※一部【スカ】的な表現あり。あと小人がぷちゅーんする描写あり。
 それぞれの話は独立しております。



 『 おなら8連発 』 



自分のベッドでぐーぐーと寝息を立てる男。
突如、その寝顔に影が差す。

「お兄ちゃん、おっきろー!!」

ズン! 直後、仰向けに寝ていた兄の顔の上に妹の大きな尻が落下した。

「ぐはっ!!」

あまりの衝撃に一発で目を覚ます兄。見開いた視界は妹の桃尻と白いパンツでふさがれていた。
兄の顔の上にズンと座り込む妹。

「ほらほらー早く起きてー」

言いながら妹はミニスカートをはいたお尻を兄の顔にぐりぐりと押し付ける。
兄の顔はミニスカートの中に隠れてしまい、外からその顔を見ることは出来ない。

妹は身長が2m近い巨人である。故に体の各所も大きく重く、兄は妹の大きなお尻をどける事ができなかった。
妹が笑いながら押し付けるお尻は兄の口と鼻を塞ぎ呼吸を阻害していた。
苦しさにジタバタ暴れるも兄よりも大きな妹はまるでこたえていない。
兄は大声で怒鳴ろうとしたが押し付けられるお尻とパンツにふさがれて声らしい声にならなかった。
ただ、声を出そうとした感触自体は妹に伝わったらしい。

「ひゃん! そ、そんなとこで声出さないでよ!」

パンツを通してお尻に感じた兄の息遣いと声の振動に妹は体をビクリと震わせ顔を赤くし、そんな兄の抵抗を封じ込めようとお尻をもじもじ動かして兄の口をより強く塞ぐ。
ギュゥウ…! 兄の顔の上に妹の尻がより強くのしかかり兄の顔は妹の尻により深く食い込んだ。
鼻などパンツを食い込ませ尻の谷間に埋まっている。
ますます息が出来なくなった。

「フフン、まいったか! まいったら早く起きなさい!」

妹は勝ち誇るように笑いお尻を更にぐりぐりと動かした。
兄の顔は更に妹の尻に食い込み、鼻には異臭すら感じられてしまった。

と、より深く食い込んだところで空気を求め深く呼吸したために、呼気がこれまでよりも鮮明にパンツの向こうに吹き付けられた。
パンツの向こう、妹の肛門に。

ピンポイントで肛門に息を吹き付けられた妹はお尻をきゅっと締めていた。

「やん! そ、そんなとこに息吹き付けられたらくすぐったい……」

兄の顔の上で妹のお尻がもぞもぞと動く。
そして、

  バフッ!

おならが出た。
妹の肛門から高熱のガスが噴射され、それはパンツを透過して兄の顔に吹き付けられた。
顔に灼熱感、そして酸素を求め吸い込んでいた口と鼻におならの直撃を食らい兄はビクンと体を震わせた。
至近距離、呼吸の途中という事でその破壊力は倍増し鼻に大きなダメージを受けていた。

  バフッ! バフッ!

更に妹の放屁は線が抜けてしまったかのように続く。
兄の顔に吹き付けられる。鼻の穴に強制的に押し込まれてゆく。
兄はその凄まじいダメージにジタバタと暴れたが、顔の上に座り込む妹のせいで身動きが取れない。
妹は恥ずかしさのあまり動けなくなり、顔を真っ赤にしながら兄の顔の上で放屁を続けていた。

その後も何度もおならの直撃を食らわされた兄は体をピクピクと痙攣させていた。
そしてそのあと、とどめとばかりに発射された妹のすかしっ屁を鼻の穴に注ぎ込まれ兄は遂に気を失ってしまった。
パタリ。動かなくなる兄。
妹のお尻に起こされた兄は妹お尻で眠らされてしまった。

兄が気絶してしまった後も、妹は恥ずかしさのあまり兄の顔の上に座ったまま動けなかった。


  *

  *

  *


「安西先生…オナラがしたいです…」

テスト中、私はペンを握りしめたままおならを我慢していた。
普通の授業中ならまだ多少音が漏れてでも出来るかもしれないが、今のこの部屋は他の生徒たちがペンを走らせる音だけが聞こえる非常に静かな状態だ。
こんなところでおならなんかした日には教室中が爆笑に包まれる。
そして私は今後一生それをネタにされるだろう。
スカした場合も後ろの生徒に臭いで気づかれる可能性がある。
トイレに逃げ込もうにももうちょっと動いただけで漏れそうだ。
ぐぬぬ…! どうすればいい…!

と私が唸っていると横から小さな消しゴムの欠片が飛んできて顔にぶつかった。
そちらを見てみると親友の女生徒が顔はテスト用紙に向けたまま手に持った小さな紙だけをこちらに向けていた。

『助けてあげようか?』

紙にはそう書かれていた。
マジで!? さすが持つべきものは親友の魔法少女だよ! あ。あいつ魔法少女。
私は涙目でこくこく頷いた。
するとその親友の口がもにょもにょと動いた。魔法を唱えているのだろうか。
まだかまだかと見ているとすぐにまた小さな紙をこちらに見せた。

『いつでもしていいよ』

やった! でもなんの変化も無いけど。いやでももう限界!
私は下腹部に力を込めた。


   ぷ~ッ


教室中に甲高い音が響き渡った。
それまで部屋中で聞こえていたペンを走らせる音がピタリと止み、教室がシン…と静まり返った。
そして、

「ぷ……ぶははははははははははははははは!!!」

教室中が笑いの渦に包まれた。
皆が机を叩き腹を抱え笑っている。担当の教師も口を押さえ顔を背けている。

「…」

大爆笑に包まれる教室の中でひとり時間が停まったように固まった私。
ギギギ…と首を動かし見た友人は口を押さえ笑いを堪えていた。

「このぉ! だましたなー!!」

私は顔を真っ赤にして涙を流しながら友人の胸ぐらを掴んだ。
それでも友人は笑いを堪えるのに必死だ。
私が声を上げると教室に渦巻く爆笑の声が更に大きくなった。

「私の、私の青春を返せー!!」

がっくんがっくん友人を揺さぶる私。

「ぷぷぷ……ゴメンゴメン、ついやりたくなっちゃって。でも大丈夫、ちょっと時間を戻すから」

言うと友人の魔法少女は指をパチンと鳴らした。



ぐぬぬ…! どうすればいい…!

と私が唸っていると横から小さな消しゴムの欠片が飛んできて顔にぶつかった。
そちらを見てみると親友の女生徒が顔はテスト用紙に向けたまま手に持った小さな紙だけをこちらに向けていた。

『助けてあげようか?』

紙にはそう書かれていた。
マジで!? さすが持つべきものは親友の魔法少女だよ! あ。あいつ魔法少女。
私は涙目でこくこく頷いた。
するとその親友の口がもにょもにょと動いた。魔法を唱えているのだろうか。
まだかまだかと見ているとすぐにまた小さな紙をこちらに見せた。

『いつでもしていいよ』

やった! でもなんの変化も無いけど。いやでももう限界!
私は下腹部に力を込めた。


   …。


なんの音もでない。
でも確かに、自分の中におならをしたという感覚はある。
もうお腹の中でぐるぐる渦巻いていたものはいなくなった。
私は友人に小さく手を振った。
友人もそれに答え手を振りかえしてきた。

友人の少女は、助けを求めてきた少女がテストへと向き直ったのを確認してから「ふぅ…」と息を吐き出した。

「ギリギリだったからちょっと飛ばし方失敗しちゃった。大丈夫かしら…」


  *


 ブゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

溜まりに溜まり、勢いよく押し出された少女のおならはとある国の都市に壊滅的打撃を与えていた。
都市の上空、縮尺のズレで本来の1万倍の大きさになってしまったそれは直下の街に叩きつけられそこにあった家や車などをぐしゃぐしゃに押し潰した。
脆い通常の家などは空から落ちてきたガスの爆風により倒壊し押し潰され、車はゴミの様に拉げながら空に吹き飛ばされた。外を出歩いていた人々はガスの圧力で地面へと叩きつけられるか遥か彼方へ飛ばされてしまった。
一部の頑丈なビルだけはその爆風の中でも崩れず形を保っていたがビル表面のガラスはすべて吹き飛び内部に侵入した凄まじい勢いのガスは複雑なその中で渦を巻き中にいた人々を壁や床に叩きつけた。
真上からたたきつけられるガスの塊は都市のある地面にぶつかると渦を巻き周囲に放射状に拡散した。
ガスのあまりの勢いに耐えられなかった高層ビルなどは横に押し倒されドミノ倒しのように次々と連鎖し倒壊していった。
直撃を受けた都市の至る所で爆発が生じた。ガスに引火したのだ。
街中で次々と爆発が起きるが、この凄まじいガスの爆弾に比べれば微々たる被害だった。
上空から吹き付けてくるガスの直撃を受けた都市の中心部は壊滅しクレーターのようになっていたがそれ以外の部分は家などが崩れ車が吹き飛ぶ程度の被害だった。しかし原形を保った建物の中などで生き残った人々はそのガスの凄まじい臭いに呼吸すらできなくなっていた。失神する者。窒息する者。様々な者がいたが、とにかく街中の人間がその臭いに鼻を押さえのた打ち回った。
少女の渾身の力で絞り出されたおならは都市の中心部を壊滅させてなお放出され続けた。原形を保っていたビルが遂にその圧力に耐えられなくなりぐしゃりと押し潰された。

 スゥゥゥウウウゥゥゥ………

やがて勢いの衰えたガスはそのまま止まった。都市に渦巻いていたガスによる暴風が治まった。
だが直下の都市はかつての繁栄など見る影も無く崩壊していた。
崩れ落ちたビル、吹き飛ばされた家々、まるで巨大な爆弾でも投下されたかのようだった。
都市中心部に生き残れた人はいなかったが、やや離れた建物の中には辛くも少女のおならに耐えた人々がいた。
しかし空気は少女のおならに汚染されライフラインの断絶された都市の中で生活してゆくことは不可能だった。
大気は凄まじい勢いのガスにかき混ぜられた事でゴゴゴゴ…と重々しく鳴動し、壊滅し廃墟と化した都市全体にぼんやりと黄色い靄がかかっていた。
少女のおならに支配された街で、生き残っていた人々もパタパタと倒れて行った。


  *


「……ま、いっか」

呟いて、友人の少女はテストを再開した。


  *

  *

  *


風呂場でうつ伏せになり寝そべる少女。
マットが敷いてあるので寒くは無い。

寝そべった少女は笑いをこらえながら自身の桃のようなお尻に手を伸ばし、その尻の山をがしっと掴んで左右に開いていた。
尻の谷間がぱっくりと開かれ、谷間に隙間ができている。
そしてその谷間には、道具を持って作業をするゴマ粒サイズの小人たちの姿があった。
この蒸し暑い風呂場で温かい人肌の大地の上で汗水垂らしながら必死に動いている。
そんな尻の谷間にその尻の主である少女の声が振動と共に響き渡り、突風となって吹き抜けて行った。

「まったくいつまでかかるのかしら。こうやってお尻開いてるのも疲れちゃったんだけど」

ゴゴゴゴ…!
大気が少女の声という振動で震え、同時に少女が喋ったことで大地である少女の肉体も震えた。
小人たちは反響する巨大な声に耳を押さえてうずくまり悲鳴を上げる。
更に何人かは足場である少女の肉体が震えたことで足を滑らせ、そのまま尻の谷間を股間の方に転がり落ちて行ってしまった。
それは誰にも止めることができない。谷間は下に行くほど勾配がキツくなり転落は加速する。
やがては絶壁から放り出され、100mもの距離を落下したあと硬い下に敷かれたマットの上に墜落するのだ。
少女にとってはやわらかなマットも、小人にとってはそうではない。
尻から零れ落ちた小人たちは超巨大な脚のその付け根を悲鳴を上げながら落下してゆき、そしてマットに墜落して飛び散ってしまう。
寝そべった少女のお尻の高さは、小人たちにとっては即死に繋がる高さなのである。

「それともそんなに私のお尻の谷間が気に入っちゃった? ならこれからはそこで飼ってあげるわ。もう二度と出してあげない」

そんな少女の言葉を受けて作業していた小人たちは大慌てで作業の速度を速めた。
彼らの仕事とはこの少女の尻の谷間を掃除すること。
デッキブラシや布巾を使って、少女の拭き残しなどを取り除くことである。
今は少女の巨大な手によって開かれたこの尻の谷間には上空からライトの光が燦然と差し込んでいるが、それでもこの場所の陰湿な雰囲気は拭えない。
確実に漂う不快な臭いと、その谷間の底にてビクビクと動く巨大な尻の穴。そしてそれを取り囲む巨大な陰毛たちが、この場所が、少女が排泄物を放出する場所である事を如実に表していた。
デッキブラシを使って、自分たちの身長ほどに大きな排泄物の残りなどをこすり落としてゆく。
あまりにも、あまりにも馬鹿にした仕事だと言わざるを得ない。
だが従うしかない。この少女は強大な力にて彼らを屈服させているのだ。
先ほどその少女も言ったが、この巨大な尻の谷間は、少女が手を使って広げているからこそ存在するのだ。
もし今少女が手を離せばこの張りのある締まった尻の肉は即座に寄り合い谷間はぴっちりと閉じてしまうだろう。
そんなことになればここで作業をしている十数の小人全員が尻の肉と肉の間に挟まれ潰れてしまう。
そのまま少女が尻をもじもじと動かすだけで彼らの体は細かく磨り潰され肉片すらも残らないだろう。
もちろんそんなのは御免である。
彼らは必死になって少女の尻の谷間を掃除した。
今、少女の尻の穴の上では十人ほどの小人が作業している。
中心部に向かって窪んだその穴は中心から放射状にシワが広がり、そして少女の微細な力加減によってきゅっきゅっと収縮を繰り返している。
シワででこぼこな地面がビクビクと動くのだから作業をするのも容易なことではない。
尻の穴がビクッと一回震えるたびにそこで作業している小人の大半が足を取られ尻の穴の上に転がった。
時にはそのまま拭き残しに飛び込んでしまう小人もいる。
非常に不快だったが、それをどうこうしている暇はない。
拭き残しを体に着けたまま、小人は作業を続けた。

その時、彼らのいる尻とその尻の穴がこれまでとは違う感じにビクンと震えた。

「あん。あんたたちちょっとお尻の穴に集まり過ぎ。くすぐったいわ。ちょっと離れて頂戴」

少女は言った。
だが尻の谷間の小人たちがその言葉を理解し行動に移す前に、それは来た。

 ブバッ!!

小人たちから見れば30mはあろうかと言う巨大な尻の穴が押し広げられ、中から大量のガスが飛び出してきた。
少女のおならである。
まるで爆発の様な威力のおならは、尻の穴を押し広げた瞬間、その上にいた小人たちを吹っ飛ばしてしまった。
もちろん爆発は一瞬の事でおならはすぐに終息し、尻の穴は閉じ元のすり鉢状の形に戻った。

「ほらだから言ったのに。そんなにお尻の穴をくすぐられたら催しちゃうじゃない。次は気を付けてよね」

少女は文句を言った。
だが、小人からの返事は無い。
気付けば、尻の谷間に感じていた小人の歩く感触すらなくなっていた。

「あら? もしかして今のおならでみんな吹っ飛んじゃったのかしら。つっかえないわねー、お尻も満足に洗えないなんて」

言いながら少女はゆっくりと起き上り、タオルと石鹸を手に取るとお尻を洗った。
先ほどまで十数の小人たちが命がけで洗っていた少女の尻の谷間は、少女自身の手によってほんの数秒で洗い終わった。

「あーあ。つまんなかったからお風呂上がったら小人でもいじめましょ。今日は何匹座薬にしちゃおうかしら」

少女はくすくすと笑いながら体を洗い終え、泡をシャワーで流して風呂場を出て行った。


  *  

  *

  *


「ただいま、兄さん」

10分の1サイズの兄を握りしめくすくすと笑う妹。

「早速ですけど私 宿題をするので、座布団になってくださいね」

言うと妹は兄を椅子の上に下しその上に腰掛けた。
ミニスカートをばさりと広げて腰掛けたので、兄は巨大な桃尻と縞パンに押し潰される事となる。
ズムッ! 兄は大の字になって妹の尻の下敷きにされた。そしてそれはスカートの内側の出来事なので外からはわからなかった。

「ふふ、さすがの座り心地です兄さん。すぐに終わらせてしまいますからね」

妹はその座り心地を確かめるようにお尻をぐりぐりと動かした。
巨大な妹の体重を全身で受け止めている兄は自身を包み込むその巨大な尻が動かされ轢き潰されそうになっていた。

そして勉強が始まってすぐだった。

  ぶぉぉおおおおおおおおッ!!

縞パンの向こうから熱いガスが兄に吹き付けられた。

「あら、すみません。大丈夫ですか?」

自分の座っている椅子をちらりと見る妹だが、兄は、全身を尻に押し潰され全く身動きが取れない状態で吹き付けられた妹のおならを払う事が出来ないでいた。
顔を動かす事も出来ない尻の下、顔面に、熱いおならが叩きつけられた。
じたばたと暴れたいところだが、指の一本も動かせない状態だ。

「あ。もうちょっと出そうですので、出しちゃいますね」

  ばふッ!  ばふッ!

再び兄におならが叩きつけられる。それも、何度も何度も。
その度に兄はもがこうと試みるが、やはり妹の巨大な尻はそれを全く許さない。
更にスカートで覆われたこの空間からはおならが逃げて行かず臭いがどんどんこもってゆく。

  ばふっ!  ぶぅぅぅうううう!!

吹き付けられ続ける悪臭を伴った高温のガスに兄は悲鳴を上げた。
だがそれは巨大な尻と縞パンとスカートに遮られほとんど外に聞こえなかった。
その声の振動だけが、縞パンを浸透してその奥にある妹の肛門に響いた。
しかしその振動が妹の肛門をくすぐり、更なる放屁を誘発する。

その後何度も放屁を繰り返し、そして最後、音も無い静かなおならが放たれた。

  すぅぅぅぅぅうううう………

それはこれまでの爆風のようなおならとは違い、やさしく、しっとりと、兄の顔を撫でて行った。
兄の鼻や口にそっと侵入し、肺や胃袋を満たしてゆく。
兄の体内は妹のおならで埋め尽くされた。

「ふぅ、すっきりしました。では兄さん、すぐに終わらせますからね」

妹は自分のお尻を見下ろしながらにっこりとほほ笑んだ。
しかし兄からの反応は無かった。
兄は涎と鼻水を垂らし、白目をむいて気絶していた。


  *

  *

  *


「えっへへ~! 小人さん、ただいま~!」

腰に手を当て前かがみになり「にかーっ」と笑う少女。
その少女の前にある机の上にはゴマ粒のような小人たちがずらりと並んで少女を出迎えていた。
百に近い数の人間が何列にも渡って整然と並んでいる様は同じ人から見れば異様だろう。
彼らは少女のペットであることを刷り込まれた生粋の奴隷だ。主である少女を自我の無い表情で見上げていた。
すると突然少女がパンと手のひらを合わせた。

「あ、そうだ! 小人さん小人さん! あたし小人さんたちにプレゼントがあって急いで帰ってきたんだよ!」

言うと少女は小人の並ぶ机に背を向け、ミニスカートの中に手を突っ込むと白いぱんてぃをするりと下した。
そしてスカートの後ろをたくしあげ左右のお尻の山を掴んで谷間をぐいと押し広げるとそれを机の上に並ぶ小人たちに近づけた。

「いくよ! えいっ!!」

 バフッ!!

押し広げられた少女の尻の谷間から、特大のおならが放たれた。
我慢していたガスを放って「ハァ~…」と恍惚に浸っていた少女は再び小人たちの方を向き直りながら言った。

「はぁ~…気持ちよかった~…。どうだった小人さん? 結構大きかったでしょ?」

だがその机の上に先ほどまで整然と居並んでいた小人たちの姿は無かった。
見ればその机の奥の方に、吹っ飛ばされた小人がちらほらと転がっていた。
最初に並んでいた数の何分の1もいない。残りの小人はもっと彼方に吹き飛ばされてしまったようだ。

「あははは! そんなに吹っ飛んじゃうほど大きかった? 小人さんてば小さすぎるよ~!」

自分のおならで吹っ飛んでしまった小人を見てけらけらと笑う少女。
吹っ飛ばされた小人たちは二度と起き上ってこなかった。

「おっと…」

笑っていた少女は何かを思い出したように部屋の棚に向かって歩き、そこに置いてあった小さな虫かごを手に取った。
中には先ほどの机の上に並んでいた小人たちと同じように1000分の1サイズの小人たちが入っていた。
ただしこの小人たちは先ほどの小人と違いペットである事を刷り込まれてはいないので、彼らにとっては巨大な虫かごをひょいと持ち上げ中を覗きこんでくる巨大な少女を見上げみなが悲鳴を上げた。

「大丈夫。君たちの分もとっといてあるよ」

少女は虫かごの中の小人たちに向かってにっこりとほほ笑むとその蓋にある小さな窓をスライドさせ開き、虫かごを床に置いた。
そしてその窓のところにお尻の穴が来るように調節して虫かごの上に座ると、下腹部に力を込めた。

 バフッ! バフッ! ブォォォオオオオオ!!

少女のお尻から虫かごの中に向かっておならが放たれる。
腸の中のガスすべてを絞り出すように何度も何度も尻の穴が爆発した。

「ふぅ~すっきりした」

言うと少女は立ち上がり、虫かごを手に取って中を覗きこんだ。
中には二千匹くらいの小人がいたのだが、そのすべてが底や壁面に叩きつけられるようにして死んでいた。
底と壁面の下の方が赤く染まっていたのだ。

少女はそんな虫かごの中の様子を見て満足そうに「あはっ」と笑った。

そしてその虫かごを棚に戻すと、その虫かごの横に置いてある別の虫かごに目を向けた。
中にはこの虫かごと同じようにゴマ粒のような小人が何千といる。
彼は、自分たちと同じ大きさの人間が、この少女のおならによって一瞬にして何千と殺されたのを見て悲鳴を上げながら泣き叫んでいた。

そんな彼らに、少女はにっこりとほほ笑みながら言った。

「心配しないで。またおならが溜まったら、次は君たちの番だから」


  *

  *

  *


二人の少女が向い合って着く小さなテーブルの上に置かれた小さな箱庭。
1万分の1サイズの街並みが広がるそれは、確かに街のそれである。
少女たちからすれば1cmほどの豆粒の様なビルは、箱庭の中の人々にとっては100mの超高層ビル。
それらがまばらに乱立し、それ以外の部分を米粒のようなより小さなビルやゴマ粒よりも小さな家々が埋め尽くす。
更に目を凝らせば糸か戦のような道が縦横無尽に走り、砂粒以下の大きさの自動車やシャープペンの芯の太さも無い人々の姿が捉えられた。
箱庭の体を成しているこの箱の側面には「温泉まんじゅう」の文字。
蓋を閉じてしまえば、そこに小さな街があるなどと誰も思わない。
少女たちだけの秘密の箱だった。

少女の片方、黒髪の少女はそわそわと落ち着かない様子だ。
目の前にある箱庭を見下ろし目をキラキラと輝かせている。
そんな黒髪の少女を見る茶髪の少女はくすくすと笑っているが内心は同じ気持ちだった。
早く遊びたい。二人の少女はうずうずと心を躍らせる。

ちらりとアイコンタクトを取った二人はおもむろに片手を箱庭の中に伸ばした。
それぞれ、小さなビルをその細い指先に摘まんで持ち上げた。
2cmもない超高層ビルだった。指の第一関節から先よりも少し大きい程度。親指と人差し指だけで摘まんで持ち上げてしまった。
座っていた少女たちは立ち上がると、すでにスカートもパンツも下されむき出しの下半身へそのビルを運んでゆく。
右手に摘まんだビルを慎重にお尻の方へと持って行く。
空いている左手でお尻に肉を引っ張って谷間を開きビルを滑り込ませる。
そしてそのビルをお尻の穴へ軽く押し付け、そして一気に押し込んだ。
指先に摘ままれお尻の穴に押し付けられていたビルは、自身よりも太い少女の人差し指によってお尻の穴の中にトプっと沈められてしまった。
極小サイズの超高層ビルがお尻の中に入った感触に茶髪の少女は体をビクリと震わせ快感を得た。
ビルはもう肛門の向こうに完全に消えてしまって指で肛門の表面を撫でてもビルの存在はわからない。
完全に、お尻の中に入ったのだ。
はぁ…。幼い少女の艶っぽいため息が漏れる。
茶髪の少女は成功していたが、黒髪の少女は失敗していた。
ビルを肛門へ押し付けたとき、その感触が刺激的で思わず力を入れてしまい、ビルを指先と肛門の間で押し潰してしまっていたのだ。
高層ビルは肛門にへばりつく砂汚れと化していた。
失敗し、ため息をつく黒髪の少女を茶髪の少女が慰める。
おもちゃはまだまだあるのだから。

その箱庭の中に囚われた人々にとってはそれらは恐怖でしかなかった。
街は突然高さ500mほどの囲いによって四方を囲まれ脱出を不可能とされた。
そんな街の上空を、埋め尽くすほどに巨大な二つの巨大な少女の顔。
上半身しか見えなかったが、それでもこの街には彼女たちの胸に届く建物すらない。
街を対象に覗き込む巨大な少女たち。
やがてその巨大な少女たちは相応に巨大な手を街へと伸ばしてきた。
街のひと区画を乗せてしまえるほど巨大な手だ。
長さ数百mもある超巨大な指を伸ばしてきて、街に聳え立つ超高層ビルを摘まみちょいと上空に持ち去っていった。
指がビルを摘まんだ時、人々はその超巨大な指先に煌めく超巨大な爪ですら、その超高層ビルとほとんど同じ大きさである事に気付いた。
内部に残る数百人の悲鳴を残しながら、ビルを摘まんだ指は超高速で移動し、やがて薄暗い場所へとビルを運んだ。
少女の尻の谷間だ。少女の尻は富士山など山々と比較できるほどの大きさがある。
ビルを摘まんだ指がその谷間を進んでゆくとビル内部にいた人々はそこに漂う異臭に鼻を押さえ始めた。
強烈に不快な臭いがその谷間を満たしていた。そしてそれはどんどん強くなる。
やがてビル前端が何かにぶつかったようにズンと衝き上がった。
一部の者は窓の外を見て、このビルの屋上部分が、直径300mはありそうな超巨大な肛門に突き刺さったのだと理解した。
そのままビルはその肛門に上層階から順にズブズブと沈み始めた。同時に、漂っていた臭気が更に凄まじいものになった。人々は呼吸を嫌うほどの悪臭に満ちた空気に包まれる。
そして次の瞬間、ズボッという音と共にその超高層ビルのすべてが肛門の向こうへと突き抜けた。
光すらも無い。あるのはただ、強烈な悪臭のみである。
人々は、自分たちが少女の尻の中にいるのだということを理解した。

茶髪の少女は手慣れた手つきで、すでに5つのビルを肛門の中に挿入していた。
黒髪の少女も失敗を重ねながらも、なんとか二つのビルを挿入した。
それらがしっかりと尻の中に入っていることを確認した少女たちはクスッと笑いあい、そして下腹部に力を入れた。

  ブッ!

少女たちの尻からおならが放たれる。
強烈なガスの噴射は少女たちに爽快感すらもたらした。
そして少女たちの尻からはガスと一緒にそれまで挿入していたビルも一緒に発射されていた。
放屁の瞬間、少女たちの尻から粉々になったビルがまるで霧吹きのように噴き出した。
凄まじいガスの圧力と勢いによって、頑強なコンクリートなどでできていたはずのビルたちは完全に瓦礫と化していた。
放屁を終えた少女の尻の周囲には微かな臭気が漂い、同時にその尻からは粉々になったビルがぱらぱらと床に落下していった。
ビル二つを挿入していた黒髪の少女のそれも凄まじかったが、ビル5つを挿入していた茶髪の少女のおならは更に凄かった。
放屁すべく力を込められた腸内で押し寄せてきた大量のガスによって粉砕圧縮されたビルたちは、放屁と同時にまるで爆発のように肛門の外に飛び出した。
ボン! という爆音が轟いていた。
腸内に溜めこんでいた5つのビルを一気に放出するのはまるで便秘が解消したような爽快感と開放感があり、茶髪の少女は満足そうに悦に浸っていた。
当然、そのビルたちの中にいた数千の人々もおならと一緒に全員が肛門から発射されていた。

少女たちは次々と街に手を伸ばしビルをむしり取っては肛門へと挿入していった。
街の人々はただ悲鳴を上げながら逃げ回るしかなかった。
超巨大な指がそれぞれ街から数個のビルを持ち去るとボン!という凄まじい爆音が轟き、そしてまた指が襲来するということが繰り返されていた。
人々もその爆音が少女たちのおならの音である事は理解していた。
耳を劈き、気絶してしまいそうなほど巨大な音だった。

ボン! また爆音が轟いた。
同時に街全体に異臭が漂っていた。これまで数万人を消し去ったおならの残り香だ。
だが、その異常な殺戮劇も終わりだろう、と人々は予想していた。
もうこの街に、超高層ビルは残っていなかったからだ。
何十と建っていたあの超高層ビルたちは、すべて超巨大な指によって攫われ、少女のおならによって消費されてしまった。
残っているのは50m程度の高層ビル。巨人の少女たちにとっては5mmほどと、摘まむ事すら難しい大きさのビルだ。
あの超巨大だが幼い二つの顔が街を覗き込んできていた。
巨大な目が街の上を走り回っている。使用できるビルを探しているのだろう。
一度指が襲来し小さなビルを摘まもうとしたが指はビルを地面へと押し付け押し潰してしまい摘まむことは出来なかった。
そうしていると巨人たちが顔を見合わせ笑った。
もう用の無いこの街をどうするつもりなのだろうか。このまま解放してくれるのか。

ふと、その二人の巨大少女が立ち上がった。これまでビルを摘ままねば立つ事は無かったのに。
立ち上がった二人はくるりと背中を向け、そして、この町の上に座り込むようにして腰を落としてきた。
これまでいくつもの超高層ビルを粉砕発射してきた超巨大な肛門を谷間に備えた、山のように巨大な尻が町の二方向から対照的に降下してくる。
空が落ちてくるような感覚。
巨大な尻が近づくほどに空が肌色に覆われ最早町の範囲以上の広さがその尻の下に収められている。

やがて、尻が町に触れるのではないかという高さまで降下するとその動きを止めた。
町の上空数百mの地点に、富士山すら押し潰せる巨大な二つの尻が降臨している。
二人の巨大な少女の轟く様な重々しい笑い声が町中を振動させた。

まだ生き残っている人々が悲鳴を上げながら逃げ惑うその上で、二つの巨大な肛門がピクピクと動いた。
そして、

  ブォォォオオオオオオッ!!

ガスが放たれ、直下の町に叩きつけられた。
町に直撃したガスはその部分を押し潰し、放射状に拡散してまだ無事だった低層ビルや人々をその爆風で吹っ飛ばした。
二人の放つ凄まじい破壊力のおならは互いにぶつかり合い、混じり合い、反響し、相乗して竜巻のようにうねりを上げ爆風の様な威力で小人の町を破壊し尽くす。
ビルも、家も、車も、人も、町の上をゴミの様に飛び交っていた。

数秒と経つことなく、巨大な肛門は閉塞してあの恐ろしいおならの饗宴は終了した。
未だ巨大な尻の直下におかれるその町は最早町としての形容を保っていなかった。
崩れ落ち傾いたビル。巨大なクレーター。世紀末的な光景が広がっていた。
更に町全体に異臭が立ち込め、仮にこの大災害の中で生き残っていた者がいたとしても、すぐに体調不良か、呼吸困難で息絶えてしまうだろう。
ひとつの町が、二人の少女のおならによって死の場所となってしまった。

その巨大なお尻が町の上空から遠ざかってゆく。
少女たちが立ち上がったのだ。
二人はぐしゃぐしゃになった町を見下ろしてくすくすと笑っていた。


  *

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突如、空の彼方から巨大な尻が迫ってくるのを町の人々は見た。
その町の人々からはそれがあまりに巨大すぎてその尻の持ち主である超巨大な少女の全体像まで掴むことはできなかった。
実に10万倍という途方も無く巨大な少女である。1kmが1cmに見える世界。高さ100mの超高層ビルなどその巨人の少女から見れば1mmにしかならないのだ。
ミニスカートに包まれた尻はやわらかな動作で町の上に下された。富士山ですら押し潰す事の出来る尻の下敷きになり町はその大半が押し潰されてしまった。
巨人の今の恰好が、正座を横に崩した女性的な座り方である事が、遠方からは確認できた。ミニスカートからのびる、サンダルを履いた生脚が尻の横に折りたたまれていた。横になっても、足の太さは雲にも届くほどである。別の町からは、高度1万mほどまで届く横倒しになったサンダルの底を見る事が出来た。更に別の町からは縦に5つ並び、やはり高度8000mほどにまで届く超巨大な足の指が見えた。その先に輝く超巨大な爪はそれぞれが1平方kmもあるだろうか。そしてふくらはぎや太もも、足全体もその巨大な尻と同じように他の街々を押し潰しながら山脈の様な雄大さでそこに鎮座していた。

そしてその少女の背後に位置する町からは見る事が出来なかったが、この山よりも巨大な少女は一人ではなかった。別の超巨大な少女が、その座った少女の前に立ち彼女を見下ろしていた。ヒールの高いサンダルを履いた全長24kmにもなる足で直下の町を踏み潰しながら。その町のどんな超高層ビルも、サンダルの厚みを超えてその上に並ぶ巨大な足の指の高さに届く事は出来なかった。その脚は上空9万mほどにまで昇って行き、そこから更に更に上に巨人の少女の体は続いている。

この巨人たちが遊びに来たのはその恰好を見ればわかるだろう。その結果もたらされたのは、周辺の町の大破壊であった。先の座った少女の尻は直下にあった街の半分以上を下敷きにし地下深くまで押し潰していた。その下敷きにならなくとも、背後に広がるように下されたミニスカートの裾によって薙ぎ払われてしまった区画もある。いかに軽い素材と言えど生地の厚さは300mから500mもあり、家々などスカートに触れるだけで粉々にされてしまった。ビルと一緒に押し潰されてしまった人も後を絶たない。逆に、スカートが広がったためにスカートの中に閉じ込められてしまった区画もあった。そこに取り残された人々はスカートの中の薄暗い世界を悲鳴を上げながら逃げ惑うが脱出は叶わなかった。超巨大なスカートはすり抜けるには容易な繊維の隙間が空いていたが外までの距離は数kmにおよびスカートの繊維の中で方向を見失う者が続出した。そちらとは逆に向かおうとした者もいたが、そちらは真白いパンツをはいた恐ろしく巨大な尻がそのほっぺで街を押し潰しており近づく事すらできなかった。

少女の尻にその大半を押し潰された街の生き残った人々はその巨大な尻とは反対方向に向かって逃げ出していた。その時人々は、あの超巨大なミニスカートの裾が、僅かに持ち上がるのを見た。その瞬間、彼らは粉々に消し飛んでいた。人々だけでなく、家もビルも、すべてが吹き飛ばされ、町は一瞬で人の文明の痕跡を残さぬ荒野へと変わった。
直後、富士山すら軽々と乗せることの出来る超巨大な手が飛来し、スカートをガバッと押さえた。その衝撃でまた尻周辺の町は手痛い打撃を覆う事となった。

結論から言えば座っている巨人がおならをしたのである。軽いミニスカートは軽快な音と共に噴き出した高出力のガスによってふわりと浮かび上がってしまった。座った巨人は顔を真っ赤にして慌ててスカートを押さえ、それを目の前で見ていた立った巨人はお腹を抱えて笑い出した。

少女の尻の直撃を免れた街の後方の部分は少女の放屁によって吹き飛ばされてしまった。街は消し飛び、あとには土のむき出しになった砂漠が作られた。幅十数kmの範囲が荒野となり異臭の漂う死の空間となった。
少女のおならによってつくられた砂漠に、もう一人の少女の笑い声が木霊する。


  *

  *

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うう、私は変態です。
私はおならをするところを他人に見られると興奮する性癖なのです。それも数が多ければ多いほど。
だ、だから、こうするととても興奮するのです。

私は一つの惑星にお尻を向けていました。惑星の大きさは1cmほどです。小さいのは仕方ありません。私が大きいのです。
この星の生物からすると私の大きさは10億倍だそうで。よくわかりませんが、そのおかげで私は何十億人もの前でおならをする事が出来ます。

私はお尻を星に向かって突き出し、両手を使ってお尻をぐいと開きました。私は自分のお尻が邪魔で見えませんが多分お尻の穴の前をその星がふわふわ浮いているはずです。こ、この星の方々からは私のお尻は
どう見えるのでしょう。宇宙を望遠するくらいの科学力はあるはずですが…。自分達の星よりも大きな私のお尻の穴が迫ってくるのを見て驚いているのでしょうか。あう…そう考えるとお尻の穴がむずむずしてきました。もうすぐにでも出てしまいそうです。何十億という人々が私のお尻の穴を見上げているなんて、そんな、想像しただけで催してしまいます。
私は無数の人々が私のお尻を見上げ驚いている様を想像して顔を赤くしてしまいました。
そして、お尻に力を込めます。

  ぶごぉぉぉぉおおおおおおおおお!!

おならが出ました。私にはそれが凄い快感で、あまりの気持ちよさに体がビクンと震えてしまいました。おならがお尻の穴を通って出てゆくのが快感なのです。出切る直前の、ぷすぅぅぅぅ…という儚い感触が気持ちいいのです。
ふぅ。しばし快感の余韻に浸っていた私はゆっくりと後ろを振り返ってお尻の前を見てみました。
そこにはなにもありませんでした。星が漂っていたはずなのですが。きっと私のおならで消し飛ばしてしまったのでしょう。その星の人々には申し訳ないことをしたと思いますが、でもこの快感はやめられないのです。
私は次の場所へと移動しました。


次の場所へ到着しました。ここにも手ごろな星があります。手を翳して文明レベルを調べてみると先ほどの星よりも発展した星の様です。すでに宇宙へと飛び出しているようですね。ということは私がおならをするところをよりはっきりと見る事が出来るという事です。
私は興奮してきました。早速お尻をその星に向けてみます。
するとなんでしょう? 何か非常に細かい感触をお尻の穴に感じました。思わずお尻の穴をキュッと締めてしまいました。
私は超感覚を使ってお尻の周囲で何が起こっているのか探ってみました。すると私のお尻の穴の前に無数の宇宙戦艦が集結していました。この星の軍隊でしょうか。目の前に広がる彼らの星よりも超巨大な私の肛門に向かって無数のミサイルやレーザーを発射しています。それが命中すると同時に私はお尻の穴にくすぐったさを感じました。彼らの攻撃が私のお尻の穴をくすぐっていたのです。
私は一気に最高潮に興奮してしまいました。小さな小さな宇宙戦艦が私のお尻の穴の前に集まって攻撃を仕掛けてきているのです。きっと私は侵略者ととられてしまったのでしょう。彼らは自分の星を守るため、自分の星よりも大きな私のお尻を穴を攻撃しているのです。
そんな彼らの勇ましさ。彼らの全力の攻撃によるくすぐったさ。彼らの全力の攻撃をくすぐったいとしか感じない私のお尻の穴の強大さに、私は思わず発射してしまっていました。

  ばふっ!!

ちょっと大きいかも、というおならが一発出ていました。上り詰めた快感がそのまま形になったかのようです。
そして超感覚で視てみればお尻の穴の前に集まっていた宇宙艦隊は全滅していました。私のおならの威力を考えれば当然ですが。
彼らの艦隊は跡形も無く消し飛ばされ、彼らの後方にあった彼らの星も半壊状態にありました。
私のお尻の方に面していた星の半分ほどが崩れ半球状になった星が私のお尻から離れるように飛んでいきます。私のおならで飛ばされてしまったんですね。
星の方も超感覚で視てみましたがもうその星に生き残っている方はいないようです。残念ですが、これではもう感じる事が出来ません。
私はその星の進行方向に回り込むともう一回おならをぶつけてその星を粉々にしたあと別の場所に移動しました。


次に見つけた星は青く澄んだ色をしていてとても綺麗でした。文明レベルは低くまだ宇宙を見る事は出来ないようですがそこに何十億という人々が暮らしているのことにかわりはありません。
私はお尻を近づける前にその青い星に顔を寄せて観察する事にしました。本当に綺麗な星です。まるで宝石の様。おならで潰してしまうのがもったいないくらいです。
私は暫くその星の美しさに見とれていました。でもいつまでも見とれているわけにはいきません。この星には何十億という人々が住んでいて、そしてその星はこうも美しく輝いています。こんな美しい星をおならで壊してしまうのはとても背徳的で心が躍ります。私は星にお尻を向けました。
星がお尻の穴の前に来るようによぉく狙いを定めます。こんな綺麗な星を不完全に破壊するのは冒涜だと思いました。綺麗に消し飛ばさなければいけない気がしました。よりお尻を星に近づけました。もうこの星はお尻の穴の目の前です。あとちょっと寄せればお尻の穴が星にキスしてしまいます。そうなるとこの星の住民の何割かは私のお尻の穴に移住する事になってしまうでしょう。それも面白そうですが、この美しい星はこの美しい状態のまま破壊してあげたかったのです。

「さよなら、青い星さん」

私はその星に別れを告げました。
そして下腹部に力を込めました。

  ぷすん…

あれ? 私はもう一度力を込めましたが結果は同じでした。おならが出ませんでした。どうやらガス欠の様です。残念です。せっかくこの美しい星を壊せると思ったのですが。
私はお尻を星から離しまた顔を近づけました。星は先ほど見たときと同じく美しく青色に輝いています。この輝きを見ていると、壊さなくて正解だったとも思えてきました。
この美しさは他では手に入れられません。持って帰ってしまいましょうか。
そう思って手をその星に近づけた私ですが触れるのはやめました。私の指先ほどの大きさしかない星はとても儚くて、私の指が少し触れてしまっただけでその美しさを失ってしまいそうだったからです。
愛おしいくらいに美しい星ですが、それはきっとこの状態にあるからこその美しさなのでしょう。私は持って帰るのはやめました。
今日のところはおならも出ないので帰りましょう。またおならがしたくなったらその時に来る事にします。
私はその小さな小さな青い星に笑顔で手を振るとそのままその宇宙を去りました。