海をゆく大型船。
その艦橋で彼等は目の前の光景に唖然としていた。

「艦長…」
「…なんだ?」
「こ、この辺りの海は深さ1000mはありますよね?」
「…そうだ」
「じゃ、じゃあこれはいったい…」

窓から前を見上げる船員。
そこには、超巨大な少女がしゃがみこんで自分たちの船団を見下ろしているのが見えた。
年の頃も10かそこいら。競泳用の水着を着ている。
そして我々は海の上にいるというのに、この少女は座った状態で我々を見下ろしているのだ。
左右に目を向ければ遠方に彼女の足が接地しているのが見える。
正確には、この海に降ろされている。深さ1000mあるこの海に。
なのに海面には少女の足の指を見ることができていた。
波が指に打ち寄せ飛沫が飛び散っている。
それは少女の指が1000m以上の太さを持っているということであり、少女にとってここいらの海は水溜り程度の深さであるということだ。
その指の前をタンカーが通過している。
それと比較しても比べ物にならないくらい巨大だ。
500mのタンカーなど、少女にとって5㎜に過ぎないからだ。
指の一本の太さにすら及ばない。
その指が5本、まるで島か大陸のようにそこにあり、その前を通過しているタンカーはどんな気分だろうか。
現在我々はその少女に向かって前進しており、このまま行くとあの脚の間、股の下を通過するだろう。
周囲の海はすでに彼女の作り出す影に入っており、辺りは夜のように暗い。
依然少女はニコニコと笑ったままで何かをしてくる気配は無い。
船は前進を続けた。
正面上方には、水着の中に納められた幼い少女の秘部の形がうっすらと見えていた。

「艦長…、もしも彼女がおしっこをしたら…」
「この船団などあっという間に海の藻屑だ。直径1000m以上あるおしっこの砲撃を受けて浮いていられるはずも無い。ここいらは黄色いおしっこの海となり急激に水嵩を増した海は周辺の島々を飲み込むだろう」
「もしもあの股の下を通過するときにおならをされたら…」
「同じ様に海の藻屑だ。真上から吹き付ける爆風で海は吹き飛ばされる。彼女のおならなら雲さえも吹っ飛ばされてしまうだろう」
「もしも彼女がウン○をしたら…」
「そのときはあそこにウン○の茶色い島が出来上がるだけだ。やがてそれは海に溶け出しここいら一帯は生物の住めない死の海に…って何を言わすか」
「彼女はいったいなにがしたいのでしょう…」
「わからん。だが我々は前へ進むのみだ」

そして全長3㎜前後の船で構成された船団は少女の股間の下をくぐって行った。
上には今にも落ちてきそうな少女のお尻と秘部。
だがそれらは雲よりも高い位置にあった。
そして何事もなく潜り終えると背後には少女の巨大なお尻がドンと構えていた。
群青の水着に包まれたぷりんとしたお尻だった。

突然そのお尻が宙に持ち上がった。
少女が立ち上がったのだ。
お尻はあっという間に空の彼方へと消え去り、そこには二本の肌色の柱、超巨大な脚だけが存在していた。
青い空へと伸びる少女の脚だ。
そして足が持ち上げられ、船団の方を振り返った。
持ち上がり歩き出した足は雲を蹴散らし船団の方へと向かってきた。
が、足は船団を跨ぎ追い越して先へと行ってしまった。
そしてまたくるりと振り返るとそこにしゃがみこんだ。
あのニコニコ笑顔の顔が見えるようになる。
船団は、まだ少女の股間の下を通過した。
また立ち上がり船団を追い抜く少女。
それは船団が目的地に着くまで繰り返された。