※【バカ】【破壊】   何度も使ってるネタだけど。  超短編



 『 女神のおっぱいに 』



『皆さん、どうも初めまして』

突然、世界中の人々の頭の中に声が聞こえてきた。
何故かどこの国の人でもその内容を理解できた。
そしてこの時宇宙を見る事が出来ていた者は、宇宙に途方も無く巨大な少女がいるのがわかった。

長い黒髪を靡かせる全裸の巨大な少女が地球の前に揺蕩っている。
その身長は160万kmにもなろうか。人類の10億倍の大きさである。
地球が1cmちょっとの玉に見える大きさだ。

『えっとですね、実はあと50億年もすると皆さんのいる星は滅んでしまうんです』

宇宙で少女が喋ると頭の中に声が聞こえた。
人々はぽかんとした顔でそれを聞いていた。
地球の寿命があと50億年。
だがそんな50億年先の事よりも、今 地球の目の前にいる10億倍も巨大な少女の方が問題だった。

『なので皆さんを保護しに来ました。さぁ、乗ってください』

言うと少女は、その木星よりも巨大な胸を近づけてきた。
直径が地球の10倍以上の大きさのある乳房だ。
夜側の地球の上からは、頭上の星空がピンク色に染まったのが見えた。
巨大な乳房の巨大な乳首である。地球は少女の左の乳房の正面を浮かんでいる。
乳首にぴょこんと飛び出た乳頭ですら地球とほとんど変わらない大きさだった。
そんな巨大な乳首が近づけられると、地球上のすべての人々が宙に浮かび上がり地球を飛び出しで少女の乳首へと移動させられ始めた。
70億人全員が、超巨大な少女の惑星サイズの乳首の上に移住させられた。

自分の乳首にその星のすべての人間が移動したのを確認した少女はにっこりと笑った。

『ではこちらの星はもう用済みなので潰しちゃいますね』

言うと少女は胸の前に浮かぶ青い小さな星に手を伸ばした。
人々は、その少女の乳首というピンク色の大地から宇宙を見上げ、そこに浮かんでいた地球を恐ろしく巨大な指がくしゃっと捻り潰すのを見た。
地球を軽く摘まんでしまえるような巨大な指が地球を摘まんだかと思うと、地球はその指の間であっさりと潰れてしまった。
笑顔の少女の超巨大な指が擦り合わされ地球が完全に磨り潰されてゆく様を、人々は乳首の上で見せつけられていた。

そして指に着いた粉々になった地球を「ふぅ」と息で飛ばした少女は彼らのいる左の乳首を見下ろした。

『すぐに皆さんの住める星を探しますね。まぁ5千億年もかからないと思うので、ちょっと待っててくださいね』

にっこりと笑いながら言った少女はそのまま太陽系から飛び去っていった。
人々はこれから数千億年もの間を少女の乳首の上で生活する事を余儀なくされた。