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 〜 魔王クラナ 〜


第18話 「あれから…」

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朝。

 クラナ 「ああ、早く夜にならないものか
 ダイン 「まだ朝だぞ…


  *
  *
  *


昼。

 クラナ 「ああ、早く夜にならないものか
 エリーゼ 「まだお昼だよ?


  *
  *
  *


夜。

 クラナ 「ああ、早く夜にならないものか
 マウ 「もう夜ですよ
 クラナ 「おおそうか。では私とダインは風呂に入って寝るとしよう。また明日な

言うとクラナは駆け足で部屋を出て行った。
残されたエリーゼとマウは首をかしげた。


  *
  *
  *


寝室。
風呂から上がったクラナは部屋に入ると同時にダインをベッドに向かって放り投げ、そして後ろ手にドアをそっと閉めた。
風呂上りなので身体が赤く上気している。
赤いパジャマの隙間に覗く胸元もほんのりと赤い。

 クラナ 「待たせたなダイン…
 ダイン 「…今日もかよ

ベッドの上に墜落したダインはため息をついた。
歩いてきたクラナはベッドの上にずっしりと腰掛けるとパジャマのズボンを脱ぎ始めた。
パジャマの中から赤く染まりつつある長い脚が現れダインを間に挟むように伸ばされた。
上気した巨大な脚の間のダインからは、パジャマを着るときに下着を穿かなかった故にすでに解放されているクラナの秘所を見上げる事ができていた。
暖められた空気が脚の間に満ちてゆく。

 クラナ 「さぁ…来てくれ…
 ダイン 「…。…あのさクラナ、今日で三日連続なんだよね…
 クラナ 「まだたった三日だ。数万年分を取り戻すぞ

ダインを摘み上げ、茂みの上に落とす。
フサッという感触がダインを受け止めた。

 ダイン 「…(赤面)。…でもなんかもう慣れてきたよ…
 クラナ 「さぁ来い
 ダイン 「いやだからさ…
 クラナ 「何回目だと思ってる。お前が死なないとわかった以上、遠慮はしないぞ。さぁ
 ダイン 「いやいや、だから…
 クラナ 「毎度毎度じれったい奴め。お前が自分で動かんなら私が入れるぞ

再びダインを摘み上げ今度は割れ目の前に持ってくる。
ダインの目の前には、連日入れられているクラナの入口が現れていた。

 ダイン 「う…
 クラナ 「ほれほれ、入ると言わねば突っ込むぞ
 ダイン 「わわっ! 揺さぶるなよ。……わかったよ

渋々渋々渋々渋々ダインは了解した。


そう、あの日クラナの魔力を解放させるためにここに入って生還して以来、毎日ここに入れられていた。
禁忌と思い自分を御してきたクラナ。俺を前にこみ上げてくる欲望をずっと抑え込んでいたそうだ。
行為に至れば俺が死ぬと思っていたが、俺が死なないとわかってそのたがが外れてしまったらしい。
やらずにはいられない。欲望を抑えられない。いや、抑える必要がなくなったのだ。
なのでクラナは毎日毎日、俺をここに入れようとする。
クラナが俺を好いてくれているのはわかっているし、俺もクラナは嫌いじゃない。
…でも、こうもぽんぽん入れられては、まさに性の道具じゃないか…。
気分は憂鬱である。
だが見上げたクラナの顔はとても嬉しそうで、全力で反対するのも躊躇われたのだ。

 ダイン 「はぁ…

ため息が出る。
クラナは空いている手で割れ目を開くとその中にダインを降ろした。
見慣れてしまった入口。
かつて命を失うことを覚悟して入った穴も、今では毎日飛び込んでもみくちゃにされるだけの責め苦の場所と化していた。
そして今日もそこに入ろうと身体を前に進めようとしたとき…。

  コンコン

 クラナ 「ッ!?

部屋の扉がノックされ、クラナは慌てて下半身を布団で隠した。

 マウ 「失礼します

入ってきたのはマウだった。
クラナはぎこちなく笑みを浮かべて返す。

 クラナ 「ん…んん! ど、どうした?
 マウ 「いえ、最近のクラナさんの様子が少しおかしかったので、もしかしてまだ具合が悪いのかと…
 クラナ 「いやいやそんな事は無い。た、ただ魔力が解放されて少し落ち着かないだけだ
 マウ 「そうですか? それならいいんですけど…。……あれ? ダインさんは?
 クラナ 「うぅっ!? い、いや、あいつは…そう、トイレだ。今トイレに行っているんだ
 マウ 「そ、そうなんですか…(赤面)。失礼しました。おやすみなさい
 クラナ 「あ、ああ、おやすみ

そしてマウは扉を閉めて去っていった。
残されたクラナはふぅと息を吐き出した。

 クラナ 「流石に焦るものだ。一度見られているとはいえ、ばれては気まずいからな。なぁダイン…

と、布団をどけてみると、そこには割れ目に挟まれ出ている脚だけをジタバタさせているダインがいた。

 クラナ 「おっと、すまない

割れ目を開けるとダインがその中にぱたりと倒れこんだ。

 ダイン 「く、苦しかった…
 クラナ 「慌ててたからお前を置いたまま閉じてしまった。悪かったな。さぁ続きといこうか…

クラナはさらに上着のボタンを外し、胸をあらわにした。
大きな乳房が解放され、クラナの顔を見上げるダインの視界を遮る。

 ダイン 「
 
だがダインはクラナの割れ目からベッドに飛び降りると背を向けて歩き出した。

 クラナ 「ダイン?
 ダイン 「…ちょっと休憩
 クラナ 「まだ始まってもいないではないか
 ダイン 「俺は連日身体を酷使して疲れてるの。毎回毎回全力を振り絞ってるんだから
 クラナ 「そんな…はやく来てくれ

指を咥えるクラナ。

 ダイン 「…。なぁクラナ、しばらくやるのは止めないか?
 クラナ 「な、何故だ!?
 ダイン 「最近のお前おかしいよ。いつも夜のこの時間だけを見てて他の事が全然頭に入っちゃいない。毎日毎日こればっかり。そりゃしてやるとは言ったけど……ほら、俺達はそういう関係でもないしさ
 クラナ 「い、いいではないかそんなもの。もう何度もやっているだろう? 今更…
 ダイン 「…結局のところ、お前は俺を性の玩具にしたいだけなのか?
 クラナ 「そ、そんなつもりじゃ
 ダイン 「じゃあどういうつもりなんだ? 俺で感じる以外に何か求めてるのか?
 クラナ 「ダイン…

突き放すように言う。
それは今の二人の関係に疑問を抱いていたからだった。
この行為は特別な関係の者に許される行為。
クラナがどれだけ好いてくれていても、自分たちはそうではない。
間違った事をしていると。理性が拒絶するのだ。
それに何度も潜っているうちに、自分が本当にただの玩具であるように思えてきてしまうのだった。
人間である事を、忘れる。

クラナは悲しそうな顔になった。
だが、ダインも頭を振って耐える。
直さなければならないのだから。
やるなら、クラナの体調を整える程度で。過度の快楽のために使われては本当に玩具である。

 クラナ 「…わかった

  ピカッ!

最早見慣れた一瞬の閃光と同時にクラナは小さくなっていた。

 クラナ 「この大きさならいいのか?
 ダイン 「ッ!! クラナ…—!

見当違いの回答に怒鳴ろうとしたダイン。
だがその途中、クラナが抱きついてきた。
驚き声の止まるダインの背中にクラナの腕が回される。抱きしめられているのだ。
普段はとてつもなく巨大だが、小さくなったクラナはダインより一回りも小さい。
ダインからはクラナの頭を見下ろすことができた。
クラナが、凄く近いところにいた。

 ダイン 「な…
 クラナ 「ふざけているわけではない。ただ、もう誤魔化せないのだ

ダインの胸に顔を埋めたまま喋るクラナ。

 クラナ 「不可能だと思っていたお前との契りが許された。そうわかってしまったら、もう止められないのだ…
 ダイン 「だからそんなのは…
 クラナ 「違う! 性欲に駆られているのではない。私は、お前を求めているのだ

ダインの目が見開かれる。
見下ろした胸元からはクラナが見上げていた。

 ダイン 「クラナ…
 クラナ 「私の気持ちは知っているだろう? 私はお前が好きだ
 ダイン 「…でも、こんなことをしなくたって…
 クラナ 「それではダメだ。繋がりたいのだ。魔王も人間もそういう風にできている。お前と一つになりたい
 ダイン 「
 クラナ 「お前にも感じられるだろう? 私の、この胸の高鳴りが…

抱きしめるクラナの腕に力が込められ、その分だけクラナの胸がダインの身体に押し付けられる。
押し付けられる、人間の大きさになっても大きな乳房からクラナの鼓動が感じられた。

 ダイン 「
 クラナ 「頼む…私を満たしてくれ…

抱くクラナの身体は震えていた。行き過ぎたる衝動故の恐怖。否定への絶望が襲い掛かってくるのだ。
何故怯えるか。考えるまでも無く答えは出ていた。
クラナにとって自分は無二。
…では、自分にとってクラナは?

クラナの背中にダインの腕が回された。
クラナはダインの顔を見上げた。

 クラナ 「ダイン…
 ダイン 「俺ってほら…、経験無いからさ。それに昔っから強くなることばかり考えてて恋愛とか全然してこなかったから、そういうのに疎くてさ…ごめん

見上げた顔は苦笑していた。

 ダイン 「お前が命を懸けるほどまでに俺を好いてくれてるってわかってたのに、俺はその行為に嫌悪感を感じてたんだ。無節操っていうのかな……でも、良く考えたらそんなことも無いのかも

ダインは自分の目の前に在る少女の顔を見下ろし笑顔で言った。

 ダイン 「だって俺もクラナが好きなんだから

少女は目を見開いたあと、目を細めそこに涙をためた。

 クラナ 「…ダイン……
 ダイン 「考えてみりゃさ、そうでもなきゃ一緒にはいられないんだよな。今まで散々虐められて、ケガなんか何回したかわからないし。ほんと、良く生きてたもんだよ。…さっきも言ったけど、俺は経験ないからこれが本当の好きかどうかはわからないよ…。でもクラナといるのはとっても楽しいんだ。他の誰といるよりもね。…今はこれくらいしか言えないや…ごめんな
 クラナ 「いい…いいんだ。そこまで思ってくれるだけで私は…私は…
 ダイン 「ありがとう…
 クラナ 「ダイン! 私は本当に…本当にお前を…お前を愛しているんだ!!

自分の気持ちを叫んで伝え、そしてクラナは背伸びをした。

二人の唇が触れ合う─。

そのまま、倒れこむ二人。

 ダイン 「…ぷは、く、クラナ、いきなりは恥ずかしすぎる…
 クラナ 「いきなりではない。私は、何万年もの間、この時を待っていた
 ダイン 「俺とお前が会ってまだ数ヶ月だろ
 クラナ 「だが私は待っていたんだ。お前と出会えるのを。ずっと…

ダインの胸に顔を埋め涙を流すクラナ。

 ダイン 「俺って誰かの転生ってことはないよな?
 クラナ 「ない…。私が求めていたのはおまえ自身だ…
 ダイン 「何万年って?
 クラナ 「お前が理想だという話だ

そしてクラナは再びダインの口を己の唇で塞いだ。


  *


 クラナ 「さぁやるぞ
 ダイン 「本当にやるのか?

俄然やる気になるクラナの横で苦笑するダイン。

 クラナ 「当たり前だ。私とお前が同時に果てられずして何故結ばれることができようか!
 ダイン 「だから小さくなったままやる、と
 クラナ 「元の大きさではお前がいけんだろう?
 ダイン 「たしかにいつもの状況だと俺は生き残ることに全力をそそがにゃならんが。…でも突然だろ? 無理しなくてもいいんだぞ
 クラナ 「私がお前の等身大のそれを受け止めたいと言っている。来い
 ダイン 「サイトの趣向的に同じサイズでやっても…
 クラナ 「そんなもの知るか! 私の気持ちが最優先だ!

顔を真っ赤にして言うクラナ。
やれやれ。ダインは苦笑した。が、それだけで、恥ずかしいとは感じなかった。
…なるほど、結局は俺も求めてたってことか。
思っていたよりも冷静だった。

 ダイン 「なぁ…訊くけど、なんで俺なんだ? 他にもっとマシな人間はいくらでもいるはずだ
 クラナ 「私に選ばれて不服か?
 ダイン 「今更答えるまでも無いだろ。でも俺の方は違うぞ
 クラナ 「それも今更答えるまでも無い。お前よりマシな男がいようと、私が愛しているのはお前だけだ
 ダイン 「…あの、その…愛…してる…ってめっちゃくちゃ恥ずかしいんだけど…(赤面)
 クラナ 「事実だ。なんならもう一度胸の高鳴りを確かめるか?

ズイと突き出されるクラナの胸。

 ダイン 「いやいいから…。もう十分すぎるくらいわかってるから…
 クラナ 「しかしお前は慌てなくなったな。もっと声を荒げるかと思ってたぞ
 ダイン 「まぁ…俺も、クラナならいいかなって…。ずっと一緒にいたいって思えるんだ
 クラナ 「ダイン…

じわぁ。
クラナの目に涙がたまる。

 クラナ 「うぅ…私はもう死んでもいい…
 ダイン 「せっかく助けたんだから死ぬな
 クラナ 「さぁ漲ってきたぞ! 私は、今日、お前とひとつになる!
 ダイン 「俺の初めてだって事実も、お前の気合の前には霞むな…好きにしてくれ… 

仁王立ちするクラナの前で、ダインは苦笑した。


  *
  *
  *


時は流れ…。

 ダイン 「はぁ…
 クラナ 「…はふぅ…

窓から差し込む月明かりが部屋を淡く照らす。
その光の中、広大なベッドの上に寝込む二人。
ダインは仰向けに、クラナはその上にうつぶせになっていた。
ダインの胸に顔を乗せるクラナ。

 クラナ 「…なんか腰が抜けた
 ダイン 「なんでお前が。それより寒くないか?
 クラナ 「大丈夫だ。お前が暖かい…

クラナは頬ずりをした。

 ダイン 「…もう引き返せないな
 クラナ 「引き返すつもりもないだろう?
 ダイン 「まぁね
 クラナ 「案外冷静だったな。興奮したりしないのか?
 ダイン 「正直言ってもう見慣れたって言うか…
 クラナ 「本当か? 今私はこうして胸を押し付けているわけだが、昔のお前だったら発狂ものだぞ
 ダイン 「そ、そりゃ確かに恥ずかしいとは思うけど…。でもそれよりも和む方が大きいかな。お前がかわいいから

ダインは笑いながらクラナの頭を撫でた。
撫でられているクラナは呆気に取られた様にダインの顔を見た。

 クラナ 「かわいい? 私が?
 ダイン 「ああ。普通にかわいいってのもあるし、なんて言うかネコみたいなかわいさもあるし

あとは…。 
と虚空を見つめながら考えるダイン。
その顔を見つめたまま呆けていたクラナはやがてにんまりと笑うとダインの胸へと顔を戻した。

 クラナ 「ふふ、かわいい…か

その頬は紅く染まっていた。

 クラナ 「私は、今日ほど生きていて良かったと思う日は無い
 ダイン 「これまでの数万年は?
 クラナ 「そんなもの天秤にすらかからん。はぁ……私は幸せだ…

はぁと吐き出された吐息がダインの胸をくすぐった。
二人のぬくもりが重なり心が溶け合う。
心地よい疲労もあり、二人の意識はそのまままどろみの中へと落ちていった。



…。



  ピカッ

 ダイン 「ぎゃー
 クラナ 「あ、すまん

クラナは眠りに落ち行く中でうっかりと元の大きさに戻ってしまい、もともとクラナを乗せていたダインは、巨大化したその身体に押し潰されてしまった。
腹の下あたりだろうか。
さきほどかわいいと言ったクラナのすべてが、多大なる重圧としてのしかかってきた。
クラナが上体を持ち上げるとそこにはのしいかの様になったダインがいた。

 クラナ 「大丈夫か?
 ダイン 「…下手に俺が下になるのは危険だな
 クラナ 「ならばこうしよう

クラナはダインを摘み上げると仰向けになり、胸の間にダインを下ろした。

 クラナ 「これなら潰れまい
 ダイン 「結局いつもと同じだな

天井を見上げるダインの視界には二つの乳房の山が入っていた。

 クラナ 「このまま寝るとしよう
 ダイン 「寝返り打たないでくれよ
 クラナ 「しても胸に挟まるだけだ

谷間に寝そべるダインは全身にクラナの体温を感じていた。
そして下からはクラナの心臓の鼓動が聞こえてくる。
心の音だ。
心地いい。それはまるで子守唄のようにダインの意識を深い眠りへと誘っていった。
その最中、クラナが言う。

 クラナ 「なぁダイン、私達は、お前の言う『そういう関係』になれたのか?
 ダイン 「…そうだな。お互いに好きだって言うんだからそうなんじゃない?
 クラナ 「そうか…。…なら

ダインは持ち上げられ、クラナは再びうつぶせになった。
ベッドの上に降ろされたダインの上にクラナの顔が現れる。
ワインレッドの髪が赤いカーテンの様に垂れ下がり、二人を世界から隔離した。
カーテンの中にはダインとクラナの顔のみ。
いつか見た光景。

 クラナ 「あのときはただのスキンシップだったが、今なら本当の意味で出来るだろう?
 ダイン 「クラナ…

ダインの見上げる先からクラナの顔が降りてくる。
それはやがてダインの目の前に。
伸ばせば手が届く。
淡い唇が、目の前にある。

あのときとは違う。今は、自分の気持ちがよくわかる。

微笑んだダインは手をその唇に沿え、そして自分の唇をクラナの唇に重ねた。



唇が離れていき、クラナの顔の全体が見えるようになる。

 クラナ 「この時を、あの日からどれだけ待ち望んでいたことか…
 ダイン 「遅くなってゴメンな
 クラナ 「ふふ、構わんさ。これからはいくらでもできるのだからな

再びダインを持ち上げ仰向けになり胸の谷間に降ろすクラナ。

 クラナ 「だが今は寝るとしよう。目が覚めたとき、これが夢でなければいいが…
 ダイン 「そしたらもう一回すればいい
 クラナ 「ふふん、言うようになったな
 ダイン 「嫌か?
 クラナ 「そんなわけが無い

即座に否定するクラナにくすくすと笑うダイン。

 ダイン 「また明日な。おやすみ
 クラナ 「ああ。おやすみ、ダイン…

二人の瞼が閉じられ、やがて二つの寝息が部屋に聞こえ始めた。
今日、二人は見も心も一つになり、そして今は夢の中で出会っていることだろう。
絶対に切れない絆が二人を結んだ。
人間と魔王。結ばれるはずの無いふたつの星が一つになることが許されたのだ。
恐れるものは何も無い。
二人の前には、確かな幸せだけがあった。



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 〜 魔王クラナ 〜


第18話 「あれから…」 終

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