「あ~ん、はやく~おじさんたち~」

誘うような少女の声が街に響き渡る。
ブレザーを着たその少女はどこかの学生だろうか。
ミニスカートと膝下までの黒い靴下にローファーと軽く茶に染められた髪。
どこにでもいると言えばどこにでもいる。
しかしその大きさはありえないものだった。

その身長たるや16000mである。
つまりは16km。1万倍の大きさである。
そんな巨大な女子高生が街の上に四つん這いになっているのだ。
正確には四つん這いの状態から上半身をうつ伏せ尻を天高く突き出した状態。
白いパンティは膝まで下ろされ肛門と黒い陰毛のジャングルが大々的に公開されている。
尻方向の住民からはそれらがはっきりと見えた。
もっとも、肛門まで来ると位置が高すぎて地表からは霞がかっているようなものだったが。
巨大な桃尻の双子山は山頂の高さ数千m。
今の尻を突き上げた状態なら、その股の下に富士山を収めてしまえるのだ。
少女の股の間の富士の火口には、真上の巨大な性器から滴り落ちた愛液が溜まり新たな湖となる。
やがてそれは溢れ富士の山肌を下り樹海を呑み込んで人々へと襲い掛かるだろう。
人々は少女の股の下に霊峰富士がある光景をありありと想像できてしまった。

そして現実にはその少女は富士山ではなく高層ビル群を股の間に収めてしまっている。
100mを超える超高層ビル。200mに届くものまである。
それらが密集するところすべてが少女の股間の影になっていた。
見上げれば濡れた陰部。
愛液はビルの上にポタッポタッと滴り、その表面をヌルヌルに覆った。
中には落ちてきた愛液の衝撃で崩れてしまったビルまである。
地表に落ちた愛液は凄まじい衝撃と共に飛び散り未だ避難し切れない人々に襲い掛かり、その質量の直撃を以って押し潰していた。

押し付けられた上半身もそこに広がる町並みを実に容易く更地に変えた。
特に、大きく盛り上がった乳房はブレザー越しにビル群を押し潰し、更にぐりぐりと押し付けられたそれは下敷きにしたビルを更に細かく磨り砕いた。
100のビルなど少女の指の爪の長さにも満たない。
そんなビルなど密集したところで山のような大きさの乳房を支えるなど不可能だった。


戦闘機。
未曾有の大災害をもたらすこの大巨人を相手に編隊飛行で接近して行った。
十数機が、街の上にうつ伏せる巨大少女の顔面に向かって飛んでゆく。
両手を顔の横に置き、顔を街の上に直接置いているにもかかわらず、その顔は、周囲のビル群など遥かに置き去りにして山のように天へと伸び、圧倒的な存在感を放っていた。
あごの下にいくつかのビルが押し潰されている。
が、周辺のビルは巨大少女の口の高さにも届いていなかった。

そんな巨大な顔面へと接近した戦闘機たちは搭載してきたミサイルをその顔に向かって撃ち放った。
白煙を残しながら突き進んだミサイルはやがてその顔面に命中し爆発を起こす。
巨大過ぎる顔面と比べれば随分と小さな爆発だった。

その攻撃によって戦闘機の接近を感じた少女だった。
目を凝らせば、確かに顔の周辺を点のような戦闘機がいくつも飛んでいるのがわかった。
羽虫のようだ。ぷーんという音すらしない。
しかし、少女はそんな彼らの到着を待っていたのだ。
待ちに待った攻撃だった。
だが、攻撃してほしい場所はここではない。

「違うの。そこじゃないんだから」

言うと少女は「ふっ」と息を吹きつけた。
すると顔の前を飛んでいた戦闘機たちは消えるようにいなくなってしまった。
薄紅色の唇の間から吐き出された凄まじい吐息は、マッハで飛行する戦闘機たちをその機体が感じている以上の突風で吹っ飛ばした。
吐息に触れた瞬間、その風の壁とも言える空気の密度の違いをぶつけられ、戦闘機は粉々に砕け散りバラバラになって街に降り注いでいた。
同時に吐息は街にも襲い掛かり、目の前にあったビルたちの全ての窓ガラスが突風と空気圧で割れ砕け、ビルは崩れるか倒れるかし、車はひしゃげながら宙に放り出された。

この間、少女の背後から回りこんでいる戦闘機の一団があった。
顔面に向かった隊は囮だった。こちらにこそ兵力をつぎ込んでいる。
無自覚な場所への攻撃こそ最高の不意打ちとなるからだ。
現在高度数千m。前方には、憎らしい大巨人の、まさに山のように巨大な尻。
大きく開かれた女のそれを見せ付けられては男として感ずるものがあるが、それが恐ろしい災害の元凶である以上、攻撃する事に躊躇いはない。
戦闘機たちから、ミサイルの一斉掃射が行われた。
巨大な尻の双子山が成す谷間の底。そこにある大穴、肛門目掛けて。
直径300mはあろうかと言う巨大な肛門である。恐怖すら覚える光景が目の前に広がっていた。
放射状に皺の広がるそれは、広さだけなら東京ドームよりも大きい。つまり東京ドームを以ってしても、あの肛門を塞ぐ蓋には成り得ないという事だった。
だが、それだけ大きい事もあり、的としては狙い撃ちであった。
無数のミサイルが、次々とその肛門に命中してゆく。

「あぅっ!」

少女はビクリと体を震わせた。
望んだ場所へ攻撃が来たからだ。
この挑発的な格好もすべてはそこへの攻撃を誘ってのものである。

「はぁ~気持ちいい~、くすぐったい~…。もっともっとー」

快感に恍惚の笑みを浮かべながら少女は尻を左右に振った。
山のような尻が振られ、動かされた大気はそこを飛ぶ戦闘機たちのいくつかを叩き落していた。
また、何機かは突然動き出したその巨大な尻の表面に激突して爆発した。
ぐわんぐわんと動く尻から慌てて遠ざかった戦闘機たちは残った戦闘機で隊を建て直し、再び尻へと攻撃を仕掛ける。
大きく動いたところで、ロックが掛けられればこんな大きいものを外す事は無い。
ミサイルは間髪いれずに肛門周辺へと着弾し、そこにいくつもの爆煙を巻き上げた。

「はぅっ!」

再び少女の体に快感が走った。
肛門に感じる無数のチクチクした感触。ひとつひとつではわからなくても、この敏感な部位に無数に当てられればそれはすばらしい快感になった。
思わず体から力が抜けてしまうほどに。

ミサイルを撃ち尽くした戦闘機たちは旋回し撤退しようとしていた。
ところが、目の前を埋め尽くす巨大な尻に異変を感じた。
先ほど、ミサイルを叩き込んだあの肛門が、キュッと収縮したのだ。
次の瞬間、

  ブォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

穴から凄まじい勢いでガスが噴出し、それに晒される事になった戦闘機たちは爆ぜるように砕け散った。
一部の者は、その瞬間にあの巨大な肛門に黒い穴が開いたのを見ていた。
残っていた数十という戦闘機すべてが少女の放屁一発で全滅したのだ。
更にその爆風以上に、放屁の際の快音が街中に轟き、ビルの窓ガラスを粉砕し、ビルを砕き、道路のヒビを入れた。
人々は鼓膜が破れんばかりの爆音に、耳を押さえて悲鳴を上げる。
少女が放屁している数秒の間、街中の人間全員が、地面の上をのたうっていた。

やがてはその勢いも衰え、辺りには大地の震えるゴゴゴゴ…と言う音だけが響いていた。

「あはは。力が抜けておなら出ちゃった。ごめんね」

少女は尻の方を振り返って言った。


  *
  *
  *


「よいしょっと」

体を起こし、ぐるんと横回転。
四つんばいだった状態からM字開脚で座る格好へと変わる少女。
先ほどまで天に聳える超巨大な山だった尻は、今は街を押し潰して地に沈んでいる。

軽く開かれた脚の間には小さなビルが無数に生えている。
その内のひとつを、手の親指と人差し指で摘み 地面から引っこ抜いて目の前まで持ってくる。

「ふふ、おチビちゃん。君の中にも人がいるのかな」

少女の指の間には、指の太さほどの長さしかなく、鉛筆よりも細いビルが摘まれていた。
高さ150m幅50mのビルであった。
だが少女から見れば長さ1.5cm太さ5mmのなんとも小さなビルだ。
もう片方の手を近づけ人差し指を伸ばして、その爪の上に摘んでいたビルを立てて乗せた。
ビルはあっさりと爪の上に乗った。

「くすくす、かわいいねー」

そのあまりにもちんまりした姿には笑みさえ浮かべたくなる。
人々にとっては見上げるほどに巨大な超高層ビル。それが自分の爪の上にポツンと立っているのだから。

少女は再びそのビルを摘み上げ、そして空いた手で自分の割れ目を押し広げた。
先ほどのミサイルの快感で、割れ目からは大量の汁が湧き出ている。
ビルを摘んだ指を割れ目の上に持って行く少女。

「いってらっしゃい」

ぱっ。指が離された。
数百mを落下する高層ビル。
やがてそれは、ぱっくりと開いた少女の割れ目の中に落ち、そこにたまった愛液の中に沈んで行った。
ビルがそこにちゃんと落ちたのを確認した少女は次のビルに手を伸ばした。

ここに来て街の人々の恐怖は最高潮になる。
あの理解を超えた巨体に潰される。もちろんの事、死を目前にして恐怖を感じずそれを受け入れられる者などただの住民の中にはいない。
しかし今は、ただ潰されて死ぬ以上の、少女の慰みものとして死ぬ、という凄絶な死に方に変えられ、人々の心は恐怖と絶望と、屈辱がドロドロと入り混じるカオスとなっていた。
周囲が暗くなる。
超巨大な手が上空から迫ってくる。
街の一角を丸ごとすくい上げてしまうような手だ。
指の太さは150m、長さも600mに届くようなものまである。手全体では1kmにも達するだろうか。
巨大な手は軽く握られ、親指と人差し指だけが僅かに伸ばされている。
その指先に煌く爪ですら100mを超える広さと大きさを持っていた。
巨大少女の脚の間に納められた街のほとんどのビルが、あの爪の長さにも満たなかった。
指は、あるビルに狙いをつけそれを摘み取るべく伸ばされた。
そのとき、そのビルの周囲にあったビルは、ビルを摘む過程でその巨大な指にぺしぺしと弾かれて押しのけられた。
あの巨大な爪が、軽いでこピンを放つと、頑丈なはずのビルが一瞬にして塵になって吹っ飛ぶのだった。
あっという間に、ビル周辺は少女の指が入るスペースが作られ、指は悠々とビルを摘み、地面から抜き取って行った。
ビルの中には逃げられなかった人が大勢残されていたが、すでにビルは1000m以上も上空に連れ去られどうする事も出来ない。
何百という人々が泣き叫び悲鳴を上げるビルを指先に摘んだ少女はそのビルを先のものと同じように割れ目の上に持ってくると、笑顔でそれを放した。
悲鳴をあとに引きながらひゅーと落下したビルは、やがてポチャンという小さな音を立てた。

かわるがわるビルは摘み取られ、脚の間の街にはビルの無い空白地帯がいくつも出来上がっていた。
時に、割れ目の中に落とされなかったビルがあった。
それは割れ目の最上端にあるドームのように巨大なクリにこすり付けられていた。
大きさは、100m級のビルと大差無いものだった。本当に、ピンク色のつるんとしたドームだったのだ。
それと指との間に挟まれて、ビルは一瞬でぐしゃりと潰れ、動く指の下でゴリゴリと更に細かく磨り潰された。

すでに何十と言うビルが少女の玩具として消費されたが、少女の顔に、それを感じているような表情は見えない。
むしろ純粋に楽しんでいるような笑顔を浮かべていた。

「んー、やっぱり私には小さすぎるね。みんながんばってくれてるみたいだけど、ちょっと物足りないかな」

開かれた割れ目の中、汁の溜まる膣の中には無数のビルが横倒しになって沈んでいた。
同時にクリの周辺にも、ビルの瓦礫がくっついていた。
だがそれらの存在はあまりにも儚く、結局のところこれは一人エッチにはならず、ただの悪戯で終わってしまった。

 ずずぅうううううううううん!

   ずずぅうううううううううううん!

少女が尻を持ち上げ、足を着く形で地面の上にしゃがみこんだ。
長さ2400mの足を内包する巨大なローファーが新たに何十ものビルを踏み潰した。
そして割れ目に指を突っ込むと、膣の愛液を掻き出した。
大量の愛液が中にあったビルの瓦礫と共に街の上に降り注ぐ。

すべてのビルを搾り出した少女は股間をぬぐい、パンティをはき直して立ち上がった。

「まぁしょうがないよね。また来るから今度はもっと大きなビルを建てといて」

少女は足元の街に笑顔で手を振り、そしてまたいくつものビルを踏み潰しながら、どこかへと歩き去って行った。