ガラリ。
風呂場の戸を開けて中に入ってくるハル。
一糸纏わぬ生まれたままの姿。大きな乳房がハルの歩行に合わせてゆっさゆっさと揺れ、形のいいヒップがぷりんと震える。
いつものツインテールも、今はほどかれてサラサラのロングストレートヘアーになっている。

そしてそんなハルの手のひらの上には、同じく全裸の兄が乗せられていた。


   *
   *
   *


 アスカ 「いやーめんごめんご」

片手で謝るアスカ。まるで謝罪の意思を感じない。
何に「めんご」なのかと言えば、今の俺の状況だった。

身長8.5cm。20分の1の大きさ。

そんな俺はテーブルの上であぐらをかき、腕を組んでアスカを睨みつける。
そして俺を挟んでアスカの対面に座るハルは縮んだ俺を見下ろしてため息をついていた。

別に、夕方 突然に押しかけてきて有無を言わさず俺をこの大きさに縮めたことに対して文句を言っているのではない。
勝手に縮めておいて、元に戻す方法が無いことに文句を言っているのだ。

 シュウ 「随分な真似をしてくれるじゃねーか…」
 アスカ 「いやーだからめんご」

苦笑しながら手のひらを立てるアスカ。
ハァ…最早ため息しか出ない。

 ハル 「あの…以前アスカさんが作った大きさを変えられるアプリではダメなんですか?」

俺とアスカのやり取りを見守っていたハルがアスカに問う。

 アスカ 「あーあれとは縮小化のシステムが違うからねー。下手に使うと体の一部……頭だけ元の大きさに戻ったりするかも」

それは絶対に嫌だ。
そんな奇怪なことになるくらいなら、このままの方がバランスが取れているだけまだマシである。

 アスカ 「一応明日までには元の大きさに戻る方法を考えておくからそれまで我慢してて。じゃ!」

ビュッ! と手を上げたアスカが目にも留まらぬスピードで部屋を出て行った。
文句を言う暇すら与えない。
流石アスカだ…。

 ハル 「……どうしようお兄ちゃん…」
 シュウ 「…まぁ、待つしかないか…」

ハァ、俺はまたため息をついた。


   *
   *
   *


そんなこんなで俺は今晩は1/20サイズで過ごさなくてはいけないのだが…。

 シュウ 「…」

俺を乗せるハルの手のひらの背後ではとんでもないサイズとなった乳房がゆっさゆっさと弾んでいる。
ハルが一歩歩くだけでゆっさと上下に揺れ、すこし向きを変えるだけでぶぅんと振り回される。
背後に感じる凄まじい質量の塊に、俺はそれを意識せざるを得なかった。

 シュウ 「…つーか一緒に入る必要なくないか?」
 ハル 「でも一緒に入っちゃったほうが手間が掛からなくて楽だし」

ハルは何という風も無く言う。

 シュウ 「……なんか、大胆になったよな…」
 ハル 「あ、あはは…。まぁ、もうオナニーも見られちゃったわけで…」

ハルは苦笑しながら頭を掻いた。
確かに、すでに俺に超至近距離でオナニーを見せつけあまつさえ参加させると言うとんでもない問題行動を過去にとっているわけだ。
今更 裸のひとつやふたつなどものの数ではないと言うことか。
そういうことじゃないような気もするんだが…。
などと思っているうちにハルは風呂場の椅子に腰掛けた。

 ハル 「ちょっと待ってて」

言うとハルは右手に乗せていた俺を右の太ももの上におろした。
巨大な太ももは俺が座るのに十分なスペースがある。それどころか寝転がることも出来そうだ。
背後にはハルの巨大な腹がある。俺の頭くらいは余裕で入りそうな大きさのヘソがあり、そして頭上では巨大な胸が胸板からバインと飛び出していた。ほとんど俺の真上くらいまで飛び出している。風呂場の電灯が巨大な胸によって遮られ俺の周囲は若干暗くなっていた。

今度は下にと視線を下げたところ俺は固まった。
俺も乗せられているハルの太もも。その太ももが胴体に繋がる部分には当然ハルの股間がある。
適度な陰毛が生い茂り、それに守られるように神聖な割れ目が縦に伸びている。
かつて間近で見せられたときほどの巨大さは今は無いが、それでも巨大であることにかわりない。
キレイに整えられた陰毛に縁取られたそこは濡れているわけでも疼いているわけでもない。しかし言葉では表現できないような惹きつけられる魅力があった。

ふと、ハルの手がやってきて俺を指で摘んで持ち上げた。

 ハル 「な、なにマジマジと見てるのよ…!」

顔を赤くしたハルが睨んできた。

 シュウ 「す、すまん…!」

俺も顔を赤くして謝るしかなかった。

 ハル 「ほ、ほら! 体洗ってあげるから背中向けて!」

ハルの左手に下ろされた俺は大人しく背中を向ける。
背後から、石鹸で泡立てられたスポンジがこすり付けられてきた。

 ハル 「大丈夫? 痛くない?」
 シュウ 「ああ。ただ…なんかごわごわするな」

俺は背中をこすってくる巨大なスポンジの感想を言う。
相対的に巨大になっているぶんいつもと感触が違うのは当然なのだが、こうも巨大化し生地も粗くなっているとどうにもしっくりこない。

 ハル 「そっか。じゃあスポンジじゃなくて手で洗ったほうがいいかな?」

言うとハルはスポンジを置いて、泡のついた手で俺の背中をこすり始めた。

 ハル 「どう?」
 シュウ 「さっきよりはいいが、な、なんかくすぐったい…」

俺はハルの指先で背中をこすられて体をビクンと震わせた。
石鹸のついたハルの巨大な指先は俺の背中を優しく撫でる。指の一本で事足りていた。
巨大な指先の広大な腹の広さなら今の俺の背中など指をほんの少し動かせば簡単にこすり終わってしまう。
巨大な指の巨大な指紋が微妙な感触を生み背中をくすぐる。
俺はくすぐったさを我慢するために体をモジモジと動かした。

 ハル 「もう、あんまり動くと落ちちゃうよ?」

俺を手に乗せているハルが文句を言う。
ハルの直径30cmほどの俺の体を撫ぜる。背中だけでなく肩から腕からあっという間に石鹸まみれだ。ハルが鼻歌交じりに洗ってゆく。
ただどうしてもその動きはこそばゆい。
柔らかく温かい指先。その指紋の溝や石鹸水の滑りやすさ。それらが総合して俺の体をくすぐるのだ。
我慢はしてるが、それでも体がもぞもぞ動いてしまう。

背中を終えたらハルは次に腕を洗い始めた。
今の俺の腕などポッキーほどの太さも無い。ハルは俺の腕を親指と人差し指で摘んでコネるような動きで洗っていった。
腕の付け根から肘へ、そして手首へと優しく丁寧に。手のひらまで洗ってもらえたが、俺の手のひらはハルの指先につままれると見えなくなってしまった。
俺の指とハルの指の大きさの違いは、指と太ももくらいの差があった。

脚と、腹も洗い終わる。
そしてそのままハルの巨大な指は俺の股間にも伸びてきて…。

 シュウ 「こ、ここは自分で洗えるから!」
 ハル 「そう?」

俺は慌てて両手で隠してガードした。

そして俺は全身を洗われた。
何故か頭も石鹸で一緒に洗われてしまったが。
で、俺は全身泡まみれになっていたわけだが、それらの泡はハルが左手ですくった水でザバーと簡単に洗い流されてしまう。
タライをひっくり返されたかの水量に晒され思わず体をプルプルと奮わせた。

 ハル 「あはは、お兄ちゃん犬みたい。かわいい♪」

背後でハルがクスクスと笑っている。
結構シャレにならない水量だったんだが。

 ハル 「それじゃわたしも体洗っちゃうからちょっと待ってて」

言うとハルは再び俺を太ももの上におろし、自分はスポンジを泡立てて体を洗い始めた。
また俺は背後の茂みを気にしないように気を引き締めなければならなくなった。
台とか足元におろしてもらったほうがまだ気が楽なものを。

と、不意に見上げた頭上は大変なことになっていた。

 シュウ 「…」

ハルは今 上半身を首周りから順に洗い始めている。
泡立てたスポンジでうなじをこすり、腕を上げて脇の下を洗い、そして腕にもスポンジを走らせる。
その一連の動作が、なんというかとてもエロい。
ただ体を洗っているだけなのに、この大きさだからなのか、この位置からだからなのか、その動きがとても艶っぽく、色っぽい。
体の動かし方、首のひねり方、そしてゆっくりと上げた腕の脇の下にスポンジをすべり込ませる動作がゾクゾクするほどに魅力的だった。

更にハルはそのまま胸を洗い始めた。
スポンジを持った手で、今の俺からすればカマクラみたいな大きさの乳房をゴシゴシとこすっている。
その動きに合わせて、普通サイズでも巨大なハルの乳房がゆっさゆっさと揺れるのだ。
乳房全体をこすり、空いている左手を使って乳房を持ち上げ下乳や胸板も洗う。
洗うために乳房を持ち上げていた左手がどけられると支えを失った乳房が重力で落下してぶるんと揺れ弾んだ。
ブラなど着けなくても深い谷間にスポンジを差し入れる。乳首の付け根などもしっかりと洗う。
ハルにとっては当たり前の行動。
しかしそれを見慣れていない俺にとっては、超至近距離から見ている俺にとっては、真下から見上げている俺にとっては、ハルの指ほどの大きさに縮み、とてつもないスケールで見ている俺にとっては、とんでもなく衝撃的な光景だった。
俺の座っている巨大なハルの太ももが僅かに揺れる。そこがハルの体の一部である証拠だった。
妹の太ももの上から妹が体を洗う様を至近距離で見上げている。恐ろしく背徳的な感情が、心と股間にわきあがってくるのを感じていた。



一瞬、視界がホワイトアウトする。
湯気だろうか。
すぐにそれは晴れるが、晴れてみると、はるか上空にあるハルの巨大な顔が、あの巨大な乳房の谷間の向こうから俺を見下ろしていた。

 ハル 「お兄ちゃん…。なにわたしが体洗うのを見ておちんちんそんなにおっきくしてるのかなー?」
 シュウ 「…ッ!!」

言われて慌てて股間を隠す俺。
すでに手遅れである。

 ハル 「ふぅん、わたしが体洗うのがそんなに興奮したんだ…」

谷間の向こうのハルの顔がニヤァリと笑う。
俺は気まずくなって後ろを向こうとしたのだが、

 ハル 「じゃあ、お兄ちゃんをスポンジの代わりにして体洗っちゃおうかな~♪」

言いながらハルが伸ばしてきた右手に捕まって、俺の体は持ち上げられてしまった。
俺の今の身長は8.5cm。ハルの手の中指よりも少し大きい程度。
俺の身長とほとんど同じ大きさの指たちに握り締められてしまっては逃げられるはずも無い。

俺を持ち上げたハルは指を開き、手に乗せた俺の体にボディソープをビュッとかけた。
そしてそんな俺に左手を重ね、右手と左手の間でこすって泡を立てる。
ボディソープでよく滑る中で手でこすられるこの動作ですでにヤバい…。

 シュウ 「うぷ……! ハル……やめ……」

叫ぼうとする口や鼻に泡が入る。
目は洗剤が入らないように閉じていた。

 ハル 「うん、これくらいでいいかな。じゃあまずは脇の下からね」

言うとハルは俺を乗せた右手を左脇の下にまで持っていった。
俺の眼に前でハルが左腕を上げ脇を露にする。
そして、

  にゅる

押し付けた。
ハルは右手で俺の体を脇の下に押し付けてそのまま手を動かして体にこすりつける。
巨大な手に押さえつけられて何の抵抗も出来ないまま、俺の体はハルの体の表面をすべっていた。

 ハル 「やっぱりスポンジみたいにゴシゴシって洗えないね。でも、ちっちゃいお兄ちゃんの感触がくすぐったいよ♪」

ハルはクスクスと笑いながら俺を脇の下にこすりつける。
俺の体は背中をハルの右手、正面をハルの体のほうを向けてこすり付けられている。
ハルの柔らかく、温かく、そして魅惑的な流線型の肢体の上をすべるように移動していた。
自分の意思ではないとは言え、股間がハルの肌に高速でこすり付けられていた。
石鹸ですべりのよくなったそれには、危険すぎるほど甘美な刺激だった。

 ハル 「次は首ね」

ハルは俺を脇の下から移動させると今度は首周りに押し付け始めた。
脇の下よりは硬い印象があった。鎖骨のくぼみなどは俺の頭がはまってしまった。
俺を押さえる手を首の後ろに回しうなじを洗う。前に回してあごの下を洗う。
ハルの体の形を、俺の体全体を使って感じさせられていた。

俺は咳き込んでいた。
どんなに我慢しても、こうも激しく動かされたら泡などが口に入ってしまう。
しかも顔はハルの肌に押し付けられていて自由に息を吸うことも出来ない。

ふと、ハルはそんな俺を顔の前に持ってきた。
正確には口の前だ。
やや石鹸が入り、痛みで満足に開けられない目の視界には、にんまりと笑う巨大な薄紅色の唇があった。
その巨大な唇が小さく「う」の字にすぼめられたかと思うと、

 ハル 「ふっ」

ハルは俺の顔に軽く息を吹きつけてきた。
軽くと言っても、俺はその突風に思わず顔を背けるほどだった。
一瞬で、顔周りの泡は吹き飛ばされてしまった。

良好となった視界は、ハルの巨大な顔で埋め尽くされていた。
楽しそうにニヤニヤと笑っている。
スイッチが入っているときの顔だ。

 ハル 「ふふ、お兄ちゃん、スポンジになった気分はどう? わたしの体は気持ちいい?」

右手に持った俺のその頭を、左手の指先で撫でてくるハル。

 ハル 「わたしは気持ちいいよ。お兄ちゃんをスポンジにして体を洗うのは」

クスクスと笑うハル。
俺に訊いた気持ちいいと、ハルの言う気持ちいいでは、意味が違う。

 ハル 「まだまだ終わらないからね」

俺を乗せた右手が、再び移動し始めた。
ハルの顔が遠ざかっていき、そして今度は、あの巨大な胸が目の前に現れた。

 シュウ 「う……」

ハルの手の上に乗る俺は、やや見上げる高さにあるその巨大な胸の迫力に言葉を詰まらせていた。
これまでの、ハルが歩く際に揺れたのを感じていたときや太ももの上から見上げていたときなどの無意識による関係とは違い、正面から互いを意識しての接触。
とてつもなくデカい胸が、俺の目の前にずいとせり出している。
今の俺には両手を使っても抱えきれず、また体を大の字にしても覆うことの出来ない巨大な胸だ。
それが、手の届きそうな距離にまで迫っていた。

 ハル 「今度はお兄ちゃんの大好きなおっぱいを洗っちゃおうかな」

俺を乗せていた右手が動き出し、目の前に来ていた右の乳房に押し当てられた。
むぎゅ。俺は手のひらと乳房の間に挟まれる。

 ハル 「あは、お兄ちゃんほとんど隠れちゃって見えないよ」

ハルの愉しそうな声がとてつもない脂肪の塊の奥から聞こえてきた。

 ハル 「じゃあ手 動かすからね」

言葉通り、俺を乳房に押し付ける右手が動き始める。
たっぷりとした乳房の表面を小さな俺の体が滑って移動する。
恐ろしく巨大だが、巨大な手に押さえつけられるとめり込むほどに柔らかい。しかしその若く巨大な乳房の重厚感に相応しい弾力もあり、押し付けられると息も出来ないほどの圧迫感を覚える。
石鹸ですべることもあり、押し返すなんて到底不可能だった。何の抵抗も出来ないままに、されるがままに、乳房の肉に沈み込まされた。
ハルは俺を使って右の乳房をこすってゆく。
なでるというほうが相応しい。
石鹸によって摩擦の生まれない俺の体は、ただハルの胸の上を滑っているだけだった。

不意にハルは俺を乳房から離した。
押し当てられていた圧力から開放され大きく息を吸う俺。
俺は今 ハルの右の手のひらの上に仰向けになって転がっていた。
何度も何度も息を吸う俺。圧力から開放されて、そして次はいつ圧力に晒されるかわからないから。
まるで食いだめするように呼吸した。

そんな俺は影に包まれた。
何かと思えば、俺の頭上にハルの右の胸が来ていた。
目の前を下乳が埋め尽くしていた。

そして俺を乗せる手が上に向かって動き出し、乳房にぶつかった。
俺はハルの下乳と手のひらの間に挟まれる。
ハルは、俺を乗せている右手で右の乳房を持ち上げ始めた。

 ハル 「ほらお兄ちゃん、これが妹のおっぱいの重さだよ~♪」

笑いながらハルは乳房を乗せた右手を上下させる。
大きな胸がたぷたぷと震える。
しかし俺は、抱えることも出来ない巨大な乳房のその途方も無い重量を全身で受け止めさせられ潰れかけていた。
今の俺からするハルの乳房の重量はおよそ5.6t。だいたい普通自動車3台分の重さである。
そんなずっしりと重いものが俺の上にのしかかっているのだ。
左右両方の乳房の重量を合わせれば10tを超える。それは大型自動車の重量とほとんど同じである。
つまり今の俺からするハルは大型自動車1台をぶらさげて悠々と歩いているようなものだった。

 ズムッ!

  ズムッ!

何度ものしかかってくるハルの乳房は、まるで俺を潰そうとするプレス機だ。

その後もハルは俺を使って乳房を洗い続けた。
大きな乳房をぐるりと撫で、わざわざ揉むように手を動かす。
ハルの大きな手が大きな乳房をぎゅっと揉む。そのさなか、ハルの手と掴まれた乳肉との間で潰されそうになる。
更にハルは俺の顔を乳首にぐりぐりとこすりつける。俺の顔とほとんど同じ大きさの乳頭の周りを円でも描くように俺の顔をこすり付ける。
顔を横から押し付けられている俺のほっぺは乳輪にこすり付けられ磨り減ってしまいそうだ。
同じように左の乳房にも俺を押し付け「洗い」始めるハル。
再びとてつもない乳圧が俺を襲い始めた。
乳房に沈み込むほどに押し付けられて体がミチミチと悲鳴を上げる。
ギュウギュウと押し付けられるその乳房の奥からは、ハルの巨大な心臓の音がドックンドックンと聞こえてきた。一回の鼓動で、今の俺の何人分の血液を放出しているのだろう。大型のドラムのような重低音だ。

胸を洗うというのは名ばかりに、散々俺を胸で弄んだハルは今度は腹のほうに手を滑らせた。
無駄な肉も無く、また硬いばかりの筋肉も無い、丁度よい柔らかさのハルの腹に俺の体がめり込んだ。
そしてハルは何を思ったのか、俺の頭をヘソへと突っ込んだ。

 シュウ 「んぶ…ッ!」

顔がハルのへその中に押し込まれた。外からは完全に埋まっているように見えるだろう。
更にハルは俺の向きを調節し、顔ではなく頭頂部がヘソに対して平行になるように俺を持って、俺の頭を突っ込んだ。

 ハル 「お兄ちゃんの頭はちっちゃいから、おヘソを掃除するのに丁度いいね」

ヘソに突っ込んだ俺の頭が動くように俺の体をグリグリと動かすハル。
グルグルと視界が回転し目が回る。思わず悲鳴を上げていた。
だが俺をつまむハルの指は俺をヘソから解放するどころか更に激しく動かしだした。

ようやくヘソから頭を出してもらえたときには、俺はもう手足もだらんと垂れ下がってグロッキー状態であった。

しかしそんなことではハルは止まらない。今度は脚を洗い始めた。
俺からすれば長さ16m近くもあり太さも10m以上ある、まるで塔のように巨大な脚。
俺を手のひらに乗せたまま、ハルは脚をなで始めた。
膨大な質感と弾力で押し付けられる俺を跳ね返すハルの太もも。
微妙な柔らかさのふくらはぎ。
小さな俺を石鹸のようにしてこすり付けてゆく。

そして、左足を持ち上げ右脚の太ももの上にあぐらを掻くように乗せたハルは、指に摘んだ俺を左足の足の裏にこすりつけ始めた。
ゴリゴリと俺の体を足の裏にこすりつける。
今や長さ4.8mに見える巨大な足は自動車一台分の面積を持っていた。
つまり自動車一台程度なら踏み潰してしまえると言うことだ。
実際にハルが巨大化しているのなら簡単なことだろう。そして、実際にやってみせるだろう。
一台の立派な自動車が、ハルの素足がズンと踏み下ろされればぐしゃりとスクラップに変わってしまう。
ボディは完全に潰れ、タイヤなどが踏みつけられた衝撃で吹っ飛びコロコロとどこかへ転がっていく様が容易に想像できる。
俺から見るハルは20倍の巨人だからだ。
その足の指の間に俺の頭部を突っ込み、ヘソのときと同じようにグリグリ動かすハル。
俺の太ももよりも太いハルの足の指。親指に至っては、両手で抱えなければならないほどの太さだった。
太さはおよそ30cm、長さは80cmほどにもなる。俺の脚ほどの大きさだ。
そして俺の頭はそんな巨大な足の指の股に突っ込まれているのだ。
指の股に顔をこすり付けられている。ときにこの丸太のように太い指を動かして俺の頭をゴリゴリとねじってくる。
そのまま頭がひねり潰されてしまうのではないかという恐怖に俺が暴れると、それをくすぐったがったハルの指は更にもじもじと動き俺に悲鳴を上げさせた。
俺の儚い抵抗など、ハルにとっては甘美な刺激でしかない。
ハルの艶っぽい声がこの風呂場に轟いた。俺を嬲ることが快感なのだろう。

そんな足の指の間から俺の頭を引っこ抜いたハル。
体も洗い終わり、朦朧とする意識の中でようやくこの苦行も終わりかと心底安堵していた俺だが、指に摘まれながら見上げたハルの顔はニヤニヤと笑っていた。

 ハル 「じゃあ最後にここを洗うからね」

言いながらハルは俺を持った手を移動させ始めた。
近づいてきたのは、軽く開かれた脚の間に見える、妹の股間だった。
陰毛に囲われた割れ目が迫ってきていた。

仰天する俺を尻目に、ハルは左手を使ってボディソープを股間の茂みにぴゅっと放った。
どろりとした白濁色の液体が陰毛にひっかかっている様は否応無く俺の心をざわつかせる。
その左手で股間をあわ立てるハル。

 ハル 「はい、準備OK」

ハルがそう言うと、俺を持った右手がハルの股間に押し当てられた。
バフッ! 股間を覆っていた泡がハルの手が押し当てられた風圧で細かく吹っ飛んだ。
陰毛の茂みに押し付けられる俺。一つ一つが長さ数十cmもある。それでいて、絶対に千切れない強靭さも持ち合わせていた。

俺を股間に押し当てたハルはその右手をゴシゴシとこすらせ始める。
俺の体は陰毛の茂みに、そして陰唇にこすり付けられる。ときに片足が陰唇の中に入ってしまった。
悲鳴を上げる俺。しかしハルの巨大な手は構わず動き続ける。
石鹸で泡立つハルの体は掴むところがない。生い茂る陰毛を掴んでもするりと抜けてしまう。
どころか、その陰毛に体をズタズタにされそうだった。
肌にこすり付けられるのとは違い、茂みに押し付けられるのはかなり痛い。
ゴシゴシ。体が擦り傷だらけになりそうだ。石鹸ですべりが良くなっているはずなのに、それでも1/20サイズという俺にとっては妹の陰毛は強すぎた。

 ハル 「ふふ、わたしの大事なところにお兄ちゃんの感触がする…」

ハルは俺を持った右手で股間を洗いながら、左手で自分の胸を揉んでいた。
兄を股間に幽閉する背徳感が、ハルの乳首を硬く勃起させる。

 ハル 「あ。そうだ」

妹の股間でボロボロにされていた俺だが、不意にその股間から引き離された。
先ほどまで俺がこすり付けられていた巨大な股間が、少し離れる。

 ハル 「せっかくだから、……中もお兄ちゃんで洗っちゃおうかな…♪」

ハルの愉しそうな声が風呂場で反響して四八方から俺の耳に飛び込んでくる。
……、中?

俺がその言葉を理解する前に、ハルの巨大な左手が現れ、俺の前にある、あの長径1mほどもある陰唇に指を差し入れると、それをばっくりと開いた。
陰唇の内側が、俺の目の前にむき出しになる。思わず食い入るように見つめてしまう俺だった。

そして俺を持った右手が動き始めた。
左手の指によって開かれた、その陰唇に向かって。
ことを理解した俺は思わず叫んでいた。

 シュウ 「や、やめろハル! こんなこと…!」

しかし言葉が続かない。あまりに、常識を超えた行為だからだ。
妹の膣の中に挿入されるなんて…。

だが右手は容赦なく俺をそこに押し当てた。
俺の足が、ハルの膣の入り口に触れる。足のほうから、挿入しようと言うのだ。
俺は残る体力を振り絞って両足をばたつかせ、膣に入れさせないようにした。
しかし陰唇を開いていた左手がそこを離れ、俺の足首を押さえてピンと伸ばしてしまうと、もう俺は足を動かせなかった。
つま先が、膣の入り口にあてられた。
と思えば、そのまま むにゅっ と入れられてしまった。
欲情し濡れたハルの膣と石鹸に濡れ滑りやすい俺の体では挿入されるのになんの抵抗も無い。
つま先から足首、ふくらはぎ、膝、そして腿。俺の下半身がずぶずぶとハルの膣の中に沈んでいく。

 シュウ 「やめろ! やめてくれ!」

俺は両手を踏ん張らせ残る上半身が呑み込まれないよう必死に抵抗した。
だが俺の全力など儚く滑稽だ。
自分の股間から上半身だけを出す俺を見下ろしてハルはクスクスと笑っていた。

 ハル 「くすっ、お兄ちゃんってホントにかわいいなぁ。 ……でも、そんなことしても無駄だからね♪」

ハルは俺の両肩に右手の人差し指と中指を添えた。
そして、

 ハル 「えい♪」

  とぷっ

押し込んだ。
俺の全身はハルの膣の中に完全に挿入されてしまった。
ハルからはもう俺の姿は見えなかった。
陰唇から指を抜いてしまえば、もうそこはいつも通りの股間だった。そこに俺がいるなどと、外からは全く分からない。膣の中に感じるもぞもぞという動きだけが、今の俺の存在のすべてだった。

 ハル 「ん…そんなに暴れられたら感じちゃうよぉ…」

自分の中に感じる兄のこそばゆい動きに刺激されてキュンときたハルは膣をキュッと締めていた。
それだけで兄を大人しくさせられた。

 ハル 「じゃあ残りの部分も洗っちゃうから、しばらくそこで待っててね♪」

ハルは自分の股間を見下ろしながら、姿の見えない兄に向かって言った。
そして置いといたスポンジを手に取ると、鼻歌を歌いながら体を洗い始めた。



 ハル 「お兄ちゃん?」

俺を呼ぶハルの声にハッとする俺。
目には巨大なスポンジを持った巨大な右手が広大は腹をゴシゴシとこすっている光景が飛び込んできた。
俺はハルの太ももの上に、ハルの腹のほうを向いて座っていた。
キョロキョロとあたりを見渡せば、あの巨大な胸の谷間の向こうから、きょとんとしたハルの顔が覗きこんできているのが見えた。

 ハル 「どうしたの? 動かなくなっちゃって」
 シュウ 「え? あ、いや、ちょっとボーっとしててさ…」

俺が慌てて笑いながら返すと谷間の向こうから見下ろしているハルは頭に「?」を浮かべながら首をかしげた。
どうやら白昼夢を見ていたらしい。
風呂場の蒸し暑さと、ハルの体温の温かさ、そして視界を埋め尽くす魅惑的な光景に、のぼせてしまったのかも知れない。
俺はかぶりを振って、先ほどの妄想を振り払った。

 ハル 「…? まーいいけど、それよりこれから脚とか洗うから、ちょっとどけてもいい?」

そう言うとハルは太ももの上にいた俺をつまみ上げ、椅子に座るハルの正面にある、洗面器や手桶を置く台の上に俺をおろした。

台におろされた俺からは、椅子に座るハルを、やや低い位置の正面から見ることが出来ていた。
俺をどけたハルは下半身を洗い始める。椅子に座ったまま足の先のほうを洗うためには前かがみにならなければないのだが、ハルが前かがみになるとあの巨大な胸がぶるんぶるんと揺れ動いた。
だけでなく、つま先のほうにまで手を伸ばすためにかがみ込んだときには、乳房は脚に押し付けられていた。
もしもこの台の上に移動されず、あのまま太ももの上に残されていたら、今頃は太ももの上であの巨大な乳房にのしかかられていたかもしれない。
あの乳房だけでもとてつもない重量があるはずなのに、そこに上半身の体重を乗せられたらたまったものじゃない。
太ももの上に大の字に押し倒され、その上からズムッとのしかかってくる乳房。
更に乳房は上半身の体重を乗せられることでややハミ乳になる。
巨大な乳房が変形するほどにかかる重圧のその更に下に、俺はいることになる。
俺の小さな体は、完全にあの巨大な乳房の下敷きになってしまい、その乳房の持ち主であるハルからは見ることは出来ないだろう。

 ハル 「あ、ごめん!」

などと言いながら慌てて上体を起こすと、自分の太ももの上でぺちゃんこになった俺をようやく見つけることができるはずだ。

 シュウ 「………ハッ! いかんいかん、また妄想に突入してる…」

俺はまた頭を振った。
どうにもここの空気は異様に妄想をかきたてる。
そりゃ目の前で全裸の妹があらゆるものをむき出しにして体を洗っているのだ。様々な妄想が嫌でもよぎる。本来なら妄想どころではないだろう。
そしてこの風呂場の密閉された空間にハルの匂いが満ち始めている。女の子のフェロモンが、本能的な部分から俺を刺激する。
そのせいで妄想がとまらないんだ。
…欲求不満なのだろうか。
そう言えば1話でアスカが『元気君』の効果はその人の一番強い欲を暴走させるとか。
で、俺は1週間勃起がおさまらなかったんだが…もしかして俺は性欲が強いのか……?
なんかへこむ。

などと俺がへこんでいる間にハルは髪を洗い始めたようだ。
縛らなければあいつの尻よりも下まで届く長い髪は、普通サイズの俺が見ても洗うのが大変そうだ。
しかしハルは手馴れた様子で髪に手を入れていく。
肩越しに前へと持ってきた髪を 指をクシの代わりにして梳かしていた。
その仕草があまりにも大人っぽくて、先ほどまでの本能にストレートな誘惑とは別の意味で魅力的だった。

やがて髪を洗い終えたハルは髪を巻き上げ頭にタオルを巻いた。

 ハル 「ふぅ。じゃあお風呂はいろ」

ハルが手を差し出してくる。
俺がそれに乗るとハルは立ち上がり、淵を跨いで湯船に身を沈めた。
自身が湯に浸かったあとで、手のひらに乗せていた俺を湯船に解放する。

 ハル 「ん~~気持ちいい~…」

湯船に沈んだハルが腕を上に伸ばしたあと盛大に息を吐き出した。
ハルの前にぷかぷかと浮かぶ俺に、突風が吹きつけてきた。
ついでにあいつが腕を伸ばしたとき、あの巨大な胸がぐぐっとせりあがった。

 シュウ 「…」

改めて俺は、自分がハルの胸の前にいるのだと自覚する。
湯船の深さはおおよそハルの胸の高さ。巨大な乳房が二つ、俺のほうに向かってどどんと飛び出している。
しかも膨大な脂肪を内包する乳房は水に浮く。俺の前でたゆたう乳房はまるで小島のような印象だった。

などと思っていると突如水中から巨大な手が大量の水をザザーと押しのけながら浮上してきて、あの小島のように巨大な乳房を覆い隠した。

 ハル 「そ、そんなにマジマジ見られたら恥ずかしいんだけど…」
 シュウ 「わ、悪い…」

顔を赤くしながら言うハルに俺も顔を赤くしながら答えていた。
とは言えこいつのほうを向く限りは確実に胸を見なければならないのだが。
この広大な湯船の海の果ては風呂の淵によって囲われている。絶壁のように垂直に、しかも掴みどころも無いそれらは決して登ることはできないだろう。
俺にとって湯船の中で唯一頼れるのがこいつだった。

 ハル 「ふぅ……でもアスカさんってホントに凄いよね~。こんな凄い道具を簡単に作っちゃうんだから」

ハルが感嘆の吐息をもらしていた。
確かに凄いが、それがなんの役にも立たないのも凄い。現に俺はこうして縮められて、一人では何も出来ない体にされてしまった。

 ハル 「あはは、でもいいこともあるよ?」
 シュウ 「は? 何かあるか?」
 ハル 「こうやって、ちっちゃいお兄ちゃんで遊べること♪」

そう言いながら右手の指で俺の頭をちょいと押すハル。
すると俺の体は簡単に湯船に沈められてしまう。

 シュウ 「ゴボボ…! や、やめろ!」
 ハル 「あはは♪」

クスクスと笑うハル。
『元気君』を使っていないとは言え、やはり根っこのところでドSだ。無自覚に俺をなぶりやがる。

 シュウ 「まったく…」

俺はため息をつきながらプカプカ浮いていた。


  *


そうして暫く湯に浸かっていた訳だが、

 シュウ 「ふぅ…」

ちょっと疲れてきた。
何せ足など到底着かないような深い湯に延々と立ち泳ぎで浮いているようなものだ。
それだけならいいのだが、やはりお湯に長く浮くというのが日常で無いので、いつもより疲れやすい。
小さくなっている分、感じる波も高いし、結構なサバイバルだった。

 ハル 「大丈夫?」

背後からハルが問うて来る。いたって普通で、疲れた様子など無い。
こいつにとってはただの入浴だし、もともと長湯もするからなんてことないのだろう。

 シュウ 「ん? ああ、ちょっとな…」
 ハル 「もう上がる?」
 シュウ 「いやいや大丈夫だよ。気にすんな」

とは言ったもののこのままだとのぼせそうだ。
コイツの入浴に付き合うとふやけるんじゃないかってくらいに長引くだろうし。
かと言えここ出るというのもかっこ悪いような。

さてどうしたものか。

と、思っていると水中からハルの手が近づいてきた。

 シュウ 「?」

俺が疑問符を浮かべていると、巨大なハルの指は俺の体をゆっくりと引き寄せていき、最後には胸の谷間に連れて行った。

 ハル 「そこなら寄りかかれるし、大丈夫でしょ?」

俺を連れてきたハルの手が離れていくと俺はそこに取り残された。
背後にはハルの胸板。そして左右には、そんな胸板からどどんと飛び出る巨大な乳房。
水面の高さは、乳首の高さくらい。つまりは乳房の半分ほど。俺の左右には、まるっこい乳房の湾曲した壁面が、俺を挟む壁のようにして存在していた。

 シュウ 「お、お前な…」
 ハル 「いーの。でもあんまり触らないでよ?」

ハルがしゃべると俺の頭上にあるハルのあごが動いた。
巨大な妹の巨大な乳房の谷間にちょこんと置かれる俺。
そのあまりの存在の小ささと、気恥ずかしさと、気まずさに、俺は体をさらに縮こまらせた。
先ほども太ももに乗せられたりしてハルの体には触れていたわけだが、ここは胸の谷間だ。左右にある巨大な物体は乳房だ。太もも自体もレベルは高いが、ここは更に桁違いに高い。
色々な意味で緊張していた。まさしくのぼせあがりそうだ。

ハルの吐息が突風となって俺の正面、胸の谷間の前の湯気を散らしている。
湯も温かいが、背後に感じるハルの胸板もとても温かい。
湯で温まっているからだろう。
ただ、そのぬくもりこそが俺をドキドキさせる。

と、不意にハルが、湯船に入ったときにやったように腕を伸ばした。
両手の指を絡ませて腕を体の前のほうに向かって伸ばしたのだ。
すると前に伸ばしたその腕によって胸が寄せられ、谷間にいた俺はズンとぶつかりあった巨大な乳房の間に挟み込まれた。

 シュウ 「ぶ……!」
 ハル 「ん~♪」

ハルが気持ちよさそうに体を伸ばしているのがわかる。
しかしその胸の谷間では、俺は挟み込んでくる乳房の間でギュウギュウと圧迫されていた。
体は完全に乳房の肉の間に埋まっていた。柔らかくも弾力があり張りのある乳房は、挟み込んだ俺に指一本動かせないほどの圧力をかけてきた。
息も出来ないほどの窮屈さ。

 シュウ 「ぐ……」

だが、同時に心が安らぐような心地よさを感じていた。
ハルの乳房に完全に挟み込まれ、全身をみっちりと包まれている。
この極限の窮屈さが、逆に、安心できた。
全身をぬくもりに包まれている。全身にときめくトクントクンという心臓の鼓動が、まるで母の中に舞い戻ったかのような安らぎを与えてくれた。
潰れそうなほどの圧迫感なのに、それが気持ちよかった。

…。

俺はドMかよ。

 ハル 「ん? あっ、ゴメンお兄ちゃん!」

自分の胸で俺を挟み潰していることに気づいたハルが慌てて腕を広げ、寄せていた胸を開放した。
胸から開放された俺はその谷間の水面に浮いていた。

 ハル 「だ、大丈夫?」

ハルが、谷間に浮かぶ俺を恐る恐る覗き込みながら訊いてくる。

 シュウ 「……ああ…」

俺は答えていた。
別に、苦しくて動けなくなったわけじゃない。
ただ、あの心地よさの余韻に浸っていたかった。
心の底から安らげるあの場所を、気持ちが求めていた。

俺は浮いていた状態から体を起こした。

 シュウ 「……なぁハル」
 ハル 「な、なに?」
 シュウ 「…た、頼みが、あるんだが…」

上から覗き込んでくるハルの視線から目を背けるように、赤くなった顔を逸らしながら、俺は言った。


  *


 ハル 「こ、こんな感じ…?」
 シュウ 「あ、ああ…」

顔を赤くしながらハルは、自分の胸の谷間を見下ろしながら訊いていた。
胸を外側から手で押してくっつけている。
その間に、俺はいた。
再び、ハルの胸の谷間に体を挟み込まれていた。
しかし今度は偶然ではなく、俺が自分の意思でハルに頼んでの事である。
互いに、現状をしっかり理解しての事だった。

 ハル 「あ、あはは、なんでわたしこんなことやってるんだろ…」

顔を赤くしたハルは、胸の間に俺を挟みこみながら苦笑していた。
 
 シュウ 「すまん…」
 ハル 「ま、まぁその、たまには、ね…」

胸の谷間から頭だけ出す俺。
それ以外の部分はまたハルの乳房の間にみっちり挟まれている。
ただ、その圧力はさきほどよりも随分と加減されていた。
やさしく抱かれるが如き心地よさ。
あまりの温かさに心がとろけていくようだ。

 ハル 「これが気持ちいいの?」

ハルは谷間から顔だけを出す俺を見下ろしながら言った。
自分の胸の間にほぼ全身を埋めてしまっている兄の姿はあまりにも滑稽で、とてもかわいらしかった。

 ハル 「お兄ちゃんを胸の谷間に挟んでるなんてへんな感じ。でも、ちょっと楽しいかも」

自分の胸の谷間から顔だけをちょこんと出す俺を見下ろしハルは笑った。
その顔があまりにも気持ちよさ気なとろんとしたものだったからだ。
このまま眠ってしまうのでないかとハルは思っていた。

実際に俺は眠ってしまいそうだった。
人肌のぬくもり。心地よい弾力。あまりの心地よさに頭がボーっとしてきた。
ハルの胸に挟まれることが、こんなにもリラックス効果があったなんて。
水に浸かる普通の入浴以外に、岩盤浴、森林浴など様々な『入浴』があるが、今後これを『乳浴』と名づけることにしよう。
…。
上手くないな。
そんなどうでもいいことを考えるくらいにまどろんでいた。

が、

 ハル 「これっておっぱいを動かしてあげたほうが気持ちよかったりするのかな?」

ハルは兄を挟む胸を掴んでいる手を動かし始めた。
俺は、自分を挟みこむ巨大な乳房がズリズリとこすれあい始めるのを感じた。

 シュウ 「うぉ!?」

横を向いて挟まれている俺は、背中側を右の乳房に腹側を左の乳房にこすられた。
柔らかくて張りのある乳房に、全身をこすられていた。
全身を、パイズリされ始めたのだ。
もちろん、股間もである。
体の前面をこすっているハルの左の乳房の肌に、俺は股間をこすりつけている形だった。
モノの先端が、乳房の壁面にズリズリと勢いよくこすられている。
非常に甘美な刺激だったが、非常にヤバイ状態だった。

 シュウ 「は、ハル…! やめ……んぐ!」

ハルを止めようとしたが股間への刺激が気持ちよすぎて言葉が途切れてしまう。
俺の分身、ちんぽはすでに発射体勢に入ってしまった。

 ハル 「どう? お兄ちゃん」

ハルが無邪気な顔で俺を見下ろしてくる。
罪悪感が募った。

しかし俺はついにその刺激に陥落して絶頂を迎えてしまった。

 シュウ 「うっ…」

自身の股間からそれが迸るのを感じる。
妹の胸にパイズリされて、胸にぶっかけてしまったのだ。
冷め行く興奮とは逆に、罪悪感が膨れ上がっていった。

だが、ハルは俺が逝ったにも関わらず手を動かし続けた。
気づいていないのか。とにかく俺は、自分の出したモノですべりがよくなった乳房の肌に更にモノをこすり続けさせられた。

罪悪感など感じる余裕が無いほどの快感が再び押し寄せてきた。


  *
  *
  *


リビング。

 ハル 「あはは、ちょっとやりすぎちゃったかな…」

パジャマに着替えたハルは苦笑しながら手のひらの上で横たわる俺を見下ろし言った。
ハルの手のひらの上に大の字になる俺。精魂尽き果てていた。あのあと何回逝かされたかわからない。完全に搾りつくされていた。

ちなみに俺もパジャマを着ている。
こんなものは用意できているのに、なぜ元に戻るアイテムが用意されていないのか。

とにかく、ハルの手のひらの上でしおしおにやつれている俺。

 シュウ 「最早 指も動かせん…」
 ハル 「んー、じゃあ今日はもう寝ちゃおうか。明日になればアスカさんも元に戻れるようにしてくれるみたいだし」

言ってハルは俺を手のひらに乗せたまま立ち上がり、自分の部屋へと向かった。


  *


ハルの部屋。
ベッドに横になるハルと、その顔の横で同じように寝転がる俺。

 シュウ 「いや、流石に寝るときくらい一人でも大丈夫だと思うが…」
 ハル 「で、でも、お兄ちゃんを動けなくしちゃったのはわたしだし…。それに、久しぶりに一緒に寝るのもいいんじゃない? こんなことにでもなってないと出来ないんだしね」

こちらを向いて寝転がっているハルが手の指を使って俺の胸をトン トンと優しくつついた。
まるで、母が子を寝かしつけるような仕草だ。

まぁ、俺が動けなくなるほどに憔悴したのは、まず俺がヘンなことを頼んだからなんだが。
賢者タイムすらも過ぎ去った今となってはいったいなんであんなことを頼んだのか。
あまりに恥ずかしくていっそ更に縮めて欲しいくらいだ。

電気が消され暗い部屋の中も、目が慣れてくるとそれなりみものが見える。
ハルは、顔の横で寝転がる俺を見下ろして笑っていた。俺も自分の横にあるハルの巨大な顔を見上げていた。
こうして一緒の布団で眠るなど久しぶりの事だ。
もっとも今は夏なので互いに布団などかぶっていないのだが風邪を引くことも無いだろう。

 ハル 「おやすみ、お兄ちゃん」
 シュウ 「ああ、おやすみ」

挨拶を交わして、互いに眠りに落ちてゆく。
俺はまぶたを閉じて、意識が闇に溶けてゆくのを待った。
アスカのせいでどうなるかと思った一日も、終わってみれば平和なものだった。








誤算があるとすれば、ハルの寝相が悪かったことだ。

 ハル 「ん~…」

ハルが艶かしい寝息と共に寝返りを打ったとき、


  ズバァン!
 

 シュウ 「ぐっは…!」

体と同時に回転してきた巨大な手のひらが俺に叩きつけられた。
一気に目が覚める俺。
だが何が起きているのか理解する前に、俺に叩きつけられた手は握られ始め、俺はその手の中に捕まってしまう。
そして、

  メキメキメキメキ…!

思い切り握り締められた。
まさに握り潰されてしまうような圧力が俺の全身を包み込んでいたのだ。
眠っているせいで遠慮が無い。眠っているせいでとめることも出来ない。
俺がどんなに悲鳴を上げても、ハルが起きる気配は無かった。

そのままハルが今度は反対方向へ寝返りを打つ。その途中で、俺を握っていた手は開かれ、俺は思い切り投げ飛ばされてしまった。
その先が窓で、そこにカーテンがかかっていなければ、俺は窓ガラスに叩きつけられて酷いことになっていただろう。
カーテンにバシンと叩きつけられた俺はその反動でやや跳ね返りベッドの上で仰向けになっているハルの、パジャマをはだけた胸元へと落下した。
風呂場でも挟まれた二つの巨大な乳房が、俺の左右に小山のようにこんもりと盛り上がっている。
そしてまたハルが寝返りをうち、俺はその乳房の間に挟みこまれた。

 シュウ 「ぐぅ…!」

乳房と乳房の間。右側に寝転がったハル、その右の乳房を下敷きに、左の乳房がのしかかってきていた。
ひとつ5t以上もの重さのあるものが、俺に遠慮なくのしかかる。
更にそのままもう四半回転しうつ伏せになるハル。すると俺を挟んでいる乳房に更に体重が乗って俺を本気で潰しに掛かってきた。

そのあとも足の下にズシンと踏みつけてきたり、髪の毛に絡みつかれてしまったり、寝返りの際の裏拳を直撃させられた。
うつ伏せになったハルの顔の下敷きになりほっぺと枕の間に挟みこまれてしまったかと思えばそのあと上半身を咥えられてしまった。
顔を巨大な舌でベロリと舐められ、腰の辺りを前歯で噛まれ巨大な歯跡を残された。
こいつが体を動かすたびに俺は酷い目にあった。
つーか寝相悪すぎだろ…。

俺は広大なベッドの上を、そこで眠る巨大な妹から逃げ回っていた。
ハルの何かが次々と襲ってくる。
それらから逃げ回りながら俺はさきほどの考えがあまかったことを理解していた。

終わってみれば平和。それは間違いだった。
まだ終わってなどいない。これから地獄が始まるのだ。

俺に向かって落ちてくる巨大な足を見上げながら、俺は悲鳴を上げた。


  *
  

翌朝。

 ハル 「ふぁ~…」

目を覚ましたハルはベッドの上にペタンと座った格好のまま大きく伸びをする。

 ハル 「おはようお兄ちゃん…」

目をこすりながら寝る前に兄のいた場所を見下ろす。
しかしそこに兄の姿は無い。

 ハル 「あれ?」

ハルは周囲を探した。
枕元にはいない。手元にはいない。足元にもいない。
どこにいったのだろう。

と、思っていると、そこに何かの存在を感じハッとするハル。
自分の、お尻の下に。
恐る恐る自分のお尻の方を覗き込んだハルの目に飛び込んできたものは…。


  *
  *
  *


 アスカ 「おはー。元の大きさに戻る道具が出来たーーー……んだけど、なんでそんなことになってんの?」

玄関前。
元の大きさに戻るための道具を持ってきたアスカは、バツが悪そうに苦笑するハルと、その指先に摘まれた、ペラッペラの俺を見て首をかしげた。



  おわり






  おまけ


風呂場。

 シュウ 「…」
 ハル 「…」
 アスカ 「はぁーいい湯だわ~…」

俺とハルがジト目で見る横で、当たり前のように一緒に湯に浸かっているアスカ。

 シュウ 「いやいや、何 当然のようにウチの風呂に入ってんだよ」
 アスカ 「固いこと言いっこなし~、昔は一緒に入ったじゃない」
 シュウ 「いつの話だ」

俺はため息をついた。
ちなみに俺は1/20サイズ。同じく湯に浸かるハルの胸の前で浮いている。
つまり俺は妹と幼馴染の間に挟まれて一緒に風呂に入っているわけだ。
如何に気心の知れた仲とは言え、流石に目のやり場に困る。

そんなとき、

 アスカ 「ん~…!」

アスカが気持ちよさそーに体をぐぐっと伸ばした。
腕を上に伸ばし、背伸びするように背筋を伸ばす。
すると、


  ザバァァァァァアアアアアアアアアア!!


大量の湯を押しのけて巨大な乳房が浮上してきた。
まるで潜水艦の浮上である。

巨乳であるハルよりも更に大きなアスカの胸。
ハルが91cmであるに対しアスカは96cmにもなる。
今の俺から見るそれは、最早 天然の山みたいなものだった。

凄まじい大きさの乳房が急浮上してきたことで湯はうねりを上げて渦を巻き水面を大きく波立たせた。
大波が俺に遅いかかる。

 シュウ 「がぼ…っ!」

アスカがちょっと乳房を動かしただけで巻き起こる波に大きく翻弄される俺があまりにも情けなかった。

 ハル 「あのアスカさん、もうちょっと気をつけてくれないとお兄ちゃんが溺れちゃうんですけど…」
 アスカ 「あ、ゴメンゴメン」

苦笑しながら頭を掻くアスカ。

 アスカ 「いやーしっかしよっく小さくなったもんだねー」

お前が縮めたんだろ。と思う俺である。

などと思っていると突如真下から浮上してきた巨大な手によって俺は救い上げられてしまった。
ザバァァァ! 大量の湯が指の間を抜けて落ちてゆく。
俺だけが手のひらの上に取り残された。

手のひらに乗せた俺を顔の前に持っていって観察するアスカ。
俺は思わず股間を隠した。なぜなら今は全裸なのだから。
しかしアスカはそれを気にした風もなく、俺の体をいたるところからマジマジと見つめてくる。
巨大な目が、それも幼馴染の女の子がこうも見つめてくると、否応無く分身が反応してしまう。

 アスカ 「ふむふむ、どこにも異常は無いみたいね。計算どおり。サイズも寸法どおりだし」

などと言いながらアスカが俺の体を巨大な指でつついてくる。
頭を撫でられ、胸を触られ、背中をくすぐられた。
その巨大な指が、両手で隠している股間にまで伸びてきたので。

 シュウ 「や、やめろ!」

俺は慌てて指を払いのけた。
が、そのせいで大きくバランスを崩し、アスカの手のひらから落ちてしまった。

 シュウ 「うわ!」
 アスカ 「あ」

手のひらから落下した俺。
その後、アスカの胸でボヨンとバウンドして湯に飛び込む。

 シュウ 「ぷはっ! いい加減に…!」

水面に顔を出した俺はアスカを振り返り文句を言おうとしたが、俺の前に浮かぶ、二つの超巨大乳房のあまりの迫力に言葉に詰まった。
まるで鯨か何かがそこにいるかのような、突っ込んでくるかのような迫力がある。
巨大な乳房は、ただあるだけで畏怖の存在だった。

同時に、とてつもなく巨大なその乳房はとてつもなく魅力的な存在でもあった。
男の憧れとも言える存在が、到底手に負えない大きさで、そして当たり前のようにむき出しになって存在している。
湯船にボンと浮いている。
その巨大で張りのある表面に波が打ちつけると飛沫となってはぜる。海に浮かぶ小島のようだ。

ただでさえ大きな胸が、今は小島サイズになって俺の前に二つボボンと展開されている。
そして背後には、こちらもただでさえ大きいのに今や巨大となったハルの胸がズイとせり出されている。
巨乳の幼馴染と妹の間に挟まれている。四つの巨大な乳房が俺を前後から挟みこんでいる。
その威圧感、閉塞感は凄まじい。
胸だけでなく、胸ほどまでしか湯に浸かっていない二人に前後から挟まれ見下ろされているというのは凄いプレッシャーだった。
二人の間で、二人の巨大乳房の間で、俺は縮こまっていた。

不意に、アスカが俺のほうに胸を寄せてきた。
突然前進してきた乳房は俺の左右をズイと取り囲んだ。
そしてアスカが胸を寄せる。

 アスカ 「えい」

すると俺の体はその巨大乳房の間にズンと挟み込まれてしまった。
頭だけが、唯一それを免れ、乳房の谷間からちょこんと飛び出ていた。

 アスカ 「ほらほら、パイズリしちゃうぞー」

などと言いながらアスカが俺を挟んだ胸を上下にずり動かし始める。

 ミチミチミチ…!

俺の体は、今にも潰れそうな圧力に悲鳴を上げた。

 シュウ 「うぐ…!」

俺自身は、あまりの圧力に悲鳴を上げることもできなかった。
アスカの胸はハルよりも大きいうえに、ハルと違って遠慮が無い。
遠慮なく寄せられた乳房の間でただでさえ潰れそうなほどの圧力がかかるのに、それをずり動かすものだから体が千切れそうな力がかかるのだ。

 アスカ 「どう? 気持ちーい?」

アスカののんきな声に俺は返事をすることが出来なかった。
このままでは幼馴染の胸の谷間でミンチにされてしまいそうだったからだ。
容易いことだろう。こいつが胸を寄せる手の力をほんの少し強めれば、俺の体はプチュリと潰れてしまうはずだ。

 シュウ 「し…死ぬ……。は、ハル……!」

俺はハルに助けを求めた。
しかし、

 ハル 「…」

ハルは眉を八の字にし、人差し指の先を咥え、羨ましそーにこちらを見つめていた。
目が輝いている。
自分もやりたいということか。
ったくこいつらは…。

が、俺を挟んでいた乳房の谷間が突如開いて、俺はその間に開放された。
かと思った次の瞬間にはアスカの巨大な手が下りてきて俺を摘みあげた。
そして、

  ガシッ

 ハル 「ひゃん!」

ハルの右横に移動したアスカは、右手に俺を乗せたまま、ハルの右胸を揉み始めた。
俺は、アスカの手のひらとハルの右胸の間に挟みこまれることになる。

 ハル 「な、なにするんですか!」
 アスカ 「いやいや~、ちょっと幼馴染の妹分の成長をだね…」

言いながら俺を間に挟んだまま手でハルの胸を揉むアスカ。
アスカが指をむにむにと動かすたびに、到底その手に収まりきらない巨大な乳房がぐにぐにと変形した。
アスカの指の間からはハルの乳房がはみ出てしまっている。

問題はそんな巨大な乳房が変形するほどに強く揉まれる間に俺も挟まれていると言うことだ。
柔らかくもしっかりとした弾力のあるハルの乳房に、埋まるほどの力で押し付けられている。
横っ面を張りのある乳房の表面が押し返してくる。乳房に頬ずりを強制されていた。

 ハル 「ん…っ」

しかもアスカの指の動きが気持ちいいのかハルが艶かしい声を漏らし始めた。
同時に乳首もむくむくと勃起し始める。
アスカの手によってハルの乳房に押し付けられる俺の丁度腹辺りにあるハルの巨大な乳首が勃起によって更に大きくなろうとしていた。
俺は腹部にハルの巨大な乳首がむくむくとせり出してくるのを感じた。勃起してくる乳首に腹が押されて苦しい。
なんとか腹筋を強張らせ抵抗しようとするが、ハルの乳首はそんな俺の抵抗など簡単に突き破って更に腹に突き刺さってくる。
直径20cmほどもある。腹全体が圧迫されているような感覚だった。

 アスカ 「ふふ、あんまりおっきさせちゃうとシュウが苦しくなっちゃうよ?」

俺を押さえ込んだままぐいぐいとハルの乳を揉むアスカが言う。
すでに苦しい。

と思っているとそんな手はパッと放された。
背後から押さえつけていたアスカの巨大な手から開放された俺は、ぶるんと元の形に戻ったハルの乳房に跳ね飛ばされて胸の前の水面に落下した。

 シュウ 「げほっ…げほっ……、ったく何なんだよ…」

圧力から開放された俺はむせながら悪態をついた。

だが、そんな俺は突如影に包まれる。
恐る恐る振り返ってみれば、アスカとハルが間の俺の事を見下ろしてきていた。
アスカはにやにやと笑って、ハルはとろんとした顔で。
俺は、全身の血の気がひいていた。

 アスカ 「んじゃちょっとサービスしてあげちゃおうか」
 ハル 「気持ちよくしてあげるからね♪」

二人は言った。
そしてアスカとハルは体を寄せて抱き合った。

俺の前後にあったあの巨大な乳房たちが突如寄り合って間に俺を挟みこんだ。
ズム! 背後をアスカの乳房に、正面をハルの乳房に押さえつけられた。
俺はアスカとハルの胸の間に挟みこまれていた。
二人の巨大で張りのある乳房が、互いの乳房を押し返そうとぐいぐいと押し出されてくる。
俺はその間で押し潰されていた。

 アスカ 「んーハルちゃんのおっぱい柔らかーい。そしてこの間にいるのがシュウね」
 ハル 「アスカさんとわたしのおっぱいの間でぷにぷにしてあげるね♪」

ケラケラと笑うアスカとスイッチの入ったハルは互いの体を動かし胸を相手にこすりつけた。
その間で俺は、圧力が上下左右に動くこの乳房たちの間でメリメリと音を立てていた。
息が出来ないほどの圧迫。
アスカが胸を押し出すたびに、ハルが体をよじらせるたびに、意識が飛びそうなほどの圧力がかかる。

 シュウ 「ぐぁ………だ、誰か…助けて……」

巨大な肌色の球体の間でもみくちゃにされる俺は声にならない声で助けを呼んでいた。
その声は、俺を挟みこむ膨大な脂肪の塊に吸収されて、外の二人の耳にまでは届かなかった。

そして二人が同時に胸を押し出したとき、

  ぷちゅ

俺の意識はとんだ。


  *
  *
  *


風呂上り。

  ゴクゴクゴク

 アスカ 「ぷはー! やっぱりお風呂上りはこれよね」

胸元をはだけさせたパジャマを着て、首にタオルをかけたアスカが、コーヒー牛乳のビンを片手に言った。
はだけさせてなお大きすぎる胸はパジャマの胸元をパンパンに張り詰めさせている。
胸元のボタンは外されているが下乳から下の部分のボタンは閉められている。が、ボタンによってとめられた部分の生地はびんびんに伸びきっており、胸を反らそうものなら残りのボタンは悉くはじけ飛ぶだろう。
パジャマは内側からのとてつもない圧力にギリギリで耐えているのだ。

そんな、ノーブラでなおもギュッと寄せられている胸の谷間には俺が乗せられ寝転がされていた。
途方も無い圧力で気を失っていてさきほど目を覚ましたばかりなのだが、体のほうはまだ疲労のせいで言うことを聞かないのだ。
つーかそれは俺のコーヒー牛乳だ。

 ハル 「ハァ…まったくアスカさんは…」

ため息をつきながらトボトボと歩いてくるハル。
パジャマ姿に、髪は乾かされていつものツインテールにされている。

 アスカ 「まーまー、ハルちゃんだって気持ちよさそうにしてたじゃない」
 ハル 「そ、それはアスカさんに胸を揉まれたからで…!」
 アスカ 「胸の間にシュウがいたからじゃないのー? 最後 お風呂の中でイっちゃったでしょ」
 ハル 「ち、ちが…っ!」

顔を赤くしたハルが手をグルグル回しながら抗議する様をアスカは笑いながら見ていた。
アスカが笑うと俺を乗せている胸が上下に動いた。


  *


ハルの部屋。

 アスカ 「で、なにしよっか? ゲームでもする?」

床に敷かれた布団の上に座り込んだアスカが言う。
俺は未だに谷間に乗っけられたままである。

 ハル 「ゲームっていったい何をするんですか? お兄ちゃんはこの通りですし」

同じく布団の上にペタンと腰を下ろしているハル。
枕を抱きながらアスカをジト目で見る。

 アスカ 「そだね、シュウも参加できるゲームとなれば……王様ゲーム?」
 ハル 「お、王様ゲームですか…」

ハルがげんなりする。
それはアスカの谷間に転がされる俺も同じだった。

だがアスカはチッチッチと指を振った。

 アスカ 「ただの王様ゲームじゃないよ。王様はあたしとハルちゃん、シュウは命令される人」
 シュウ・ハル 「は?」

俺とハルは同時に聞き返していた。

 アスカ 「あたしとハルちゃんがシュウに交互に命令して、シュウはそれに従う。出来なかったら罰ゲーム」

何言ってんだこいつは…。
つかそんなの王様ゲームでもなんでもねーじゃねーか。

 アスカ 「例えばー…」

と言いながらアスカは胸の谷間に転がしていた俺をつまみ出し、自分の目の前に置いた。
俺にとっては雲のようにもこもことした布団の大地だ。

そしてそうやって布団の上に下ろされた俺の上に、アスカが座ったまま右足を持ち上げ翳してきた。
俺の頭上に、アスカの全長4m80cmの足の裏が現れる。
んで、

  ボフッ

踏みおろされた。
俺はアスカの巨大な足の裏と柔らかな布団との間に挟まれる。
風呂から上がったばかりのアスカの足の裏はとても温かかった。

で、

 アスカ 「10秒以内にそこから出てこれなかったらちょっと強く踏むよー」

アスカが言った。
ふざけるな! と思いつつも急いで脱出しようとするが、こんな巨大な足の裏に踏みつけられてて脱出できるはずが無い。
全長4m80cm幅1m60cm。俺が両手を広げても届かないような足の裏である。
下が柔らかな布団のお陰でさほど苦しくは無かったが、逆に踏ん張りが利かず這い出ることができない。
結局そのまま10秒が経過してしまい、

 アスカ 「はい罰ゲーム」

  むぎゅ!

俺を踏みつけるアスカの足の力が強くなり、俺はその柔らかな布団に埋まるほどに強く踏みしめられた。
今度は確かに苦しかった。
しかもアスカは俺を踏む足をぐりぐりと動かすものだから溜まったものではない。

そしてアスカが足をどけると、足の下から目を回した俺が現れた。

 アスカ 「とまぁこんな感じで。シュウが気を失ったら負け」
 ハル 「あ、面白そうですね♪」

ハルが笑いながら言った。

冗談じゃない…と、アスカに踏まれてやや痛む体を起こす俺。
だが突如ズシンと地面が揺れ、何かと思って振り返ればハルが立ち上がっていた。

 ハル 「じゃあ今からお兄ちゃんを狙って足をおろすからちゃんと避けてね」

俺が抗議する前に、ハルの巨大な足が振り上げられた。
俺は走り出した。しかしこのふかふかでモコモコの地面は走るには最悪だった。
とくにこのサイズでは布団の小さな膨らみですら小山のようなものである。
そこに、ハルの足が遠慮なくズシンと踏み込まれる。
地面が揺れた。布団の大地が変形するほど巨大な足の一歩だ。
制限時間は10秒であったが、俺は3秒と経たずして足に捕まってしまった。

 ハル 「もうお兄ちゃんたら。もっと逃げてくれないとゲームにならないよ」

俺を踏みつける足をぐりぐりと動かしながらハルが言う。

 ハル 「それじゃ罰ゲームね」

そう言うとハルは俺に乗せていた足をどけた。
これが罰ゲームじゃないのか…?
踏みつけられ地面に埋め込まれた俺は、巨大なハルが後ろを向くのを見上げていた。
そして、

 ハル 「よいしょっと」

俺の上にペタンと座り込んだ。
パジャマに包まれたハルの巨大な尻が布団の上に大の字になる俺の上にズシンとのしかかった。

 シュウ 「むぐ…!」

俺は完全に下敷きにされてしまった。

 ハル 「ほらほら、罰ゲームだよ♪」

などと言いながらハルが俺にのしかかるお尻をぐりぐりと動かす。
ただ足を乗せられるだけのときとは比べ物にならない重圧がかかる。ハルの膨大な体重だ。
加減はしているようだが、それでも重い。

ハルの尻がどけられたときには、俺は息も絶え絶えだった。
だが、

 アスカ 「んじゃ次はあたしね」

布団の上に横たわる俺を、アスカの巨大な顔が覗きこんでくる。
布団の上に座る小山のように巨大な幼馴染と妹が、その間にて大の字に寝転がる俺をにやにやと笑いながら見下ろしてきていた。
これから、俺を生かさず殺さずのゲーム大会が始まるのだ。

俺は、自分目掛けて降りてくるアスカの巨大な手を見上げながら己の運命を覚悟した。



   おわり