をつく男C。
どうやら二人が予想以上に少女を感じさせてしまってるらしい。このままではここ危険だ。
さっさと堪能してここから出るとしよう。男Cはズボンを下ろすと猛り狂った自分の息子を取り出した。
そしてそれを掴むと肉壁に向かってしごき始めた。

「ふっ…! ふっ…!」

巨大な少女の膣の中でコソコソとオナニーをしている自分。少女は自分の行為に気づいてもいない。
もうすぐだ。もうすぐ俺のをこのピンク色の壁にぶちまけることが出来る。男Cのソレが最高潮に達した。
その時だ。

「お兄ちゃん……もっと…、もっと強く…」

    グワァッ!!

突然周囲の肉壁が膨張した。うねるように動き、内部を圧迫してゆく。男Cは迫り来る肉の檻に捕らわれてしまった。

    ググ…グググ……!!

肉壁がギュウギュウと圧迫してくる。体中の骨がギシギシと悲鳴を上げている。
このまま俺は潰されるのか!?男の脳裏に恐怖がよぎる。
だがそれでもこの肉の締め付けは格別だ。肉壁の微妙な躍動加減が俺の股間に絶妙な心地よさを与えてくれる。
気持ちいい。抑えられない。男Cは締め付けられながらも射精の準備に入った。だが、

    グニュウウ……。

肉壁の締め付けが止んでしまったのだ。収縮しもとの大きさに戻ってゆく。
男はあまりの寸止め、ドタキャンに絶望した。まるでディナーを口に運ぶ途中でお預けを喰らったような気分だ。
こ、これで終わりなのか!? この高まったモノはどうすればいいんだ!! その時、くぐもった雷鳴の様な声が膣内に響いた。

「お兄ちゃん…。お兄ちゃんのを…ちょうだい…」

その瞬間、先ほどとは比較にならない早さで肉が膨張した。
肉という肉が動き、まるで鍛えられた筋肉のような強靭さで男Cの身を包んだ。

「……んっ」

    キュッ

一瞬の出来事であった。
妹が夢の中の兄のイチモツを受け入れるために何も入っていないはずの膣を締めたのだ。

    プチュッ

メキメキと音を立てて膨張した肉壁は、男Cに抵抗するということを考えさせる前にその体をひねり潰していた。

「…んん……むにゃむにゃ…」

肉の緊張もとかれ、膣も元の状態に戻った。だがそこに男Cの姿は無く、少量の肉片だけが巨大なピンク色の肉壁にへばりついていた。
結局男Cは妹の膣内で射精する事はできなかった。
膣はまるで兄以外の男を拒むかのように侵入してきた男を無意識のうちに拒絶していたのだろう。
GTSファンは皆妹に多少の快感を与えただけでそれ以上認識されることもなく、皆無意識のうちにひねり潰されてしまった。

翌朝、起床した妹は乳首と乳下が汚れているのに気づきさっさと洗い流してしまった。
膣内の肉片も、朝のシャワーで秘所を洗ったときに妹の体内からきれいに姿を消した。
寝ている間に3人の人間を潰したなどとはまさに夢にも思わず、今日も妹は兄を追いかけるのだ。


「お兄ちゃん。昨日夢にお兄ちゃんが出てきてね、Hしちゃったんだ。まるで本当にHしてるみたいに気持ちよかったんだよ」


    ちゃんちゃん